イワン・アサノヴィッチの一日  畑と映画の好きな卒サラ男。

政官業癒着体質の某公共事業職場を定年退職。鞍馬天狗・鉄腕アトムの人類愛に未だに影響を受けっ放し。孫には目がない。(笑い)

スーちゃんの最後のメッセージ

2011-06-01 00:06:04 | 日記・エッセイ・コラム

 もとアイドルグループ歌手:キャンデイーズのスーちゃんこと田中好子さん(55歳)が4月21日に乳ガンのために亡くなりました。

キャンデイーズの年齢はイワン・アサノヴィッチと10歳ちがい、だからメジャーデヴユーした頃は、イワン・アサノヴィッチはもう三十路に入っていました。

その頃を振り返ってみますと、十代・二十代の女優や女性歌手がやたらと眩しく見えたのですが、それが中年の始まりだと自覚させられたほろ苦い想い出があります。

そんな中でキャンデイーズのスーちゃんやランちゃんは他のアイドル歌手たちと違って、アダルトな感じがして、イワン・アサノヴィッチも親近感を持って見ていました。深紅のコケッテシューな衣装をまとい、ヒット曲「優しい悪魔」を歌っているスーちゃんなんか実に素敵でした。
 

既に間違いではないであろう死を予感してい たスーちゃんはファンのために「最後のメッセージ」を残していました。

そして彼女の死後、「最後のメッセージ」がマスコミで放送されました。

メッセージの一節に『自分は病気に負けてしまうかもしれません。でも、その時は必ず天国で、被災された方のお役に立ちたいと思います。それが私の務めと思っています。』という言葉がありました。
 

ところが知人のメルマガ筆者(R・T氏)は、『そんなことはスーちゃんに言われなくてならない事ではない!被災死された方を思う、国民みんなの想いだ。芸能人なのだから、みんなが言えるような、即ち芸でないものを売るのではなく、「芸」を売るべきだ!』とマジに怒っています。
 

イワン・アサノヴィッチもスーちゃんが、いくら芸能人だからと言って、そこには変な”サービス精神”が混じっているように感じられたので、ちょっと烏滸(おこ)がましいのではないか、という疑問が湧いたのも事実でした。

でも、僅か55歳でほぼ確実であろう死を予感していた、スーちゃんは同時に大震災で犠牲になられた方々の死を見つめる力が残っていたのではないでしょうか。

人は遅かれ早かれ、事故死や自然死の違いはあるもののみんな死ぬものだという事実に思い至ったのでしょう。

そんなとき、フト、生きて被災者の支援は出来そうにもないから、そうだ!あの世でなら被災者への支援が出来そうだ!そんな風に考えて、あの「最後のメッセージ」が録音されたのではないでしょうか。
 

メルマガ筆者の気持ちも分からない訳ではないけれど、だからと言って「激怒」まではしなくても良いのではないでしょうか(笑)。

ひょっとしたら…メルマガの筆者は、スーちゃんが好きだったのかも知れませんね。