天燈茶房 TENDANCAFE

さあ、皆さん どうぞこちらへ!いろんなタバコが取り揃えてあります。
どれからなりとおためしください

2013-2014 スミソニアン博物館ツアー #16:Washington, D.C. New Year's Eve 2014

2014-02-25 | 食べる
大晦日の夜のワシントン記念塔


#15:国立航空宇宙博物館本館 航空関連展示からの続き

国立航空宇宙博物館本館からホテルに戻った後、身支度を整えて防寒着を着こみ、皆んなで大晦日のワシントンD.C.の街へと出かけましょう!
アメリカ合衆国の首都では、一体どんな年越しをしているのでしょうか?

ワシントンD.C.で人が集まって大騒ぎをしそうな場所といえば、やっぱり大統領のマイホーム・ホワイトハウス!
きっと、ホワイトハウスの前にある芝生広場でカウントダウンなんかをやる筈。
ひょっとしたら、オバマ大統領もサプライズで登場するかもよ!?

…という訳で、ナショナル・モールを歩いてやって来ました夜のホワイトハウス。
「おおっあれがホワイトハウスだ!きれいにライトアップされてるね!!」

しかし、スマホの地図アプリでよ~く確認したところ、この白亜の建物はホワイトハウスではなく、隣接するアメリカ財務省であることが判明。
な~んだ!!(笑)


こちらが正真正銘の大統領のお膝元、ホワイトハウスです!!
(´・ω・`)…真っ暗ですね。オバマ氏はもう寝ちゃったのかな?

以前は、ホワイトハウスも夜はライトアップされて、邸内に飾られたクリスマスツリーを眺めたりすることも出来たらしいのですが、911テロ以降は警備が厳重になり、芝生広場も施錠され立入禁止となっているのです。
当然、ホワイトハウス周辺でのカウントダウンイベントやお祭り騒ぎなどは絶対禁止!
有刺鉄線を巡らした柵越しに前庭を覗くのが精一杯でした。

そうこうしているうちにも、通りにはパトカーが待機し眼光鋭いSPに睨まれているようで落ち着かない気分。
聞けばホワイトハウスの建物の周囲に近付く者は屋上からゴルゴのような狙撃手が狙っており、不穏な動きを見せれば直ちに射殺する手筈になっているとも言うし…
そろそろ退散しましょうか。おやすみ、オバマさん。


さて、困った。一体どこに行けばカウントダウンイベントをやってるというのか…
せっかくアメリカに来てるんだから、陽気なアメリカ人たちと一緒に派手に新年を迎えたいよ~!


しかし、ホワイトハウス近くのワシントンD.C.の中心部の通りは明るくライトアップはされているものの、特に賑やかでもなく行き交う人もクルマもまばら。
どうやら、ワシントンD.C.では大晦日の夜に屋外で新年のカウントダウンをして年越しを祝うという習慣が全く無いようなのです!
ああ、なんてこったい…


結局、ワシントン記念塔の前まで戻ってきたところで時刻は午前零時となり、新年を迎えてしまいました。
遥か遠く、ポトマック川やアーリントン墓地の向こうの方からは花火を打ち上げてる音も聞こえますが、ナショナル・モールでは何の物音も無し。
たまたまワシントン記念塔近くで出会った現地アメリカ在住の日本人の方も
「いや~、ワシントンD.C.では何かイベントやってないかと思って来てみたんですが、ホントに何もやってないんですね!」
と言って驚いておられる始末。
そういえば、今回同行しているメンバーの一人がホテルのフロントで
「えっ、今日は大晦日なのに何でニューヨークに行かないの?カウントダウンはニューヨークでやってるのよ!」
と驚かれたとか言ってたなぁ…

結論:ワシントンD.C.では新年のカウントダウンイベントは一切やってません!
アメリカで新年のカウントダウンに参加したいなら、ニューヨークのタイムズ・スクエアへ行こう!!



…でもまぁ、アメリカの象徴であるワシントン記念塔でアメリカの新年を迎えられたから、それなりにいい思い出にはなりました。
昼間に入り浸っていたスミソニアン博物館・国立航空宇宙博物館本館の前を通って、ホテルに帰りましょう。

明けましておめでとうございます!あっでも日本では既に元日のお昼過ぎなんだ(笑)

気温が氷点下のナショナル・モールを歩いてきたので、身体がすっかり冷えました。
ホテルでは寝る前に皆で集まって、年越しそばならぬ年越しCup Noodleです!

昼間に調達しておいた日清の純正品のカップヌードル、ワシントンD.C.のドラッグストアでも普通に売られていました。
本当は「どん兵衛」ブランドのそばの方が良かったんですが、残念ながらそちらは見当たらず…確かどん兵衛もアメリカで普通に流通してる筈なんですけどね。


紙製のケースに入っていますが、カップのデザイン等は日本で売られているものと同等です。


蓋のデザインが日本国内のものとちょっと違いますね。
ちなみに日本からの輸入品ではなく、アメリカで現地生産されているようです。


ホテルの部屋に備え付けのコーヒーメーカーでお湯を沸かして注ぎ入れると、3分でカップヌードルの出来上がり!
「いただきま~す」
味は、日本の物とほぼ同じでした。

懐かしい日本の味で心と身体が暖まったところで、ベッドにもぐり込みます。
朝になったら、元日ですが初詣代わりにまたスミソニアン博物館巡り開始です!

#17:国立自然史博物館に続く

2013-2014 スミソニアン博物館ツアー #15:国立航空宇宙博物館本館 航空関連展示

2014-02-23 | 博物館・美術館に行く
スミソニアン博物館 国立航空宇宙博物館本館


#14:国立航空宇宙博物館本館 宇宙関連展示からの続き

スミソニアン博物館・国立航空宇宙博物館本館には、館内のありとあらゆるスペースに飛行機たちがぎゅうぎゅうに詰め込まれています。
折り重なるような翼の間を縫って歩きながら、片っ端からそれら航空関連の展示を見て行きましょう!

先ずはこちらの自転車屋さんから見学スタート!…って、いきなりな何でこんなところに自転車店が!?



ハイ、もちろん単なる自転車屋ではありません。
ご存知ライト兄弟が経営していたライト自転車商会 を模した展示室には、自転車の代わりにライトフライヤー号をはじめ飛行機の黎明期の展示品がずらり勢揃い。
でもよく見ると、ちゃんと自転車も展示されていますね(笑)


こちらはライト兄弟の先輩にあたるリリエンタールのグライダー。


時代は進んで、優雅な水上飛行機。
これは宮崎駿監督のアニメ映画「紅の豚」に登場した主人公のライバル役が乗っていたカーチスR3C-2…だったかな?


お洒落な真っ赤なボディのこの機体、有名な女流飛行家アメリア・イアハート の愛機だそうです。
う~ん、カッコいいぜ女飛行機乗り!


エントランスホールで宇宙船や人工衛星を見下ろしながら、窓の向こうの空に翔んで行こうとしているかのようなこの飛行機は、世界初の大西洋横断単独飛行を成し遂げたリンドバーグスピリット・オブ・セントルイス号
“翼よ、あれがパリの灯だ!”…ここはワシントンD.C.だけどな!


