天燈茶房 TENDANCAFE

さあ、皆さん どうぞこちらへ!いろんなタバコが取り揃えてあります。
どれからなりとおためしください

熊本電鉄100周年イベント・被爆電車に会ってきました

2009-05-30 | 鉄道
写真:被爆電車こと熊本電鉄モハ71形

今年は、地元熊本のローカル私鉄「熊本電気鉄道」が明治42年に創業してから100周年。
それに合わせて今日、熊本電鉄の車庫がある北熊本駅で100周年記念イベントが行われ、
その目玉として、広島への原爆投下で被爆したという伝説があり“被爆電車”と呼ばれる古参のレトロ車輌「モハ71形」がリニューアル修復されて展示とデモ走行が行われるとのことなので、出かけてきました。

八代市からJR鹿児島本線の普通電車に乗って、熊本電鉄との乗り継ぎ駅上熊本を目指す。

普通電車に乗ったら、座席が空いてても座らずに運転席後ろに立って前面かぶりつき。
最近は大人でこれをやる人も増えたけど、一昔前はイイ齢した大の男がこれをやってると白い目で見られて遣る瀬無かったんだよなぁ~

松橋駅のちょい手前で、熊本駅から第3セクター肥薩おれんじ鉄道の出水駅まで直通運転する快速「スーパーおれんじ」号とすれ違う。
ディーゼルカー1輌だけだけど、鹿児島本線内は特急をも凌ぐダイヤ設定で八代までノンストップでブッ飛ばす侮れない奴。

続いて宇土駅辺りで「SL人吉」と離合する筈…と見ていたら…

「あちゃー!宇土駅構内で離合しちゃった!」
本線上で出会ったら、もっと迫力ある写真が撮れたんだけど、残念。


熊本駅に着いたら、ちょうど阿蘇の宮地駅行き観光列車「あそ1962」が発車するところ。
「SL人吉」登場後はちょっと影が薄いですけど、乗って楽しい列車です。
夏休みに乗りたいな。


熊本駅の0番のりばに置かれた自販機はSLのグラフィック仕様。
しかも御丁寧に2種類あります。

道中も何だかんだと遊びながら、上熊本駅に到着。

ここからは御馴染「青がえる」こと熊本電鉄の人気者、元東急の5000系電車でイベント会場の北熊本駅へ!
今日はイベント参加者と思われる「鉄な方々」も多数乗車されています。

青がえるに揺られること約10分弱、北熊本駅に到着しました!

イベントは既に絶賛開催中!
車庫の前に熊本電鉄の歴代電車が並んでいます。
左から、“被爆電車”モハ71形、“青がえる”5000系、そして現在の主力車輌6000系。




元東急5000系。
航空機の技術を取り入れた流麗なモノコックボディが素晴らしいです。50年以上も前の設計とはとても思えません。


5000系の運転席に座ってみました。
流石に年季が入っています。かつてはこのマスコンハンドルを操作して渋谷駅を発車してたんだねぇ~。


側線で休んでいた、赤帯の6000系。
元は東京都交通局の三田線で走っていた地下鉄の電車です。


こちらは200系。元は南海電鉄の高野線を走っていました。
そしてこの200系、実は意外なきょうだいがいるのだ。それは…


なんと、ねこの駅長「たまさん」で有名な和歌山電鐡の「たま電車」や「いちご電車」「おもちゃ電車」と元は同系列なのだ。
(写真は「たま電車」。詳しくはこちら→そうだ、みんなでねこの駅長さんに会いに行こう!
どちらも南海の中古車同士なんだね。確かに、基本的な顔のつくりは同じなのが解かります。雰囲気はえらく違ってしまっているが。

外に並んでる電車達を見たら、次に特別公開されている車庫へ行ってみましょう。

普段は見られない車庫の中。
様々な部品が並ぶ無骨な鉄骨屋根の下で整備中の6000系、かっこいい雰囲気です。


車庫の入り口では、被爆電車の部品オークションを開催中。

そしていよいよ、“被爆電車”モハ71形と間近で御対面!

