天燈茶房 TENDANCAFE

さあ、皆さん どうぞこちらへ!いろんなタバコが取り揃えてあります。
どれからなりとおためしください

日本惑星協会、活動休止の危機を回避

2009-11-30 | 宇宙
僕も会員のNPO法人日本惑星協会から会報「The Planetary Report」日本語版と2010年の宇宙カレンダーが送られてきたのですが、添付されていた書類にショッキングな記載が。
何と、日本惑星協会は今年10月の設立10周年を機に一旦、活動休止が考えられていたというのです。

日本惑星協会の運営はこれまで、現役を退職した方々を中心に行われていました。そのため、協会の実務担当の方々の高齢化が進み、後継者も見つからないために実務運営が困難になってきていたという事情があったそうです。
加えて昨今の経済悪化。企業協賛金の減少で財政難にもなってきていたとのこと。

しかし、幸いなことに協会の的川泰宣理事(有名な「YMコラム」の執筆もされています)から、的川先生の設立されたNPO法人「子ども・宇宙・未来の会」(KU-MA:クーマ)による活動協力の提案があり、それを受けて日本惑星協会はギリギリのところで息を吹き返すことができたそうです。

日本惑星協会は「宇宙こそこれからの人類にとって単なる憧れではなく、新しいフロンティアとして取り組むべき対象と考え、その探査開発が国際的視野から推進されるよう幅広く啓蒙、支援活動を行い、またそのための人材育成に協力し、あわせて宇宙の平和的利用に寄与するために設立されました。」(日本惑星協会ホームページ「設立の趣旨」より引用)
これまでに数々の活動を行ってきましたが、有名なところではミリオン・キャンペーン:星の王子さまに会いに行きませんかでしょう。
小惑星探査機「はやぶさ」に149ヶ国88万人の人々の名前を刻んだターゲットマーカを搭載、これは見事に小惑星イトカワ地表に到達。
このターゲットマーカはその後「はやぶさ」を人類史上初の小惑星タッチダウンに導きました。「はやぶさ」は88万人の星の王子さまたちの声に支えられて偉業を成し遂げたのです。

僕も88万人のなかの1人として、「はやぶさ」と共にイトカワヘと旅をしました。
また、その後日本惑星協会に入会して、ささやかながら協会の活動を応援してきました。

今後も日本惑星協会の厳しい運営状況は続くと思いますが、今まで我々日本人に宇宙の素晴らしさを伝えるために活動してきた日本惑星協会です、何とか活動を継続できればいいと思います。
また宇宙の好きな皆さんには是非、日本惑星協会への入会もお勧めします。

H-IIAロケット16号機打ち上げ日帰りレポート

2009-11-29 | 宇宙
写真:H-IIAロケット16号機打ち上げから約1時間後の種子島宇宙センター大崎射場

平成21年11月28日、JAXAの種子島宇宙センターからH-IIAロケット16号機が打ち上げられました。

ロケット打ち上げはJAXAにとっての「年間最重要行事」というか「一大イベント」。
毎回、打ち上げキャンペーンが行われ華々しくアピールされます。しかし、今回のH-IIAロケット16号機打ち上げは事前に殆ど公表されず、ひっそりとこっそりと準備が進められました。
何故なら…今回の打ち上げの「積み荷」となる衛星は日本政府の情報収集衛星「光学3号機」だから。
危険で厄介な隣人である“北の共和国”の動静に目を光らせるべく、秘かに打ち上げられ秘かに運用される情報収集衛星、極力その情報を外部に漏らすまいと慎重な打ち上げとなります。

そんな異色の打ち上げとなった今回も、熊本県八代の自宅から日帰り強行軍で見に行きました、種子島へ!

