「HAYABUSA -BACK TO THE EARTH-」より プロモーション画像提供:「はやぶさ」大型映像製作委員会
HAYABUSA -BACK TO THE EARTH-
幾多の困難を乗り越えて人類史上初の小惑星へのタッチダウンを成し遂げ、
採取した小惑星のサンプルを地球に持ち帰るべく今日も宇宙の旅を続ける“奇跡の宇宙船”小惑星探査機「はやぶさ」。
その「はやぶさ」の使命と旅路の総てを驚異の超高精細CGで描いたプラネタリウム上映作品「HAYABUSA -BACK TO THE EARTH-」が遂に完成、
来月1日から大阪市立科学館のプラネタリウムにて1年間のロングラン上映が始まる。
その上映開始に先がけて3月28日に一般向け試写会が催された。
運良く試写会の申し込み抽選に当選したので、京都在住の妹夫婦を引き連れて逸早く観てきました!
会場の大阪市立科学館はここ。
大阪市の中之島、国立国際美術館の隣。お洒落な雰囲気の場所にあります。
今日のHAYABUSA試写会は科学館の閉館後に招待者だけで行われるので、大都市の夕暮れの中を歩いて行く。
会場に入ると、クールなHAYABUSAの告知看板がお出迎え。
内蔵されたモニタでは予告編映像を上映中。
プラネタリウムのドーム内に入ると、その巨大さに圧倒される。
地元の熊本博物館のドームの倍はあるかな?
それに、座席がとにかく座り心地が良いのに感心(フランス製だそうです)。と同時に「寝心地も良さそうだな…」と心配になり、
「kamiちゃん、mogmog、…寝るなよ」と妹夫婦に釘を刺す(笑)
試写会は大阪市立科学館副館長の挨拶からスタート。
通常、こういう挨拶は当たり障りのないもんですが…今回は違った!
副館長曰く
「皆さん、これからHAYABUSAを観るとき、是非ご自分がはやぶさになったつもりで御覧になって下さい。
そして、はやぶさをご自分の一番大事な人…家族、友人、恋人…だと思って観てみて下さい。」
隣に座った妹mogmogから「ミーちゃん(私もう三十路なのに、家族からはこう呼ばれてるのだよ)、今の挨拶、ちゃんと天燈茶房に書いときなよ!」と耳打ちされる。
注意:これ以下の記述に一部、HAYABUSA -BACK TO THE EARTH-本編の内容説明が含まれます
そして始まった本編。
巨大ドーム一杯に広がる星空、天の河…そこに現れる地球。
よく見ると、何かが地球にぶら下がっている。目を凝らすと…「M-Vロケットだ!」
今まさに、内之浦から「はやぶさ」を乗せたミューロケットが打ち上げられたのだという事がわかる。「はやぶさ」誕生の瞬間だ。
「はやぶさ」が、宇宙に堕ちていく、産み落とされていく…何というオープニング!!
…いきなり素晴らし過ぎます。「ロケットファンを、はやぶさファンを悶え殺すつもりかー!!」
「HAYABUSA -BACK TO THE EARTH-」より プロモーション画像提供:「はやぶさ」大型映像製作委員会
更に、画の美しさ、精密さにはとにかく圧倒される。
実写と見紛う映像の売り言葉は伊達ではない。
そして、プラネタリウムの立体感を生かした画面構成の巧みさ。それが十二分に生かされるのは地球スイングバイのシーンだ。
宇宙空間で地球と出会った「はやぶさ」がどのような軌道を飛翔し、地球の重力を掴み取り自分の加速力に変えるのか。そのプロセスをまさに「3次元的に」表現しているのには感心を通り越して呆れた!
「そういうスイングバイの描き方があったのか!」
「HAYABUSA -BACK TO THE EARTH-」より プロモーション画像提供:「はやぶさ」大型映像製作委員会
横目でkamimog夫婦の様子を伺うと、2人とも寝るどころか息を飲んで映像に見入っているようだ。フランス製快適座席の心配が杞憂に終わって一安心。
2人とも、(僕の必死の努力にも拘らず)宇宙にそれ程想い入れがあるという訳ではない筈だが、そんな観客の心もがっちり鷲掴みにしてしまったようだよ、このHAYABUSAは!
