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2013-2014 スミソニアン博物館ツアー #07:国立アメリカ歴史博物館 何でもあり!?アメリカ歴史おもちゃ箱

2014-02-01 | 博物館・美術館に行く
国立アメリカ歴史博物館エントランスホール


#06:国立アメリカ歴史博物館 電気の魔術師たちからの続き

国立アメリカ歴史博物館のエントランスホール正面には、巨大な星条旗のオブジェが掲げられています。


この星条旗の壁の向こうには、米英戦争の際にボルティモアの砦に掲げられていた星条旗の実物が大切に保存展示されています。
この星条旗こそ、アメリカ国歌「星条旗よ永遠なれ」 の歌詞が書かれるきっかけとなったもの。
まさにアメリカの最高の国宝というべきもので、日本で言うところの…「君が代」で歌われる「さざれ石」 みたいなものでしょうか?
(いや、現物が存在してる訳だから「三種の神器」かな?)

…大切な星条旗は、薄暗い照明の中で厳かにはためくように広げられていました。
残念ながら撮影禁止だったので写真はありません。
皆さんは是非、いつかスミソニアン博物館を訪ねて国立アメリカ歴史博物館で実物をご覧になってみて下さい。

さて、ここからは国立アメリカ歴史博物館の膨大な展示をどんどん見て行きましょう!
何しろ収蔵品が多いので、片っ端から次々に見ていかないととても見きれないのです(笑)


ジェファーソン大統領がアメリカ独立宣言書の草案を書いた机。実物です。
案外小さいですね。


鉄道の線路、レールを固定する犬釘。
1869年とあるので、アメリカ大陸横断鉄道がつながった時に記念に打ち込まれた黄金の犬釘でしょう。


アドレー・スティーブンソン国連大使のブリーフケース
「これはひょっとして、東西冷戦期に極秘裏に用意されていたという核ミサイルの発射スイッチが入ったケースか!?」
と思ったのですが、どうやら機密文書等を持ち運ぶのに使っていた書類鞄のようです。
ともあれ、このブリーフケースはキューバ危機の最中に使われていたものなので、ある意味核ミサイルのスイッチ並みに恐るべきシロモノと言えます。

…ちなみに、「核ミサイルのスイッチの入ったケース」と思しき物もちゃんとあります!


これが、クリントン大統領が使っていた軍事戦略上重要なトランク
ハッキリ明言されてはいませんが一説によると、どうやら核ミサイルの発射スイッチ内蔵、らしい…

((((;゜Д゜))))スミソニアン博物館恐るべし!!

物騒な核ボタンの次は、宇宙服を発見。

アラン・シェパード飛行士の宇宙服
これは本来、航空宇宙博物館の方に展示すべき物のような気もしますが…何故ここに?(笑)


こんなものも展示されてたりする。モハメッド・アリのグローブ
蝶のように舞い、蜂のように刺す!打つべし、打つべし!!
ちなみに隣にあるのはボブ・ディランの着たジャケットか!?


マックファンにはたまらない、Apple II
マッキントッシュもiPhoneも、すべてはここから始まった!


SONYのウォークマンもあります。
レコードから始まりウォークマン、そしてiPodへと受け継がれる、誰もが音楽を楽しめる環境を作り出す機械たち。


そしてこんなものまで。
セサミストリートはアメリカの、そして世界の子どもたちの心のふるさと。

…以上、アメリカの大衆文化コーナーの展示でした。

大衆文化に続いて、食文化に関する展示もあります。




アメリカの食文化といえば象徴的なのがファーストフード
ファーストフード店のドリンクの、蓋のコレクション!?


世界各国の食文化も紹介。
知られざる日本の食文化、それは“お弁当”だッ!!
キティちゃんもさり気なく登場(笑)


え~っと、いつからインドネシアでは竹串と日本語で書くようになったんだい?
誰かスミソニアンの学芸員さんに教えてあげて~(笑)

食文化の展示を見ていたらお腹が空きました。カフェテリアに行って、ちょっと腹ごしらえ。


ちょっとのつもりが、このボリュームだよ。
旅行中の野菜不足解消にとサラダのパックを買ったら、でっかいチキンとクルトンがゴロンとのっかっていて、もはや肉料理と言ったほうがいいような状態に。
その手前のドレッシングのようなボトルはクランベリージュースです。アメリカ人ってベリー系の濃厚に酸っぱ甘いジュースが好きよね…
そして何気に、デザートのケーキまで買ってしまった…うう、満腹…。


食後にはコーヒーを…
ではなくて、これはアメリカ歴史博物館の展示品の一つ。
「グリーンズボロ・コーヒー・パーティ事件」(黒人学生が白人専用席だったカフェのカウンター席に座ったことから始まった公民権運動)の舞台となったカフェのカウンター席の、その実物。
アメリカの歴史に暗い影を落とす人種差別という事実。自由じゃなかった、平等じゃなかったアメリカ。
そんなもうひとつのアメリカの歴史を伝える生き証人です。

そう、スミソニアン博物館アメリカ歴史博物館は、ただの何でもありの楽しいおもちゃ箱ではありません。
社会的に非常に重い、そして時に物議を醸すような展示も厭わないのです。

…最後に、我々日本人としても考えざるをえない展示を見て、この迷宮のような博物館をさまよい歩く見学を締めくくることにしましょう。

#08:国立アメリカ歴史博物館 アメリカにとって戦争とは?に続く


2 コメント

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ここは (きみ)
2014-02-12 09:04:13
なかなか面白いですね_φ( ̄ー ̄ )
行く機会があればここは行っておかねばならないと思いました!怖いのから可愛いのまで、アメリカンフードで太りながら観たいですねw体重は増えましたか??
Unknown (天燈茶房亭主mitsuto1976)
2014-02-12 22:16:56
アメリカ歴史博物館は、スミソニアンの中でも特にアメリカ人に人気のある博物館だそうです。
展示品の範囲も幅広いので、見ていて楽しいですよ!

体重は…実は減ってました。
毎日相当歩き回ってたので、知らずにカロリー消費したらしい(・_・;)

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