天燈茶房 TENDANCAFE

さあ、皆さん どうぞこちらへ!いろんなタバコが取り揃えてあります。
どれからなりとおためしください

クルーズトレイン「ななつ星in九州」が肥薩おれんじ鉄道で試運転、夜の八代駅にやって来た!

2015-12-13 | 鉄道
肥薩おれんじ鉄道とJR鹿児島本線の接続駅・八代駅に停車中のクルーズトレイン「ななつ星in九州」


平成27年12月10日、JR九州のクルーズトレイン「ななつ星in九州」が来年度からの肥薩おれんじ鉄道乗り入れに備えての試運転を実施しました。
「ななつ星」の肥薩おれんじ鉄道乗り入れ試運転は今年の6月27日以来2回目です今年9月、肥薩線が災害で不通になっていた期間に急遽、肥薩おれんじ鉄道経由で迂回運転を行った事は何度かありますが

12月10日の試運転は、事前にJR九州から公式発表されていた訳ではなく、こっそりと秘密裏に実施されたような感じだったのですが、「ななつ星」公式サイトの運行日カレンダーを見るとちょうど12月第2週の3泊4日コースが不自然に運休になっており、時期も時期だけにこの日に肥薩おれんじ鉄道での試運転を行うであろうことは容易に想像できました(笑)
という訳で、小雨そぼ降る夜の八代駅で待ち構えていると、やはり思った通りに「ななつ星」がやって来ました!




5つのヘッドライトを煌々と輝かせて、肥薩おれんじ鉄道を走り抜けてきた「ななつ星」が八代駅に堂々入線!
時刻は22:15、来年度の本番ダイヤと全く同じ運行ダイヤで試運転を行っている模様です。


到着後、早々に機関車のヘッドライトは消灯してしまいましたが、今までは真夜中の通過だったのでプラットホーム上から撮影することが不可能だった八代駅での「ななつ星」の雄姿をじっくりと楽しむことが出来ます。




八代駅に到着するとすぐに、「ななつ星」専用機関車DF200-7000の機関室ドアを開けて何やら点検を開始。
本番前の最後の試運転中なので、乗務するスタッフは気が抜けませんね。

一方、機関車の次位に連結されたラウンジカー「ブルームーン」では…





窓から幻想的な明かりが溢れるラウンジカー「ブルームーン」には、試運転列車にも関わらず乗客の姿がちらほら。
どうやら、JR九州の社長主催でVIPの御招待があったらしく、車内には鉄道好きで知られるあの有名芸能人T氏の姿も…ラウンジカーでイグアナの芸や4か国語マージャンを披露したりしてたのでしょうか(笑)









「ななつ星」の編成を先頭の機関車から最後尾の展望DXスイート寝台車まで眺めて歩きます。
八代駅では相当長時間の停車となるようで、いつまで経っても列車が動き出す気配がありません。翌朝の朝食会場となる専用レストラン「火星」のある阿蘇駅に早く着き過ぎないように、数時間以上の時間調整停車となるようです。





やがて、「ななつ星」が停車中なのに八代駅の2/3番乗り場のプラットホームの照明も消えてしまいました。
このまま最終列車が出て駅が閉まった後も「ななつ星」は八代駅で大休止となるようなので、一足先に帰ることにします。

…ともあれ来年度からは毎週、地元の八代駅で「ななつ星」をたっぷりと見ることが出来るようになる訳で、これは今から肥薩おれんじ鉄道乗り入れが楽しみです!
それから…僕もそろそろ、「ななつ星」を外から見るだけじゃなくて実際に乗車したいなぁ~
早く参加申し込みの抽選に当たりますように!
…えっ、僕が今申し込んでる2016年春・夏出発分の予約受付状況、平均倍率が23倍だって!?うむむ。。。

あかつき、金星周回軌道投入成功!!