打ち上げ前日の金曜日は早めに就寝。
しっかり仮眠を取ってから午前3時頃、熊本県八代をクルマで出発。
しかし、自宅周辺では星がきれいに見えていたのに、九州道八代IC付近は視界が全く利かない濃霧。11月の末とは思えない暖かさ、いや暑さのせいか。
無事に鹿児島港まで走れるか不安になりますが、九州道は八代IC以南は殆どトンネル区間なので霧の影響を全く受けることなく走行可能。ああ良かった。
鹿児島県に入る頃は霧も晴れ渡り、降るような星空。真っ暗な山の中をオリオン座に向かって走りながら「この分なら、天候も期待できそう!」
(しかしこの見通しは甘かった…全く、天候だけはどうにもならない)

予定通り、夜明け前には鹿児島港に到着。

桜島がきれいな夜明けです。
この風景を見ると「さあ、今からロケットを見に行くぞ!」と気分が高まります。

予約していた種子島行き高速船「トッピー」始発便に乗船。

「トッピー」船内にこんな表示が。
この船は以前は佐渡島航路に使われていたんでしょうかね?

ジェットフォイルの「トッピー」は波静かな錦江湾をスイスイ南下。
揺れないし乗り心地がいいので、ジェットフォイルに乗るとすぐ眠くなります。今回も、途中で開聞岳を寝惚け眼で見たような記憶があるけど気がつけばもう種子島の西之表港に到着間近。
(ところで、先日惜しまれながら運行を終えた大分のホーバークラフトをこの航路で引き取ってくれないかな…ホーバーならジェットフォイルを補完する運行が出来ると思うんだけど。でも、佐多岬以南の外海は波が高すぎてムリかなやっぱり)

西之表港からは、移動のスピードが勝負です。
「トッピー」始発便の西之表港到着は午前9時05分、H-IIAロケット16号機の打ち上げ時刻は午前10時21分。
時間の余裕は僅か1時間16分しかありません。この間に、種子島北部の西之表から種子島宇宙センターのある南部の南種子町まで移動しなければならないのです。
島の中とはいえ、この間の距離は40キロくらいあります。普通に路線バスで移動すると1時間以上もかかるのです。しかも、今年に入って種子島では路線バスの大幅減便が行われたせいで高速船とバスの接続が悪くなってしまい、バスの出発を待っていると到底打ち上げには間に合いません。
そこで、今回は機動性を優先させてレンタカーを手配しておいたのです。
事前にレンタカー会社に連絡して「ロケット打ち上げを見に行きたいので、とにかく急ぐ」と伝えておいたので、港まで送迎に来てもらえました。
迎えに来てくれたレンタカー会社の事務所の人によると、今日は他にも「ロケット見学組」の予約が入っていて、島内でももう空車はないとのこと。
レンタカー会社の事務所まで送ってもらい、大急ぎで受付を済ませてすぐに出発。
そしてひたすら島内を南下。勿論急ぐ余り事故っては元も子もないので、安全運転を心がけます。

走ること1時間足らず、どうにか10時過ぎにはいつもの打ち上げ見学スポット「長谷展望公園」に到達。



やはり土曜日という事もあってか、地元の方と思われる人々、家族連れやグループで大賑わいです。駐車場もほぼ満車。
また、今回は情報収集衛星打ち上げとあってか公園内にも警備の警察官の姿が目立ちます。
しかしこの天気…雲がいやな感じに低く垂れ込めています。
でも、今更どうしようもない。
とりあえず、打ち上げを見る場所を探します。
ここ長谷公園は広大な芝生広場があり相当大人数の観客を収容できますが、どういう訳だかH-IIAロケットの打ち上げられる種子島宇宙センター大崎射場の方角右前方には木の茂みがあって視界を塞いでしまっています。その為、芝生広場の右側では直接ロケットのいる場所を見ることが出来ません。
また、ロケットを見に集まった人たちを誘導して前方から順番に場所を詰めたりするようなことも行われないので、余計に混雑に拍車がかかっているように思えました。

ともあれ、どうにか周りの人の邪魔にならない場所を探して三脚をセットして、デジカメを動画モードで据え付けます。
既に打ち上げ予定時刻まで10分を切っていてカウントダウン音声も聞こえてくるので、緊張感が高まります。

カウントダウンが5秒前の時点でデジカメの録画をスタート、目視でしっかり大崎射場の方角を見つめます。

そしてカウントダウンゼロ…リフトオフ!強烈な光が、彼方の方角に燈ります。
ゆっくりと上昇する硬質の光。
H-IIAがいま、旅立ちます。


「あ…クリスマスツリーみたいだ…」
これが今回の打ち上げの感想。
茂みのかげに燈ったH-IIAの噴射炎は、宇宙に行くクリスマスツリーのイルミネーションのようでした。
とてもきれいな打ち上げでした。