デジカメをモノクロモードにして雰囲気を出してみました。


被爆電車と青がえる。
対照的なデザインですが、どちらも美しい。

モハ71形の車内に入ってみましょう。

創業100周年を記念して、車内はきれいに修復されています。
座席は板張り…


運転席。
なんと、運転士さん用の座席がありません!
スタッフの方に聞くと
「うちで使ってる時には座席を取り付けてたんですけど、修復する時にOBの方の記憶を基に原形に戻して撤去しました」とのこと。
昔の運転士さんは立って運転してたんかい!


昭和三年と刻まれた、日本車輌のメーカーズプレート。
今年(平成21年)で御齢八十一!

ちなみにこの“被爆電車”モハ71形、製造後17年目に広島で被爆したと伝えられるが、実際には昭和20年8月6日には下関の幡生工場にいたことが確認されており、被爆の難を辛くも逃れていることが判っている。
それでも、同形式のきょうだい電車達の多くは広島で被災して焼失している。
日本人が決して忘れることの出来ない重い記憶をとどめた電車として、“被爆電車”モハ71形は今日まで静かに何かを語り続けてきたのだね。

そしていよいよ、被爆電車が走ります!

体験乗車のお客さんを乗せて、車庫前を発車!
運転士さんが立って運転しているのが見えますね。


北熊本駅構内の側線を端っこまで走ったら、折り返し。
再び車庫前まで戻ります。


運転が終わったら、運転士さんがロープを引っ張ってパンタグラフを降ろします。
おじいちゃん電車、お疲れ様でした!

今日は毎時1回、乗車人数を30人程度に限定してモハ71形の構内デモ走行が行われました。
この後、僕も乗ってみたけど、81歳という車齢を感じさせない軽快な走りでした。
流石、今でも現役で構内の入れ換え作業をしているだけの事はある、スーパーおじいちゃん電車!
でも、スタッフの方に伺うと実際かなり古いので部品が限界に近づいているそうで、
「いずれ抵抗器が焼き切れるかも知れません」とのこと。
「何しろ交換部品がありませんからね、そうなったら新規に作らないといけないから大変ですよ。計算書を何枚も書いて役所に出して許可を申請せんといかんし…だから、北熊本駅の構内入れ換えだけで大事に走らせてます。
それに、もう車籍自体がないんですよ。だからお客さんを乗せて本線を走ることは法律上も出来ません。
第一、本線走行なんて過酷なことしたら本当に抵抗器が焼ききれちゃう、動けなくなって立ち往生ですよ(笑)」とのこと。


「やっぱり、いろいろ苦労があって大変なんですね。これからも、貴重な被爆電車を大事に面倒見てやって下さいね!」

貴重な体験が出来て、楽しい1日でした。
ちなみに熊本電鉄創業100周年記念イベントは来月、6月20日土曜日にももう一度開催されます。
“被爆電車”モハ71形は今後も北熊本駅構内を元気に走り続けますが、乗車出来るのはこれが最後のチャンスかもしれません。でも僕は、その日は日本にいないんだよなぁ…

被爆電車、もう一度乗りたかったな。

見上げねこ、うつむきねこ

2009-05-28 | ねことか
昨夜に引き続き、
ももこが立ったり座ったりすると、見た目の印象がえらく変わる件について。


見上げるもも。
得意げです。調子に乗っています。
(ハッ!そういえば腹回りがかなり出っ張ってるような…やっぱ、隠れメタボ?)


うつむきもも。
寂しげです。いたいけです。
まあ、夕飯のおかずの刺身を自分にも食わせろと主張してるだけなんですが。

ももはプロテイン入り胃弱ねこ用フードしか受け付けないので、
かわいそうだが刺身は厳禁です。
勿論アイスクリームも厳禁です。夕食後のデザートにアイスを食べている時にいくら甘えられても、決して食わせてはなりませぬ。

バカにつける薬なし

2009-05-25 | 時事
先月、飢えに苦しむ国民をほったらかしに、
大枚叩いて“飛翔体”を打ち上げて世界中の顰蹙を買った「北の共和国」、
今度はこれだ。

北朝鮮が核実験を実施、国際社会の反発は必至(トムソンロイター) - goo ニュース

で、阿房の上塗りとばかりにこれだ。

北朝鮮、短距離ミサイルさらに2発を発射(聯合ニュース) - goo ニュース

…正直、こんな国がロケットだ宇宙だ云々言ってたなんて、
噴飯ものを通り越して、ひたすら不愉快なんですよ!

