天燈茶房 TENDANCAFE

さあ、皆さん どうぞこちらへ!いろんなタバコが取り揃えてあります。
どれからなりとおためしください

今年最後のSL人吉(平成29年11月19日)

2017-11-19 | 鉄道

JR九州の大人気D&S列車「SL人吉」、今年の運行は今日までです。
さようなら機関車ハチロク、今年もお疲れ様でした!


最終日にふさわしい、素晴らしい夕焼けの太陽をバックに終着駅の熊本に向けて鹿児島本線を駆け抜けて行きました!


SL人吉は明日以降、北九州のJR小倉工場に回送され、冬の間中かけてオーバーホールされます。
きっと来年の桜が咲く頃には、再び新車同然の姿になって熊本に帰ってきてくれることでしょう。

…そして、SLが去ると熊本にも本格的な冬がやってきます。
今年も残すところ、あと一ヶ月少々。

2017年夏休み セルビア・ブルガリア旅行記 7-8日目(2017年8月18-19日)

2017-11-14 | 旅行記:2017 セルビア・ブルガリア

6日目(2017年8月17日)からの続き

今日はいよいよ帰国日だが…
帰りの飛行機は午後遅い時間なので、昼までちょっとソフィア市内を散歩して過ごす。


名残りのソフィア散歩はトラムに乗って…
1日乗車券を買って、気ままに乗りつぶしを楽しむことにしよう。
1日乗車券はトラムだけでなく地下鉄でも使えるので、最後に地下鉄で空港まで移動する時にも使えるので二度お得(笑)




ソフィア市内には網の目のようにトラムの路線網が張り巡らされ、色々な場所に路面電車に乗って行くことが出来る。


ソフィアのトラムの車内は、たまに謎の異臭が漂っている事もあるが基本的に清潔で安全。
落書きもゴミも無く、乗客も目付きの悪いスリ軍団は見当たらず善良そうな市民の人たちばかりで、気を抜かなければ危険を感じることは無い(夜はどうか分からないが…)。


トラムの電車も共産主義時代から使われているようなゴツゴツした旧式車だけではなく、最新型の超低床電車も走っている。
超低床電車は冷房が効いているし、何より停留所の案内表示器があるのが旅行者にはありがたい…
でもこれ、せっかくの液晶パネル表示なのに英語は出ずにブルガリア語表記だけだし、時々故障して表示が消えてるのはご愛嬌か…(笑)


トラムは観光客向けではないソフィアの日常の街角を走るのが魅力だ。
狭い石畳の道を、自動車を従えてマイペースで走ったり…


かと思うと、突然専用軌道となって森の中に分け入ったりもする。


さらには停留所に馬車も登場。ソフィアではまだ現役なんですね…

半日ほどトラム散歩を楽しんでからホテルに戻り荷物を受け取って、地下鉄で空港へ。


帰りの飛行機はルフトハンザのエアバス機。先ずはこれに乗ってミュンヘンへ向かう。
ミュンヘンでは東京行きのANA機に乗り継ぐが、乗り継ぎ時間が1時間ちょっとしか無いのでソフィアの出発が遅れないかヒヤヒヤ…


遅れの心配は杞憂に終わり、ルフトハンザ機は勤勉なドイツ人気質の誇りを見せつけるかのように定刻にミュンヘン空港に到着。
ミュンヘンで乗り換えるANA機は…あれっ?


何と!
ANAの特別塗装機、映画「スター・ウォーズ」のR2-D2を模したボーイングB787ではないか。
これはラッキー!


スター・ウォーズ・ジェットは座席の枕カバーや機内で配られるナプキンもスター・ウォーズ仕様。
これはマニアには堪らないんだろうなぁきっと…


機内食はフリーズドライやチューブ入りの宇宙食でも出るのかと思ったら…
普通の美味しいマカロニチキンでした。


そしてアイスクリームも出た。
宇宙食の乾燥アイスよりより冷たくて美味しいから、やっぱりこっちの方がいいや(笑)


映画を観たり居眠りしたりしているうちにシベリアを飛び越えてしまい、もう一回機内食を食べたらもう日本の上空。
朝食(日本標準時だと早めの夕食ですが)はあっさり朝粥をチョイス。
こういう日本人のオヤジが喜ぶメニューが選べるのが日系エアラインのいいところ…


機内で日付が変わり時差も越えて、8月19日の夕方、無事に羽田空港に到着!
スター・ウォーズ・ジェットが駐機スポットに着いた直後に凄まじいゲリラ豪雨が襲来。日本の気候は荒々しいね…


でも熊本行きの国内線が飛ぶ頃にはすっかり雨が上がっていい天気に。
名古屋市の夜景を眺めながら、一路九州へ…!