リフトオフからわずか数秒後、H-IIA16号機は雲に飛び込み姿を消しました。
「ああ~!」
長谷公園に集まった全ての人が雲の先にわずかに覗く青空を見上げます。
「雲から出て来い、見えろ、見えろ!」

しかし無情にもH-IIA16号機はそのまま二度と雲間から姿を現すことなく、宇宙へと旅立って行きました。
雲の中から、ロケットエンジンのバリバリという爆音だけが地上に降り注ぎます。






地上と雲の間には、H-IIA16号機の辿った道筋がロケット雲となって残されました。
ロケット雲もやがて、風にかき消され消えていきました。


そして、長谷展望公園からはすぐに誰もいなくなりました。
打ち上げ実況放送を流していたスピーカーだけが芝生広場に残されましたが、これもすぐに片付けられてしまいました。
このため、衛星が無事に分離され軌道に投入されたかどうかが判らないまま、今回のH-IIA16号機打ち上げは終わってしまいました。
衛星が軌道に乗って初めて打ち上げは成功となります。打ち上げそのものの詳細を極力伏せたい事情のある情報収集衛星故に仕方がないこととは言え、打ち上げの成否を知らぬまま、何とも落ち着かないままで僕も長谷展望公園を後にすることになりました。


長谷公園入り口には、いつも通りに打ち上げ日時を示した告知看板が出ていました。


長谷周辺でも、打ち上げ時の射場付近の道路封鎖を告知する看板が出ていました。
通行止めは打ち上げ30分後に解除されています。


陸上の道路だけでなく、海上も封鎖されています。

さて、もう射場付近の封鎖は解除されているので、打ち上げ直後の射点を見るために種子島宇宙センターまで行ってみましょう。

種子島宇宙センター入り口には検問所のテントが残っています。
やはり今回のH-IIA16号機打ち上げは「情報収集衛星」搭載という事情から、かなり厳しい警戒態勢が敷かれていたようです。


種子島宇宙センター敷地内の山中「ロケットの丘展望所」から、さっきH-IIA16号機が打ち上げられたばかりの大崎射場吉信第1射点(一番右側のタワー)を見ます。
施設には照明が灯され、第1射点のタワーには噴射で炙られた焦げ後が生々しく残っています。
今なお、打ち上げ時の熱気が伝わってくるようです。
これだけ射場に近い場所から打ち上げを見ることが出来ればさぞかし凄い迫力でしょうが、勿論この場所は打ち上げ時には封鎖され無人となります。


山道を降りて、宇宙科学技術館付近にやって来ました。
種子島宇宙センターのシンボル、直立したN-I ロケットと寝転んだH-IIロケットの実物大模型。
残念ながら今日は宇宙科学技術館は打ち上げに伴い臨時休館しています。


僕が種子島宇宙センターで一番気に入っている場所、小型ロケット発射場の先にある渚にて。
波の向うに大崎射場が見えます。
ここまで歩いてきたら、とうとう雨が降り始めました。日本の南方海上に季節外れの台風が発生しているせいか、波も高くなっています。
「なんかここんとこ、この場所に来ると大抵天気が荒れてるんだよな~、この前の皆既日食の日も雨が降ってたし…」

種子島宇宙センター内には、まだ部外者の立ち入りが規制されてる区画があるので、一旦外に出ます。
せっかくレンタカーを借りているので、有効活用すべくちょっと走ってみましょうかね。
という訳で、やって来たのはここ。

門倉岬。
種子島最南端に位置し、鉄砲伝来の地として知られる観光地です。
今日はやはり離島までの間のちょっとした観光で訪れている「ロケット見学組」らしき人の姿を見かけました。


門倉岬は断崖絶壁になっています。
こんな荒々しい場所に、鉄砲を積んだ南蛮(ポルトガル)船が流れ着いたんですねぇ。
…文字通り、難破船だったんでしょうね。

門倉岬で海を見てから、種子島宇宙センターに戻る途中、
南種子町の交差点に何やら横断幕が出ています。
よく見てみると…

「おお!
H-IIA16号機の打ち上げは成功したのかー!!」
この横断幕を見て、初めて知りました。
おめでとう、H-IIA16号機。
「情報収集衛星 光学3号機」、日本の平和を頼んだぞ!


