天燈茶房 TENDANCAFE

さあ、皆さん どうぞこちらへ!いろんなタバコが取り揃えてあります。
どれからなりとおためしください

新しいデジカメ

2012-06-28 | 日記

新しいコンパクトデジカメを購入しました。
CASIOEXILIM EX-ZR100 です。

型落ちになったばかりの機種のようで、かなりお安く(量販店で1万3000円程)なっていましたが、
機能的には上位機種なので申し分ありません。
…なにしろ、まだ買ってきたばかりなので使い勝手もよく分かりませんけどね。
これから夏のイベントシーズンですので、種子島でのロケット打ち上げ見学に夏休みの鉄道旅行にとガンガン使い回してみようと思います。


これが、今まで使っていたデジカメ。(ちなみにEX-ZR100での初撮影、ファーストライト写真です)
同じCASIOのEXILIMの旧モデル、EX-Z3 です。

確か、購入したのは2003年頃。10年近く使ってきた愛機です。
今まで天燈茶房TENDANCAFEに掲載してきた写真も、携帯電話で撮影した一部の写真を除きほぼすべてがこのEX-Z3で撮影したもの。一番上に載せたEX-ZR100の写真も、EX-Z3で撮りました。
すっかり手に馴染んでいるので愛着もありますし、何よりまだ何の問題もなく完全に動作するのですが、
いかんせん古い機種なので夜間の撮影に極端に弱くノイズだらけで真っ暗な写真になってしまうことと、
動画の画質が極端に見劣りして撮影可能時間も短いなど、使い勝手の悪さも気になり始めていました。

今回、思い立って電器量販店のデジカメコーナーを見に行ったところ、EX-ZR100が安かったのでその場で購入を決意。
突然ですがデジカメの世代交代と相成りました。


今後はEX-ZR100で撮影した写真が天燈茶房TENDANCAFEを飾ります。今までより綺麗な写真を載せられるように、僕も腕を磨かないといけませんね(笑)
さて、これから、どんな写真を撮っていくことになるんでしょうね…

HAYABUSA - Zuruck zur Erde ~ドイツ宇宙紀行 2012初夏~ その18:超特急Inter City Express

2012-06-25 | 実況
München Hbf


その17:ホーフブロイハウスで乾杯!からの続き

2012年5月1日(火曜日)

朝8時、ホテルをチェックアウトしてミュンヘン中央駅へ。
今日は朝から列車移動です。

乗車する列車は…これ!

ドイツ鉄道(DB)が世界に誇る超特急、高速列車ICE(Inter City Express)です!

プラットホームからICEの車体をじっくり眺めるために、今朝はちょっと早めに駅にやって来ました(笑)


車体デザインはドイツらしく質実剛健、白地に赤ラインが入っただけのシンプルなものですが、
型式番号やメーカーロゴがギッチリ書き込まれた様子はどことなくJR九州の車輌を連想させます。

そして、編成内でひときわ目を引く車高の高いこの車輌…



食堂車です!
ヨーロッパ各国の高速列車は供食サービスをどんどん合理化していて、
食堂車を廃止して機内食のような簡素なケータリング式のものに移行する傾向がありますが、
DBのICEには今でも立派な食堂車が健在の編成が存在します。

この食堂車に行きたくて、実はまだ朝食を食べていません(笑)
発車したら食堂車に食事に行きましょう。楽しみ…

発車時刻が近づきました。そろそろ車内に入りましょう。
奮発して1等車を予約してあります。



1等車の車内は、横3列のゆったりしたレイアウト。
座席は硬めの本革シートで、とにかく座り心地が良いのです。
テーブル付きの向かい合わせ席を予約することが出来ました。グループ旅行には嬉しいですね。

8:28、ベルリン東駅行きのICE690はミュンヘン中央駅を定刻に発車。
車内検札が済んだら、すぐに食堂車に向かいます。


(動画撮影:みーや★さん


ICEの食堂車は、車体中央に厨房があって両側にレストランの客席があるという贅沢なスタイル。
さらに食堂車は1等車と2等車の間に挟まれて連結されており、
1等車側にはテーブル席、2等車側にはカフェテリア風とそれぞれ内装の異なる客席が用意されています。
これは2等車側、ソファーに腰掛けて気軽に軽食や飲み物を楽しめそうです。

我々はせっかくなので、優雅に1等車側のテーブル席に着きます。




モーニングメニューの、りんごジュースとサンドイッチをいただきました。
さすがドイツ、サンドイッチのバゲットがしっかりしたドイツパンで美味しかった!
…向こう側に写っている黒パンは、本格的過ぎてちょっと苦戦しましたが(笑)


朝食を終えて席に戻る途中、デッキで見かけた情報表示端末。現在の走行速度が出ています。
バイエルン地方の山越えルートを走行するので、それほど超高速で走っている訳でもないですね。



午前11時半、ICE690はマンハイム中央駅に到着しました。


到着したプラットホームの隣には、新しいバージョンのICE-3が停車しています。
ここはフランス国境にも近く、多くの列車が国を越えて行き交う賑やかな駅です。

さて、マンハイムに着いた我々は予約していた駅前のInterCityホテルに荷物を預けて、
今日の目的地に向かいます。
…今日も、ドイツの凄い博物館に行きます。
そこは乗り物大好きな人にとっては、夢のような迷宮のような、とんでもない場所です。

その19:シュパイヤー技術博物館に続く

HAYABUSA - Zuruck zur Erde ~ドイツ宇宙紀行 2012初夏~ その17:ホーフブロイハウスで乾杯!

