天燈茶房 TENDANCAFE

さあ、皆さん どうぞこちらへ!いろんなタバコが取り揃えてあります。
どれからなりとおためしください

今年もやります!「はやぶさ2を実現させよう」勝手にキャンペーン’07

2007年07月29日 | 宇宙
画像提供 宇宙航空研究開発機構(JAXA)

人類史上初の小惑星タッチダウンを成功させた日本の工学実験探査機「はやぶさ(JAXA)」の数々の功績を受け継ぎ、次なる成果を目指す後継機「はやぶさ2」のミッションをファン達が外野から勝手に応援してしまおうという“「はやぶさ2を実現させよう」勝手にキャンペーン”。
現在、「はやぶさ2」に関してはJAXA宇宙科学研究本部でもかなりやる気満々のようで、先週の宇宙研一般公開では「はやぶさ2」とそれを更に発展させた「はやぶさマーク2」のイラスト資料の掲示が各所で見られ、また実際に「はやぶさマーク2」用の大型大容量イオンエンジンの研究開発もスタートしていた。
それでも、今年度「はやぶさ2」の為に認められた予算は必要とされる額のわずか10分の1である5000万円、このままでは「はやぶさ2」は飛べない。何とかしなければ!

来年度の予算の概算請求が各省庁によって行われるのは 8 月末,財務省が予算編成を開始するのは 9 月ということで、今年もこの時期に間に合うように関係省庁各位に「はやぶさ2」の予算をなんとかつけてくれるようお願いしましょう、今年もやります、「はやぶさ2を実現させよう」勝手にキャンペーン'07!!
はやぶさまとめ管理人hayabusafanさんいつもご苦労様です。)

という訳で、天燈茶房TENDANCAFEは今年も全力で「はやぶさ2」を応援します!

とにかくすぐに出来ることは、JAXA上層部,文部科学省,財務省にメールでお願いすること。

はやぶさの壮大な物語のその先を、僕は見たい。だから共に創っていきたい。そして何より、この奇跡の宇宙船のことが好きだから。
小惑星探査機「はやぶさ」情報:提供 JAXA宇宙科学研究本部
天燈茶房TENDANCAFEは日本の小惑星探査機「はやぶさ」を応援しています

「はやぶさ2を実現させよう」勝手にキャンペーン
天燈茶房TENDANCAFEは「はやぶさ2を実現させよう」勝手にキャンペーン’07を応援しています

COUNTER from 07 NOV 2007
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八代市立博物館2007年夏季特別展覧会 セピア色の語り部たち を観る&聴講する

2007年07月28日 | 博物館・美術館に行く
さあ夏ですよ。それも真夏です、暑いです!
日本で一番ジメジメベトベト暑苦しいと思われる僕の住む熊本県八代市の今日の気温は36度超えてましたよ、体温以上ですね、温めの風呂に入ってるようなもんです。
やってられませんね、まったく!!

こんな日は地球に優しくないエアコンキンキンの部屋で涼しくネットでもやってるに限るのだが、朝から美容院に行ってカットして貰いながら美容師さんと選挙の話しをしたり(皆さん、明日は選挙の日ですよ!投票にも必ず行きましょう)、ショッピングモールに寄って新製品5枚刃のヒゲソリを買ったりと何だかんだで出歩いて気がつくと汗だくになっているのである。

で、昼下がりに市立博物館未来の森ミュージアム(写真)にやって来た。
現在開催中の夏季特別展覧会「セピア色の語り部たち~出土遺物が語る八代の歴史~」を見たのだが…日本史の教科書でよく見るような弥生式土器や青銅器がゴロゴロ出て来たんですね、九州新幹線の建設現場から!!
九州新幹線の工事に伴い実施された発掘調査で、従来、八代市では発見されていなかったような凄い遺物が相次いで発見されたのである。何しろ、遺跡の位置がすべて一直線上に連なった九州新幹線の路線上にあるのだ。新幹線工事で掘り返した場所が全部遺跡になってしまったようなものだ。
日本の伝統様式を纏った和の美の新幹線800系つばめの走る線路の下には、文字通り日本古来の美が眠っていたという訳か。
それに、茶道具も見つかっているから八代のような辺境の地で茶の湯を嗜む貴人達がいたというのも驚き。
昔は文化都市だったんだな八代。。。