さて、種子島宇宙センターに戻ってきました。
さっきは入れなかったこの場所へと向かいます。

竹崎展望所。
報道関係者が取材を行うプレスセンターがあり、報道用の打ち上げ撮影やVIPが打ち上げを視察するのに使われる場所です。
新聞やTV等でのH-IIAロケット打ち上げの写真や映像は、ここで撮影されます。
まだマスコミ関係の取材車が残っていますね。

先程、マスコミ関係者がH-IIA16号機打ち上げの撮影を行っていたであろう屋上の撮影所に登ってみました。

屋上にはカウントダウンクロックが出されたままになっていますね。


望遠。
砂浜の向うに、大崎射場が見えています。


さらに望遠。
報道で御馴染のアングルで吉信第1射点が見えます。


ちなみに、竹崎展望所の裏手は漁港になっています。
さらにこの周辺はサーファーが波を求めて集まるビーチになっていて、竹崎展望所の建屋の1階には何故かサーファー用のシャワー室もあったりします。

レンタカーを返却したりしないといけないので、そろそろ西之表に戻りましょうかね。
帰り際に、大崎射場へと続く入り口まで行ってみました。

当然ですが、関係者以外の立ち入りは出来ません。
門扉は堅く閉ざされています。


丘の向うに、大型ロケット組立棟 (VAB)が見えています。
この次に、ここで組み上げられるH-IIA17号機は来年の初夏に金星探査機「あかつき」を打ち上げることになるんでしょうね。
火星探査機「のぞみ」小惑星探査機「はやぶさ」月周回衛星「かぐや」に続く、遠くの宇宙へと向かう探査機の打ち上げなので楽しみです。
是非とも、また打ち上げを見に来たいですねぇ。




夕陽の西之表港から「トッピー」に乗って、さようなら種子島。
今回も楽しいロケット打ち上げでした。
また来るぞ!
…でも、出来れば今度はカラッと雲一つない快晴の青空を見せて欲しいな。
一度この目でH-IIAロケットからの固体ロケットブースタ(SRB-A)の分離を見てみたいんだよ。。。


(レポート終り)

打ち上げ終了

2009-11-28 | 実況
情報収集衛星を載せたH2Aロケットは、予定通り10時21分に種子島宇宙センターから打ち上げられました。
帰りの船まで時間があるので、今から宇宙センターに向かいます。

ところで、長谷公園では実況中継の音声がさっさと引き揚げられてしまったのでその後の状況が掴めていないんだけど、衛星分離は上手くいって打ち上げは成功したのかな?

そこへ行かずとも、我らの想いは届く… ~HAYABUSA The Voyage Home~

2009-11-26 | 宇宙
2010年6月、オーストラリア上空で地球大気圏に突入する「はやぶさ」の回収カプセル イメージ画像提供:JAXA

イオンエンジンスラスタ中和器の劣化による電圧上昇・イオンエンジンの自動停止という危機を、まさかの2台のスラスタの組み合わせと言う驚異的なテクニックで乗り越え、
見事に幾度目かの…本当に数え切れない程の幾度目かの復活を果たした小惑星探査機「はやぶさ」

はやぶさ、復活!!(天燈茶房 TENDANCAFE 2009年11月19日)

彼は今、甦ったイオンエンジンの翼を再び力強く羽ばたかせて、火星の近くのそらを飛んでいる。
皆の待つ懐かしい故郷、地球を目指して。

彼の“瞳”である姿勢制御センサー、スタートラッカのカメラが見た火星の姿が、地球に届いた。
人類とは浅からぬ縁と因縁のある赤い星…そこは彼の姉、悲運の火星探査機「のぞみ」が永遠に眠る場所でもある。