2012-06-21 | 食べる
Hofbräuhaus


その16:ミュンヘン日和からの続き

ドイツ博物館の航空分館から戻ってきた旅仲間たちと合流して、連れ立ってやって来ました、
おそらく世界一有名なビアホール「ホーフブロイハウス(Hofbräuhaus)」!


1階は広々としたホールとなっており、大変な賑わいです。
外国人観光客も押しかける、ミュンヘンの有名観光地でもあるそうなのですが…
大勢で酔っ払って大騒ぎしているのは、地元の人じゃないかな?
カメラを手にした観光客は酔客の迫力に押されて、ちょっと引き気味。


元々は宮廷ビール醸造所だったという実に由緒正しいビアホールで、
バイエルンの庶民はもとよりモーツァルトや皇妃エリザベートも訪れたそうです。
僕は「若き日のヒトラーがナチスの党大会で演説した場所」として知っていたのですが、
これだけ広くて賑やかな場所だとさすがの演説名人ヒトラーの声もかき消されて、ここにいたナチス党員の全員には聞こえなかったんじゃないかという気がしますね。



メニューには英語版もあるので、オーダーも簡単です。
でも、混み合っているのでかなり待たされることに…
ウェイターは頑張って働いてるんだけど、とにかくお客が多いからねぇ


来ました来ました、ジョッキに入ったホーフブロイハウスのオリジナルビールと、オリジナルノンアルコールビール(笑)
ソフトドリンクはレモンソーダ。


乾杯、Ein Prosit!

ノンアルコールビールも、香ばしくて風味豊かで美味しい!!


つまみ物も大盤振る舞い。
お馴染み白ソーセージと、豚肉とジャガイモ、そして山盛りザウワークラウト。


レバー肉の塊が入ったスープ。


何だかよく分からないけど、沖縄でよく見かけるスパム(ランチョンミート)のようなもの。

盛大に飲んで食べて、大満足で帰ります。
ミュンヘンはいい街だ!


帰り路、夜の闇の中の新市庁舎。
さようなら、ミュンヘン。明日の朝には次の街へ、次の博物館へと向かいます。

その18:超特急Inter City Expressに続く

HAYABUSA - Zuruck zur Erde ~ドイツ宇宙紀行 2012初夏~ その16:ミュンヘン日和

2012-06-20 | 旅行
München


その15:「ドイツ博物館で昼食を」からの続き

ドイツ博物館のカフェテリアで昼食を済ませてから、
午後は同博物館の航空機部門専門の分館に行くという同行の仲間たちと別れて、僕は単独行動。
ドイツ博物館には航空だけでなく鉄道部門の分館もミュンヘン市内にあるらしいので、そこへ行ってみることに。



だがしかし、鉄道分館のアドレスを元にネットの地図で割り出した中央駅近くの場所に行ってみても、
下町の路地裏が続くばかりでとても鉄道博物館がありそうな雰囲気ではありません。



歩けど歩けど鉄道博物館は見つからず、
いい加減くたびれたので、諦めて昼下がりのミュンヘン散歩を楽しむことにしました。


下町の、名も知らぬ教会。
それにしても今日はいい天気。青空に木々の緑と、ゴシック教会の尖塔がよく映えます。


中央駅前の大通りからカールス広場を抜けて、観光客で賑わうノイハウザー通り沿いにあるフラウエン教会。
双子の塔がシンボルですが、片方は足場に覆われて補修工事中のようですね。


フラウエン教会の隣にあるミヒャエル教会も外装工事中でしたが、大聖堂の内部は見学できました。
ちょうどパイプオルガンの奏者が練習中でしたが、どうやら初心者のようで
たどたどしくも微笑ましい演奏が鳴り響いていました。
「頑張って練習して、バッハのような立派なオルガニストになれよー!」と心の中で応援(笑)


ノイハウザー通りの先、マリエン広場に建つミュンヘン新市庁舎。


新市庁舎の名物は、巨大な仕掛け時計。
お昼と夕方、そして夜にはからくりが動き出すそうなんですが、今はちょうど休憩時間中ですね。


マリエン広場から左折してしばらく歩くと、バイエルン州立歌劇場と王宮、レジデンツがあります。

せっかくなので、レジデンツを見学していくことにしました。


王宮の入り口の小さな庭園。
郊外の広大な敷地に建つベルサイユ宮殿などと違って、バイエルン王宮は都市の中に組み込まれたコンパクトな宮殿といった佇まいです。






王宮の内部はこんな感じ。
まあ、ヨーロッパの宮殿らしくとにかく金ピカです。


若き日の狂王ルートヴィヒ2世もここで生活していたんでしょうねぇ。
…こんな部屋で孤独に暮らしていたら、そりゃ寂しくて夢見がちにもなるな。お気の毒に。

ルートヴィヒ2世も宮殿に引きこもって騎士物語ばかり読んでいないで、たまにはパーっと街に繰り出してビールを酌み交わせば気も晴れたかも知れないのにね。
という訳で、これから僕は仲間とホテルで合流して、ビアホールに繰り出すことにします。
やっぱりミュンヘンに来たらビールを飲まないとね!…ノンアルコールだけど。