遂にクライマックスの小惑星イトカワヘのタッチダウンシーン。
舞い踊るようにイトカワヘ近付く「はやぶさ」の小ささ、けなげさ。
制御不能に陥り不時着する「はやぶさ」の感じた孤独と恐怖。
傷ついても決して諦めず、再度チャレンジする「はやぶさ」が奮い立たせた勇気。
そして、「たったひとつの勝利」!
「HAYABUSA -BACK TO THE EARTH-」より プロモーション画像提供:「はやぶさ」大型映像製作委員会
「ああ、そうだった。あの時…僕らがインターネットにかじりついて宇宙科学研究本部からの速報や松浦晋也さんのブログで情報を得て一喜一憂していたあの夜、彼はこうして冒険していたのか、闘っていたのか…」
涙が溢れてくる、止め処なく流れる。
「あの時、『はやぶさ』はこうしていたのか…見ることが出来たよ、あの時の彼の姿を!」それをHAYABUSAは、完全に画ききっていた。
エンディング、来年6月に地球に帰って来た「はやぶさ」。
心が騒ぐ。不安に叫びたくなる。「やめてくれ!あのシーンだけは描かないでくれ!」
しかし…
「嗚呼…!」
涙で画面が見えなくなる。見られなくなる。
不死鳥が舞い降りる…
…以上、とにかく泣きましたね。
先日行ったJAXA宇宙探査イベント「宇宙探査の始動 ~Inspire the future~」で「はやぶさ2」プロマネのJAXA宇宙科学研究本部の吉川先生が云われていた通り、「ハンカチじゃなくてタオルが必要な」位にシリアスで壮大な作品に仕上がっています。
kamimog夫婦も圧倒されたようで、それにかなり満足したようで、口々に「よかった!」「凄かった!」と言っていたのでこっちも満足。
mogmogは「映像に迫力があって、USJのアトラクションでやってる映画みたいだった!」とのこと。成程このHAYABUSAをUSJで上映したら確かに面白いかもね。
それに妹よ、これだけは忘れるな。
このHAYABUSAで描かれていることは、総て「はやぶさが本当にやったこと、これからやること」なのだ。ノンフィクションのドキュメンタリーなのだ。
遊園地のアトラクションの、つくり話のSFとは違うのだよ、SFとは!
全天周映像HAYABUSA -BACK TO THE EARTH-は4月1日、明日から大阪市立科学館プラネタリウムホールで同館オリジナル作品として1年間ロングラン上映されます。
プラネタリウム作品の名作として名高い「銀河鉄道の夜」の後番組となるようですが、HAYABUSAは画質もストーリーもサウンドトラックもそれにふさわしい素晴らしい作品に仕上がっていると思います。
まさに「はやぶさ」は現代の銀河鉄道の列車のような宇宙船ですからね。
(補足:茨城県日立市の日立シビックセンター天球劇場でも短縮版の26分間バーションが明日から6月まで上映されるようです)
HAYABUSA -BACK TO THE EARTH-
さて、帰ろうか…でもその前に、大阪市立科学館に来たら会っておきたい方がいる。
それがこの方(ちょっと写真暗いですが)、
昭和3年に造られた東洋初の日本製ロボット、いや人造人間オートマトンと言った方が似合ってるかな、
その名も「學天則」!の復元品。
それまでの欧米製のロボットが「人間の奴隷」として工業用機械として製造されたのに対して、
學天則は「人間のよき友人」として、考え、学び、成長する人造人間を目指していたという。
でもそれって、「ドラえもん」や「鉄腕アトム」と同じコンセプトだよね。日本人って、80年も前からみんなに愛されるロボットを造っていたんだ!
そしてそれは…學天則は小惑星探査機「はやぶさ」のルーツとも言えるんじゃないかな?
「はやぶさ」も地球にいる人たちに励まされ支えられて成長し、みんなと一緒に宇宙の大冒険に挑むロボットだからね。
それに何より、みんな「はやぶさ」のことが大好きで、応援して見守っているんだからね!
京阪中之島線に乗って、さあ帰ろう。
実は今日は僕の誕生日、これからkamimog夫婦がバースディパーティをしてくれるらしい。
HAYABUSAも堪能できて、素晴らしい誕生日の1日になりました。ありがとう!
