天燈茶房 TENDANCAFE

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~ななつ星への道程~ クルーズトレイン「ななつ星in九州」旅行説明会に参加しました

2014-02-09 | 鉄道

デビュー以来大人気のJR九州のクルーズトレイン「ななつ星in九州」
現在、予約受付中の第四期(2014年8月~11月出発分)の九州地区での旅行説明会が今日、福岡市のホテルオークラ福岡で開催されました。
「ななつ星」での旅に出たいと考えている僕も、もちろん参加してきました!

…という訳で、朝から熊本県八代の自宅を出て福岡へと向かったのですが、今日はちょうど日曜日。
1泊2日コースの「ななつ星」が未明に熊本駅を通過して阿蘇へと向かう日です。
せっかくなので、夜明け前からクルマで熊本駅に乗り付けて、「ななつ星」の説明会に行く前に「ななつ星」を見送っていくことにしました。

午前4時頃、博多方から熊本駅構内に進入する「ななつ星」を
熊本駅北側の在来線高架化工事中の踏切で出迎えます。



もうすぐ工事が終了して、在来線が高架橋に上がってしまったら、
夜明け前の熊本駅で「ななつ星」を間近で出迎えることも出来なくなってしまいますねぇ…

実物の「ななつ星」を見送ったら、朝一番の博多行き特急「有明2号」で福岡に出発!
…実はこの「有明2号」も来月のダイヤ改正で廃止されることが決定しており、熊本駅の夜明けが随分と寂しくなってしまうことになります。

ともあれ、やって来ましたホテルオークラ福岡の4階“平安の間”。



デザインが売りのクルーズトレイン「ななつ星」らしく、旅行説明会の会場入口にはカラフルな大判ポスターが並び華やかな雰囲気です。

受付を済ませると、説明会参加を電話で申し込んだ際に担当してくれたJR九州のスタッフさんが直接挨拶しに来てくれました。
まだ乗ってもいないし、そもそも予約申し込みもしていないのに、実に細やかな心配りには感心。
さすが、ななつ星!乗る前からサービスは始まっています!


旅行説明会の会場は、ピアノの生演奏もあってこれまた華やか。


説明会場内も多数の鮮やかなポスターが彩ります。


参加者の席には「ななつ星」の資料一式と、おみやげのポストカードとメモパッド(どちらも「ななつ星」オリジナルデザイン!)、それに飲み物もセットされています。
参加費は無料なのに、至れり尽くせりのサービス。


ピアノの生演奏を聴きながらお茶を飲んでいると、気分は既に「ななつ星」のラウンジカー「ブルームーン」に乗っているかのよう。
優雅でリラックスした雰囲気で説明会開始です。

先ずは「ななつ星」車内での演奏も担当している音楽家達によるミニコンサートの後、プロモーションビデオの上映。

デザイナー水戸岡先生が「ななつ星」のコンセプトを熱く語ります。
“ななつ星は九州の星の世界を旅する宇宙船。銀河鉄道なんです”
おお…痺れる表現だぜ…

続いてJR九州クルーズトレイン本部の仲次長が直々に、「ななつ星」の旅の世界を丁寧にレクチャーしてくれます。





ドレスコードの説明などを聞くと、クルーズトレインの旅に出る気分がぐっと盛り上がりますね!

仲さんの説明は簡潔にして丁寧で予備知識等が無い者にも分かりやすく、日頃からかなりプレゼン慣れしておられる「切れ者」の方とお見受けしました。
こういう仕事のデキる男が、「ななつ星」の優雅な世界を舞台裏から実務的にがっしり支えているんだなぁ…カッコいいぞ!

また、今回予約受付中の第四期については既にかなりの数の申し込みが殺到しており、競争倍率も数十倍の狭き門になることが予想されるが、参加者の抽選は手作業のクジ引きで毎回ビデオで録画しながら徹底的に厳選に行っていること、
また今回から旅行代金が値上げとなるが、これは「ななつ星」の最高の仕上がりにこだわり抜いた結果として当初見込みを超えるコストが発生してしまった為で、今後も「ななつ星」を走らせ続けるには赤字を出す訳にはいかないからというやむを得ない理由があることを、特に詳しく説明されていたのが印象に残りました。

説明会の最後は質疑応答。
僕も、以前から気になっていたことを思い切って仲さんに聞いてみました。

質問:もし僕が「ななつ星」に乗れることになったら、おそらく嬉しくて眠れないので一晩中展望ラウンジカーで景色を見ていたいと思う。
しかし深夜に走る「ななつ星」を沿線から見ていると、ラウンジカーの展望窓にはシャッターが降りていて誰も起きていないように見えるが、ラウンジカーで展望窓のシャッターを全開にしたまま終夜過ごすことは可能なのでしょうか?


回答:もちろん可能。乗車している間クルーの誰かは24時間必ず起きているし、ラウンジカーに一晩中いても問題ない。
また実際に一晩中ラウンジカーで起きている乗客もおられる。
特に、夜明け前に通過する阿蘇の立野スイッチバックをラウンジカーの展望窓から見たいというお客さんが多い。


おお、これは嬉しい!
これはもう、「ななつ星」に乗ったらラウンジカー「ブルームーン」で一晩中ねばって起きとくしかないでしょう!(笑)

かくして乗車前の疑問も解決し、クルーズトレイン「ななつ星in九州」旅行説明会は無事終了!
「ななつ星」スタッフの皆さんお疲れ様でした。

(ちなみにこの後、ちょっとだけ仲さんに「ぶら下がり」して色々聞いてみたのですが、
「日曜日に博多駅に到着した後で小倉と久大線経由で大分の所属基地まで「ななつ星」を回送して、この時に編成の向きを逆転させて博多駅に戻して編成向きを揃えるようにしている。そうしないと運転日によって編成の向きが変わってしまい、最高級グレードのDXスイート701号室をなるべく多く編成最後尾に出すことが出来なくなってしまうから」
「立野スイッチバックを越える際には、車体の端に係員がしがみついて誘導して、展望車のヘッドライトを点けて推進運転で坂を越える。しかしこの時は係員が展望窓にシャッターを下ろすかもしれない。
また「ななつ星」は編成が長いのでスイッチバックの引き上げ線のかなり奥のほう、トンネルに突っ込むギリギリまで押しこむ」等々鉄道ファンにはたまらない秘話を伺うことが出来ました。仲さん、ありがとうございました!)


帰り途。博多駅から熊本行き新幹線「さくら」に乗り込む前に、ちょっと寄り道。


博多駅の「ななつ星」専用ラウンジ「金星」を見に行ってみました。
今日はスタッフの皆さんが説明会で出払っているので、今は誰もおらずシャッターが降りていますが、もうすぐ1泊2日コースの「ななつ星」が博多駅に帰ってきたら、旅を終えた乗客たちがここに集い賑やかなひと時を迎えることでしょう。


そして…僕も今度の週末、またこのラウンジ「金星」に戻ってきます。
「ななつ星」の旅、第四期に正式に参加を予約申し込みする為に…!

いよいよ、我が天燈茶房 TENDANCAFEの「ななつ星」の旅への道程が始まります。

“乗るぞ、クルーズトレイン「ななつ星in九州」!!”