2015-12-09 | 宇宙
平成22(西暦2010)年5月21日午前6時58分22秒(日本標準時)、
金星探査機「あかつき(PLANET-C)」を搭載したH-IIAロケット17号機 (H-IIA・F17) は種子島宇宙センターを翔び立った…




あれから5年半。
誰も予期し得なかった悲劇によって金星への周回軌道投入を一度は断念した君は今、確かに金星を回る美しい楕円軌道を飛んでいる。
君は、金星の月になった…

苦節5年半。
想像を絶するスタッフの方々の努力と奮闘、そしてひたすら信じて待ち続け祈ることしか出来なかった、僕たち“宇宙好き”の願い…
長い長い日々だった。
遂に、遂に我々の夢は叶ったのだ…!

金星探査機「あかつき」の金星周回軌道投入結果について
(JAXAプレスリリース 平成27年12月9日)







予定より大幅に遅延しましたが、宇宙を駆ける金星特急「あかつき」は無事に終着駅に到着しました。
しかしながら、旅の先人曰く「終着駅は始発駅」。
「あかつき」の本当の旅は、これから始まります。ずっと携えてきた6つの観測機器類のスイッチは既に入りました。
さぁ、金星の謎を解き明かす新しい旅の始まりです…!乗客の皆さんは引き続きごの乗車の上、今後もお付き合いくださいませ。
「あかつき」が天寿を全うして力尽き、後を引き継ぐものに全てを託して金星の土に還るその時まで…


中村正人先生をはじめ「あかつき」プロジェクトチーム・関係者の皆さん、僕たちとの約束を果たして下さり、
「あかつき」と僕たちを金星まで連れて来て頂き本当にありがとうございました!
これから始まる「あかつき」の金星での新たな旅も、どうぞよろしくお願いします。
平成27年12月9日 天燈茶房亭主mitsuto1976

あかつき、金星へ…

2015-12-07 | 宇宙

あかつきが今日、金星に到着…

金星探査機「あかつき」の金星周回軌道投入における姿勢制御用エンジン噴射結果について
(JAXAプレスリリース 平成27年12月7日)

姿勢制御スラスタは無事、約20分間に及ぶ長時間噴射に耐えたようだ。
現在、あかつきは懸命に金星の重力圏にしがみつき、金星を周回する楕円軌道に入ろうとしている…

とりあえず、よくやった!
よく頑張ったね、あかつき。


あかつきが無事に金星周回軌道に乗れたかどうかは、明後日には判明する。
きっと上手くいっている…!!

そして、あかつきは逆噴射の疲れを癒やす間も無く、既に金星の観測体制に入っているという。
予期せぬ5年の航海を経た彼の身体は満身創痍だ。一刻も早く、観測機器類が正常に機能するうちに本来のミッションをこなさなければならない。
もう、彼にはあまり時間が残されていないのもまた事実なのだ…

感慨に耽っている暇はない。さぁ、金星の謎を解き明かそう!

2015年12月7日 第24号科学衛星 金星探査機「あかつき(PLANET-C)」、太陽系第二惑星金星に到着。
同日、金星観測開始。

はやぶさ2、地球スイングバイ!~2015-12-03 内之浦にて

2015-12-05 | 宇宙
Photo:2015年12月3日 はやぶさ2地球スイングバイ当日の内之浦宇宙空間観測所


平成27(2015)年12月3日(木)、小惑星探査機「はやぶさ2」はターゲット天体であるC型小惑星「Ryugu」(リュウグウ)へと向かう軌道に乗るべく地球スイングバイを実施、地球から約3,090kmにまで接近し、無事に通過した。

現在、「はやぶさ2」が当初の予定通りの目標軌道に入れたかどうかはJAXAはやぶさ2プロジェクトチームが解析・確認作業を行っているが、機体の状態は健全で支障なく宇宙空間を飛行中であり、地球から刻一刻と遠ざかり「Ryugu」(リュウグウ)を目指しているという。

小惑星探査機「はやぶさ2」の地球スイングバイ実施について(JAXAプレスリリース 平成27年12月3日)

