平成30年10月27日現在、熊本県八代市の八代港に潜水艦が係留されています。
Twitterで情報を求めたところ、この潜水艦は昨年退役した海上自衛隊のはるしお型潜水艦の7番艦「あさしお」とのことです。
現役時代は広島県の呉にいたそうなのですが、どうやら八代港にある解体業者のところまで移動してきたようです…
船首部分には何かで引っ掻いたような傷が等間隔で付いています。
魚雷の発射孔か腐食で空いた穴かはよく分かりませんが、船体には穴も空いて傷みが激しいです。
艦橋部分。
船尾部分。
「あさしお」は全長が90m近くあるのでジャンボジェットの機体よりも巨大なのですが、
船体の大部分が水面下に沈んでいるのであまり大きい感じはしません。
岸壁の対岸側から見るとこんな感じ。
八代港の旧フェリーターミナルとその前を通る道路からも見える場所に係留されているのですが、
目立たないので言われてみないと気が付かない人が多いでしょうね。
…そして、「あさしお」が係留されている場所のすぐ近くでこんな船を発見!
船体の右舷側を大きく損傷したタンカー。
この酷い壊れ方には見覚えが…
船首に「宝運丸」と書かれているのが見えます。
この船は何と、今年(平成30年)の9月4日に台風21号の強風に流されて関西空港の連絡橋に衝突したタンカーのようです。
関空連絡橋への衝突事故後、「宝運丸」を所有する海運業者は国内事業からの撤退を発表。
「宝運丸」も損傷が激しい為に廃船が決定していましたが、まさか八代港で廃船作業が行われていたとは…
それにしても、これだけの損傷を受けながら沈むこともなく、よく関空から九州熊本まで遥々と曳航されて来たものです。
最後までよく頑張った、お疲れ様と声をかけてあげたい気持ちになりました。