そして世は大航空旅行時代へ。まだプロペラ機ですが、大型の旅客機も飛び交うようになっていったんですねぇ…

そんな歴史的な名機たちを睨みつけているような、この巨大な顔は…



ジャンボジェット、ボーイングB747です!
…さすがにジャンボはデカすぎたのか、顔の部分だけが切り取られて壁から生えています(笑)
でも、そのうち別館のウドヴァーヘイジー・センターにジャンボも丸ごと1機収められるんじゃないかという気がしなくもないのがスミソニアン博物館の恐ろしいところ。


ジャンボジェットのコックピットを覗けるようになっていました。ここはやっぱり、男の子が永遠に憧れる場所ですよね~
でも僕は、最近ではジャンボのファーストクラスやビジネスクラスのフルフラットシートにも憧れるなぁ。いつの間にか、純粋さが無くなって疲れたおじさんになってしまった…

一方、飛行機の歴史はまた、戦争と切っても切れない関係にあります。
華やかなヒコーキ野郎たちの歴史の裏の、空の暗黒面とでも言うべき歴史が…


国立航空宇宙博物館本館には、非常に充実した戦争と飛行機に関する展示コーナーがあります。
軍用機マニアには堪らないのでしょうが、僕はやっぱり戦闘機より旅客機が好きだから、いまいちピンと来ないなぁ…


これは、松本零士作品のヒーロー、キャプテン・ハーロックのご先祖のファントム・F・ハーロック空軍大尉の愛機であるメッサーシュミットだそうです。
おお、これなら僕にもピンと来る!ハーロックとトチローのご先祖同士の運命の友情に立ち会った名機!!


そして、零戦!!
おお~、これは日本人として心動かさずにいられない永遠のゼロ!!
しかし、この機はどういう運命を辿って、遠いアメリカの首都に運ばれ展示されるようになったんだろうね…乗っていたパイロットは、その後どうしたんだろうか。
やはり、考えてしまうな。戦争というものの意味を。


そんなことを考えながら、そろそろ傾き始めた冬の日差しに照らされるホールに、異様な形状の飛行機を発見。

窓も無い真っ黒でのっぺりとした、くじらの妖怪のようなこの機体はアメリカ軍の無人偵察機だそうです。
戦争と結びついた飛行機の行き着く先は、もはや飛行機乗りの浪漫の痕跡すら残さないグロテスクな姿と成り果ててしまうようなのです…

「こんな薄気味悪い怪物が飛び交う空は、なんとも怖いし嫌だよ!
やっぱり飛行機は“稲垣足穂的飛行器械”のノスタルジーが無いと、つまらないよね…」




宇宙機とヒコーキをたっぷり満喫したし、そろそろ帰ろうかな…



今日はありがとう!スミソニアン博物館・国立航空宇宙博物館本館。
ここはやっぱり素晴らしい、世界一の宇宙と空の殿堂でした。



本館の外に出ると、もう暗くなっていました。
美しく澄んだブルーモーメントの、ワシントンD.C.の空が広がっています。
アメリカの2013年最後の日が、もうすぐ終わろうとしています…

そう、今日は大晦日なのです。
アメリカの首都で年越しを出来るなんて、滅多に無いこと。
今夜はこれからワシントンD.C.の街に繰り出して、合衆国のニューイヤーズ・イブを楽しむ事にしましょう!!
…ところで、ニューヨークではタイムズ・スクエアの新年カウントダウンが有名だけど、ワシントンD.C.では何かカウントダウンイベントでもやるのかな?

#16:Washington, D.C. New Year's Eve 2014に続く

2013-2014 スミソニアン博物館ツアー #14:国立航空宇宙博物館本館 宇宙関連展示

2014-02-23 | 博物館・美術館に行く
スミソニアン博物館 国立航空宇宙博物館本館


#13:祝杯!…そして、ここはNASA本部?からの続き

2013年12月31日

今日はスミソニアン博物館の国立航空宇宙博物館、その本館の方を見に行きます。
スミソニアン博物館群の中でも定番中の定番で、宇宙・航空の熱心なファンのみならず観光客にも大人気の国立航空宇宙博物館本館、実は僕たちが泊まっているホテルHoliday Innからその建物が見えるくらいの至近距離にあるのです!
ワシントンD.C.に到着して以来、ずっと気になっていた国立航空宇宙博物館本館にいよいよ乗り込みます!!




という訳で、開館時間の午前10時少し前に国立航空宇宙博物館本館のエントランスゲート前に到着。
大晦日の朝だというのに、開館待ちの入場者の列が出来ていました。やっぱり人気がありますね!

そして午前10時、開館と同時に中へ!スミソニアン博物館群の一員なので、入館料はもちろん無料です!!

…ところで実は、国立航空宇宙博物館本館の開館時刻であるアメリカ東部標準時(EST)の12月31日午前10時は、日本標準時(JST)ではちょうど日付が変わって1月1日の午前0時なのです。
つまり僕たちは、日本が新年2014(平成26)年を迎えたその瞬間に、国立航空宇宙博物館本館の見学を開始したということになるのです!ちょっと凄いかも(笑)

それでは、国立航空宇宙博物館本館の展示を見て行きましょう。
先ずは、宇宙に関する展示物から。これまた凄まじいボリュームの展示量なので、どんどん行きますよ!!

入館してすぐ、エントランスホールで来館者を出迎えてくれるのが、この偉大なる黒焦げ宇宙船!



アポロ11号の司令船の、その実物です!!
人類史上に燦然と輝く、最初の有人月着陸を果たして地球に無事帰還した宇宙船が、目の前にあります!!
周囲をアクリルのカバーで覆われた姿で、間近でじっくりとアポロ11号を見ることが出来るなんて本当に素晴らしい展示です。
ちなみに、この司令船が地球帰還時に海上に着水した際に使用されたフロート(浮き具)は、昨日見に行った国立航空宇宙博物館別館ウドヴァーヘイジー・センターに展示されていましたね

その奥には、もう一つのアポロ宇宙船と、そしてソユーズ宇宙船の姿が。



冷戦期の米ソの共同ミッションである、アポロとソユーズのドッキングテストフライトの模様を再現したモックアップです。
いかん、連結されたアポロとソユーズが大きすぎてなかなかフレームの中にきれいに全体像が収まりきれない(笑)

←という訳でアポロ・ソユーズの全体像はパノラマ写真でご覧下さい!(クリックすると大きい写真が開きます)

あっ、そう言えば…!


ちょうど1年前に訪れたワルシャワ科学技術博物館にも、アポロとソユーズのドッキングを描いた展示がありましたね!
(→Muses Europa Eisenbahn 2012-2013中欧鉄道音楽紀行 23:ASTRONAUTYKA 宇宙科学展示室

国立航空宇宙博物館本館には、アポロのドッキング相手であるソユーズの地球帰還再突入カプセルの実物もしっかり展示されています。
さすがスミソニアン、展示内容に抜かりはありません!

しかもこれは、最初に宇宙に行った日本人宇宙飛行士である秋山豊寛さんが乗ったソユーズTM-11のカプセルです。
日本にとっても貴重で歴史的な展示物ですね!


アポロの月着陸船もちゃんと展示されています。


エントランスホールの片隅には、“アメリカのロケットの父” ロバート・ゴダードが打上げた最初の液体燃料ロケットがアポロたちを見守るようにひっそりと佇んでいました。
栄光を得ることができなかった早すぎた天才、ゴダード先生の孤独で控えめな人柄を表すような姿が印象的です。

そして、そそり立つドイツのV2ロケットの姿が。



人類初の宇宙ロケットは戦争の殺戮兵器、ナチスドイツの最終報復兵器としての側面も持って生まれました。
これもまた、紛れも無い事実…


静かに屹立するミサイル達は、人類が宇宙を目指すということの意味と平和の尊さを静かに語りかけてくるようです。

国立航空宇宙博物館本館は、宇宙科学と探査に関する展示も充実したコーナーを持っています。





ゴダード先生の液体燃料ロケット、こちらは実際に打上げ実験に使われた本物のようです。


こちらは、アポロ13号の主席管制官ジーン・クランツが実際に着ていた、伝説の白いベスト の実物!!
うぉ~これがアポロ13を救った、奥さん手縫いの愛の白ベスト!!羨ましいぜジーン(笑)


ハッブル宇宙望遠鏡の主鏡のバックアップモデルもありました!
これは凄いお宝!そして、でかい!!