その17:ホーフブロイハウスで乾杯!に続く

HAYABUSA - Zuruck zur Erde ~ドイツ宇宙紀行 2012初夏~ その15:「ドイツ博物館で昼食を」

2012-06-19 | 食べる
その14:ドイツ博物館の宇宙関連展示からの続き

「世界一巨大な科学のおもちゃ箱」、ドイツ博物館を午前中ずっと歩きまわったので、
すっかりくたびれてお腹も空きました。


みーや★さんのGPSトラックを見ると、こんなに歩きまわってます。
こりゃ疲れる筈だわ(笑)

という訳で、博物館の中にあるカフェテリアに行って、みんなでお昼ごはん。


ドイツのランチといえば、やっぱり白ソーセージ!
もともと傷みやすいので、朝に作った白ソーセージは衛生上の理由で遅くとも昼までに食べるのがドイツのしきたりだったとか。
(衛生的に調理する技術が向上した現在では、売り切れていない限りは夜も白ソーセージを食べることが出来ます、念の為)
バイエルン地方では今でも定番の人気メニューで、この日の「今日のおすすめセット」も白ソーセージでした。


追加で山盛りポンメス(揚げたジャガイモ)とシュニッツェル(ウイーン風カツレツ)のようなもの。
ソーセージとジャガイモ中心の典型的なドイツのジャンクな昼メシ、美味しかった!

さて、お腹が満たされて元気を取り戻したら、
午後はミュンヘン市内にあるドイツ博物館の分館に行ってみましょうかね。…だが、しかし。

その16:ミュンヘン日和に続く

HAYABUSA - Zuruck zur Erde ~ドイツ宇宙紀行 2012初夏~ その14:ドイツ博物館の宇宙関連展示

2012-06-19 | 博物館・美術館に行く

その13:ドイツ博物館のV2からの続き


ドイツ博物館のV2ロケットを取り巻くらせん階段を登ると、その先に宇宙科学関連の展示室があります。

天井から吊り下げられたスプートニク1号の先、入り口の向こうにV2のフェアリング先端が見えていますね。


ロケットの歴史は、やはりこの科学者を抜きにしては語れません。
ヘルマン・オーベルトの肖像と、彼の著書「惑星空間へのロケット」。
V2もこの本とヴェルナー・フォン・ブラウンの出会いから始まりました。


そしてオーベルトと並ぶもう一人の孤独な先駆者、ロバート・ゴダードの液体燃料ロケット。
V2の洗練された流線型の美しさとは対極にあるような奇妙な姿ですが、
早すぎた天才の宇宙への想いと情熱が込められた、これが液体燃料ロケットの元祖です。


ずらり勢ぞろいした、米露欧のロケットたちの模型。
日本のミューロケットやH-IIロケットシリーズの模型も仲間に入れといて欲しかったな。




ヨーロッパ各国が共同で開発を進めるも、結局打ち上げを成功させる事が出来ず開発が断念されたロケット、
その名も「ヨーロッパ」の、ドイツ製第3段エンジン。

ロケットや宇宙機の展示以外に、天文学に関する展示室も充実しています。




天文学の部屋を出ると、そこは博物館の屋上でした。


宇宙科学関連の展示だけでもちょっとした博物館ひとつ分以上、
とにかく圧倒的なボリュームのドイツ博物館。
まだ全体の展示のほんのさわりを見ただけですが、もうクタクタ。お腹も空いてきました。
館内のカフェテリアでランチタイムといきましょう。

その15:「ドイツ博物館で昼食を」に続く

HAYABUSA - Zuruck zur Erde ~ドイツ宇宙紀行 2012初夏~ その13:ドイツ博物館のV2

2012-06-18 | 博物館・美術館に行く
その12:ミュンヘン、ドイツ博物館からの続き


ドイツ博物館の宇宙科学関連の展示は、この宇宙機から。
人類初の宇宙ロケット、V2です。









ペーネミュンデではオリジナルモデルが屋外に展示されていたので、全体像を眺めることが出来たのですが、
ここドイツ博物館では宇宙科学展示コーナーへと続くらせん階段にぐるりと取り巻かれるようなスタイルで展示されています。
(※参考記事→遙かなり、ペーネミュンデ 2011-2012東ドイツ・ポーランド紀行 4、博物館

機体にも内部構造が見えるように格子状の穴が開けられていて、V2の細部を丹念に見ることが出来るようになっています。
ちなみにこのミュンヘンのV2、機体にVの字のマーキングが施されているので、ペーネミュンデ等で打ち上げられていたものではなく、戦後にアメリカに持ち出されてデータ収集に使われたものかも知れません。