地球スイングバイを実施して初めて、「はやぶさ2」は「Ryugu」(リュウグウ)へと向かうことが出来る。
言わば、H-IIAロケットによる地球からの打上げと同じくらいに重要な行程である地球スイングバイの当日、僕は鹿児島県の大隅半島にあるJAXA内之浦宇宙空間観測所に向かった。
ここは日本で最初の人工衛星「おおすみ」の打上げから最新鋭の固体燃料ロケット「イプシロン」の打上げに至るまで、日本の宇宙科学探査の本拠地で在り続けてきた“聖地”。
「はやぶさ2」の先輩、初代「はやぶさ」がMVロケットで旅立った場所でもある。
そして、僕が去年の12月3日(奇しくも、地球スイングバイと同じ日だ)に種子島から打上げられる「はやぶさ2」を見送った思い出の地でもある。
(→旅立ち ~はやぶさ2、宇宙へ…内之浦にて ~ 2014年12月03日

そんな内之浦宇宙空間観測所にある34mパラボラアンテナが、今回「はやぶさ2」と緊密に通信管制運用を行い、スイングバイ軌道に乗って凄まじい勢いで接近してくる「はやぶさ2」を適切にサポートし、彼を地球へと導き、そして「Ryugu」(リュウグウ)へと送り出す!

…初代「はやぶさ」の地球帰還の頃から“うっちーさん”と呼ばれ、宇宙ファンから親しまれ愛されてきた内之浦のパラボラが通信電波で「はやぶさ2」とがっちりと結ばれ、彼を支える姿を間近で見つめて応援したい、そして“うっちーさん”の34mの鏡面が指し示す先の空の彼方に、確かに存在している「はやぶさ2」の姿を、直接目には見えずとも心のなかで思い描きたい…!





朝8時半、内之浦宇宙空間観測所の開場と同時に門衛所で受付を済ませる。
「はやぶさ2」は既に地球スイングバイ運用を開始し、刻一刻と地球近傍へと接近している筈だ。






先ずは、内之浦宇宙空間観測所で最も高い場所にあり34mパラボラアンテナを一望することが出来る衛星(ほし)ヶ丘展望台へと向かう。
“うっちーさん”のパラボラ鏡面はまだ真上の固定位置を向いており、「はやぶさ2」との直接の通信運用は開始されていないようだ。

暫く“うっちーさん”に動きは無く、Twitterで「はやぶさ2」地球スイングバイの現状をチェックしながらクルマの中で待つ。

内之浦での本格的な地球スイングバイ運用は、「はやぶさ2」が日本から可視パスとなり上空を通過し始める昼過ぎ以降になると思われるので、一旦内之浦の町に降りて昼食やお土産の銘菓「ロケット最中」を買い物し、再び宇宙空間観測所へと戻るべく山道を登っている時…





「34mパラボラが動いた!“うっちーさん”が「はやぶさ2」と通信運用を開始したぞ!!」


先程まで真上を向いていたパラボラ鏡面が、僅かに傾いているのが分かる。
遂に、「はやぶさ2」が日本から見え始めたのだ。
現在、「はやぶさ2」は地球の北極方面から南に駆け下りるような軌道を描きながら急速に接近中であり、今後暫くは日本の上空に留まり続けながら東から西へと日本列島を横断していくように見える事になる。


大急ぎで、内之浦宇宙空間観測所の衛星(ほし)ヶ丘展望台へと戻ってきた。
“うっちーさん”のパラボラは、確かに僅かに傾げられていることが見て分かる。

今まさに、このパラボラは宇宙にいる「はやぶさ2」と結ばれ、会話している…
“うっちーさん”が今、彼を地球に導く!!



このパラボラの鏡面は今この瞬間、空の彼方に「はやぶさ2」の姿を確かに捉えている…




やがて、パラボラが指示す先の空を覆っていた雲間から青空が覗き、初冬の陽射しが輝き始めた。
…あの輝きの向こうに、「はやぶさ2」がいる。

そう言えば、初代「はやぶさ」地球帰還の日も、空一面を覆っていた梅雨雲に一箇所だけ青空が見えていて、そこがちょうど「はやぶさ」が飛んでいる辺りの方角だったりした事があったっけ…。
ふと、そんなことを思い出した。