帰国後、先ず絵葉書を机の前の壁に張りました。
カレメグダン公園の露店で買ったニコラ・テスラの肖像写真のハンサムな顔を見ていたら、もうセルビアとブルガリアが恋しくなってきた。
さて、次はいつバルカン半島に行こうかな?

ああ、でもその前にモスクワやらサンクトペテルブルグやらペーネミュンデやらイエナやら、行きたい街が目白押しだ。
さあ、また頑張って旅費を稼いで旅に出るぞ!


(旅行記:完)

2017年夏休み セルビア・ブルガリア旅行記 6日目(2017年8月17日)

2017-11-14 | 旅行記:2017 セルビア・ブルガリア

5日目(2017年8月16日)からの続き


ブルガリアの首都ソフィアは今日は朝からすっきり晴れていい天気!
ソフィアの街を見下ろすヴィトシャ山の山並みがはっきりと見える。

さて今日は…
先ずはホテルを移らないといけない。
昨夜バスタブ騒動があったとはいえ、今泊まっているホテル・ブダペストは居心地がいいのでこのまま連泊したいが、諸般の事情でやむを得ずソフィア滞在中にホテルを2箇所に分けて予約してしまったので致し方ない。


という訳で朝っぱらから荷物を抱えて引っ越してきたのは街の目抜き通りである歩行者天国のヴィトシャ通りから路地を少し奥に入ったところにあるトラキアホテル。
部屋はやや古びていてバスルームはシャワーだけだが、中庭に面していて街のど真ん中にあるとは思えないほど静かなのは気に入った。
…まぁ、部屋に荷物を置いたらすぐに街に出かけてしまうのだけど(笑)

かくして、ソフィアの街歩きに出発!


先ず向かったのは、ソフィアの街の象徴である聖ゲオルギ聖堂。
ローマ時代後期から存在するソフィアで最古の建築物だが、周囲をぐるりとシェラトンホテルと政府大統領府の建物に囲まれてちょっと窮屈そうに建っている。


続いて、大統領府の近くにある国立美術館。
かつてのブルガリア王宮だった建築物である。




国立美術館には主にブルガリア人芸術家の作品が展示されていた。
…日本ではまず目にすることのない、馴染みのない作品ばかりだ。


国立美術館は古典的作品からモダンアートまで幅広いジャンルをカバーしている。
こちらはどうやら、鑑賞者自身がヘルメットをかぶる事によって作品の一分となることを意図しているらしい。


国立美術館や聖ゲオルギ聖堂のある区画一帯は、ソフィアでも特に見応えのある建築物が集まっているので順番に見ていくと楽しい。


こちらが、旧共産党本部ビル。
ワルシャワの文化科学宮殿を寸詰まりにしたようなスターリン様式の“共産主義建築”である。
きっと市民からは今でもメチャクチャ憎まれているんだろうなぁ…


こちらはツム・デパート。
共産主義時代のいわゆる「経済繁栄を見せびらかす為の国営デパート」だが、今でも営業している。


だがしかし、ツム・デパートに入ってみるとほとんど空きスペースでがら~ん…
数年前まではソフィアで一番の高級デパートとしてかなり賑わっていたというが、日本同様に今では郊外の大型ショッピングモールに客を奪われてしまったようだ。
共産主義・社会主義の崩壊に続いてデパート経営まで新しい波にのまれて葬り去られようとしているとは、歴史の流れはつくづく過酷で残酷である…


という訳で、ソフィア市街地とブルガリアの歴史と経済の栄枯盛衰を見守ってきたであろうツム・デパート周辺の景色を、
歴史の波乱万丈を感じるようにドラマチックに加工してみました(笑)


旧共産党本部ビルもこの通り(笑)
おお、「映像の世紀」みたい!パリは燃えているか(ソフィアだけど)


永くオスマン帝国の支配下にあったソフィアの街にはモスクも数多く建っている。


国立美術館の隣りにある東方正教会。
奇蹟者聖ニコライ聖堂というロシア正教の聖堂だった。


そして奇蹟者聖ニコライ聖堂の隣りにあるのが国立自然史博物館。


国立自然史博物館はそれほど目立たない小さめの建物だったが、中は凄かった。
古びてはいるが、ありとあらゆる種類の生物・鉱物等の標本類や剥製、化石がぎっしりと詰め込まれ、しかも詳細に分類されて並ぶ様子は圧巻の一言!
まさに人民の教育と文化、人材育成の機会を惜しみなく提供することに専念する「共産主義・社会主義国家の良いところ」だけが凝縮されたような空間。
…館内がいっさい撮影禁止だったのでお見せ出来ないのが残念!