そして、銀河の旅人ボイジャーさん!!
うぉ~カッコいい!!


そしてそして、NASAのスターダスト探査機のエアロゲル方式星間物質サンプルキャッチャーを収めた地球帰還カプセル!!
うぉぉ~「はやぶさ」よりも前に彗星の塵を地球に持ち帰ったスターダストの地球帰還カプセル!!
そして、見学していた宇宙ファンらしきアメリカ人親子のパパがしきりに「HAYABUSA!HAYABUSA!!」と言ってたらしいぞ!!(笑)


国立航空宇宙博物館本館の宇宙関連展示、大規模ドームを備えた本格的なプラネタリウムもありました。
その名もアルバート・アインシュタインプラネタリウム です!

プラネタリウム鑑賞は別料金で、大人1人9ドルでチケットを買う必要がありますが、こういった別料金での収入が基本的に入館無料のスミソニアン博物館の運営を支えているので、応援の気持ちも込めてチケットを買ってプラネタリウムを観ることにしました。

アルバート・アインシュタイン プラネタリウムの“御本尊”、光学式投影機は、カールツァイス製の正統派・二球式。
これはカッコいい!

さて、国立航空宇宙博物館本館のプラネタリウムの投影内容は…
カールツァイスの御本尊は使用されず、デジタル全天周映像の「Journey to the Stars」という番組でした。
元々はニューヨークのアメリカ自然史博物館が日本の五藤光学研究所と制作したプラネタリウム番組のようで、ナレーションは何とウーピー・ゴールドバーグ!
アメリカのプラネタリウム番組は豪華だなぁ~


かくして、宇宙に関する展示が盛り沢山の国立航空宇宙博物館本館ですが、宇宙モノ以上に充実した飛行機の展示がこの後さらに控えています!
さあ次は「本館の飛行機たち」を見に行きますよー!!


でもその前に、腹ごしらえ。
国立航空宇宙博物館本館にも分館同様にマクドナルドのカフェテリアが併設されていますが、ハンバーガーだけでなく、こんな肉料理もガッツリ食べることが出来ますよ。

#15:国立航空宇宙博物館本館 航空関連展示に続く

2013-2014 スミソニアン博物館ツアー #13:祝杯!…そして、ここはNASA本部?

2014-02-17 | 旅行
ワシントンD.C. NASAアメリカ航空宇宙局本部!?


#12:国立航空宇宙博物館別館 航空関連展示からの続き

スミソニアン博物館・国立航空宇宙博物館別館ウドヴァーヘイジー・センターを閉館時間まで丸一日堪能した後、ダレス国際空港行きの最終の連絡シャトルバスからホテル直通の空港シャトルバンへと乗り継いで、ワシントンD.C.の街に帰ってきました。

さぁ、今夜は皆んなで祝杯をあげましょう!
アメリカまでやって来た目的の一つ、スペースシャトル「ディスカバリー」号との対面を果たしたお祝いです!!



アメリカでビールといえば本場のバドワイザー!
…でも僕は「はやぶさ2」が地球に帰還する2020年まで断酒の誓いを立てているので
O'DOUL'Sというブランドのノンアルコールビールカンパ~イ!!

豪勢にホテルのレストランでのパーティです!大盤振る舞いの御馳走がテーブルに並びます。


アメリカといえばやっぱりフライドチキンでしょう!
カロリーの事はこの際考えず、マヨネーズソースをたっぷり付けていただきます。


フライドポテトは皿からあふれんばかりに山盛りにするのがアメリカの流儀!


ポテトチップスも厚切りで山盛りが基本!!


見た目はともかく、このボリュームが正しいアメリカです!(笑)


…だが、このデザートのケーキは手ごわかった。。。
甘いです。甘いです。甘いです。※大事なことなので3回言いました
砂糖をそのまま食べてるよりも甘かった、と言えばその恐ろしさを理解して頂けるだろうか…

食後、腹ごなしの散歩を兼ねて、翌朝の朝食の調達のために外出。

スマホの地図アプリで、テイクアウトの軽食の店を探しながら歩いていたみーやさんが
「この近所に、NASAの本部があるみたいなんだけど…」な、なんだってー!!


という訳で、夜中だけど見に行っちゃいました。ワシントンD.C.のNASAアメリカ航空宇宙局の本部です!!
「おお~!ホントにNASAのロゴがある!!」


当然だけど、建屋の中は真っ暗です。


NASA本部に併設のギフトショップもありました。残念ながら、こちらも営業はしていませんが。
それに、窓から見えるギフトショップの店内は棚が空っぽでガランとしていて、もう営業していないような感じでした。
閉店しちゃったのかな?

ともあれ、NASAの総本山を拝むことが出来たので、それなりに大感激!
この夜は、「きっとこの店には宇宙飛行士の毛利さんも来てピザを買ったりした筈だぜ!」 とか軽口を叩きながら、
NASA本部前のピザ屋さんで明日の朝食を買って帰ったのでした。

#14:国立航空宇宙博物館本館 宇宙関連展示に続く

2013-2014 スミソニアン博物館ツアー #12:国立航空宇宙博物館別館 航空関連展示

2014-02-16 | 宇宙
国立航空宇宙博物館別館ウドヴァーヘイジー・センターの飛行機たち


#11:国立航空宇宙博物館別館 宇宙関連展示からの続き

スミソニアン博物館・国立航空宇宙博物館別館ウドヴァーヘイジー・センターには、宇宙には行かない空を飛ぶものの展示も盛り沢山です。
これからそれら飛行機・航空機たちを見て行きましょう。とにかく数が多いので、どんどん行きますよ!


先ずはこちら。ご存知“最初の飛行機械” ライト兄弟の飛行機ライトフライヤー
1908年にフォートメイヤー陸軍基地でデモフライトを行ったモデルの復元機体のようです。








クラシカルなものから最新鋭機まで、航空黎明期から現代までの飛行機の機体がずらり勢揃いして並び、
飛行機の歴史に詳しくなくてもその進化の過程を感じることが出来ます。


こんな楽しいヤツを見つけました。
これは「陸上では自動車、後ろに翼を付けると飛行機になるよ」 という乗り物のようです。これは面白いし、かわいい!
何だか「きかんしゃトーマス」に出てくるキャラクターみたい。


通路を進んで行くと、覆いかぶさるような翼と特異な空気取り入れ口を発見。これは一体なに?


そしてそそり立つ、やたらと長い脚。この奇怪な翼と脚の持ち主は…


エールフランスのコンコルドでした!
超音速の怪鳥コンコルドも、既に引退してから約10年…
今ではここウドヴァーヘイジー・センターをはじめ世界各国の博物館で余生を過ごしています。

民間機や商用機ばかりでなく、軍用機も充実の展示。これは軍用機マニアにはたまらないかも。


全身に迷彩を施し、巨大なエンジンを備え、そして翼に描かれたのはナチスのハーケンクロイツ…
これは何とも不気味な機体!いかにも「敵の軍用機」!!






