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2013-2014 スミソニアン博物館ツアー #08:国立アメリカ歴史博物館 アメリカにとって戦争とは?

2014-02-02 | 博物館・美術館に行く
Price of Freedom


#07:国立アメリカ歴史博物館 何でもあり!?アメリカ歴史おもちゃ箱からの続き

国立アメリカ歴史博物館の最上階に“Price of Freedom”と題した一画があります。
ここは、アメリカの軍事と戦争の歴史についての展示コーナー。

…アメリカにとって、戦争とは自由のための代償。明確に言い切っています。

ですが、こんな展示を見せつけられては日本人としては考えざるをえないのです。


結局、アメリカにとって自由とは「悪の帝国を討ち滅ぼす」ということなのでしょう。わかりやすいですね。
そして彼らはいまだに戦勝国気取りで、勝利者として世界に君臨し続けるつもりのようです。


アメリカは悪と戦う正義のヒーローです。
アメリカに挑む悪の帝国は常に悪であり、それ以上でもそれ以下でもありません。


戦争中はたくさんの悲劇がありました。
日系人だからという理由だけですべてを奪われ収容所に閉じ込められた人々は、日系アメリカ人です。
では、悪の帝国とされている国に住む多くの人達は、アメリカとの戦争でどんな思いをしたのか…?


そして何故、勝利者アメリカは今もなお憎しみの対象となり、このような悲劇が繰り返されるのか?

その答えをアメリカが見出す日は、いつか訪れるのでしょうか。
そんなことを考えずにはいられないのです。

もちろん、僕はアメリカ歴史博物館の“Price of Freedom”展示についてあれこれ口出しするつもりは一切ありません。
アメリカの英知・スミソニアン博物館が出した一つの考えとして尊重しています。

でも、この地図の表記ミスについては一言言わずにはいられませんね。



この海は「EAST SEA」ではありません。「日本海、SEA OF JAPAN」です!


スミソニアン博物館アメリカ歴史博物館には、至急この誤記を訂正するよう要望したいと思います。

最後にかなり重い気分になってしまいましたが、スミソニアン博物館ツアー初日のアメリカ歴史博物館見学はこれにて終了。
とにかく凄いボリュームの展示でした。
でも、まだスミソニアン博物館群の膨大な展示のほんの一部を見たに過ぎません。博物館迷宮をさまよい歩く日々はまだ始まったばかりです。
明日以降、どうなることやら…

#09:国立航空宇宙博物館別館ウドヴァーヘイジー・センターに出発!に続く


2 コメント

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Unknown (きみ)
2014-02-18 12:41:13
何かで読んだことがありますが、アメリカは常に他国で戦争し、自国での戦争というのは南北戦争や映画などを除くと皆無に近いと。911の時の衝撃はすさまじかったですが、本土を攻撃されたことの無いアメリカにとって戦争の意味するところは痛感されたのではないかと思いましたが、自分たちはヒーローだと思っているのですかね・・・何だかちゃんと書けなくてすみません。
1つだけ言いたいのは戦争は必要ないです。
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Unknown (天燈茶房亭主mitsuto1976)
2014-02-19 00:03:21
アメリカはやっぱり基本的に「悪の帝国を打ち倒す任務を帯びた正義のヒーロー」を自認している姿勢ですね。

日本のように過剰なまでに戦争を忌避し自虐史観や思考停止に陥ってるのも問題だと思いますが、アメリカにはもっと「大人の大国」になってもらいたい!
自信と責任感は大切ですが、同時に広い視野と柔軟な思考を持っていないといけないよね…
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