今週のはやぶさ君

間もなく長い長い旅を終え、地球へと帰って来る「はやぶさ」。
来年6月に予定されている彼の地球帰還、オーストラリアのウーメラ砂漠に舞い降りる星の欠片を収めたカプセルと、南十字星の輝く夜空で流れ星となり明るく輝くであろう彼の最期の姿を目に焼き付けたい。
彼を出迎えたい、
そして「おかえり。ありがとう」と伝えたい…
ずっと、そう考えていた。
実際、既に現地ウーメラへの個人旅行でのアクセス方法なども具体的に検討していたのだ。

しかし、先日の「はやぶさ」復活と帰還運用の再開を伝える記者会見上にて川口淳一郎プロジェクトマネージャが「(地球への)帰還日は決まっているのか」という記者の問いかけに対して
「今のところ言わないことになっている。勘弁してください。旅行する人が大変になったりするので…」
と答えておられる事を松浦晋也さんのL/Dの記載で知った(松浦晋也のL/D はやぶさリンク:はやぶさ、帰還に向けてイオンエンジン再起動)。

このことについて、僕と同じく「はやぶさ」出迎えを考えておられた人生ご縁となりゆきでのすばるさんや文系宇宙工学研究所の金木犀さんとも意見交換をしたのだが、やはり「はやぶさファンであればこそ、自粛するべき」ということで一致した。
「はやぶさ」を愛するあまりの行動が、結果として関係各位の御迷惑を顧みない自分の想いを押し通す行為となってしまっては本末転倒。
昨日、天燈茶房にコメントを下さったaltoさんの言葉…
「豪州に行かなくとも、われわれの思いは届くと思います。」
この言葉に尽きると思います。
(altoさん、コメントありがとうございました)

という訳で、「はやぶさ」の帰還は日本で出迎えます。
僕としては、彼の旅立った内之浦宇宙空間観測所の「M台地」で、水平線の彼方にオーストラリア大陸ウーメラ砂漠に舞い降りて流れ星となる彼の最期の輝きを想いながら静かに祈りを捧げ、そして大いに祝杯を酌み交わせればいいな、と思っています。

2003年5月9日 13時29分。彼はここから旅立った。


「M台地」から望む水平線

そして…全てが終り平穏を取り戻した夏休み以降に、改めてウーメラを訪問出来ればいいなと思っています。

H-IIAロケット16号機、打ち上げ迫る

2009-11-24 | 宇宙
写真:情報収集衛星レーダ2号機と光学3号機実証衛星を搭載したH-IIAロケット12号機の打ち上げ(2007/2/24)

予定では今週末、11月28日に「情報収集衛星光学3号機」を搭載して種子島宇宙センターから打ち上げられるはずのH-IIAロケット16号機。
でも、載せてる衛星が衛星だけに、JAXAのホームページでも全然とりあげられていません。
僅かに10月7日付けのプレスリリースでひっそり告知されているっきり。

H-IIAロケット16号機の打上げについて(JAXAプレスリリース)

いつもの打ち上げなら、今頃カウントダウンサイトも賑やかになってるのにね、寂しい…

ともあれ、プレスリリースによると
平成21年11月28日(土)の10:00から12:00の時間帯に打ち上げられる、らしい…
えらくアバウトだなぁ、2時間も幅がありますよ。
まぁ、投入軌道をそうそう簡単に割り出されない為に打ち上げデータの詳細を伏せるのは情報収集衛星では毎度の事なんだけど。
でも、好きで道楽でロケット打ち上げを見に行く者にとっては種子島渡航計画が立て難くて大変だわい。

ええ。僕、見に行きますよ種子島へ!11月28日は土曜日でお休みだしね。

今回は打ち上げ時刻が微妙というか不詳なので、やむなく現地では機動力優先でレンタカー移動の予定。
うむむ。。。国防上の理由とはいえ、出費が嵩む。。。

種子島からの打ち上げではいつも参考にさせて頂いてるH2A/H2Bロケット打上げレポートさんによると、今日24日は「第1段/2段の推進系点検」が行われていると考えられるそうです。
H2A16号機 本日Y-3 (H2A/H2Bロケット打上げレポート 2009年11月24日)