展覧会を見た後、たまたま行われていた特別講演会「熊本県の輸入磁器研究と八代」(島津義昭先生)を聴講したのだが、中世期には八代は独自の貿易港を持ち大陸との直接貿易まで実施していたらしい。
大陸産の陶磁器が続々と発見されているというのだ。
いずれは八代でイスラームの陶磁器が発掘されるかも知れませんね、という誠に気宇壮大な話だった。

宇宙科学と同じ位、考古学も熱いロマンのたぎる学問ですね。
小惑星探査機「はやぶさ」情報:提供 JAXA宇宙科学研究本部
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はやぶさに乗って宇宙研一般公開’07を見に行く

2007年07月22日 | 宇宙
毎年恒例のJAXA宇宙科学研究本部相模原キャンパス夏の一般公開
今年も行ってきました、熊本から寝台特急はやぶさに乗って!
ブルートレインはやぶさに乗って、探査機はやぶさに会いに行こう!


という訳で相模原キャンパス一般公開の前日、7月20日(金)に有給休暇を取って午後からJR熊本駅へ。
寝台特急はやぶさは始発駅の熊本を16:00というかなり早い時間に発車するので、終業時間を待っていると間に合わなくなる。
それに、食堂車も車内販売さえもないので乗車前に食糧やら水やら寝酒やらを確保しておく必要もある。
九州新幹線乗り入れ工事の真っ最中の、工事現場のような熊本駅構内に寝台特急はやぶさは発車時刻の数分前に慌しく入線、すぐに発車する。
駅工事中で構内に余裕がないためとは言え、なんとも味気ない。

熊本発車直後の車内はほぼ無人。この先、博多や小倉や下関で乗ってくるんだろうが、実に寂しい。かつて西鹿児島を発着していた時代のはやぶさは、熊本で食堂車やロビーカーを組み込んだ付属編成を連結し、15両もの専用客車を連ねた堂々たる豪華編成で華やかに熊本駅を発車していた。
そしてその時代には宇宙科学研究所の研究者達が鹿児島県の内之浦宇宙空間観測所へと赴く際のもっとも素晴らしい移動手段とされ、その想い出が小惑星探査機に「はやぶさ」という愛称が与えられる由縁となったのである。

今となっては編成も僅か6両、日本最長距離を走る豪華ブルートレインと謳われた時代の面影はない。それでもはやぶさは今日も黙々と鹿児島本線を北上していく。
その健気で実直な姿は、今日も孤独に地球に向けて宇宙の虚空を飛び続ける同名の探査機と重なるものがある。

後続の特急電車に追い抜かれても気にせずマイペースで九州を北上する寝台特急はやぶさは、海底トンネルを潜って九州を離脱する直前の門司駅で小休止。ここで大分から来る盟友の寝台特急「富士」の到着を待つ。

はやぶさをここまで牽引してきた赤い交流専用機関車ED76が切り離され、関門トンネル専用の交直流機関車EF81が連結されると、一旦ドアを閉めて引き上げ線へと退避。やがて大分から富士が到着する。

機関車が切り離された富士の編成に、バックして戻ってきたはやぶさが連結。
東京行きの2つのブルートレインがひとつになり、改めて東京へと向かって出発。

本州に入るとすっかり日が暮れた。
熊本発車時点ではガラガラだった車内も、小倉で団体客が大挙して乗り込んできたのでほぼ満席。騒がしかったのも最初だけで、すぐに殆どの乗客はベッドに潜り込んで就寝、午後9時におやすみ車内放送があった後は静まり返り、寝息とカーブで車輪のフランジが擦れる音だけが響く。全く持って「正しい夜行列車の夜」という雰囲気で、この独特の夜の世界は変わることがない。
さて、僕も今夜は早めに寝よう。