(4月2日補足:試写会で配布された「全天周映像『はやぶさ』プロモーション用DVD」に収録されていた画像を
「個人レベルのホームページ・ブログでも自由に使用してもよい」との記載があったことに今日気が付きましたので、
記事中に公式プロモーション画像を追加しました。
天燈茶房亭主mitsuto1976 拝)
HAYABUSA -BACK TO THE EARTH-
幾多の困難を乗り越えて人類史上初の小惑星へのタッチダウンを成し遂げ、
採取した小惑星のサンプルを地球に持ち帰るべく今日も宇宙の旅を続ける“奇跡の宇宙船”小惑星探査機「はやぶさ」。
その「はやぶさ」の使命と旅路の総てを驚異の超高精細CGで描いたプラネタリウム上映作品「HAYABUSA -BACK TO THE EARTH-」が遂に完成、
来月1日から大阪市立科学館のプラネタリウムにて1年間のロングラン上映が始まる。
その上映開始に先がけて3月28日に一般向け試写会が催された。
運良く試写会の申し込み抽選に当選したので、京都在住の妹夫婦を引き連れて逸早く観てきました!
会場の大阪市立科学館はここ。
大阪市の中之島、国立国際美術館の隣。お洒落な雰囲気の場所にあります。
今日のHAYABUSA試写会は科学館の閉館後に招待者だけで行われるので、大都市の夕暮れの中を歩いて行く。
会場に入ると、クールなHAYABUSAの告知看板がお出迎え。
内蔵されたモニタでは予告編映像を上映中。
プラネタリウムのドーム内に入ると、その巨大さに圧倒される。
地元の熊本博物館のドームの倍はあるかな?
それに、座席がとにかく座り心地が良いのに感心(フランス製だそうです)。と同時に「寝心地も良さそうだな…」と心配になり、
「kamiちゃん、mogmog、…寝るなよ」と妹夫婦に釘を刺す(笑)
試写会は大阪市立科学館副館長の挨拶からスタート。
通常、こういう挨拶は当たり障りのないもんですが…今回は違った!
副館長曰く
「皆さん、これからHAYABUSAを観るとき、是非ご自分がはやぶさになったつもりで御覧になって下さい。
そして、はやぶさをご自分の一番大事な人…家族、友人、恋人…だと思って観てみて下さい。」
隣に座った妹mogmogから「ミーちゃん(私もう三十路なのに、家族からはこう呼ばれてるのだよ)、今の挨拶、ちゃんと天燈茶房に書いときなよ!」と耳打ちされる。
注意:これ以下の記述に一部、HAYABUSA -BACK TO THE EARTH-本編の内容説明が含まれます
そして始まった本編。
巨大ドーム一杯に広がる星空、天の河…そこに現れる地球。
よく見ると、何かが地球にぶら下がっている。目を凝らすと…「M-Vロケットだ!」
今まさに、内之浦から「はやぶさ」を乗せたミューロケットが打ち上げられたのだという事がわかる。「はやぶさ」誕生の瞬間だ。
「はやぶさ」が、宇宙に堕ちていく、産み落とされていく…何というオープニング!!
…いきなり素晴らし過ぎます。「ロケットファンを、はやぶさファンを悶え殺すつもりかー!!」
「HAYABUSA -BACK TO THE EARTH-」より プロモーション画像提供:「はやぶさ」大型映像製作委員会
更に、画の美しさ、精密さにはとにかく圧倒される。
実写と見紛う映像の売り言葉は伊達ではない。
そして、プラネタリウムの立体感を生かした画面構成の巧みさ。それが十二分に生かされるのは地球スイングバイのシーンだ。
宇宙空間で地球と出会った「はやぶさ」がどのような軌道を飛翔し、地球の重力を掴み取り自分の加速力に変えるのか。そのプロセスをまさに「3次元的に」表現しているのには感心を通り越して呆れた!
「そういうスイングバイの描き方があったのか!」
「HAYABUSA -BACK TO THE EARTH-」より プロモーション画像提供:「はやぶさ」大型映像製作委員会
横目でkamimog夫婦の様子を伺うと、2人とも寝るどころか息を飲んで映像に見入っているようだ。フランス製快適座席の心配が杞憂に終わって一安心。
2人とも、(僕の必死の努力にも拘らず)宇宙にそれ程想い入れがあるという訳ではない筈だが、そんな観客の心もがっちり鷲掴みにしてしまったようだよ、このHAYABUSAは!
遂にクライマックスの小惑星イトカワヘのタッチダウンシーン。
舞い踊るようにイトカワヘ近付く「はやぶさ」の小ささ、けなげさ。
制御不能に陥り不時着する「はやぶさ」の感じた孤独と恐怖。
傷ついても決して諦めず、再度チャレンジする「はやぶさ」が奮い立たせた勇気。
そして、「たったひとつの勝利」!