V2に搭載された液体燃料ロケットの構造と働きを紹介する、ちょっとクラシカルな電照式パネル。

そして、液体燃料ロケットの実物、カットモデル。





アルコールと水の混合燃料を燃焼室に送り込むノズル。
これもペーネミュンデと、ベルリンのドイツ技術博物館で見憶えがあります。
(※参考記事→遙かなり、ペーネミュンデ 2011-2012東ドイツ・ポーランド紀行 8、再びV2


ペーネミュンデのV2射点のジオラマ模型。
いつの日か、ペーネミュンデで今は荒野と化したV2射場の跡地を歩いてみたいものです。


すべては、ここから始まった。
ナチスの報復兵器として使用されるという悲惨な運命を背負いつつも、
V2(A4)は人類が初めて宇宙空間へと到達させた、記念すべき最初の宇宙ロケットなのです。

ドイツ博物館の宇宙科学関連の展示は、さらに続きます。

その14:ドイツ博物館の宇宙関連展示に続く

HAYABUSA - Zuruck zur Erde ~ドイツ宇宙紀行 2012初夏~ その12:ミュンヘン、ドイツ博物館

2012-06-17 | 博物館・美術館に行く
Deutsches Museum,München


その11:寝台特急City Night Lineからの続き


近郊電車(Sバーン)でミュンヘン中央駅まで戻り、予約していた駅近くのホテルのフロントに荷物を預けて身軽になってから、
路面電車(トラム)に乗って出かけます。
目指すは、“世界最大のおもちゃ箱” とも称されるドイツ博物館!

ドイツ博物館には中央駅前から16番系統のトラムに乗れば、乗り換えなしで直接向かうことができます。


ここでもみーや★さんのGPSトラックが大活躍。
16番系統のトラムはミュンヘン市内をこんなルートで走って行ったんですねぇ…


ミュンヘンのトラムは、近代的な超低床車。熊本市電に導入されている車輌とも同じ系列のようで、車体のデザインはほとんど同じです。
でも、ミュンヘンのトラムは編成の片側にしか運転席がない「一方通行タイプ」。
最後尾は運転席がないので展望車のようになっています。

「Deutsches Museum」停留所で降りて、川沿いの道を歩いて行くと、そこがドイツ博物館。
川の中州が丸ごと博物館の敷地になっているのです。


エントランスはまるで宮殿のようです。

そして、ドイツ博物館に一歩足を踏み入れると…


そこはまさに巨大なおもちゃ箱!
航空、航海、交通機関、そして宇宙科学…ありとあらゆるドイツの科学と技術がぎっしり詰まった、
とんでもない空間が広がっています!




「空をとぶもの」のコーナーだけでも、この有様。
黎明期の飛行機械から戦闘機まで、とにかく考えられるすべての物を集めまくって並べたといった様相を呈しています。


以前行ったペーネミュンデ博物館で見憶えのある無人有翼飛行爆弾V1の奥には、
ぶった切られたエアバス機の輪切りの胴体が。
…何と言うかもう、「節操が無い」 としか言いようのない詰め込みっぷり(笑)


「空をとぶもの」なので当然、宇宙を飛ぶものも展示されています。
これは国際宇宙ステーションのヨーロッパ実験棟のモックアップですね。

館内にはこんな展示もあります。

農業に関する詳細な展示コーナー。
まるで農機具置き場!


こちらは電気のコーナー、放電実験設備。
実演が行われていたのですが、すごい人気で室内に入れませんでした。残念!
ところで、これって福岡県青少年科学館にある放電実験ステージのモデルになったもののようですね。
器具類の構成がよく似ています。
(※参考記事→秋の日曜は電車に乗ってHAYABUSAを観に行こう ~HBTTE in 久留米~

なんかもう「お腹一杯」になってしまったような気分ですが、まだまだ序の口。
ドイツ博物館の膨大な展示をかき分けて、いよいよ宇宙科学のコーナーへと行ってみましょう。
そこには、あるロケットが待っていました。

その13:ドイツ博物館のV2に続く

HAYABUSA - Zuruck zur Erde ~ドイツ宇宙紀行 2012初夏~ その11:寝台特急City Night Line

2012-06-15 | 鉄道
City Night Line“Pyxis”“Capella”


その10:アルトナ駅のカートレインからの続き

午後9時少し前、いよいよこれから乗車するミュンヘン行き寝台特急 City Night Line「Pyxis」がハンブルグ-アルトナ駅に入線してきました。


「Pyxis」も車運車を最後尾に連結したカートレインです。

「Pyxis」がアルトナ駅の行き止まり式プラットホームに推進回送で入線する様子を、
同行していたみーや★さんが動画撮影されていますので御覧下さい。


プラットホームに押し込まれて据え付けられた「Pyxis」の車運車に、
さっそく乗客の自家用車の積み込みが行われます。


こちらは、僕がコンデジで撮影した動画です。
何と、乗用車だけでなくバイクも同じ車運車に積みこむんですね!