まあ、彼らは一生懸命「我々は偉大なる大馬鹿者の共和国である!」と主張したがってる訳だから、
その意を汲んで認めてやるべきでしょう。

「北朝鮮はどうしようもないバカの国である」と!

まるさぼさん日記 その1

2009-05-24 | ねことか
京都のモモコハウスこと、kamimogファミリーのマンションのベランダでまるさぼさんの芽が出てきましたよ。
(上写真:5/23朝、発芽確認)

このまるさぼさん、ブリキ缶を開けて水をかけるとサボテンが生えてきてまん丸く育つというもので、
去年の秋にMiraikanに行ったときにお土産に買ってきたものなんだけど、
その後紆余曲折を経て缶を開けないままで冬を越し、妹mogmogの手で育てられることになりました。

水をかけて2週間ばかりは全然変化が無くてmogmogをおよよと心配させたが、この程めでたく芽が出てきました。


写真:5/24昼
不思議な形をしてます。本当にまん丸いさぼちゃんになるのでしょうか?

萬里一条鉄

2009-05-24 | 日記
掛け軸の条幅には「萬里一条鉄」。
荒野を貫き地平線の彼方へ続く大陸横断鉄道の鉄路のような、
或いは蒼天を切り裂き宇宙へと飛翔するロケットのような。
何れにせよ、梅雨を控えた空と心をスカッと晴れ渡らせるような小気味良い言葉。


お花は、美容柳(未央柳)と姫ひおうぎ。

という訳で、今日は久し振りにお茶の先生の御自宅に御邪魔して御稽古してきました。


茶道部長Mさんの御点前。
自分の点前は自分で撮影できないので、僕の御点前の写真は無し(というか、手つきがたどたどし過ぎて恥ずかしくて公開できない)。

もも鼻

2009-05-23 | ねことか
最近、ねこの記事が壊滅状態なので急遽アップデート。
ももこの鼻は濃い目のピンク色っぽい。
肉球は黒いが。

しかし紀州和歌山で多感な青春時代を過ごした(うろ覚えだけど、そうだよね?)kamiちゃんは、
そんなもも鼻を「梅干し色」なんぞと表現するのです。
さすが和歌山、紀州梅。


突っついても梅酒は出てきません。

SPring-8とエイトハカセ

2009-05-22 | 日記
あなたはSPring-8を知っているか!?

…僕は、知らなかった。

SPring-8とは「第3世代の大型放射光施設」だそうです。
僕と同じく文系の皆さん、これだけで何の施設だか解かりますか?解からんでしょう?僕も全然解かりませんでした。
「何かの光を何かで放射して何かをする施設、かいな。何だそりゃ!?」

しかし、そんな僕も「エイトハカセ」を読んだらSPring-8とは何か、どんなことをやってる施設なのかを把握出来たのである。

大型放射光施設(SPring-8)ホームページ


SPring-8はここにあります。「なゆた望遠鏡」のある西はりま天文台からもそんなに離れていないですね。

先日の熊本県八代市から京都府下までのETC割引長距離ドライブの途中のどこだかで、高速道路から「SPring-8」の看板が見えて、一体何の施設なんだろうかと気になって帰宅後ネットで検索してみたら「大型放射光施設」ときた。
何のことだか全然解からん、疑問は深まるばかりだわい。
しかし、公式ホームページにはキッズコーナーがあり、そこに「エイトハカセ」という四コマ漫画が連載されていたのですね。
何の気なしに読み始めたら、これが面白い!
SPring-8で働く研究者の方々が、白衣を着た動物の「ゆるキャラ」として登場し(主人公はねこの「ニャン博士」だ)、SPring-8の概要からメカニズム、研究内容までを解説してくれるのだが、子供向けの漫画なのに妙に洒落が効いていて大人が読んでもクスッと笑える、そして気が付くと大型放射光施設SPring-8とは何なのかが理解できてしまうのですよ。