「HAYABUSA -BACK TO THE EARTH-」より プロモーション画像提供:「はやぶさ」大型映像製作委員会
「ああ、そうだった。あの時…僕らがインターネットにかじりついて宇宙科学研究本部からの速報や松浦晋也さんのブログで情報を得て一喜一憂していたあの夜、彼はこうして冒険していたのか、闘っていたのか…」
涙が溢れてくる、止め処なく流れる。
「あの時、『はやぶさ』はこうしていたのか…見ることが出来たよ、あの時の彼の姿を!」それをHAYABUSAは、完全に画ききっていた。
エンディング、来年6月に地球に帰って来た「はやぶさ」。
心が騒ぐ。不安に叫びたくなる。「やめてくれ!あのシーンだけは描かないでくれ!」
しかし…
「嗚呼…!」
涙で画面が見えなくなる。見られなくなる。
不死鳥が舞い降りる…
…以上、とにかく泣きましたね。
先日行ったJAXA宇宙探査イベント「宇宙探査の始動 ~Inspire the future~」で「はやぶさ2」プロマネのJAXA宇宙科学研究本部の吉川先生が云われていた通り、「ハンカチじゃなくてタオルが必要な」位にシリアスで壮大な作品に仕上がっています。
kamimog夫婦も圧倒されたようで、それにかなり満足したようで、口々に「よかった!」「凄かった!」と言っていたのでこっちも満足。
mogmogは「映像に迫力があって、USJのアトラクションでやってる映画みたいだった!」とのこと。成程このHAYABUSAをUSJで上映したら確かに面白いかもね。
それに妹よ、これだけは忘れるな。
このHAYABUSAで描かれていることは、総て「はやぶさが本当にやったこと、これからやること」なのだ。ノンフィクションのドキュメンタリーなのだ。
遊園地のアトラクションの、つくり話のSFとは違うのだよ、SFとは!
全天周映像HAYABUSA -BACK TO THE EARTH-は4月1日、明日から大阪市立科学館プラネタリウムホールで同館オリジナル作品として1年間ロングラン上映されます。
プラネタリウム作品の名作として名高い「銀河鉄道の夜」の後番組となるようですが、HAYABUSAは画質もストーリーもサウンドトラックもそれにふさわしい素晴らしい作品に仕上がっていると思います。
まさに「はやぶさ」は現代の銀河鉄道の列車のような宇宙船ですからね。
(補足:茨城県日立市の日立シビックセンター天球劇場でも短縮版の26分間バーションが明日から6月まで上映されるようです)
HAYABUSA -BACK TO THE EARTH-
さて、帰ろうか…でもその前に、大阪市立科学館に来たら会っておきたい方がいる。
それがこの方(ちょっと写真暗いですが)、
昭和3年に造られた東洋初の日本製ロボット、いや人造人間オートマトンと言った方が似合ってるかな、
その名も「學天則」!の復元品。
それまでの欧米製のロボットが「人間の奴隷」として工業用機械として製造されたのに対して、
學天則は「人間のよき友人」として、考え、学び、成長する人造人間を目指していたという。
でもそれって、「ドラえもん」や「鉄腕アトム」と同じコンセプトだよね。日本人って、80年も前からみんなに愛されるロボットを造っていたんだ!
そしてそれは…學天則は小惑星探査機「はやぶさ」のルーツとも言えるんじゃないかな?
「はやぶさ」も地球にいる人たちに励まされ支えられて成長し、みんなと一緒に宇宙の大冒険に挑むロボットだからね。
それに何より、みんな「はやぶさ」のことが大好きで、応援して見守っているんだからね!
京阪中之島線に乗って、さあ帰ろう。
実は今日は僕の誕生日、これからkamimog夫婦がバースディパーティをしてくれるらしい。
HAYABUSAも堪能できて、素晴らしい誕生日の1日になりました。ありがとう!
(4月2日補足:試写会で配布された「全天周映像『はやぶさ』プロモーション用DVD」に収録されていた画像を
「個人レベルのホームページ・ブログでも自由に使用してもよい」との記載があったことに今日気が付きましたので、
記事中に公式プロモーション画像を追加しました。
天燈茶房亭主mitsuto1976 拝)