ツム・デパートの隣り、地下鉄のセルディカ駅は何と建設工事中に古代ローマ帝国の遺跡が出土してしまい、あまりにも大規模な遺跡なのでそのまま駅構内が博物館として整備されている。


地下鉄の利用者はみんな普通に古代ローマ帝国の遺跡を行き交って電車に乗っています(笑)


歩行者天国のヴィトシャ通りに戻って、突き当りまで歩いたところにある巨大な建築は国立文化宮殿。
こちらも共産主義・社会主義時代につくられたものだが、今でもコンベンションセンターやイベント会場として利用されている。


ソフィアの街の中心部にある建物を一通り見て、ホテルに帰るともう日が暮れようとしている。
昼間は静かだった中庭も、夜にはオープンカフェが営業を始めるようで賑やかになってきた。


僕も晩ごはんにしよう。
という訳で、今夜も近所のスーパーで買い込んだ本場のブルガリアヨーグルトをいただきます!


ちょっとしたスーパーマーケットやキオスクでも数十種類のヨーグルトを置いているので、色々なヨーグルトを食べ比べるのも楽しい。
味もあっさりしたものから甘くてまろやかなものや酸味が強いものがあり、原料も牛乳だけでなく山羊や羊、水牛の乳を使ったものまであるという。

もっとたくさんの種類のブルガリアヨーグルトを試してみたいが、明日には旅を終えて帰らなければならない。
名残惜しいな、特にヨーグルトが…まだ食べ足りないぞ(笑)

7-8日目(2017年8月18-19日)に続く

2017年夏休み セルビア・ブルガリア旅行記 5日目(2017年8月16日)

2017-11-14 | 旅行記:2017 セルビア・ブルガリア

4日目(2017年8月15日)からの続き

今日はベオグラードの街とセルビアに別れを告げて、次の目的地であるブルガリアの首都ソフィアへと再び向かう。


ベオグラードからソフィアへの移動手段となるのが、国際列車BALKAN号。
…現在、バルカン半島では国際間の鉄道の運行系統が大幅に見直されており、このBALKAN号も夏季のみ運行の季節臨時列車である。
かつてはベオグラードからは旧ユーゴ各国や東欧各国そしてトルコへと向かう国際列車が多数運行されていたが、
現在は夜行列車は西欧のドイツ・スイス・オーストリア方面とハンガリー行き以外はほぼ全廃、昼行列車も季節ごとに臨時運行されるという不安定な状態となっている。


夏の臨時列車BALKAN号はベオグラード-ソフィアの首都間国際列車にも関わらず、2等車のみでたったの2両編成。
しかも客車は落書きだらけでかなりコンディションが悪い。
ヨーロッパの国際列車というと想像される優雅なコンパートメントの客室や食堂車での温かい食事は、到底期待出来そうにもない…


オンボロ国際列車BALKAN号の乗客は外国人観光客が中心で、それもバックパックを背負った若いツーリストが多い。
やっぱり地元の人は安くて便利な高速バスに、カネを持ってる層の旅行者は飛行機に乗るんだろうなぁ…




こちらがBALKAN号の客室。
落書きまみれで汚らしい外観に比べたら随分マシな印象。
全席指定で立ち席になる恐れもなく、冷房はないが窓が僅かに開くので、まぁそれなりに寛いでバルカン半島の旅路を過ごすことが出来そうだ。

列車はほぼ定刻の朝9時半にベオグラード駅を発車。夜8時過ぎのソフィア到着まで約11時間のバルカン半島横断の鉄道の旅の始まりだ。
途中、チトーのブルートレインの車庫の横を通ったりしながらベオグラードの街を離れていく。さようならベオグラード…


オンボロ列車の長旅の必需品、水とスナックとカメラと文庫本。
…ちょっとベタだがバックパッカーたちの旅のバイブル「深夜特急」は、実はユーゴスラヴィアを無視してギリシャから直接イタリアに渡ってしまうのだけれどもね(笑)


BALKAN号の車窓から。
何と最後尾のデッキは貫通扉が開けっ放しで、怖いけれど最高の展望車状態!




