天燈茶房 TENDANCAFE

さあ、皆さん どうぞこちらへ!いろんなタバコが取り揃えてあります。
どれからなりとおためしください

気が付けばクリスマスイブ、今年ももうすぐ終わり…

2016-12-24 | 日記

暫くご無沙汰しているうちに、気が付けば今日はもうクリスマスイブ…
いろいろあった今年も、もうすぐ終わろうとしています。
…正直、大変な一年でした。あの地震がありましたからね。来年は平穏無事な年になりますように…

ここで少々近況報告を…

12月9日の夜22時26分47秒(日本標準時)、日本の宇宙ステーション補給機「こうのとり」6号機(HTV6)を搭載したH-IIBロケット6号機(H-IIB・F6)の打上げ。

H-IIBロケット6号機による宇宙ステーション補給機「こうのとり」6号機(HTV6)の打上げ結果について(平成28年12月10日 JAXAプレスリリース)

僕の自宅近所の、いつもの二級河川の河川敷からでも翔び立つH-IIBロケット6号機の噴射炎が夜空にはっきり見えました!


さすが固体燃料ロケットブースターSRB-Aを4発束ねたH-IIBロケット、真っ赤な固体燃料ロケットの噴射炎が力強く噴き出している様子がよく見えます!


さらに驚くべきことに、何とH-IIBロケットの第2段エンジンLE-5B-2の噴射炎も目視確認に成功!
宇宙空間で燃える青白いLE-5B-2の噴射炎、初めて見た!

翌日12月10日には、熊本県に今年2回めの飛来を果たした飛行船「スヌーピーJ号」に会いに行きました。










今回の飛行船「スヌーピーJ号」の熊本滞在では冬期ということもあって風が強いなど気象条件が良くなく、熊本県上空のフライト回数は少なかったのですが、それでもまた「スヌーピーJ号」に会えてよかった!
来年も会いたいなぁ…

そして12月20日の夜20時00分00秒(日本標準時)、内之浦宇宙空間観測所からジオスペース探査衛星(ERG)を搭載したイプシロンロケット2号機の打上げ!

イプシロンロケット2号機によるジオスペース探査衛星(ERG)の打上げ結果について (平成28年12月20日 JAXAプレスリリース)

我らの“ロボケット”イプシロンの3年ぶりの打上げ、しかも打上げ能力を大幅に向上して「強化型」に生まれ変わったイプシロンロケット2号機が冬の夜空に華麗に翔び立ちます!!
これは現地に見に行くしか無い!!
という訳で、この日は平日の火曜日でしかも年末の忙しい時期だったのですが、無理を言って仕事を午後半休して、大急ぎで宇宙クラスタの仲間たちと一緒に聖地・内之浦に駆けつけました!




…この日は小雨模様という天気予報が見事に外れて、天の川まで見える快晴の星空。
イプシロンロケット2号機は内之浦湾の水平線の上に輝くオリオン座に向かって駆け抜けていきました。素晴らしい打上げでした!

かくして、地震という不幸に見舞われ大変な年となった平成28年(2016年)ですが、どうにか最後はイプシロンの飛翔で華やかに楽しく締め括ることが出来そうです。
幸運の流れ星イプシロンに来る年の幸せを祈ることにしましょう…



さて、僕はもうすぐ旅に出ます。
行く先は大好きな音楽の都ウィーン。オペラとバレエとニューイヤーコンサート三昧の年末年始休暇で今年一年の厄払いです(笑)
帰国後、新年にはまた旅の土産話などをお聞かせすることが出来るかと思います。


それでは皆様も、どうぞよい新年を。そして、Merry Christmas!
天燈茶房亭主mitsuto1976 拝

フリーゲージトレイン(軌間可変電車)、2年ぶりに検証走行試験を再開!

2016-12-04 | 鉄道

平成26年11月末以降、休止されていたフリーゲージトレイン(軌間可変電車)の検証走行試験が昨夜(平成28年12月3日深夜)、約2年ぶりに再開されました!

(→フリーゲージトレイン、耐久走行試験中にトラブル発生!? 2014年11月30日

平成28年12月3日




深夜23時頃、新八代のゲージ変換装置区間に行ってみると…
いつもは真っ暗なゲージ変換装置の周辺に照明が点いています!


そして23時半頃、九州新幹線の新八代駅からフリーゲージトレインが発車!
そのまま鹿児島本線とのアプローチ線を進んで、ゲージ変換装置区間に接近して来ます。


フリーゲージトレインはゲージ変換装置区間の手前で停車して、そのままパンタグラフを下ろしました。
どうやら今夜はゲージ変換装置を通る事はしないようで、このまま朝まで待機するようです。
車体の周辺をチェックしていた職員の人たちも引き揚げていきます…




停車したままのフリーゲージトレインをフェンス越しに撮影するマスコミの取材スタッフ。
長崎ナンバーの車で乗り付けてきていたので、将来フリーゲージトレインが導入されるかどうかで微妙な状態にある九州新幹線長崎ルートの地元からの取材のようです。


2年間の試験休止の原因となった車軸とオイルシールの欠損トラブルを起こした軌間可変台車も、走行試験再開に際して対策を実施して新品同様の状態になっています。
さて、仕切り直しとなる試験再開で今度こそ、期待通りの結果を出してくれるかどうか…





やがてフリーゲージトレインの室内灯も消えたので、今夜はこれにて僕も撤収。
一旦帰宅して朝まで仮眠しましょう。おやすみなさい…

平成28年12月4日


朝9時半頃、再び新八代のゲージ変換装置区間へ…
フリーゲージトレインは既にパンタグラフを上げて、ゲージ変換装置通過に備えています。


そして午前10時、フリーゲージトレインは警笛を軽く鳴らして発車!
遂に2年ぶりにゲージ変換装置通過試験が始まりました。







フリーゲージトレインは台車が1つづつゲージ変換装置を通過する度に停車して、動作に問題がないか確認しながら慎重に進んでいきます。





その後も、何度も進行方向を変えて繰り返しゲージ変換装置区間を通過する試験が行われました。
初日の今日は結局、終日ゲージ変換装置区間を行き来しての動作確認が行われるようです。
九州新幹線や鹿児島本線に乗り入れての走行試験が始まるのは、まだ少し先になりそうですね。


そぼ降る冷たい雨の中、走行試験に向けた確認作業は続きます。

2年ぶりに再起動し、再び走り始めたフリーゲージトレイン。
しかし今後の九州新幹線長崎ルートでの実用化と営業運転投入は既に厳しいと言われており、今後どういう運命を辿るのかは見通しが立たない状況にあるのが事実です。
それでも、未来の日本と世界の鉄道システムを一変させる可能性を秘めている野心的な挑戦は、最後まで応援したいと思います。

頑張れフリーゲージトレイン!
今度こそ、トラブルを起こさず無事に走り抜けよ…