後は、外野の勝手連ロケット打ち上げ見組に出来るのは当日28日の天候が良好なことを祈るのみ。
今のところ、天気予報では28日の種子島は晴時々曇、降水確率20%とまずまずの予想だけど、どうなりますことやら。

「28日、天気になりますように!」とりあえず、テルテル坊主作ろう…

SL人吉、平成21年晩秋

2009-11-23 | 鉄道
自宅近くの鹿児島本線まで散歩して、「SL人吉」を見送ってきました。
だいぶ日暮れが早くなったので、午後5時前の通過時刻には辺りはもうすっかり夕暮れです。



今年の春の復活以来、連日満席御礼の大人気のまま走り続けた「SL人吉」。
今シーズンの運転も、次の週末で終了。
ハチロクこと蒸気機関車58654は小倉工場に冬篭りしてオーバーホールされ、来年の運転開始に備えます。

「ハチロク、お疲れ様。また来年会おう!」


ドメスティック缶ビール・コレクション 旅の想い出編

2009-11-22 | 食べる
休日の昼食。
男の昼飯はこんなもんです。カップ麺とビール。

でも、この真ん中のビールは珍しいよ。
エジプトはカイロの日本大使館近くで買った、現地では一番ポピュラーな「パイナップル果汁入りノンアルコールビール」!
右側は沖縄名物オリオン。これはOkinawan Spicy Lifeのちーやんさんからお土産に頂きました。
つまみは左側のカップ麺だけど、これはニュージーランドの大手スーパーマーケットチェーンのオリジナルブランドの安売り品。


オリオンは冷やしてなかったので冷蔵庫に直行して、かわりに国産ビールが出てきた(笑)
いただきまーす、旅の想い出の昼飯。

「リバイバルえびの」走る

2009-11-21 | 鉄道
今日、平成21年11月21日は、肥薩線が全線開通してから100周年。
明治42年のこの日、人吉~吉松間が開通し、肥薩線…当時は「鹿児島本線」でした…は全線開通しました。
これを記念して、平成12年まで肥薩線経由で運転されていた急行「えびの」号のリバイバル列車が熊本駅から宮崎駅まで肥薩線を経由して運転されたので、うちの近くの鹿児島本線まで見に行きました。


朝9時半頃、氷川橋梁を通過する「リバイバルえびの」。ゆっくりと鹿児島本線を下っていきました。


往年の急行「えびの」はキハ58・65系で運転されていましたが、今日の「リバイバルえびの」は何故か肥薩線とは縁もゆかりもない、筑豊生まれで現在は長崎地区で使用されているキハ66・67系です。
キハ66・67系は肥薩線には初入線の筈なんだけど、これでも「リバイバル」になるのかな?

ちなみに「えびの」のヘッドマークも装着されていますが、これも急行「えびの」の現役時代とは取り付け位置が異なります。
今日は車体正面の側面に取り付けられていますが、現役時代は正面の貫通扉に取り付けられていた筈。

また、この記事を書いている時点ではまだこの列車は終着駅の宮崎に到着していません。
宮崎到着は19:53、始発駅の熊本発車が09:09ですから、実に10時間以上もの時間をかけて熊本―宮崎間を走破するというダイヤです。
という訳で、色んな意味で異色のリバイバル列車なのでした。

はやぶさ、復活!!

2009-11-19 | 宇宙
3基稼働時のイオンエンジン 画像提供:JAXA/ISAS

遂に彼が目覚めた。
またしても…またしても、彼は甦った!
不死鳥、羽ばたく!!

小惑星探査機「はやぶさ」の帰還運用の再開について(JAXAプレスリリース)

11月4日(水)(日本時間)、作動中だったイオンエンジン1基(スラスタD)が中和器の劣化による電圧上昇により自動停止した「はやぶさ」。
残る3基のイオンエンジンはいずれも機能停止しているか不調を抱えており、このままではイオンエンジンによる加速が出来ず地球帰還は危うくなると見られていた。
この絶体絶命のピンチに、「はやぶさ」を支える宇宙科学研究本部「はやぶさ」運用チームが編み出した奇策…それは何と、2基のイオンエンジンスラスタを組み合わせて使うというものだったのだ!