こちらは最前部、列車の先頭に立つ電気機関車との連結器がよく見える鉄道好きには堪らない絶景ポイント(笑)
喜んでずっと機関車を眺めていたら、車掌氏からも他の乗客からも不審そうな目で見られ始めたので退散…


小さな駅をいくつも通り過ぎる。




名も知らぬ駅にて。




のどかな農村風景を走る。




とうもろこし畑やひまわり畑が続くバルカン半島の農村をゆく鉄道の旅は、どこか宮澤賢治の「銀河鉄道の夜」を想わせる…





セルビアとブルガリアの国境地帯ではローカル線のような非電化区間となり、列車はディーゼル機関車に牽かれて渓谷を走る。


ブルガリアに入ると真夏の日が暮れた…


21:15、定刻より1時間ばかり遅れてBALKAN号はソフィア駅に到着した。
…3日ぶりにソフィアに戻ってきたことになる。


そんなお久しぶりのソフィアの街でチェックインしたホテル・ブダペスト。
「なんかそんなタイトルの、ヘンテコなストーリーの映画があったなぁ…」などと思いつつ部屋に入ると、おお、オシャレできれいだ!


バスルームには大きなバスタブも完備で「やった、このホテルは当たりだぞ!」とご機嫌で風呂に浸かったのはよかったが…

何と、入浴後に栓を抜こうとしてもバスタブからお湯が流れ出ていかない!
慌てて身体を拭いて服を着込んでフロントに駆け込んだりしたので、せっかくの湯上がりでいい気分が台無しである。

「やれやれ、本当に『グランド・ブダペスト・ホテル』みたいなドタバタを演じることになった、なんてこったい!」
…でも、フロントのホテルマンがすぐに詫びて代わりの広い部屋を用意してくれたので、まぁ合格点(笑)


気分直しの夜食はキオスクで買った本場のブルガリアヨーグルト。
おやすみなさい…

6日目(2017年8月17日)に続く

2017年夏休み セルビア・ブルガリア旅行記 4日目(2017年8月15日)

2017-11-14 | 旅行記:2017 セルビア・ブルガリア

3日目(2017年8月14日)からの続き

今日はまず、ベオグラード駅前通りにあるセルビア鉄道博物館へ。


ビルの前にいきなり小さなSLが置かれているので、すぐに場所が分かる。



入場は無料。
セルビア鉄道本社ビルの一角を使った小さな展示室といった感じだ。


規模は小さいが、展示内容はそれなりに充実している。


ユーゴスラヴィア時代の鉄道路線図。ユーゴを構成する各共和国首都近郊の都市路線図も付いた興味深いもの。
旧ユーゴ時代は西ヨーロッパ諸国にも引けを取らない高度な鉄道運行網を持っていた事が分かる…


ミュンヘン-アテネをユーゴ経由で結ぶ国際列車のサボ。


こちらは名高いシンプロン・オリエント・エクスプレスのサボ。
バルカン半島はオリエント急行の各系統が行き交う豪華国際寝台列車街道だったのだ。


ちょっと不思議な、流線型(?)蒸気機関車の写真も見つけた。
第一次世界大戦後、世界的に巻き起こった“流線型ブーム”にのって、ユーゴでも流線型機関車をつくっていたらしい。
…しかし、日本の「あじあ号」パシナ型とは随分雰囲気の異なる流線型だなこれは。鉄仮面風?


鉄道博物館の次は、いよいよここへ。
ニコラ・テスラ博物館!


セルビア人である天才発明家ニコラ・テスラの記念碑的博物館だ。
…もっとも、テスラ自身はクロアチアで生まれ育ちオーストリアやチェコで学んで、その後はフランスでエジソン社に入社してからNYに渡りアメリカの市民権を得ているので、実際には本国セルビアとの接点は殆ど無いのが実情だったりする。
ベオグラードにも生涯で僅か一晩滞在しただけだったらしいし。


だがしかし、天才ニコラ・テスラの人となりを紹介する資料の展示ではやはりここベオグラードのテスラ博物館が世界で随一だ。
テスラの直筆書簡も間近で見ることが出来る。


ファッションセンスが良く、お洒落なことでも有名だったテスラが普段、実際に着ていた服も見ることが出来る!
…ネクタイをもうちょっと丁寧に結んであげて欲しいが(笑)


テスラのファッション、小物編も。
編み上げの靴が素敵!


粋なニューヨーカーのテスラ愛用品、紳士の必需品ベルトとハットと手袋!