という訳で、エイトハカセのおかげで根っから文系の僕もSPring-8のことが解かりました。
SPring-8とは、「夢の光を使ってものを調べる施設」です!
。。。これ以上詳しくは、上記公式ホームページを御参照下さい。
(NASAの探査機「スターダスト」によってサンプルリターンされた試料の解析も行ったという事なので、我らが日本の小惑星探査機「はやぶさ」の持ち帰る小惑星イトカワのサンプルも、ここで解析されるかも知れませんね!)

この「エイトハカセ」、実際にSPring-8で働いておられる物性物理学系学者のDr.TOMOTOMOさんが本職の傍ら描いておられるそうで、研究者さんが現場目線で描いてるからこその面白さがあるんだね。それに勿論、Dr.TOMOTOMOさんの漫画のセンスあってこそです。
何といっても、ハードに理系過ぎて文系にはさっぱり理解できないお仕事を楽しく解説してくれる広報サービスを、研究者自らが提供してくれているというのが素晴らしいですね。
こんな楽しい「ゆるキャラ」がいるSPring-8に、僕も興味が湧いてきたよ。施設公開もやっているようなので、今度行ってみようかな?

「エイトハカセ」はSPring-8公式ホームページのキッズコーナーで現在も連載中、興味がある方は是非行って見てみて下さい。
「エイトハカセ ファースト ビーム シリーズ」は単行本コミックも出ていて、僕も送ってもらいました(写真)。
(高輝度光科学研究センター広報室さん、ありがとうございます)

美術館とプラネタリウム、雨の休日

2009-05-21 | 博物館・美術館に行く
写真:熊本城二の丸・県立美術館辺り

今日は有給休暇消化で休日。
昨日から熊本県立美術館で開催されている「栄光のルネサンスから華麗なロココ─西洋美術400年の精華─ 」を観に来ました。




今にも雨が降りだしそうな天気で蒸し暑かったけれど、美術館のある熊本城の新緑が美しい。

さて「栄光のルネサンスから華麗なロココ」展、ルネサンスとバロックとロココを一度に楽しめる何とも豪華な内容で、ヨーロッパ美術の絢爛たる一面を一度に楽しめて何とも御腹一杯な展覧会でした。豊満、という表現が名実ともに当てはまる幸福な展覧会。
それでもエル・グレコのキャンバス地が浮き出た聖ペテロには、画が重ねてきた時代の流れの膨大さに思わず眩暈を感じたり。

展覧会を観てから、隣の熊本市立熊本博物館へ。

熊本博物館2階の一角にひっそりとある「自習コーナー」は僕の秘かなお気に入り。科学雑誌や文献資料が自由に閲覧できるこのスペースは、中学高校生時代に入り浸っていた学校の理科準備室や図書室の香りを感じることの出来る隠れ家のような場所。
独特の「本の匂い」に包まれて幸福な一時を過ごした後、プラネタリウムを見る。7月22日の皆既日食に関する番組をやっていた。そう言えばそろそろ皆既日食だなぁ、僕はJAXA種子島宇宙センターの射場一般開放で見るつもりだけど、肝腎の種子島行きの高速船のチケットが取れるといいが。

プラネタリウム上映後、思い切ってオペレーターのお姉さんに長年の疑問をぶつけて質問してみた。
「あの~、プラネタリウムに映し出される『熊本城から見た熊本市の風景』は、あれは写真なんですか、それともイラストなんですか?」
プラネタリウム投影の冒頭に行われる「今夜の熊本市から見える星座の解説」でドーム全周に映し出される風景が、写真なのか絵なのかよく判らず長年気になっていたのだよ。
果たしてオペレーターさんによると「あれはですね、イラストです」とのこと。何と、絵だったのか!いや~やっぱり聞いてみるもんだ。
「かなり以前に描いて頂いたイラストを使用してます。多分、30年くらい使ってますよ。市役所の建物が現在のビルになってますので、あの市役所が建った頃の風景を描いた絵じゃないでしょうか」とのこと。
「そうでしたか…!いや、僕ね、小学生の頃からこのプラネタリウムに通ってますけど、ずーっと気になってたんですよ。。。いや~長年の疑問が解けました!」