お~、これはトム・クルーズが操縦していそう!って、さっきから発想がミーハー(笑)

そしてここは旧・日本軍の軍用機の展示もかなり充実していて、戦史を知らなくても見応えがあります。





これは帝国陸軍の二式複座戦闘機「屠龍」…だったかな?
機体には翼も付いておらず、現在修復作業中のようですね。


ちなみにウドヴァーヘイジー・センターには展示室の格納庫に隣接して、立派な整備工場も完備!
今も何機もの年代物の飛行機がレストア作業中です。
「屠龍」もそのうち、翼を広げた雄姿をここで取り戻せるかもしれませんね。


「屠龍」の隣にいるのは、海軍の「桜花」。特攻兵器です…
これは固体燃料ロケットを搭載していた桜花11型を改良したジェットエンジン搭載の桜花22型で、実戦には使われなかったそうです。


帝国海軍の夜間戦闘機、「月光」だそうです。


これは有名な「紫電改」ですね!なぜか育毛剤にも使われているネーミングなので、僕も知っていました。
そして、「紫電改」の上に翼が覆いかぶさっている巨大機は…




アメリカ軍の大型戦略爆撃機「ボーイングB29」…愛称“エノラ・ゲイ”
昭和20(1945)年8月6日、日本の広島市に原子爆弾を投下した機体です。


B29“エノラ・ゲイ”の機体は、今見ても実に斬新でスマートです。
出っ張りが一切なく、完全に機体本体のラインそのままのフォルムを全面ガラス張りにした球体のコックピットには、美しさも感じます。


「こんなに美しくて、そして恐るべき飛行機が襲いかかって来たら、本当に為す術がないなぁ… こりゃ、日本は戦争には勝てんわ。」
そして…

よくも、日本人の一般市民の頭上に、原子爆弾を落としやがったな!!
今さら、謝罪しろとかは言わん。でも、でもな…
一発、ぶん殴らせろ!!


…僕は日本人として、こう思わずにはいられなかったのです。(もちろん、実際に殴りつけたりはしなかったけどね)


何しろ、B29“エノラ・ゲイ”の機体の周囲には、この飛行機が1945年の夏に広島で何をやったのか、
そして、その結果として広島がどうなったかを説明するものは、何も無かったのですから。

実際、スミソニアン博物館がこのB29“エノラ・ゲイ”の機体をウドヴァーヘイジー・センターで展示を始める際には、原子爆弾投下による広島の被害の実情や戦時下の歴史背景等も一緒に展示する考えがあったと聞きます。
しかしその後、アメリカ国内からの反対意見や抗議運動が激しくなり、結果として現状のようにただ機体だけを展示する事になってしまったようなのです。

今はただ、世界最高の博物館であることを自負するスミソニアン博物館の名誉と誇りにかけて、もう一度B29“エノラ・ゲイ”の展示方法について考え直して頂けることを信じ願うばかりです。

そう、ここは本当に素晴らしい、
世界中の空と宇宙を愛する者たちのための殿堂なのですから…!!




#13:祝杯!…そして、ここはNASA本部?に続く

※航空機関連の記述については、同行したあつ志さんに監修して頂きました。ありがとうございます!

~ななつ星への道程~ クルーズトレイン「ななつ星in九州」第四期の旅に申し込みました

2014-02-15 | 鉄道
クルーズトレイン「ななつ星in九州」専用 博多駅ラウンジ「金星」


先週、JR九州のクルーズトレイン「ななつ星in九州」第四期(2014年8月~11月出発分)の旅行説明会に参加しましたが、
今日、正式に「ななつ星」の旅への参加申し込みをしました!

「ななつ星」の旅の申し込みは、申込書類の郵送や公式サイトからオンラインで行うことも出来るのですが、
せっかくクルーズトレインの旅に参加するので申し込みの手続き自体も楽しみたいと思い、
博多駅にある「ななつ星」専用ラウンジ「金星」まで直接出向いてスタッフの方と対面で申し込むことにしました。



また、今日は土曜日、ちょうど「ななつ星」の1泊2日コースの出発日です。
申し込みを行う前に「ななつ星」の旅立ちを実際に見ておくことにしましょう!

…という訳で、「ななつ星」1泊2日コースの出発時刻30分ほど前に博多駅のラウンジ「金星」に行ってみると、今日から旅に出る乗客の皆さんが集まってグラスを掲げ、今まさに出発セレモニーの真っ最中。
華やかな生演奏の音楽が流れるパーティーの様子を外から眺めていると、
「ああ、はやく僕もあの選ばれた幸運な乗客たちの一員になって、一緒に『ななつ星』の旅に出たい!」
という想いが沸き上がってきます。

出発セレモニーを終えた乗客たちは、ラウンジ「金星」から「ななつ星」の待つ博多駅のプラットホームまで、赤絨毯の敷かれた通路を歩いて移動します。



「ななつ星」の乗客だけが歩くことを許された赤絨毯の道。
僕もいつか、着飾ってちょっと気取ってこの道を歩く日が来るのかと思うと、今から何とも言えない気分になってきますね。
そう、「ななつ星」は見る者すべてに幸せを分けてくれる、まるで魔法の列車のようではないですか!

そしてプラットホームに降りると…
そこにいました、クルーズトレイン「ななつ星in九州」です!





1泊2日コースの「ななつ星」は、博多駅から先ず長崎へと向かいます。

発車を待つ「ななつ星」が停車中のプラットホームは、乗客たちだけでなく、「ななつ星」を見送りに来た大勢の人たちが集まり大変な賑やかさです。
そして皆、嬉しそうに列車を眺めたり写真を撮ったりしています。「ななつ星」のクルーの皆さんも、集まった全ての人たちへのサービスに笑顔でつとめておられる姿が印象的です。
僕は今まで、世界各国を鉄道旅行して豪華列車・クルーズトレインの出発風景を眺める機会がありましたが、こんなにアットホーム感のある和やかなクルーズトレインの出発は見たことがありません。

そうだ、「ななつ星」は、日本人の優しさとおもてなしの心を体現した、日本人にしか走らせることが出来ない、
世界中でたった一つの日本のクルーズトレインなんだ!世界の旅人は「ななつ星」を待っていたんだ!!


それは感動的な旅立ちの光景でした。



そして午前9時59分、クルーズトレイン「ななつ星in九州」は博多駅を発車!!











「ななつ星」はゆっくりと、本当にゆっくりと博多駅のプラットホームを離れ、長崎へと向かいます。

実は今日は、「ななつ星」の出発時点では明日通過予定の熊本県内と大分県内の豊肥本線と久大本線が積雪被害で運転を見合わせており、さらに久大本線では前夜に脱線事故も発生していて不通となっているので、この先「ななつ星」が長崎から先の区間を無事にダイヤ通りに走れる確証がない状態での言わば「見切り発車」なのですが、もし予定通りに走れないなら引き返せばいいさとばかりに悠然と発車して行ってしまいました。
こんな大胆な運行を平気でやってしまうのも「ななつ星」だからこそ、トラブルやイレギュラーな事態さえも楽しんでしまおうという大らかさは実に痛快ですらあります。お見事です「ななつ星」!


「ななつ星」の旅立ちを見送ったら、次は僕が「ななつ星」に乗る準備をする番です。
ラウンジ「金星」に、旅の申し込みをしに行きましょう。
先ほどまで出発セレモニーのパーティーが行われていたラウンジ「金星」はすっかりきれいに片付けられ、僕の担当スタッフの方が待っていてくれました。

さぁ、「ななつ星」で旅をする者のための専用ラウンジ「金星」に足を踏み入れます。これが、僕と「ななつ星」の世界とのファーストコンタクト!
「ななつ星」の旅への道程が今、始まりました!!



せっかくなので、申し込みを行う前にラウンジ「金星」のインテリアをじっくりと見せてもらいました。


エントランスにはクロークとミニバー、そしてグランドピアノの置かれた小さな音楽ホール。
このピアノは先ほどの出発セレモニーで演奏されていましたね。


水戸岡鋭治先生のつくるインテリアデザインには欠かせないアイテムである、本棚もちゃんと備わっています。




JR九州のD&S列車の車内でお馴染みの家具や調度が並ぶラウンジ「金星」の空間は、
そのまま「ななつ星」の世界へとつながっています。


ラウンジの一番奥にあった、立派なドア。
さてはこれが赤絨毯の通路へと続くドアですか?と尋ねたところ、実はこれはイミテーションで赤絨毯へはさらに隠された場所にある秘密のドアを通って行くそうです。
はて、ラウンジのどこにその秘密のドアがあるんだろう?わくわく…


ラウンジの中を見せていただいた後、コーヒーを振る舞って頂きました。
このコーヒーのカップとお皿のセットは、もちろん「ななつ星」の食堂車でのティータイムに使われているものと同じものですよ!
う~ん、このコーヒー、「ななつ星」の旅の味がする…気がする(笑)

そして、いよいよ運命の契約の時間。


クルーズトレイン第四期参加申込書に記入して、しっかりとサインを記名しました!