バイクの上段には、乗用車が次々に積み込まれていきます。



自動車の搭載が終わる頃には乗客も寝台車内に入り、出発時刻となりました。
City Night Line「Pyxis」は定刻の21:12から少し遅れて、ようやく暗くなり始めたハンブルグ-アルトナ駅を発車!



City Night Lineの寝台車の車内の様子です。
今夜は奮発して、一等の個室寝台を予約してあります。新型の2階建て車輌で、寝台券がすぐに売り切れてしまう程の人気がある寝台車です。





個室の入り口はらせん階段風になっていて、とてもお洒落ですね。




室内のインテリアはシンプルで、清潔で寝心地の良さそうなベッドが備わっています。
ベッドの上に天窓があるのが嬉しいですね。

ところで、ここでちょっとしたハプニングが発生。日本で予約した寝台個室はシャワーとWC付きのデラックスタイプで、手許のチケットにもその旨が記載されているのですが、室内には洗面台しか見当たりません。
おや、部屋を間違えたか?と思っていると、車内検札の女性乗務員から
「申し訳ない。デラックス車輌のトラブルで、今夜はシャワー無しのエコノミー車輌に変更なの。
でもその代わり、2人で一部屋で予約されてたけど、1人で1つ個室を使っていいから。
あと、朝食もサービスするわ」てな事を告げられます。
シャワーが使えないのは残念だけど、1人でゆったり一部屋専有できるのでかえって有難いかも。

「Pyxis」は走行時間が比較的短いせいか、食堂車は連結されていません。
発車後はずっと個室内でくつろぐことになりますが、せっかくなので列車の編成を見て歩きました。

1等の個室寝台車以外に2等の簡易寝台車(クシェット)、そして座席車も連結されています。

カプセルのようなフードが付いた独特なデザインの座席。これもそれなりに寝心地が良さそう。


座席車の一画には自転車を置くスペースも用意されています。
自動車・バイクから自転車まで、乗客のニーズに合わせて何でも一緒に運んでくれる合理精神はさすがヨーロッパ。


ハンブルグから2時間ほど走って、深夜のハノーバー中央駅に停車。







ハノーバーを発車してから、ベッドに横になり天窓から星を見ているうちに眠りにつきました。
僕が寝ている間の「Pyxis」の走行ルートは、隣の個室にいたみーや★さん持参のGPSトラックに記録されています。




そして何と、インターバルタイマー搭載のデジカメでほぼ全区間の車窓の連続撮影も行なっていたみーや★さん。
これはすごい!


目が覚めると、車窓には朝の田園風景。
ああ、よく寝た。City Night Lineの2階建て個室、快適でした!


目覚めると、サービスの朝食が運ばれてきました。
ドイツパンと飲み物のコンチネンタル・ブレックファーストです。


紅茶のティーバッグには、なぜか日本語の案内書きも。

食事を済ませると、もうミュンヘン中央駅に到着。でも、中央駅では降りません。
「Pyxis」の終着駅、ミュンヘン東駅まで乗り通します。
鉄道好きとしては、夜行列車に乗るときはやっぱり、始発駅から終着駅まで乗り通したいからです!



2012年4月30日(月曜日)

朝7時半、City Night Line「Pyxis」は終点のミュンヘン東駅に到着しました。


昨夜のうちに途中駅で、ベルリンから来たCity Night Line「Capella」の編成を増結しています。
また、カートレインの車運車は既に切り離されてしまったようで見当たりませんでした。
列車運行中に細かい車輌の取り回しを行うのもヨーロッパの鉄道ならでは。

やがて、すべての乗客を降ろしたCity Night Line「Pyxis」と「Capella」は
ミュンヘン東駅のプラットホームから引き上げていきます。






一晩過ごした列車を見送ったら、さあ今日も行動開始といきましょう!
今日はこれから、ドイツが世界に誇る素晴らしく凄まじい博物館に行きます。

その12:ミュンヘン、ドイツ博物館に続く

HAYABUSA - Zuruck zur Erde ~ドイツ宇宙紀行 2012初夏~ その10:アルトナ駅のカートレイン

2012-06-12 | 鉄道
ハンブルグ-アルトナ駅 Hamburg-Altona


その9:黄昏のハンブルグからの続き

まだ明るい午後8時過ぎ、
ハンブルグの中央駅から近郊電車(Sバーン)で10分ほど走った場所にあるハンブルグ-アルトナ駅にやって来ました。
ここはハンブルグの鉄道の終着駅で、行き止まり式のプラットホームが櫛の歯状に並ぶ旅情あるターミナル駅です。
ハンブルグを発着するほとんどの長距離列車は、中央駅ではなくアルトナ駅が始発駅であり、終着駅となっています。

今夜はこれから、ここアルトナ駅が始発のハンブルグ発ミュンヘン行き寝台特急 City Night Line「Pyxis」 に乗車します。
「Pyxis」は中央駅にも停車してからミュンヘンへと走りますが、
夜行列車には始発駅から乗りたいという鉄道好きの“鉄の掟”(笑)に従って、わざわざ始発駅までやって来たのです。