11:51am

日本上空をゆっくりと横切って行く「はやぶさ2」を追いかけて、“うっちーさん”もゆっくりとパラボラを傾げていく。




12:05pm

ちょうど正午頃、「はやぶさ2」は日本の信州の上空約14万kmを通過した。
ここ内之浦宇宙空間観測所と共に「はやぶさ2」の追跡管制を行っていたJAXA臼田宇宙空間観測所の64mパラボラアンテナ、通称“うすださん”の真上を通り過ぎて行ったことになる。

「はやぶさ2」の日本上空通過が終わった午後1時過ぎに一旦、衛星(ほし)ヶ丘展望台を降りた。


真下のテレメータセンターから見上げた34mパラボラアンテナ“うっちーさん”。
今この瞬間も、日本列島上空からは離れつつも猛烈な勢いで地球に迫る「はやぶさ2」を捉えて通信運用を行っていることは言うまでもない。

“うっちーさん”に間近からエールを送りつつ、向かった先は…


管理センター手前のKSセンター入口付近に建つ、水平線の彼方を望む糸川英夫先生の銅像。
…時刻はちょうど午後1時22分頃。
そう、1年前の今日、「はやぶさ2」が種子島から翔び立った時間だ。

あの日も僕はここに立って、日本のロケットの父であり「はやぶさ」が目指した小惑星の名にもなった糸川先生と一緒に「はやぶさ2」の旅立ちを見つめていた。

あれから1年、「はやぶさ2」は今日、再び地球に、故郷の日本に戻ってきた。
そして束の間、太陽を一周りする間にすっかり逞しくなった元気な姿を僕たちに見せてくれた後で、いよいよ宇宙の大海原の彼方へと歩みだそうとしている。


あの日から、ちょうど一年…
やっと、本当の旅立ちの日が来たなぁ…これから精一杯がんばれよ、僕たちの「はやぶさ2」…!
僕も、糸川先生たちと一緒に、ずっと見守っているからな!!



午後1時半を過ぎて、“うっちーさん”のパラボラ鏡面の傾きもだいぶ大きくなってきた。
現在「はやぶさ2」はユーラシア大陸上空を通過中であり、やがて地球の自転に伴いシベリア上空付近で旋回して、カムチャッカ半島を経てハワイ諸島付近の太平洋上空で最も地球に近づく近地点を通過することになっている。


13:46pm


15:07pm

午後3時を過ぎた。
せっかくなので、内之浦宇宙空間観測所の閉門時間である午後4時半までに所内各所で“うっちーさん”の姿を見て回ることにしよう。


15:35pm
日本で最初の人工衛星「おおすみ」が打上げられた場所であり、今も観測ロケットの打上げが行われるKS台地にて。


15:53pm
初代「はやぶさ」が旅立った場所であるM台地にて。



午後4時過ぎ、閉門時間前に内之浦宇宙空間観測所を出る。

門衛所に入場証を返して、一日中滞在させて貰った挨拶を言う。
さすがに長居しすぎた事に驚いていた守衛さんに、今日は「はやぶさ2」の地球スイングバイを内之浦の34mパラボラアンテナと共に見守る為に来た事を説明すると、「せっかくだから、パラボラアンテナがよく見える場所を教えてあげるから、帰る前によく見ていくといいよ!」と宮原レーダテレメータセンターを紹介してくれた。
ロケット打上げ時に追尾・管制を行う施設の敷地へと続く公道から、“うっちーさん”がよく見えるらしい。

早速、守衛さんにお礼を言ってレーダテレメータセンターへ!


16:39pm
なるほど、確かに“うっちーさん”がよく見える。

だが、いくら公道とはいえかなり狭い山道なので、長時間にわたって路上駐車していると宮原レーダテレメータセンターに出入りする職員の方が来られた時に迷惑になるし、それにもう薄暗くなってきたので危険だ。

せっかく守衛さんに教えてもらった穴場だが、30分ほどで撤収する。

改めて向かった先は…


宮原一般見学場
イプシロンロケット1号機の打上げ時に大勢の見学者が押し寄せた事を受けて、地元の肝付町がかなり大規模に拡大・整備を行ってくれたロケット打上げ見学場であるが、ここからは内之浦宇宙空間観測所のロケット発射設備だけでなく34mパラボラアンテナも一望することが出来る。