ちなみに、今のところ第四期の旅の参加申し込みの抽選倍率は約30倍、この後最後の駆け込みの申し込みが殺到することが予想されるので最終的には倍率40倍には達するであろうとのこと。

今回申し込んだ第四期の「ななつ星」の旅には、抽選で選ばれる可能性は限りなく低く、実質ほぼ不可能に近いというのが現実です。
でも、僕は例え今回の抽選に漏れても全く残念ではなく、次回以降の旅の抽選にもチャレンジして旅立ちを待つ楽しみが長くなるので、むしろ嬉しいという気がするのです。
クルーズトレインの旅では、先を急いだり焦ったりすることはタブーです。緩やかに流れる時そのものを愉しむ、それがクルーズの醍醐味。

そして、僕のクルーズトレイン「ななつ星in九州」の旅は、今日からもう始まっているのですから…


第四期の抽選結果は来月末までには連絡があるそうです。旅を夢見て想像力を羽ばたかせながら、ゆっくり待つことにします。
それでは、またお会いしましょう。

2013-2014 スミソニアン博物館ツアー #11:国立航空宇宙博物館別館 宇宙関連展示

2014-02-12 | 宇宙
ウドヴァーヘイジー・センター スペースシャトル「ディスカバリー」号を取り囲む衛星・宇宙機たち


#10:国立航空宇宙博物館別館 スペースシャトル「ディスカバリー」号からの続き

スミソニアン博物館・国立航空宇宙博物館別館ウドヴァーヘイジー・センターには、スペースシャトル「ディスカバリー」号の実機を中心にして様々な宇宙関連の展示品が所狭しと並んでいます。
あまりにも数が多いので、全てを見て回るのは大変です。



ここで、その膨大な展示の中からごく一部をご紹介しましょう。

まずは、スペースシャトルと一緒に宇宙を旅した物たち

ニコンとコダックのデジカメ。
出ました日本製品、やっぱりカメラ関連は日本が一番!?そしてどうやら、NASAはニコン派らしい(笑)


年代物のノーパソも、スペースシャトルに乗りました。


「ディスカバリー」号の機体の横には、アメリカの初期有人宇宙飛行で使われた宇宙船が無造作にゴロゴロ置かれています。
もちろん、これらは全て実際に宇宙に行った後に地球に帰還した実物です。たまらんなぁもう(笑)




ジョン・グレン飛行士がマーキュリー計画の訓練で使った椅子!おお、ライトスタッフ!!


これは、最初何だか分からなかったのですが、どうやらサターンロケットのインストゥルメント・ユニットという、
サターンV型の第3段目かサターンIB型の第2段目のロケット本体の一部らしい…
うぉぉぉ~!何という巨大で偉大なサターンロケット本体の一部の輪切り!!

そして、サターンロケットとくればやっぱり…アポロ宇宙船でしょう!
もちろん、しっかり展示されてますよ!!

アポロ11号の司令船!は地上試験モデルのようで、
その周囲に取り付けられているフロート(地球帰還時、海上に着水した司令船を浮かべる為のもの)が実際にアポロ11号で使用された実物です。







ちなみに、アポロ11号の司令船の実物は国立航空宇宙博物館の本館に展示されています。
本館には明日行く予定なので、もうすぐ本物のアポロ11号にも会えます!楽しみ…

ウドヴァーヘイジー・センターには、
アメリカだけでなく世界各国の宇宙開発に関する資料も豊富に展示されています。


ドイツのV2ロケットのプラモデル。隣にはソ連のR1ロケットもありますね。

もちろん、スミソニアン博物館なので実物もしっかり展示されています。



これは、以前ペーネミュンデに行った時にも現地で見たV2のエンジン燃焼室です!
懐かしいものに再会しました。

アメリカの宿命のライバル、ソビエト連邦の宇宙機もいました!





ソ連の金星・ハレー彗星探査機、ベガです!
冷戦期において世界各国の宇宙機関が一致協力し、探査機の大艦隊を結成してハレー彗星の探査に送り込んだ
栄光のハレー艦隊 に参加していた名機が、スミソニアンにいました!


ベガは、日本初の深宇宙探査機(当時は「人工惑星」と呼んでいたっけ…)としてハレー艦隊に参加した
宇宙科学研究所の「さきがけ」「すいせい」から誘導されてハレー彗星に突進していった、
日本の宇宙科学史とも深い関わりを持つ探査機です。

そして…ウドヴァーヘイジー・センターには、もちろん日本の宇宙機も展示紹介されています。






H-I・H-IIロケットのスケールモデル。
う~ん、日本関連の展示物が小型の模型しか無いのは残念!!しかもJAXA統合以前のNASDA時代のロケットだし…

ここは是非、実物大の「はやぶさ」や「イカロス」、「こうのとり」を置いてもらって、スミソニアン博物館で日本の実力をアピールしたいところです。

ウドヴァーヘイジー・センターの宇宙関連展示は他にも軍事色の強いミサイル関連の展示もあり、じっくり本腰を入れて見て回れば宇宙関係の展示だけで1日終わってしまいそうです。
しかし、宇宙関連はこの巨大格納庫のような博物館の展示品の中のごくごく一部に過ぎません。
この後、さらに膨大な質と量を誇る飛行機・航空機関連の展示が待っています!
別館だけでこのボリューム、国立航空宇宙博物館恐るべし!!


もうお昼なのでとりあえず、館内に併設されたマクドナルドで腹ごしらえして、覚悟を決めて一息入れたら、
…さあ、飛行機を見に行きましょう。

#12:国立航空宇宙博物館別館 航空関連展示に続く

~ななつ星への道程~ クルーズトレイン「ななつ星in九州」旅行説明会に参加しました

2014-02-09 | 鉄道

デビュー以来大人気のJR九州のクルーズトレイン「ななつ星in九州」
現在、予約受付中の第四期(2014年8月~11月出発分)の九州地区での旅行説明会が今日、福岡市のホテルオークラ福岡で開催されました。
「ななつ星」での旅に出たいと考えている僕も、もちろん参加してきました!

…という訳で、朝から熊本県八代の自宅を出て福岡へと向かったのですが、今日はちょうど日曜日。
1泊2日コースの「ななつ星」が未明に熊本駅を通過して阿蘇へと向かう日です。
せっかくなので、夜明け前からクルマで熊本駅に乗り付けて、「ななつ星」の説明会に行く前に「ななつ星」を見送っていくことにしました。

午前4時頃、博多方から熊本駅構内に進入する「ななつ星」を
熊本駅北側の在来線高架化工事中の踏切で出迎えます。



もうすぐ工事が終了して、在来線が高架橋に上がってしまったら、
夜明け前の熊本駅で「ななつ星」を間近で出迎えることも出来なくなってしまいますねぇ…

実物の「ななつ星」を見送ったら、朝一番の博多行き特急「有明2号」で福岡に出発!
…実はこの「有明2号」も来月のダイヤ改正で廃止されることが決定しており、熊本駅の夜明けが随分と寂しくなってしまうことになります。

ともあれ、やって来ましたホテルオークラ福岡の4階“平安の間”。



デザインが売りのクルーズトレイン「ななつ星」らしく、旅行説明会の会場入口にはカラフルな大判ポスターが並び華やかな雰囲気です。

受付を済ませると、説明会参加を電話で申し込んだ際に担当してくれたJR九州のスタッフさんが直接挨拶しに来てくれました。
まだ乗ってもいないし、そもそも予約申し込みもしていないのに、実に細やかな心配りには感心。
さすが、ななつ星!乗る前からサービスは始まっています!