「でも、もうすぐこのプラネタリウムも設備を更新するんですよ」
「えっ、本当!?」
何でも、最新の投影機器を入れて動画の上映にも対応できるようにするとか。
「ということは、全天周映像の作品も上映出来るようになるんですか!?いや、実は僕、HAYABUSA -BACK TO THE EARTH-というプラネタリウム作品を大阪で見ましてね、素晴らしい内容に感動したんで、是非地元の熊本博物館でも上映して欲しいと思っていたんですよ。もう暫らく待てば、熊本でもHAYABUSAを見られるようになるかも知れないんですね。」
設備更新完了後は、こけら落としに是非「HAYABUSA -BACK TO THE EARTH-」の上映をとお願いしてから、熊本博物館を後にする。

熊本城の駐車場に停めていたヴィヴィオ・ビストロに乗り込むと、梅雨のはしりの様な雨が降り始めた。
間もなく熊本は湿度が鬱陶しくも新緑の萌える美しい季節を迎えようとしている。

さよなら、かぐや

2009-05-21 | 宇宙
月周回衛星かぐや(SELENE) 画像提供:JAXA

6月11日3:30頃(日本標準時)、かぐやは月に帰ります。

「かぐや」観測を終え、6月11日月面へ制御落下(JAXA 月周回衛星「かぐや」(SELENE)プロジェクトトピックス)

落下予測日時: 平成21年6月11日 午前3時30分頃 (日本標準時)
落下予測場所: 東経80度、南緯63度付近 (表側のGILLクレータ付近 )
とのこと。
この夜は、僕も月を見あげてかぐやの最期を見届けたいと思う。

「今はとて天の羽衣着るをりぞ君をあはれと思ひいでける」

僕たちの想いを月に届けてくれて、ありがとう「かぐや」。

アルコーナへの長い長い道~HAYABUSA The Voyage Home~

2009-05-21 | 宇宙
オーストラリア上空で地球大気圏に突入する「はやぶさ」の回収カプセル イメージ画像提供:JAXA

小惑星探査機「はやぶさ」の地球帰還を現地で出迎えるべく、回収カプセルの降下地点となるオーストラリア・ウーメラ砂漠へのアクセスの具体的検討を始めている。
ウーメラへの長い道~HAYABUSA The Voyage Home~
とりあえず、ウーメラ(Woomera)という町へはアデレード経由でバスを乗り継ぎ、日本から丸2日で到達できることが判った。

その後も更にウーメラ(Woomera)についてネット検索して情報を収集したのだが、どうやらここはロケットやミサイルの試験を行うウーメラ試験場を目玉にした観光拠点となっているらしい。

2ch「はやぶさスレ」の最近各スレのテンプレには【ウーメラ砂漠周辺交通&ウーメラ村観光案内】として現地のサイトへのリンクも張られていた(さすが…何という充実ぶり)が、それに拠ると一般の観光客やバックパッカー向けの宿泊設備なんかも完備されているようだ。
…厳重に隔離されたハードな軍事施設、という訳ではないようだな、ウーメラ試験場。

また、ウーメラには空港もあるようだが(Google Earthでウーメラ近辺を見ていると、村の北側に滑走路が見える)、ここは軍事専用で民間の旅客機は就航していないっぽい。残念。
最も近い旅客が利用できる空港はOlympic Damという場所だが、ここはウーメラから60キロばかり北に離れている。アデレードからのコミューター便が日に数本飛んでいるようだ。

ところで、JAXA宇宙科学研究本部トピックスを見ていると、小惑星「イトカワ」の地名として新たに国際天文学連合(IAU)で認められたものの中に地域名称としてアルコーナ(Arcoona Regio)とある。

小惑星イトカワの地名、新たに14個をIAUが承認(JAXA宇宙科学研究本部トピックス)