ハットにはNTのイニシャル入り!
この帽子、ロゴにYOUMANSとあるが、調べてみたところブロードウェイ・ミュージカル「ノー・ノー・ナネット」の挿入歌「二人でお茶を」で知られる作曲家ヴィンセント・ユーマンスの父親が経営していた高級帽子店のことらしい。
ロゴ下部にあるAlbemarle Hotelも実際にテスラがNYで活躍していた時期にブロードウェイと五番街の交差点にあったホテルなので、どうやら五番街の高級ホテルにテナントとして入っていたユーマンス帽子店でテスラが購入してイニシャルを刻印してもらったハットだということになる。
行きつけの帽子店で気に入ったハットの被り心地を確かめる伊達男テスラの様子が目に浮かぶようで、思わずニヤリとしてしまう(笑)



…余談だが、ユーマンス帽子店の息子ヴィンセント・ユーマンスはマネージャーを付けずに作曲から営業まで全て自分ひとりでやろうとして行き詰まり、結果としてショービジネス界で失敗した人らしい。
何だか父の帽子屋の顧客テスラと重なり合うような気がするのは偶然か。






もはや説明不要の、お馴染みのテスラの発明品の数々。



…以前は、戦前の日本政府特許庁が発行した日本語で書かれたテスラの発明の特許状も展示されていたのだが、これは閉架に戻されてしまったようで見当たらなかった。残念。


テスラのシンボル、テスラコイルも健在!


テスラコイル放電開始!!
…でも正直、名古屋市科学館にあるテスラコイルのほうが派手です(笑)

そして、博物館内の片隅にひっそりと展示されていたのが…


ニコラ・テスラの遺灰を納めた球体。
…これを見た時は思わず泣いてしまった。NYでは叶わなかったが、ベオグラードでやっとテスラの墓参が出来た…静かに黙祷し手を合わせた。


テスラ博物館を後にして、昼下がりのベオグラードの街角からトラムに乗り込む。




以前は旧ユーゴ時代から走っているゴツゴツしたボロ電車ばかりだったのに、最近は新型の超低床電車も随分増えた…


郊外の社会主義団地。
外観はグロテスクなコンクリート剥き出しのままだが、室内はきれいにリノベーションされているんだろうなきっと。


ベオグラード駅の裏の操車場跡地ではサバ川沿いに再開発工事が進む。
やがてこの辺りはタワーマンションが建ち並ぶニュータウンになり、駅も郊外の新ベオグラード中央駅に移転して駅舎は新しい鉄道博物館になるらしい。
ベオグラードの街並みも変化を続けていく…


西陽の差すベオグラード駅前に戻って来た…


クネズミハイロ通りから旧市街の高級住宅街方面へと歩くと見えてくるお洒落なホテル。
…最近までここにジュリア・ロバーツとデミ・ムーアが家族同伴でお忍びで滞在していたと街中のタブロイド紙が報じて、パパラッチと野次馬が押しかけて大騒ぎだったらしい。
どこがお忍びなんだか…ちょっと可哀想


共和国広場まで戻ってカフェで一休み。


共和国広場にある人気のカフェEdisanにはモスクワケーキは無かったけれど、セルビア美人のウェイターさんが勧めてくれたフルーツケーキが美味しい。
ベオグラードのスイーツは基本、当たりばかりで嬉しい!


カフェでくつろいだ後は、カレメグダン公園にある自然史博物館へ。
ここはじつは昨日も来ていたのだが、入口近くに座っている爺さん連中に「今日はClose、明日もClose」と訳の分からないことを言われて追い返されてしまっていたのだ。
まさかそんな筈がないとリベンジに来たのだが、今日も座っている爺さんたちを無視して中に入ると案の定、普通に開館していた。
何だったんだ、あの爺さんたちは…


現在、ベオグラード自然史博物館では小惑星・隕石展示を開催中。
これは、ひょっとするとひょっとして…


展示パネルをよ~く見ると…


やっぱりあった!
小惑星探査機はやぶさとイトカワの名がばっちり記載されている。
セルビアでも我らがはやぶさが紹介されているのを初確認、これは嬉しい!!
…それにしてもイトカワ小さいなぁ(笑)


大満足して自然史博物館を出るとちょうど夕焼けの時刻。
カレメグダン公園から眺める夕陽は格別だ…


旧共産圏の象徴のようなベオグラードの奇怪なランドマーク、ゲネクスタワーのシルエット。


夕陽に照らし出されるカレメグダンの砦と、下に小さく見えるプラネタリウムの屋根。


明日はこの街を離れるのが惜しくなる素晴らしい夕焼けだった。

5日目(2017年8月16日)に続く