Price of Freedom
←#07:国立アメリカ歴史博物館 何でもあり!?アメリカ歴史おもちゃ箱からの続き
国立アメリカ歴史博物館の最上階に“Price of Freedom”と題した一画があります。
ここは、アメリカの軍事と戦争の歴史についての展示コーナー。
…アメリカにとって、戦争とは自由のための代償。明確に言い切っています。
ですが、こんな展示を見せつけられては日本人としては考えざるをえないのです。
結局、アメリカにとって自由とは「悪の帝国を討ち滅ぼす」ということなのでしょう。わかりやすいですね。
そして彼らはいまだに戦勝国気取りで、勝利者として世界に君臨し続けるつもりのようです。
アメリカは悪と戦う正義のヒーローです。
アメリカに挑む悪の帝国は常に悪であり、それ以上でもそれ以下でもありません。
戦争中はたくさんの悲劇がありました。
日系人だからという理由だけですべてを奪われ収容所に閉じ込められた人々は、日系アメリカ人です。
では、悪の帝国とされている国に住む多くの人達は、アメリカとの戦争でどんな思いをしたのか…?
そして何故、勝利者アメリカは今もなお憎しみの対象となり、このような悲劇が繰り返されるのか?
その答えをアメリカが見出す日は、いつか訪れるのでしょうか。
そんなことを考えずにはいられないのです。
もちろん、僕はアメリカ歴史博物館の“Price of Freedom”展示についてあれこれ口出しするつもりは一切ありません。
アメリカの英知・スミソニアン博物館が出した一つの考えとして尊重しています。
でも、この地図の表記ミスについては一言言わずにはいられませんね。
この海は「EAST SEA」ではありません。「日本海、SEA OF JAPAN」です!
スミソニアン博物館アメリカ歴史博物館には、至急この誤記を訂正するよう要望したいと思います。
最後にかなり重い気分になってしまいましたが、スミソニアン博物館ツアー初日のアメリカ歴史博物館見学はこれにて終了。
とにかく凄いボリュームの展示でした。
でも、まだスミソニアン博物館群の膨大な展示のほんの一部を見たに過ぎません。博物館迷宮をさまよい歩く日々はまだ始まったばかりです。
明日以降、どうなることやら…
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1つだけ言いたいのは戦争は必要ないです。
日本のように過剰なまでに戦争を忌避し自虐史観や思考停止に陥ってるのも問題だと思いますが、アメリカにはもっと「大人の大国」になってもらいたい!
自信と責任感は大切ですが、同時に広い視野と柔軟な思考を持っていないといけないよね…