アルコーナ(Arcoona Regio)は「はやぶさ」のカプセルが回収されるオーストラリアの砂漠近くの地名だそうだ。と云うことは「ウーメラ砂漠のアルコーナ辺りにカプセルが着地する」ということかいな。だとすると当然、軍事エリア内だな。どんな場所なのか…?
ところが、前述の2chスレの住人には何と既にGoogle Earthでアルコーナの位置を特定された方がおられて(さすが…2ちゃんねらー恐るべし!)、それによるとウーメラの町から北東に15キロばかり行った辺り。
ここに可能な限り近付けば、間近で「はやぶさ」の帰還を出迎えることが出来るという事になる。
しかし、アルコーナに近付くと道も途中で未舗装になり、当然のように付近にはバス停など一切無い。ということは、レンタカーを使わない限りは徒歩かヒッチハイクでしか到達できない地帯ということだ。

こんな地の果てのような、それこそイトカワの地表と大差無いような荒野をレンタカーで自分で運転なんて、想像するだに恐いなぁ。。。
アルコーナへの道程は長く長く…それに第一、ここって民間人がフラフラ立ち入れる場所ではないのだ。何てったって軍事エリア付近だからな。
気が付かないうちに軍事境界線を越えてしまったりして、発見され次第逮捕拘束、下手すりゃ射殺なんてことになるんじゃないだろうな!?

果たして僕はアルコーナの近くへ行けるのか?そもそも民間人はどの辺りまで近付くことができるのか?
自分の命を守るためにも、今後も情報収集進めます。

平成21年11月26日 追記:関係者様のご迷惑となるかと思われますので、ウーメラへの渡航は自粛します。
経緯をこちらに記載しておりますのでご参照下さい。
そこへ行かずとも、我らの想いは届く… ~HAYABUSA The Voyage Home~
天燈茶房亭主 mitsuto1976 拝

ウーメラへの長い道~HAYABUSA The Voyage Home~

2009-05-18 | 宇宙
ヒートシールドを分離し緩降下中のカプセル(搭載機器)のイメージイラスト 画像提供:JAXA

宇宙基本計画(案)への意見(パブリックコメント)の送付を済ませて、肩の荷が一つ降りて気楽になったところでふと気が付くと5月も既に半ばを過ぎており、ということは2010年6月に予定されている小惑星探査機「はやぶさ」の地球帰還まであと1年と少ししかない。
つまり、そろそろ本格的に「出迎えの準備」を始めなければならないということだ。

幾多の困難を乗り越えて人類史上初の小惑星タッチダウンを成功させ、奇跡の地球帰還を目指す「はやぶさ」は、来年2010年6月に地球近傍まで接近して、小惑星「イトカワ」の地表で採取したサンプルが収まっている可能性のあるカプセルを船体から分離、地球大気圏へと投入する。
地球大気圏に突入したカプセルは真夜中のオーストラリア・ウーメラ砂漠に舞い降り、地上に到達後回収される。

カプセルを覆うヒートシールドは大気圏で燃え上がり、流れ星のような姿となるという。
そして、おそらくカプセルの流れ星の後を追うように、ひと際大きなもう一つの流れ星がオーストラリアの夜空に輝き、やがて砕け散って消えていくであろう。
こうして「はやぶさ」はその長い旅を終える…

「はやぶさ」を迎えに行きたい。
その最後の輝きを、心に刻み付けたい。「おかえり」と言いたい。
そして、「さようなら」ではなく「ありがとう」と言ってやりたい。
そんなことを漠然と考えていた。

国際線の航空券の予約は、通常約1年前から始まる。
つまり、来月にはもう「はやぶさ」を迎えに行く為のオーストラリア行き航空券の予約が可能となるのだ。そう思うと、もう居ても立ってもいられない。
「すぐに準備を始めなきゃ!行こう、オーストラリアへ!はやぶさに会うために!」
旅の準備として、先ずは情報を集めないと。という訳で、早速ネットで現地情報調査開始!