アルトナ駅のプラットホームには、自動車を載せた貨車が停車しています。



これは、貨物列車ではありません。
寝台特急に乗客の自家用車を載せた車運車を併結して、目的地まで一緒に運んでしまおうという陸のカーフェリー
「カートレイン」なのです。

ドイツをはじめヨーロッパではわりと一般的な鉄道の運行形態で、アルトナ駅に停車中の各地に向かう寝台特急たちは皆、編成の最後尾に車運車をぶら下げています。

かつて、日本でも今から20年ほど前、ちょうど国鉄が分割民営化された頃は、新しい乗客サービスの試みとして「カートレイン」が運行されていた時期があったのですが、結局定着すること無く終わってしまいました。
エコロジーの観点からもかなり有効と思われるこの「カートレイン」、今の時代にこそ日本でも復活して欲しいと思うんですけどねぇ…

ミュンヘン行き「Pyxis」の発車までまだ時間があるので、アルトナ駅に勢ぞろいした寝台特急たちを見て歩きましょう。
さっきのカートレインをつないだ寝台特急はオーストリア鉄道とドイツ鉄道の車輌を連ねたウイーン西駅行きの国際列車でした。

ES64U2という形式の、黒くてクールなデザインの電気機関車が先頭に立ちます。

その隣に入線している寝台特急の先頭に立つのは、真っ赤なドイツ鉄道の電気機関車。

115型という形式でしょうか。パンタグラフも大きな菱形で、ちょっとクラシカルですね。


こちらは、ドイツ鉄道の新型高性能電気機関車101。超高速列車ICE並みの走行性能を持つスーパーマシンです。


101の次位に、パンタグラフを下ろしたES64U2が無動力回送で連結されています。
日本のブルートレインでこんなことやったら、鉄道ファンが駅や沿線に押しかけて大騒ぎになるなぁ…




ウイーン行きの国際寝台特急が、暮れなずむアルトナ駅を発車していきます。
でも、いかんせん最後尾がテールマークと赤ランプを灯した寝台車じゃなくてごっつい「貨車」なので、
イマイチ旅情に欠けますね(笑)
それに、どうやら発車の際の振動で、搭載された乗客のベンツの盗難防止装置が誤作動してしまったらしく、派手に警告音とアラームランプを点滅させたまま走り去っていってしまった…
あの後どうなったんだろう…
ハンブルグ中央駅あたりで誰か気が付いて対応してくれたらいいけど、あのままだとウイーンに着く頃にはあのベンツはバッテリーが上がってしまって動かせなくなってるぞ…


その11:寝台特急City Night Lineに続く

HAYABUSA - Zuruck zur Erde ~ドイツ宇宙紀行 2012初夏~ その9:黄昏のハンブルグ

2012-06-04 | 旅行
運河沿いのカフェから眺める市庁舎 Hamburg


その8:プラネタリウム・ハンブルグこぼれ話からの続き

プラネタリウム・ハンブルグで念願のHAYABUSA - Zurück zur Erde (HAYABUSA-BACK TO THE EARTH-ドイツ語版)
を見た後、市街地に戻って、夕暮れ間近のハンブルグの街を少し散策。
夏至も近いこの時期、ドイツ北部では日没も遅くなります。
いつまでも暮れない夕暮れに包まれたハンブルグの街は、静かで穏やかな時間が流れていました。


ハンブルグHbf.(中央駅)
ドイツ鉄道(DB)の長距離列車、国際列車や超高速列車(ICE)をはじめ近郊電車(Sバーン)、地下鉄(Uバーン)が集まる、
ハンブルグのターミナル駅です。
ヨーロッパの鉄道駅らしい、高い時計塔がそびえる堂々たる駅舎。


中央駅の近くにある、これも高い塔のある聖ヤコビ教会
バッハがオルガン奏者の採用試験を受けに来たという、パイプオルガンで有名な教会だそうですが、
あいにく大聖堂の扉は閉められていました。


そしてこれも高い塔がある聖ペトリ教会


教会の立ち並ぶ区画を歩いて行くと、運河に出ました。
この運河、パナマ運河のように水路を区切って水面を上げ下げする機能を持っているようで、
水面上に見える信号機は船用のものです。
水運と港の街ハンブルグらしい眺めです。


同行していたみーや★さんが、運河の水位が変わる様子を撮影されています。
本当に「小さなパナマ運河」ですね。


運河の向こうには、お昼に来たハンブルグ市庁舎 が見えます。
市庁舎前広場の脇には運河が通っていたのですね。


通りの電柱に貼り出された、これはハンブルグのシティマラソンの告知ビラ。
今朝はこのマラソンのおかげで市内の路線バスが運休してしまい、港のフィッシュマルクトからホテルまで戻るのにえらく苦労したんだぞ…まったく(笑)