具体的には、
スラスタAの中和器とスラスタBのイオン源を組み合せることにより、2台合わせて1台のエンジン相当の推進力を得ることが確認できました」という(JAXAプレスリリースより引用)。
そうか、そんな手があったのかー!!

18:30pm現在、JAXAでのこの件に関する記者会見はまだ続いている模様で、現場の状況を大塚実さんがTwitterで実況しておられるのだが、
それによると既にこの手法で「はやぶさ」のイオンエンジンによる加速は開始されているようだ。
そしてなんと、このままイオンエンジンの2基同時運転が正常に続行出来れば、当初の予定通り2010年6月の帰還が可能だという。
つまり…
「はやぶさ、完全復活!!」
はやぶさよ…君はなんという…なんという船なんだ!!本当に、奇跡の宇宙船としか言いようがないじゃないか!!

(大塚実さん、実況ありがとうございます!)

不死鳥はいま、火星の近くで力強く羽ばたいているという。
彼の近くには、火星への道半ばで傷付き宇宙に散った彼の姉…火星探査機「のぞみ」が、弟の姿を優しく見守っている筈だ。
そして地球でも、彼の家族「はやぶさチーム」が、そして僕たち、彼を愛する多くの人たちが、心を一つにして宇宙の彼方を往く不死鳥に声援を送っている。

今、僕もまた彼に再び声援を送ろう。
「はやぶさ、帰っておいで!
もう少し、あと少しで、君のふるさと地球だよ!
みんな、君のことを待っているんだよ…!!
…来年6月、ウーメラの凍える砂漠で待ってるからね!!」




   , ノ)
  ノ)ノ,(ノi
  (    (ノし
┐) ∧,∧  ノ
..|( ( ....:::::::) (  ファイトオオオオオ!
 ̄⊂/ ̄ ̄7 )
 (/ 川口 /ノ
   ̄TT ̄
             _ _,_     _
            ∠/ ヽ  ノ   .∠/
          ∠∠=|・∀・ |=∠/
        ∠/     ̄¶' ̄ ∠/   いっぱああああああつ!!


       地 球 帰 還 時 の 栄 養 補 給 に
           _     ___     ____ __   __
   | ̄| ! ̄|┌┘└‐P│└PPi  ノ ,r┐ |ヽ、__,ノ/| !  r、 ヽ
    |_|丿  ! 厂|  hヾ l ┌─‐!∠ 、ー'  ,! __ノ | .!  | ) }
    ∠__ノ/___j___,!l、_).!、_ ̄ ̄| ∠__ノ |____ノ |  '‐' _ノ
                  ̄ ̄             ̄ ̄
              大 正 製 薬


「はやぶさチーム」の皆さん、彼を救って下さり本当にありがとうございました。
地球帰還まで彼を宜しくお願いします!
天燈茶房亭主mitsuto1976 拝



11/20 21:30pm追記:落ち着いたところで改めてプレスリリースや松浦さんのL/Dはやぶさリンク:はやぶさ、帰還に向けてイオンエンジン再起動)等の情報を読み直してみると、今回の復活劇の凄まじさが改めて実感出来た。
イオンエンジン担当の國中先生によって「こんなこともあろうかと」予め考慮されていたという、異なるエンジンのイオン源と中和器を使って運転を行うことを想定した電源回路然り。
折りしも「はやぶさ」が太陽に近付きつつあり、太陽電池の発電容量に余裕が出ていた故に可能となった手法であること然り。
改修工事の予定を遅らせて、ぎりぎりで「臼田さん」での強力な通信運用が行えたこと然り。

そして、気掛かりなことも…
川口先生が「旅行する人が大変になったりするので…」と、「はやぶさ」の地球帰還日についての明言を避けておられる。
ウーメラ砂漠への出迎えを画策している僕はまさにその「旅行する人」な訳で、川口先生はじめJAXAの「はやぶさ運用チーム」の方々を憂慮させてまで、出迎えを決行するつもりはないのだ。
僕はあくまで、「はやぶさ」を静かに出迎えてありがとうと伝えたいだけなので、もし今後、出迎えは控えた方が良いということになれば、自粛するつもりでいる。
迷惑を掛けてまで自分の想いを優先させるのは本末転倒だから。
…でも、許されるならば願わくば、一般の旅行者が任意に入ることの出来るウーメラの町まで出向き、遠くから彼の最後の輝きを見守らせてもらえれば…と思っている(当初から、サンプル回収カプセル降下地点の軍事基地エリアに近付こうなどとは毛頭考えていないのです)。

2009年のしし座流星群、明日未明に出現?