16:53pm

もとより、宇宙空間観測所が閉門してもすぐに帰るつもりなど無い。
「はやぶさ2」が地球に最接近するのは19時8分7秒頃で、その直前に日本から見ると「はやぶさ2」は太平洋の水平線の下に沈み可視パスは終わる。
「はやぶさ2」との通信が途絶え、地球スイングバイの通信管制運用が終了するその瞬間まで、僕は内之浦に居残り“うっちーさん”を見守り続けるつもりだ。


17:47pm
やがて冬の陽は落ち、辺りが暗闇と寒さに包まれ始める。
“うっちーさん”もライトアップされ、パラボラ鏡面を低く深く下げつつ太平洋の水平線上に居る「はやぶさ2」を捕捉し続けている。


18:41pm

地球にかなり接近してシベリア極東からカムチャッカ半島へと駆け抜けている「はやぶさ2」を追って、パラボラ鏡面の向く方角も動きが大きくなってきた


18:50pm


18:53pm


18:58pm

午後7時。
カムチャッカ半島の付け根を横切り、ちょうど日付変更線辺りの上空まで到達した「はやぶさ2」は日本から見て完全に太平洋の水平線に沈み、内之浦宇宙空間観測所の34mパラボラアンテナ“うっちーさん”は「はやぶさ2」の地球スイングバイ通信管制運用を終了した。


19:04pm


19:04pm

“うっちーさん”は直径34mのパラボラ鏡面を大きく振りかざすように一捻りした後、固定の定位置へと復帰させる。


19:05pm

そして日本時間の19時08分、「はやぶさ2」は地球に最接近。ハワイ諸島付近の太平洋上空約3090kmを駆け抜けた…


19:17pm

宮原から内之浦宇宙空間観測所の入り口前を通り、内之浦の町へと降りる山道から、「はやぶさ2」地球スイングバイ追跡管制運用を終えた34mパラボラアンテナ“うっちーさん”が見えた。
「はやぶさ2」を地球へと導き、そして小惑星「Ryugu」(リュウグウ)へと送り出す大仕事を無事に終えた“うっちーさん”はしかし、休む間もないといった様子で、暫く見上げていると再びパラボラ鏡面を駆動させて傾け、別の衛星との通信運用に入ったようだった。

今日は、お疲れ様。そして、ありがとう!
これからも、「はやぶさ2」や他の衛星たちを支え見守って、そして導いてくれよ…
頼もしい巨大パラボラアンテナ“うっちーさん”!!





平成27(2015)年12月3日、小惑星探査機「はやぶさ2」はその航路で最大の難関である地球スイングバイを終え、一路、小惑星「Ryugu」(リュウグウ)に向けて進路を取った。

だが今はまだ、ようやく宇宙の大海原へと一歩踏み出したに過ぎない。
「Ryugu」への到達予定はおよそ3年後であり、その行く手には約束の地への長い長い旅路が待ち構えている。
その道程は平穏なものではない筈だ。今後、想像もし得なかった幾多の困難が彼の身に襲いかかることになるだろう。

…だが、恐れることはない。
大宇宙を往く「はやぶさ2」はとても小さな宇宙船だけど、決して独りぼっちではないからだ。地球では多くの人たちが、君を応援している。
そしていつも、“うっちーさん”や“うすださん”や世界中のパラボラアンテナを通して君に呼びかけ、支えている。

もちろん僕も、君がこの世に生まれる前からその誕生と旅立ちを願い続けた者の一人として、これからもずっと心は君のそばに居る…


そんなたくさんの想いが、君のちからとなる。
さぁ、龍宮城へと向かって一歩ずつ歩き出そう!
小惑星探査機「はやぶさ2」、出発!!



そして、「はやぶさ2」の新たなる旅立ちから僅か数日後の平成27(2015)年12月7日、日本が朝を迎える頃に、
「はやぶさ2」の先輩である金星探査機「あかつき」が、5年越しの再挑戦に挑む!



宇宙を往く日本の小さな冒険者たちの挑戦は続く。
…これからも、微力ながら応援し、見守り続けていきたいと思う。
天燈茶房亭主 mitsuto1976