この冬の旅先は、イタリア。
ちょっとしたきっかけで、かの国が生んだ偉大なる天文学者ガリレオ・ガリレイの足跡を追う旅に出ることになったのです。
…とは言え、あまりマニアックな“聖地巡礼”とはならず、北部イタリアの三つの街~ミラノ、フィレンツェ、そしてピサ~を目的地に定めたら後はゆる~くガリレオに関する場所を巡る、かなりリラックスした旅となりました。
そう、世界一リラックスした人々の暮らす国イタリアらしく、ね(笑)
そんな緩やかなイタリアの旅に、暫しお付き合い下さいませ…
2014年12月27日
今回の旅では、久しぶりに福岡空港からの唯一のヨーロッパで直行便、KLMオランダ航空のアムステルダム行きKL870便を利用。
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お昼前に福岡空港を出発、搭乗時刻も午前10時頃なので、熊本県南部の自宅からでも当日早朝の新幹線で出発すれば余裕で間に合います。
前泊の必要が無いので、本当に楽で助かります。
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午前9時過ぎ、アムステルダム行きKL870便となる機材がオランダから到着。
僕の好きなジャンボジェットのボーイングB747-400ではなく中型機のボーイングB777-200ですが、福岡空港の短い滑走路からユーラシア大陸を横断できるだけの燃料を機体に満載して飛び立てる飛行機は、飛行性能が極めて高いこのB777だけなので致し方なし。
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KLMオランダ航空の機材には個別の機体愛称が付けられているのですが、今回の機材はKLMアジア仕様の「マチュ・ピチュ」号でした。
確か、KLMの福岡就航を記念して名付けられたその名も「福岡」号も存在する筈なのですが、まだ福岡空港で「福岡」号に出会ったことは無いなぁ…
午前11時、KL870便「マチュ・ピチュ」号はほぼ満席の乗客を乗せて定刻より若干早めに福岡空港を出発。
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この日は南向きに離陸後、福岡市の上空を旋回して玄界灘へと抜ける飛行コースを取ります。
…地元九州の風景をヨーロッパ系航空会社の飛行機の窓から眺めるのは格別な気分ですが、どういう訳かKLMの機材は窓ガラスが酷く汚れているものが多くて、せっかくの空からの眺めもこの有り様。
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玄界灘から黄海を経て、KL870便は満州からモンゴルを突っ切り一路シベリアへと飛行していきます。
福岡離陸から数時間後、眼下にはゴビ砂漠へと続く荒涼とした中国奥地の絶景が広がっていました。
ここで、お待ちかねの一回目の機内食タイム。
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チキンの洋食と魚の和食から選べるので、洋食を選んだところチキンソテーのトマトソースでした。
福岡空港発の国際線では、福岡の老舗ファミリーレストラン「ロイヤル」直営のケータリング会社が作る機内食が提供されるので味は保証付き。
機内食を食べたら、あとはひたすら広大なシベリアの原野の上空を一路ヨーロッパ目指し飛んでいきます。
シベリアを飛び越え、ウラル山脈を過ぎて北欧の上空に差し掛かった頃、二回目の機内食タイム。
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二回目は一種類のみの提供で、有無を言わさず出てきたのは何と「カレーライス」
(笑)
…まぁ、日本のカレーは今や立派な“日本食”と認知されているので、これが最後の日本の味の食べ納め!?
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カレーを食べてしまうと、KL870便「マチュ・ピチュ」号は雨のアムステルダム・スキポール空港に無事着陸。
なんか、この時期にスキポール空港に降り立つと大抵雨が降ってるなぁ。
スキポール空港では約5時間半の待ち合わせで、イタリアはミラノ行きのヨーロッパ域内線に乗り継ぎ。
時間がかなりあるので、ちょっと空港の下の駅から電車に乗ってアムステルダム中央駅まで散歩に行くことも出来るけど、雨だし寒いし面倒だしなので結局そのまま空港内で読書したりして過ごします。
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それにスキポール空港はターミナルビル内に無料の公共Wi-Fiも飛んでるし、ご丁寧にもネットするためのデスクと電源も用意されてるしね。氷雨の降る凍えるアムステルダム市内を濡れて震えながら散歩するより、空港でぬくぬく本読んだり、Twitterでもしてた方が快適
(いや、実際風邪引く心配も無いし、何より乗り遅れの心配をしなくていいから…)。
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そうこうするうちに搭乗ゲートにやって来たミラノ行き便の機材は…
何と、レトロなKLMオランダ航空のリバイバルカラー機!最初は一瞬、どこの航空会社の機材か分かりませんでしたが
(笑)
航空マニアではないので詳細は分かりませんが、どうやら「KLMの会社設立90週年を記念してのものである」…というような事がジェットエンジンのカウリングに表記されていました。
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アムステルダム・スキポール空港を午後9時ちょうど発、イタリアはミラノ・リナーテ空港行きKL1635便ボーイングB737-800は真っ暗な夜のアルプス山脈を飛び越え、午後10時半に無事にリナーテ空港に着陸。
ミラノにはマルペンサとリナーテの2つの空港があるのですが、日本からの直行便も発着するマルペンサ空港が巨大な国際ハブ空港なのに対してリナーテ空港はイタリア国内線やヨーロッパ域内線が就航していて、規模が小さな地方空港といった佇まい。
KL1635便もターミナルビルに横付けしてボーディングブリッジがつながれたりはせず「沖止め」のバス移動となりました。
おかげで機体のリバイバルカラーをじっくり眺めて、それから初めて体験するイタリアという国の空気を先ずは直接味わうことが出来ましたけどね。
ターミナルビル前の公共タクシー乗り場からタクシーに乗り、やっと今夜の宿である空港近くのHoliday Innに到着。
空港近くの筈なのに、一方通行ばかりの道路事情と滑走路を迂回する関係かやたらと時間がかかり、タクシー代も30ユーロ以上も取られて
「ああ~こんなことなら最初から空港近くじゃなくミラノ市内中心部のホテルにしとけば良かった…」とぼやきつつチェックインしようとすると、これまた陽気なイタリア人のイメージからは程遠い極めて無愛想で不親切極まりないフロント係に冷たい対応をされ、色んな意味で疲れ果ててやっと自分の部屋に到着。
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…フロント係のサービスは酷かったけれど、室内は世界共通のHoliday Innらしいしっかりしたクオリティ。
今夜はぐっすり眠れそうです。
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そしてバスルームには残念ながらバスタブは無いけれど、ビデはしっかり完備されているのが流石のラテンヨーロッパクオリティ
(笑)
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熱いシャワーを浴びて、ユーラシア大陸横断と飛行機乗り継ぎの疲れと汚れを洗い流したら、今夜はゆっくり寝ましょう。
おやすみなさい、そして、お久しぶりだねヨーロッパ。明日からまた、暫くの間よろしくね…
→その2:ミラノ中央駅界隈に続く