ウーメラ(Woomera)と地図サイトで検索すると、オーストラリアの中南部にそのものズバリWoomeraという町(村?)があるのが見える。
航空写真モードで拡大していくと、砂漠のど真ん中にいかにも不自然に、シムシティで作ったような集落がある。
さらに検索していくと、ここは砂漠の軍事基地の運営のために作られた町であることが判った。そしてその軍事基地こそが、「はやぶさ」のカプセルが舞い降りてくる場所なのだ。
軍事基地の中には入ることが出来ないから、この町まで行くことにしよう。



さて、Woomeraの町までどうやって行くか。鉄道の駅か、バス停はあるのか。どちらも無ければ、最悪レンタカーを借りて自力で到達するしかない。
再び地図サイトでWoomeraの周辺を見てみよう。すると、この町には道路は通っているが鉄道の駅からは少々距離があるようだ。
「最寄り駅のPimba Stationからは5キロ以上あるな…まあ歩こうと思って歩けない距離じゃないが。Pimbaは大陸横断列車の『インディアン・パシフィック』や大陸縦断列車『ザ・ガン』が停まるから、鉄道でのアクセスが一番確実だけど本数が少ないからなぁ…一応、バスも調べてみるか」

オーストラリアには全土をネットワークする長距離バスが走っていて、非常に便利だという話は聞いたことがある。
検索してみると、有名なアメリカのバス会社と同じグレイハウンドという社名の会社が運営しているとのことなので、早速オフィシャルのサイトを探し当ててみると予約フォームが備わっていたので、目的地Woomeraでサーチ。すると…
「おお!Pimba乗り継ぎでWoomeraまで行く便がある!」

結論としては、アデレードからグレイハウンドのバスでPimbaまで行って、そこでバスを乗り継ぐ、というのがWoomeraまでの一番便利なアクセス方法らしいことがわかった。

そんな訳で、とりあえず往きだけ、こういうスケジュールを仮組みしてみました。

1日目
福岡空港から香港乗継でアデレードまで移動

2日目
午前中:アデレード空港到着
午後6時:グレイハウンドバスGX580便でアデレード出発

3日目
午前0時55分:Pimba着
Pimba午前1時10分発グレイハウンドバスGX519便に乗り継いでWoomeraへ
午前1時20分にWoomera着

※バスの時刻はすべて'09年5月現在のグレイハウンド社のサイトに拠る、今後改正の可能性有り。

おお、これなら「はやぶさ」が帰って来る夜の2日前に日本を出発すれば間に合う!

こんな感じで、いよいよ具体的に渡航計画を立て始めました。
今後も情報収集を進めて、日程計画を詰めていく予定です。状況は適宜、天燈茶房 TENDANCAFEで報告します。

平成21年11月26日 追記:関係者様のご迷惑となるかと思われますので、ウーメラへの渡航は自粛します。
経緯をこちらに記載しておりますのでご参照下さい。
そこへ行かずとも、我らの想いは届く… ~HAYABUSA The Voyage Home~
天燈茶房亭主 mitsuto1976 拝

宇宙基本計画(案)にパブリックコメント送付しました

2009-05-17 | 宇宙

「宇宙基本計画(案)」に対する意見の募集(パブリックコメント)について内閣官房宇宙開発戦略本部事務局

先程、パブリックコメント書き上げてメールで送付しました。
やれやれ、〆切りに間に合ってよかった。
散々時間があっても、あーでもないこーでもないと考えあぐねて、結局尻に火が付いて燻ぶり始めるまで手を付けないのは学生時代の宿題から同じ。
自他共に認める「成長しない男」、そうつまり「永遠の少年」ですから(自慢にならんぞマジで)。

人間的に成長しないので、ねこになってみました。


「やれやれ、パブコメやっと書き上げたわい」


「あ~、肩が凝った!爪でも研ぐか」ばりばりばり。


「メシ食おうかな」かりかりかり。

出演:ももこ@京都kamimogファミリー

宇宙基本計画(案)への意見の募集は、明日・平成21年5月18日(月)まで。
メールならまだまだ充分間に合う、日本の宇宙開発に期待している皆さん、是非宇宙開発戦略本部に物申して下さい。
(パブリックコメント送付は、記事上のバナーからリンクする内閣官房宇宙開発戦略本部事務局サイトで!)