2009-11-17 | 宇宙
明日の明け方、日本国内で観測好条件となります。
しかし…期待し過ぎは禁物。

2009年のしし座流星群の情報(国立天文台)

僕の住んでる熊本の田舎では、夜空が暗いのが取柄(最近、光害を大放出していた憎たらしいパチンコ屋が目出度く潰れてくれたから大幅に改善されました。良かった良かったw)。
国立天文台のページによると
「最も多く流星が見えると予想される11月18日の明け方4時~5時の1時間に観察できる流星の推定数は(中略)4等星が見えるような平均的な空ではおよそ10個弱、6等星が見えるようなきれいな空ではおよそ35個となります。」
とあるので、まぁ過大に期待せず今夜はもう寝て夜明け前に起きて空を見ることにします。

それにしても、2001年の大流星嵐は本当に凄かった…あんな流星群、生きているうちにまた見ることが出来るだろうか。

11/18 06:00am 追記
なかなか良く見えました!ピークは05:30am頃、1分間に2~3個の数が流れました。
東の空に目視で1.5秒程追尾できたギラギラ輝く特大の流れ星が見えたのを最後に、夜が明け始めたので撤収。

秋の休日散歩。茶菓、画廊、銀杏、ねこ

2009-11-16 | 日記
最近やった事や撮った写真など。
秋の日記です。


先週のお茶の稽古で頂いた秋のお菓子。
亥の子餅。
冬が近付き、炉でお茶を点て始めるお祝いのお菓子だそうです。
箸が互い違いなのはご愛嬌ということで。


ちゃーみーままさんの美容院で御馳走になったお茶。
うさぎです。
今度、お返しに薄茶など一服差し上げたいです。




勤め先のMさんの奥さんの個展が開催された駅前の画廊喫茶にて。
Mさん自身もベースを弾きこなす音楽家。芸術家夫婦って素敵だね。




熊本県立美術館に「黄金の都シカン」展を観に行く途中、熊本城の二の丸公園と美術館前の木立。
銀杏の葉もすっかり秋の色に。


熊本城の櫓門に住んでるねこ。
立派な城主です。

こんな感じの、天燈茶房亭主の秋の休日散歩日記でした。

N700系、今夜時速330キロ走行!

2009-11-16 | 鉄道
今夜、米原-京都間で時速330キロ出すようです。

新幹線、330キロで走行=N700系、各国にPR-JR東海(時事通信) - goo ニュース

写真:N700系(さくら型車輌)

N700系はどうも効率優先の“ハイテク通勤型新幹線”というイメージがあるのですが、実はとんでもない俊足ランナーなんですよね。

でも、時速300キロオーバーというとこの車輌を思い出すなぁやっぱり。

500系900番台「WIN350」
JR西日本が世界最速列車の座をヨーロッパ勢から奪い返すという信念に燃えて創り上げた“漢”の新幹線試作車だ。
その名の通り時速350キロでの営業運転を見据えて試験走行を繰り返した「WIN350」の成果が結実したのが、ご存知この車輌。

500系
実は既に、時速350キロでの営業運転も可能な能力を持っているとされる。
しかし騒音問題という日本独特の壁に阻まれ、効率化の波にとどめをさされた。
悲運の超特急500系は間もなく、東海道新幹線から去り「のぞみ」の表舞台を降りる。

様々なドラマを秘めた、新幹線の高速化の歴史。
その歴史に今夜、また新たな1ページが記される。

11/17追記:無事に330キロ走行したようです。最高速度332キロまで出した模様、素晴らしい。
新幹線、330キロで走行=N700系、各国にPR-JR東海(時事通信) - goo ニュース