夜中に岡山や大阪に停車したような微かな記憶があるし、名古屋で一斉に下車する団体客の大騒ぎで一旦目が覚めたりしたのだが、概ねよく眠れた。目が覚めて、何となく車窓を見ているともう静岡に到着するところだった。
車窓はどんより曇り空で、途中ポツポツ雨が降ってきたりしたのだが、幸い神奈川県に入ると雨は上がった。しかし湿度が高くて蒸し暑そうだ。
午前九時半、ほぼ定刻に到着した横浜駅で「はやぶさ」を降り、横浜市営地下鉄とJR横浜線を乗り継いで宇宙科学研究本部相模原キャンパスの最寄り駅淵野辺へと向かい、ここから宇宙研が用意してくれた無料送迎バスで相模原キャンパスに到着した時には既に午前11時を回っていた。
「横浜からここまでが遠いんだよなぁ」

バスを降りて相模原キャンパス正門に向かう途中、「宇宙基本法」に反対するチラシを受け取ったりする(配っていたのは国立天文台の石附澄夫さんだったらしい?)。
いつもは門から続く鬱蒼とした並木道を覗き見することしか叶わぬ宇宙科学の世界最先端、宇宙研本部に大手を振っていざ入場!入り口でパンフやアンケート用紙の入ったオリジナルトートバッグを貰う。
「おお!大量の資料やグッズで気がつくと大荷物になってしまうので、これは素晴らしいサービス!」

さて、今年は宇宙研に来たら先ずやっておくことがある。
先日配信された日本惑星協会のメルマガ「YMコラム」で、JAXA宇宙教育センター長の的川泰宣先生が相模原キャンパスの一般公開で「新潟被災のカンパの提案をするつもりです」と書かれていた(YMコラムNo.392)。
本館前のインフォメーションセンターのテントで、ポケットにあった小銭を掴み取って募金箱へ投入。「被災者の皆さんは今頃大変でしょうが、どうか気を落とさずに…」


まずは第1会場の本館へと入る。
入り口を入ると、小惑星イトカワの巨大パネルとお馴染みの実物大「はやぶさ」模型が出迎えてくれる。

「はやぶさ」の周りには、月・惑星探査推進グループ(JSPEC)のパネルが貼られているが、大変な混雑でじっくりパネルを読める状況ではない。
それでも、「はやぶさ」のイラストと並んで僕たちが応援している2番艦「はやぶさ2」と次世代機「はやぶさマーク2」のイラストが見て取れた。
「はやぶさ2、デザインは現行機と同じだけどハイゲインアンテナが平面式なのかな?あれって確か金星探査機PLANET-Cが採用する最新型なんだっけ…マイナーチェンジするんだな。はやぶさマーク2、でかい!ミネルヴァに足が付いてる!?」


その他、はやぶさ関連ではお馴染みのイトカワ詳細模型やミネルヴァの模型などが並ぶ。
「これはイトカワの地表を撃ってサンプルを採取するための射出装置です。地上で実験するのに使ったものなんですけど」と説明役の女子学生さんが教えてくれる。
「耐火煉瓦で実験したら、これだけ破片がサンプルとして取れました」とシャーレの中身を見せてくれるのだが、結構な分量。かぜ薬の小瓶一杯分位ある。
「こんなに取れるんですか?何か、イメージ的に微少な砂粒がちょっとだけ取れるのかと思ってましたけど」
「ええ、これは特別に良い条件で垂直に弾丸を撃ち込んだんです。イトカワの地表の性質によっては全く破片が出来ずに一粒もサンプルが取れない可能性もあります。」
「…厳しいんですねえ。ところで、こんな事を聞くのは失礼ですが弾丸は発射されていない可能性もありますよね?」
「ハイ、私の立場では何とも言えないんですけど…でも、弾丸発射直後に射出装置の温度が上昇してるんです。実際に撃ってる可能性はあります。」
「そうですね。僕も弾丸は発射されたと信じてます!」