旅行説明会の会場は、ピアノの生演奏もあってこれまた華やか。


説明会場内も多数の鮮やかなポスターが彩ります。


参加者の席には「ななつ星」の資料一式と、おみやげのポストカードとメモパッド(どちらも「ななつ星」オリジナルデザイン!)、それに飲み物もセットされています。
参加費は無料なのに、至れり尽くせりのサービス。


ピアノの生演奏を聴きながらお茶を飲んでいると、気分は既に「ななつ星」のラウンジカー「ブルームーン」に乗っているかのよう。
優雅でリラックスした雰囲気で説明会開始です。

先ずは「ななつ星」車内での演奏も担当している音楽家達によるミニコンサートの後、プロモーションビデオの上映。

デザイナー水戸岡先生が「ななつ星」のコンセプトを熱く語ります。
“ななつ星は九州の星の世界を旅する宇宙船。銀河鉄道なんです”
おお…痺れる表現だぜ…

続いてJR九州クルーズトレイン本部の仲次長が直々に、「ななつ星」の旅の世界を丁寧にレクチャーしてくれます。





ドレスコードの説明などを聞くと、クルーズトレインの旅に出る気分がぐっと盛り上がりますね!

仲さんの説明は簡潔にして丁寧で予備知識等が無い者にも分かりやすく、日頃からかなりプレゼン慣れしておられる「切れ者」の方とお見受けしました。
こういう仕事のデキる男が、「ななつ星」の優雅な世界を舞台裏から実務的にがっしり支えているんだなぁ…カッコいいぞ!

また、今回予約受付中の第四期については既にかなりの数の申し込みが殺到しており、競争倍率も数十倍の狭き門になることが予想されるが、参加者の抽選は手作業のクジ引きで毎回ビデオで録画しながら徹底的に厳選に行っていること、
また今回から旅行代金が値上げとなるが、これは「ななつ星」の最高の仕上がりにこだわり抜いた結果として当初見込みを超えるコストが発生してしまった為で、今後も「ななつ星」を走らせ続けるには赤字を出す訳にはいかないからというやむを得ない理由があることを、特に詳しく説明されていたのが印象に残りました。

説明会の最後は質疑応答。
僕も、以前から気になっていたことを思い切って仲さんに聞いてみました。

質問:もし僕が「ななつ星」に乗れることになったら、おそらく嬉しくて眠れないので一晩中展望ラウンジカーで景色を見ていたいと思う。
しかし深夜に走る「ななつ星」を沿線から見ていると、ラウンジカーの展望窓にはシャッターが降りていて誰も起きていないように見えるが、ラウンジカーで展望窓のシャッターを全開にしたまま終夜過ごすことは可能なのでしょうか?


回答:もちろん可能。乗車している間クルーの誰かは24時間必ず起きているし、ラウンジカーに一晩中いても問題ない。
また実際に一晩中ラウンジカーで起きている乗客もおられる。
特に、夜明け前に通過する阿蘇の立野スイッチバックをラウンジカーの展望窓から見たいというお客さんが多い。


おお、これは嬉しい!
これはもう、「ななつ星」に乗ったらラウンジカー「ブルームーン」で一晩中ねばって起きとくしかないでしょう!(笑)

かくして乗車前の疑問も解決し、クルーズトレイン「ななつ星in九州」旅行説明会は無事終了!
「ななつ星」スタッフの皆さんお疲れ様でした。

(ちなみにこの後、ちょっとだけ仲さんに「ぶら下がり」して色々聞いてみたのですが、
「日曜日に博多駅に到着した後で小倉と久大線経由で大分の所属基地まで「ななつ星」を回送して、この時に編成の向きを逆転させて博多駅に戻して編成向きを揃えるようにしている。そうしないと運転日によって編成の向きが変わってしまい、最高級グレードのDXスイート701号室をなるべく多く編成最後尾に出すことが出来なくなってしまうから」
「立野スイッチバックを越える際には、車体の端に係員がしがみついて誘導して、展望車のヘッドライトを点けて推進運転で坂を越える。しかしこの時は係員が展望窓にシャッターを下ろすかもしれない。
また「ななつ星」は編成が長いのでスイッチバックの引き上げ線のかなり奥のほう、トンネルに突っ込むギリギリまで押しこむ」等々鉄道ファンにはたまらない秘話を伺うことが出来ました。仲さん、ありがとうございました!)


帰り途。博多駅から熊本行き新幹線「さくら」に乗り込む前に、ちょっと寄り道。


博多駅の「ななつ星」専用ラウンジ「金星」を見に行ってみました。
今日はスタッフの皆さんが説明会で出払っているので、今は誰もおらずシャッターが降りていますが、もうすぐ1泊2日コースの「ななつ星」が博多駅に帰ってきたら、旅を終えた乗客たちがここに集い賑やかなひと時を迎えることでしょう。


そして…僕も今度の週末、またこのラウンジ「金星」に戻ってきます。
「ななつ星」の旅、第四期に正式に参加を予約申し込みする為に…!

いよいよ、我が天燈茶房 TENDANCAFEの「ななつ星」の旅への道程が始まります。

“乗るぞ、クルーズトレイン「ななつ星in九州」!!”

2013-2014 スミソニアン博物館ツアー #10:国立航空宇宙博物館別館 スペースシャトル「ディスカバリー」号

2014-02-05 | 博物館・美術館に行く
Space Shuttle “Discovery”


#09:国立航空宇宙博物館別館ウドヴァーヘイジー・センターに出発!からの続き

スミソニアン博物館・国立航空宇宙博物館別館ウドヴァーヘイジー・センターの、エントランスホールから真っすぐ進んだ先…
まるで神殿へと続く参道のような通路の先は、巨大な格納庫になっています。



そこに、いました。スペースシャトル「ディスカバリー」号が!!



「おお…本物の、宇宙に行ったディスカバリーだ!」


思いっきり鼻先に駆け寄ってみます。
団子鼻で、ちょっと0系新幹線にも似てるかも?愛嬌がある顔をしています。


少し離れて、横顔を見てみましょう。
表面全体をびっしりと覆い尽くした耐熱タイルが印象的です。徹底的にタイルに守られています。

ディスカバリーの機体周囲を歩いて、じっくりと観察してみます。





左舷側コックピット部、フライトデッキの操縦席窓と居住区ミッドデッキに入るハッチ。
ハッチは機構を指し示す矢印表示などがあり、最後に締められた時そのままのような状態です。中に入ってみたい…


機体横には、スペースシャトルに搭載されていたロボットアーム「カナダアーム」も展示されています。
アメリカの象徴のようなスペースシャトルに、カナダの国旗と国名を堂々と掲げたツールが搭載されていたというのも面白いですね。

機体の後部に行ってみます。



メインエンジンの巨大なノズルが3つ並びます!
大迫力!!


そのまま機体後部から、翼の下を覗き込むとこんな感じ。
翼の表面積が広い!
そして、一面を耐熱タイルに覆われて頑丈にガードされてる筈なのに何箇所もパッカリとドア部が開くようになってる、何というアメリカンな大胆設計!!
…いや、これはさすがに見ていて危うさを感じますね。もし大気圏再突入の最中にドアが開いちゃったらどうするんだよ!


