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2013-2014 スミソニアン博物館ツアー #12:国立航空宇宙博物館別館 航空関連展示

2014-02-16 | 宇宙
国立航空宇宙博物館別館ウドヴァーヘイジー・センターの飛行機たち


#11:国立航空宇宙博物館別館 宇宙関連展示からの続き

スミソニアン博物館・国立航空宇宙博物館別館ウドヴァーヘイジー・センターには、宇宙には行かない空を飛ぶものの展示も盛り沢山です。
これからそれら飛行機・航空機たちを見て行きましょう。とにかく数が多いので、どんどん行きますよ!


先ずはこちら。ご存知“最初の飛行機械” ライト兄弟の飛行機ライトフライヤー
1908年にフォートメイヤー陸軍基地でデモフライトを行ったモデルの復元機体のようです。








クラシカルなものから最新鋭機まで、航空黎明期から現代までの飛行機の機体がずらり勢揃いして並び、
飛行機の歴史に詳しくなくてもその進化の過程を感じることが出来ます。


こんな楽しいヤツを見つけました。
これは「陸上では自動車、後ろに翼を付けると飛行機になるよ」 という乗り物のようです。これは面白いし、かわいい!
何だか「きかんしゃトーマス」に出てくるキャラクターみたい。


通路を進んで行くと、覆いかぶさるような翼と特異な空気取り入れ口を発見。これは一体なに?


そしてそそり立つ、やたらと長い脚。この奇怪な翼と脚の持ち主は…


エールフランスのコンコルドでした!
超音速の怪鳥コンコルドも、既に引退してから約10年…
今ではここウドヴァーヘイジー・センターをはじめ世界各国の博物館で余生を過ごしています。

民間機や商用機ばかりでなく、軍用機も充実の展示。これは軍用機マニアにはたまらないかも。


全身に迷彩を施し、巨大なエンジンを備え、そして翼に描かれたのはナチスのハーケンクロイツ…
これは何とも不気味な機体!いかにも「敵の軍用機」!!






お~、これはトム・クルーズが操縦していそう!って、さっきから発想がミーハー(笑)

そしてここは旧・日本軍の軍用機の展示もかなり充実していて、戦史を知らなくても見応えがあります。





これは帝国陸軍の二式複座戦闘機「屠龍」…だったかな?
機体には翼も付いておらず、現在修復作業中のようですね。


ちなみにウドヴァーヘイジー・センターには展示室の格納庫に隣接して、立派な整備工場も完備!
今も何機もの年代物の飛行機がレストア作業中です。
「屠龍」もそのうち、翼を広げた雄姿をここで取り戻せるかもしれませんね。


「屠龍」の隣にいるのは、海軍の「桜花」。特攻兵器です…
これは固体燃料ロケットを搭載していた桜花11型を改良したジェットエンジン搭載の桜花22型で、実戦には使われなかったそうです。


帝国海軍の夜間戦闘機、「月光」だそうです。


これは有名な「紫電改」ですね!なぜか育毛剤にも使われているネーミングなので、僕も知っていました。
そして、「紫電改」の上に翼が覆いかぶさっている巨大機は…




アメリカ軍の大型戦略爆撃機「ボーイングB29」…愛称“エノラ・ゲイ”
昭和20(1945)年8月6日、日本の広島市に原子爆弾を投下した機体です。


B29“エノラ・ゲイ”の機体は、今見ても実に斬新でスマートです。
出っ張りが一切なく、完全に機体本体のラインそのままのフォルムを全面ガラス張りにした球体のコックピットには、美しさも感じます。


「こんなに美しくて、そして恐るべき飛行機が襲いかかって来たら、本当に為す術がないなぁ… こりゃ、日本は戦争には勝てんわ。」
そして…

よくも、日本人の一般市民の頭上に、原子爆弾を落としやがったな!!
今さら、謝罪しろとかは言わん。でも、でもな…
一発、ぶん殴らせろ!!


…僕は日本人として、こう思わずにはいられなかったのです。(もちろん、実際に殴りつけたりはしなかったけどね)


何しろ、B29“エノラ・ゲイ”の機体の周囲には、この飛行機が1945年の夏に広島で何をやったのか、
そして、その結果として広島がどうなったかを説明するものは、何も無かったのですから。

実際、スミソニアン博物館がこのB29“エノラ・ゲイ”の機体をウドヴァーヘイジー・センターで展示を始める際には、原子爆弾投下による広島の被害の実情や戦時下の歴史背景等も一緒に展示する考えがあったと聞きます。
しかしその後、アメリカ国内からの反対意見や抗議運動が激しくなり、結果として現状のようにただ機体だけを展示する事になってしまったようなのです。

今はただ、世界最高の博物館であることを自負するスミソニアン博物館の名誉と誇りにかけて、もう一度B29“エノラ・ゲイ”の展示方法について考え直して頂けることを信じ願うばかりです。

そう、ここは本当に素晴らしい、
世界中の空と宇宙を愛する者たちのための殿堂なのですから…!!




#13:祝杯!…そして、ここはNASA本部?に続く

※航空機関連の記述については、同行したあつ志さんに監修して頂きました。ありがとうございます!


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