さて、そろそろ帰りましょうか…
と、通りかかった交差点の向こう、聖ヤコビ教会の尖塔の横に何やらまん丸な怪しい浮遊物が…



気球が飛んでいました。
熱気球ではなくて、ヘリウムか何か軽いガスを詰めたタイプの気球のようですね。
気球で空からのハンブルグ散歩も楽しそうです。




市街地に面した内アルスター湖 も、遅い夕暮れに美しく染まりました。


Hbf(中央駅)に戻って来ました。

今日はこれから夜行列車に乗り込み、ハンブルグに一旦別れを告げます。
…でも、“ある事情”で、ここ中央駅からは列車に乗りません。
港の向こうにあるハンブルグ-アルトナ駅から、ミュンヘン行きの寝台特急列車に乗車します。

そう、鉄道好きの因果な“ある事情”で…

その10:アルトナ駅のカートレインに続く

HAYABUSA - Zuruck zur Erde ~ドイツ宇宙紀行 2012初夏~ その8:プラネタリウム・ハンブルグこぼれ話

2012-06-03 | 博物館・美術館に行く

その7:はやぶさ、ハンブルグの宙に舞う!からの続き

現在、HAYABUSA - Zurück zur ErdeHAYABUSA-BACK TO THE EARTH-ドイツ語版)
を上映中のプラネタリウム・ハンブルグには…


牛の宇宙飛行士がいます(笑)
…何故、牛なんだろう。犬とかチンパンジーなら分かるが…


トイレのドアにも宇宙飛行士がいます
男女カップルで、ポーズまで決めてます。


車椅子を使う宇宙飛行士や乳児を連れたママ宇宙飛行士も安心してトイレを使うことが出来ます。
これが本当のユニバーサルデザインです。

なんか色々と凄いぞ、プラネタリウム・ハンブルグ!



…まぁ、こんなことして喜んでる変な日本人観客も来るくらいだからね

その9:黄昏のハンブルグに続く

HAYABUSA - Zuruck zur Erde ~ドイツ宇宙紀行 2012初夏~ その7:はやぶさ、ハンブルグの宙に舞う!

2012-06-03 | 映画・演劇・コンサートを観る
その6:ハンブルグの休日からの続き

プラネタリウム・ハンブルグPlanetarium Hamburg は日本の旅行ガイドブックでは紹介されていない場合が多いようですが、
緑豊かな市立公園の中にあり多くの市民が訪れる、ハンブルグでは大変有名で人気のある場所だそうです。
そしてここで現在、小惑星探査機「はやぶさ」の壮大な旅路を超高精細CGで描き上げた全天周プラネタリウム映像作品
HAYABUSA - Zurück zur Erde HAYABUSA-BACK TO THE EARTH-ドイツ語版)の
ヨーロッパ・プレミア上映が行われているのです。

僕たちは、今日この場所でHAYABUSA - Zurück zur Erdeを観るために、遥々日本からやって来たのです。

Uバーン(地下鉄)3号線に乗って、“約束の地”プラネタリウム・ハンブルグへ向かいます。



borgweg(市立公園)駅で下車。この辺りではUバーンも地上を走っていますね。

borgweg駅から徒歩数分で、鬱蒼とした木立に囲まれた市立公園の森の中へ。



ヨーロッパ有数の大都会ハンブルグの市街地中心部に、こんな森があるなんて信じられません。
街の喧騒も消えて、森の静寂の中に鳥の鳴き声が響き渡ります。

そして、森の小路を歩いて行くと…


突如、視界が開けて、
木立に囲まれた庭園の中にそびえ建つ威厳のある建物が現れます。

プラネタリウム・ハンブルグPlanetarium Hamburg です。


まるでレトロフューチャーなSF映画に登場する宇宙研究所か天文台のような独特の外観は、
この建物がプラネタリウムとして使われるようになる以前は、ハンブルグ市の水道の給水塔だったからだそうです。
高い塔の中には、巨大な水タンクが収められていたのですね。
現在では、水タンクの遺構はそのままプラネタリウムのドームとして再利用されているという訳です。

早速、プラネタリウム・ハンブルグの館内へ入ってみましょう。


館内はきれいに手直しされていますが、給水塔時代の名残りなのか壁や柱が同心円上にカーブを描いていますね。

エントランスホールにはプラネタリウムの資料が展示されています。



この建物の断面図がありました。上下に2つの球型タンクが重なっている構造になっていることがわかります。
このうち、下のタンクが現在のプラネタリウムのドームですね。
上のタンクはがらんどうのまま残されているそうで、先日ここを訪れられたHAYABUSA-BACK TO THE EARTH-(HAYABUSA - Zurück zur Erde)の
上坂監督ご夫妻は実際に上のタンクの中に入ってみたりされたそうですよ。
(※参考→上坂浩光監督のblog「星居Webブログ 2012年02月05日 ハンブルグ3日目(午後はお仕事)」)






資料展示の一角には新聞記事等のスクラップを集めたコーナーもあり、
HAYABUSA - Zurück zur Erdeのヨーロッパ・プレミア上映が始まったことを報じた記事も貼り出されていました。
当地でも、日本の小さな宇宙船の大冒険を描いた作品の上映は相当話題になっているようです。