本当に大きな翼を持っています。
この翼こそスペースシャトルのシンボルであり実に格好いいのですが、実際には地球帰還時のほんの僅かな大気圏内の滑空飛行時にしか役に立たなかったのです。
スペースシャトルが結局は飛ぶことを終えてしまったことの意味を象徴するかのような、
今となっては少し哀しくて、そして今も変わらず力強い翼です。


機首部分。
右舷側にはハッチがありません。この辺りは船やそれに続く飛行機と同じ「乗り降りは左舷側から」という古くからの原則がそのまま受け継がれているようです。
やっぱりスペースシャトルも、れっきとした“船”なんですね。


機首部分の白い表面は汚れが浮き出て、荒れ果てています。
長年の宇宙往還の旅の苛酷さを物語る、痛々しくも栄光に満ちた荒れた機体はとても美しいです。



ディスカバリーの周りを、何周歩き回ったでしょうか。
ただひたすらスペースシャトルの機体を見て歩くのは、至福のひと時でした。アメリカに来てよかった!


「やっと会えたね、ディスカバリー!」

#11:国立航空宇宙博物館別館 宇宙関連展示に続く


2013-2014 スミソニアン博物館ツアー #09:国立航空宇宙博物館別館ウドヴァーヘイジー・センターに出発!

2014-02-03 | 博物館・美術館に行く
National Air and Space Museum, Steven F. Udvar-Hazy Center


#08:国立アメリカ歴史博物館 アメリカにとって戦争とは?からの続き

2013年12月30日

今日は、ついにスミソニアン博物館の“本陣”へと乗り込みます!!

スミソニアン博物館群の一つ、国立航空宇宙博物館
アメリカの、いや人類の空と宇宙への飽くなき挑戦の記憶を膨大な実物資料展示で紹介する、宇宙ファンの夢の殿堂。
その航空宇宙博物館に収まりきれない程に大きく、かつ貴重過ぎる資料は、ワシントンD.C.郊外のダレス国際空港に隣接した広大な別館に収蔵されています。

そこに、今回の旅で一番会いたかった宇宙船がいるのです。
スペースシャトル「ディスカバリー」 号が!!

今日これから、国立航空宇宙博物館別館ウドヴァーヘイジー・センターまで「ディスカバリー」号に会いに行きます。
その為に僕たちは、アメリカまでやって来たのです!!


…でもその前に、まずは腹ごしらえ。腹が減っては戦は出来ぬ。
今朝は、ホテルの近くにあるサンドイッチ屋さんへ行ってみました。


ショーケースの前を通りながら、順番に好きな具材をチョイスすれば目の前でパンに挟んでサンドイッチを作ってくれるスタイルのお店です。
具材を指差せばいいので、アメリカ英語が苦手でも簡単に利用できるのが嬉しい。
店員さんは人懐っこい顔の東洋人のお兄さんでした。香港系かな?

お腹を満たしたら、いざ出発!
ウドヴァーヘイジー・センターはダレス国際空港に隣接しているので、まずバスに乗ってダレス空港に向かいます。

ホテルのすぐ近くに、空港まで直行する路線バス5A線の終点L'Enfant Plaza停留所があります。
ワシントンD.C.に着いた日も5Aのバスに乗ってここまでやって来ましたし、昨日も1日遅れで到着したけいけい君を空港まで迎えに行く為にここからバスに乗ったので、もうすっかり使い慣れました。


路線バス5A線は基本的に1時間に1本しか便がないけれど、
空港まで乗り換えなしで所要約1時間、運賃6ドルで行けるので実に便利です。

ダレス国際空港に到着後、同じバス乗り場からウドヴァーヘイジー・センターへと向かう連絡シャトルバスに乗り継ぐことが出来るのですが、シャトルバスの始発は午前11時台まで無いことは既に確認済み。
ウドヴァーヘイジー・センターの開館時間は午前10時なので、開館後1時間も待ち時間があるのは勿体なさ過ぎる!
という訳で、空港からはタクシー利用。

空港に隣接しているとは言え、ウドヴァーヘイジー・センターはターミナルビルからは滑走路をぐるりと迂回して行った先にあるので、結構距離がありタクシーでも移動時間がかかります。
安全面からも、安易に空港から歩いて行こうなどとは考えない方が正解です。

←クリックするとダレス空港からウドヴァーヘイジー・センターまでの経路を表示します。地図データ提供:みーやさん

そして…
ついにやって来ました、国立航空宇宙博物館別館ウドヴァーヘイジー・センター!


午前10時の開館と同時に、夢の殿堂へと足を踏み入れます!!



エントランスホールのまっすぐ先、あそこに見えるのは…

「ああっ、いた!…スペースシャトルだ、ディスカバリーがあそこにいるぞ!!」



#10:国立航空宇宙博物館別館 スペースシャトル「ディスカバリー」号に続く

特急485系“復活「つばめ」”を見送ってきました

2014-02-02 | 鉄道
「門司港駅舎100周年」「九州鉄道記念館開業10周年」を記念して、
昨日に引き続き今日も国鉄色の特急電車485系を使った特別企画のツアー団体臨時列車が運転されました。

昨日「はと」として門司港駅から八代駅まで鹿児島本線を走った国鉄色485系
今日は「つばめ」 として八代駅から門司港駅へと帰ります。
鹿児島本線松橋駅付近で「つばめ」を見送ってきました。


「つばめ」は八代駅発ですが、先ずは熊本の車輌基地から八代駅まで485系を送り込む回送列車として
午前10時過ぎに松橋駅付近を通過。

この後、午前10時50分頃に八代駅を「つばめ」として発車して、再び鹿児島本線を上って来ます。
「つばめ」が戻ってくるのを待っている間に、ちょっと見送り場所を移動。


午前11時過ぎ、予想していたよりちょっと早めに「つばめ」が通過。
特急電車らしく高速ダイヤで駆け上って来たのかもしれませんね。


振り返りざまに、跨線橋をくぐり抜けようとする「つばめ」の最後尾を後追いでもう一枚撮影。

JR九州の485系特急電車も、そろそろ引退が近いと思われます。
鹿児島本線を熊本県まで南下するのは、これが最後になるかも知れません。
国鉄時代から通い慣れた鹿児島本線を颯爽と駆け抜ける姿を想い出に残して、485系「つばめ」は走り去って行きました。

ありがとう、おつかれさま。485系特急「はと」「つばめ」。



撮影地:鹿児島本線松橋駅付近

2013-2014 スミソニアン博物館ツアー #08:国立アメリカ歴史博物館 アメリカにとって戦争とは?

2014-02-02 | 博物館・美術館に行く
Price of Freedom


#07:国立アメリカ歴史博物館 何でもあり!?アメリカ歴史おもちゃ箱からの続き

国立アメリカ歴史博物館の最上階に“Price of Freedom”と題した一画があります。
ここは、アメリカの軍事と戦争の歴史についての展示コーナー。

…アメリカにとって、戦争とは自由のための代償。明確に言い切っています。

ですが、こんな展示を見せつけられては日本人としては考えざるをえないのです。


結局、アメリカにとって自由とは「悪の帝国を討ち滅ぼす」ということなのでしょう。わかりやすいですね。
そして彼らはいまだに戦勝国気取りで、勝利者として世界に君臨し続けるつもりのようです。


アメリカは悪と戦う正義のヒーローです。
アメリカに挑む悪の帝国は常に悪であり、それ以上でもそれ以下でもありません。


戦争中はたくさんの悲劇がありました。
日系人だからという理由だけですべてを奪われ収容所に閉じ込められた人々は、日系アメリカ人です。
では、悪の帝国とされている国に住む多くの人達は、アメリカとの戦争でどんな思いをしたのか…?


そして何故、勝利者アメリカは今もなお憎しみの対象となり、このような悲劇が繰り返されるのか?

その答えをアメリカが見出す日は、いつか訪れるのでしょうか。
そんなことを考えずにはいられないのです。

もちろん、僕はアメリカ歴史博物館の“Price of Freedom”展示についてあれこれ口出しするつもりは一切ありません。
アメリカの英知・スミソニアン博物館が出した一つの考えとして尊重しています。

でも、この地図の表記ミスについては一言言わずにはいられませんね。



この海は「EAST SEA」ではありません。「日本海、SEA OF JAPAN」です!


スミソニアン博物館アメリカ歴史博物館には、至急この誤記を訂正するよう要望したいと思います。

最後にかなり重い気分になってしまいましたが、スミソニアン博物館ツアー初日のアメリカ歴史博物館見学はこれにて終了。
とにかく凄いボリュームの展示でした。
でも、まだスミソニアン博物館群の膨大な展示のほんの一部を見たに過ぎません。博物館迷宮をさまよい歩く日々はまだ始まったばかりです。
明日以降、どうなることやら…

#09:国立航空宇宙博物館別館ウドヴァーヘイジー・センターに出発!に続く

2013-2014 スミソニアン博物館ツアー #07:国立アメリカ歴史博物館 何でもあり!?アメリカ歴史おもちゃ箱

2014-02-01 | 博物館・美術館に行く
国立アメリカ歴史博物館エントランスホール


#06:国立アメリカ歴史博物館 電気の魔術師たちからの続き

国立アメリカ歴史博物館のエントランスホール正面には、巨大な星条旗のオブジェが掲げられています。


この星条旗の壁の向こうには、米英戦争の際にボルティモアの砦に掲げられていた星条旗の実物が大切に保存展示されています。
この星条旗こそ、アメリカ国歌「星条旗よ永遠なれ」 の歌詞が書かれるきっかけとなったもの。
まさにアメリカの最高の国宝というべきもので、日本で言うところの…「君が代」で歌われる「さざれ石」 みたいなものでしょうか?
(いや、現物が存在してる訳だから「三種の神器」かな?)

…大切な星条旗は、薄暗い照明の中で厳かにはためくように広げられていました。
残念ながら撮影禁止だったので写真はありません。
皆さんは是非、いつかスミソニアン博物館を訪ねて国立アメリカ歴史博物館で実物をご覧になってみて下さい。

さて、ここからは国立アメリカ歴史博物館の膨大な展示をどんどん見て行きましょう!
何しろ収蔵品が多いので、片っ端から次々に見ていかないととても見きれないのです(笑)


ジェファーソン大統領がアメリカ独立宣言書の草案を書いた机。実物です。
案外小さいですね。


鉄道の線路、レールを固定する犬釘。
1869年とあるので、アメリカ大陸横断鉄道がつながった時に記念に打ち込まれた黄金の犬釘でしょう。


アドレー・スティーブンソン国連大使のブリーフケース
「これはひょっとして、東西冷戦期に極秘裏に用意されていたという核ミサイルの発射スイッチが入ったケースか!?」
と思ったのですが、どうやら機密文書等を持ち運ぶのに使っていた書類鞄のようです。
ともあれ、このブリーフケースはキューバ危機の最中に使われていたものなので、ある意味核ミサイルのスイッチ並みに恐るべきシロモノと言えます。

…ちなみに、「核ミサイルのスイッチの入ったケース」と思しき物もちゃんとあります!


これが、クリントン大統領が使っていた軍事戦略上重要なトランク
ハッキリ明言されてはいませんが一説によると、どうやら核ミサイルの発射スイッチ内蔵、らしい…

((((;゜Д゜))))スミソニアン博物館恐るべし!!

物騒な核ボタンの次は、宇宙服を発見。

アラン・シェパード飛行士の宇宙服
これは本来、航空宇宙博物館の方に展示すべき物のような気もしますが…何故ここに?(笑)


こんなものも展示されてたりする。モハメッド・アリのグローブ
蝶のように舞い、蜂のように刺す!打つべし、打つべし!!
ちなみに隣にあるのはボブ・ディランの着たジャケットか!?


マックファンにはたまらない、Apple II
マッキントッシュもiPhoneも、すべてはここから始まった!


SONYのウォークマンもあります。
レコードから始まりウォークマン、そしてiPodへと受け継がれる、誰もが音楽を楽しめる環境を作り出す機械たち。


そしてこんなものまで。
セサミストリートはアメリカの、そして世界の子どもたちの心のふるさと。

…以上、アメリカの大衆文化コーナーの展示でした。

大衆文化に続いて、食文化に関する展示もあります。




アメリカの食文化といえば象徴的なのがファーストフード
ファーストフード店のドリンクの、蓋のコレクション!?


世界各国の食文化も紹介。
知られざる日本の食文化、それは“お弁当”だッ!!
キティちゃんもさり気なく登場(笑)


え~っと、いつからインドネシアでは竹串と日本語で書くようになったんだい?
誰かスミソニアンの学芸員さんに教えてあげて~(笑)

食文化の展示を見ていたらお腹が空きました。カフェテリアに行って、ちょっと腹ごしらえ。


ちょっとのつもりが、このボリュームだよ。
旅行中の野菜不足解消にとサラダのパックを買ったら、でっかいチキンとクルトンがゴロンとのっかっていて、もはや肉料理と言ったほうがいいような状態に。
その手前のドレッシングのようなボトルはクランベリージュースです。アメリカ人ってベリー系の濃厚に酸っぱ甘いジュースが好きよね…
そして何気に、デザートのケーキまで買ってしまった…うう、満腹…。


食後にはコーヒーを…
ではなくて、これはアメリカ歴史博物館の展示品の一つ。
「グリーンズボロ・コーヒー・パーティ事件」(黒人学生が白人専用席だったカフェのカウンター席に座ったことから始まった公民権運動)の舞台となったカフェのカウンター席の、その実物。
アメリカの歴史に暗い影を落とす人種差別という事実。自由じゃなかった、平等じゃなかったアメリカ。
そんなもうひとつのアメリカの歴史を伝える生き証人です。

そう、スミソニアン博物館アメリカ歴史博物館は、ただの何でもありの楽しいおもちゃ箱ではありません。
社会的に非常に重い、そして時に物議を醸すような展示も厭わないのです。

…最後に、我々日本人としても考えざるをえない展示を見て、この迷宮のような博物館をさまよい歩く見学を締めくくることにしましょう。

#08:国立アメリカ歴史博物館 アメリカにとって戦争とは?に続く

特急485系“復活「はと」”を見送ってきました

2014-02-01 | 鉄道

今日、「門司港駅舎100周年」「九州鉄道記念館開業10周年」を記念して、
国鉄色の特急電車485系を使った特別企画のツアー団体臨時列車「はと」 が門司港駅から八代駅まで走りました。
普段は特急電車は1本も走らない鹿児島本線の熊本駅から八代駅までの区間に国鉄色の485系電車がやって来るのは、かなり珍しいこと。
もちろん見送りに行きましたよ!

「はと」の終点は八代駅ですが、その一つ手前の新八代駅の付近で見送りました。
午後2時40分頃、国鉄色の485系に合わせて国鉄スタイルの文字のみの愛称マークを掲げた「はと」が通過。


振り返りざまにもう一枚撮影。
最後尾の門司港方には「つばめ」のマークが出ています。
明日はこちら側を先頭にして折り返し門司港までの「つばめ」として走るのですね。

八代駅到着後はおそらくすぐに熊本の車輌基地まで回送する筈だと睨んで、待つこと暫し。
予想通り485系の回送列車がやって来ました。


思いっきり“逆光は正義” 状態の写真になってしまったので、モノクロ処理してごまかしてみました(笑)
それにしても、この区間で国鉄色485系を見ると、僕の世代だと「はと」「つばめ」ではなく「有明」を思い出しますね。
僕が小中学生の頃…昭和50年代後半からの国鉄最末期には、鹿児島本線の特急と言えば「有明」でした。


新八代駅を走り去る485系。
明日は同じ編成が今度は「つばめ」として走ります。明日も見送りに行こう。


撮影地:鹿児島本線新八代駅付近