プラネタリウム・ハンブルグは建物の外観はレトロですが、その中身は最新鋭のシステムを備えたハイテクプラネタリウムです。
映写機器類等のハードが最新鋭なのは勿論ですが、ソフト面でも最新鋭ぶりが徹底しています。プラネタリウム番組の鑑賞チケットがすべて事前に公式サイトでネット予約出来るのです。
HAYABUSA - Zurück zur Erdeはかなりの人気プログラムらしいので、僕も念の為に今日のチケットは日本を出発する前に予め自宅のパソコンを使ってネット予約しておきました。予約フォームがすべてドイツ語表記なので少々戸惑うこともありましたが、ドイツ語機械翻訳サイトを使って用語を読み解きながらスンナリと予約を済ませることが出来ました。

だから今日はエントランスの奥にあるチケットカウンターで、プリントアウトした予約フォームを見せるだけでOK!
カウンターの係員さんは、僕たちが日本人であるとわかると「ちょっと待ってて。日本語対応の音声案内ヘッドフォン貸してあげるから」と声を掛けてくれます。スタッフの気遣いもGoodです。凄いぞプラネタリウム・ハンブルグ!


プラネタリウムのドームに入る前のコンコースには、美しい星座図の天井画が描かれています。
ここにはグッズ類やスナック、飲み物を販売するカウンターもあります。飲み物はアルコール類も揃っていて、本当に「プラネタリウムは大人の社交場」という雰囲気。日本のプラネタリウムが基本的に「子供の教育」を主題としているのと対照的ですねぇ。


プラネタリウム・ハンブルグのオリジナルグッズ、日食をあしらったロゴ入りTシャツを見つけて、即購入。
これは帰国後、5月21日の金環日食の観望会で着るのにピッタリですね!

 (実際に金環食の日に着ちゃいました(笑)→見えた!太陽のリング ~金環日食2012~


いよいよドームに入ると、居ました居ました“御本尊”が!
プラネタリウム・ハンブルグの要となる投射機、ドイツが世界に誇る老舗カールツァイス社製の名機
The UNIVERSARIUM Mark IXです!
日本の名古屋市科学館にある世界最大の35mドームを持つプラネタリウム「Brother Earth」に設置された投射機と同じものですね。

日本国内のプラネタリウムと比べると上映前からかなり暗めのドーム内で、ネット予約時に指定しておいた席をちょっと難儀しながら探して、着席。
今日は日曜日ということもあってか、家族連れやグループ客が多く来場していて殆んど満席です。やっぱり事前にネット予約しておいて良かった!

上映前にスタッフから簡単に内容説明らしきものがあり、すぐに上映スタート。

…眼の前のドームに、もうすっかり見慣れたHAYABUSA-BACK TO THE EARTH-のオープニングの星空が広がります。
もうすっかり耳に馴染んだ心躍る旅立ちのテーマ曲が鳴り響き始めます。

でも、ドーム内に静かに流れる語りは、いつもの篠田三郎氏の声ではありません。
篠田氏同様に落ち着いた、でも時に力強く語られるドイツ語です。はやぶさに親しみを込めて語りかけるドイツ語です。

HAYABUSA - Zurück zur Erde…

僕の目の前で、HAYABUSAがドイツの街の宙(そら)に、いま羽ばたきました!

もう何度も何度も繰り返し観て、すっかり憶えてしまったHAYABUSA-BACK TO THE EARTH-が、ドイツの言葉で語られると新たな魅力と感動を持って心に染みこんできます。
僕はドイツ語は全く理解できないのに…不思議ですね。

そして、ドイツの観客たちも皆、HAYABUSAの物語に魅せられているのが手に取るようにわかるのが本当に嬉しかった。
機械を擬人化するという手法は、欧米の人にはあまり理解されないという話を聞いたことがありますが、少なくともHAYABUSA - Zurück zur Erdeではそんなことはありませんでした。
みんな、宇宙を旅する愛すべきHAYABUSAを「生きているもの」として見つめていました。
小惑星探査機の旅路を通して語られる生命の物語を見つめていました。

物語の終わりに、流れ星となり星空を駆け抜けるHAYABUSAと生命を次世代に繋いだカプセルの姿を見た時、観客の心に灯る想いは日本人もドイツ人も変わらない。
世界中のすべての人々が、きっと変わらぬ同じ想いを抱く。僕はそう確信しました。


本編上映終了後、日本のニュース映像も交えてスタッフから改めて丁寧な「はやぶさ」のミッションに関する説明があり、HAYABUSA - Zurück zur Erdeの上映は終了しました。
4月末現在では帰還バージョンではなくオリジナルバージョンでの上映でした(これは近日中に帰還バージョンに切り替えられる予定だそうです)。
そうそう、結局殆んど聴かなかったのですが、貸してもらった音声案内ヘッドフォンは日本語を始め数ヶ国語に対応、日本語は篠田三郎さんのオリジナルの音声トラックをそのまま使用していた模様です。

ドームから出ると、喜びが胸にこみ上げて来ました。
カウンターで飲み物を買って、皆で給水塔の最上階に登ります。

この景色を見ながら、乾杯!!

地上に降りてもまだ嬉しくて、皆でポーズを決めて記念写真!

やったー!!はやぶさ超最高!!

その8:プラネタリウム・ハンブルグこぼれ話に続く