「これは何ですか?」
「ターゲットマーカの中身ですよ。バウンドしないように色々試したけど、この形になりました。」
「なんだか夏用の硬い枕の中身みたいですね」
「ええ、私も最初見たときは手芸用のビーズかと思いました。」うむむ、女性らしい意見。

実物大「はやぶさ」模型の足元に寄り添うようにして「着陸」していたこの可愛らしい子は、昨年秋に佐賀県立宇宙科学館で開催された特別企画展「はやぶさの挑戦」の期間中に来場者から寄せられた応援メッセージのシールを全身にまとった「手作りはやぶさ君」。宇宙研本部に到着して展示されているということは聞いていたが、初めてここで対面を果たすことが出来た。
「はやぶさ君、宇宙研で大きなはやぶさお兄ちゃんと一緒に居られて、よかったなぁ…!」
はやぶさ君の太陽電池パネルに自分の応援メッセージのシールがしっかり貼られているのを確認して、記念写真を撮影。
(帰宅後、佐賀県立宇宙科学館スタッフの皆さんにメールで写真を送って報告したところ大変喜んで頂けました)

はやぶさの周りは大勢の見学者の波が途絶える事は無く、改めて「奇跡の宇宙船はやぶさ」の人気ぶりが窺える。そんなはやぶさの旅路を超美麗高精細CGで再現した映画「祈り」(小惑星探査機「はやぶさ」の物語)が2ヵ所のモニターで上映されていたのだが、ちょっと立ち止まって見ていると…いかん、カッコ良過ぎる、感動的過ぎる!!モニターに浮かぶ宇宙船はやぶさの独白「見エタ…着イタ、ボクノ星。」(確かそんなセリフでした)を読んだ瞬間、目から熱いものが…「いかん、このまま見てると本当に泣いてしまう!」
「祈り」は今後ネットで公開され、一般販売もされるとの事なので、後日自宅で思う存分堪能しようと思いその場を離れた。さすがに人前で大泣きするのは恥ずかしいもんね。


はやぶさコーナーの奥には、打ち上げが来月に迫った月周回衛星「かぐや(SELENE)」のブースがあるが、うん?何だこの張り紙は…「かぐやの打ち上げは、コンデンサの極性が逆に取り付けられていることが発見されたために延期されました」何ーーー!!??
いつそんなことが分かったんだ?昨夜?何てこったい、寝台特急「はやぶさ」に乗ってて世間の最新情報と隔絶されてたんで全然知らなかったぜ…っていうか、宇宙研一般公開の前日に分かるなんて、何というタイミング!
何だかトホホな気分になってしまったが、気を取り直してかぐや(SELENE)ミッションマークの旗に寄せ書きを贈る。
「21世紀のかぐや姫ガンバレ!」頑張ってくれよホントに…


「かぐや(SELENE)」の裏に鎮座ましましていたのは、LUNAR-Aプロジェクトによって月面に打ち込まれる予定だった「ペネトレーター」。昨年の宇宙研一般公開ではペネトレーター開発担当の先生が延期され続ける打ち上げスケジュールにも負けず「必ずペネトレーターを完成させて、必ず月面に打ち込みます!そして月の謎を解き明かすんです!!」と熱く語ってくれたが、今年お話しを伺ったペネトレーターの先生も情熱の人だった。
「LUNAR-Aプロジェクトは中止されましたが、ペネトレーター自体はすでに殆ど完成しています。後は今年度中に最終確認試験をアメリカで実施すれば完成です。LUNAR-Aはなくなりましたが、今ロシアが景気がいいですからね、連中探査機を上げたがってるんですよ。引き合いが来てます。今からロシアの衛星に搭載する為の擦り合わせを開始する段階です。まだ何も決まってはいませんが、これからですよ!!」
「ペネトレーターは一から作り上げたものですからね。何も分からないところから作り上げてきたんです。」
何だか、ペンシルロケットからスタートしてここまで来た宇宙研の歴史そのものみたいですねえ。
「本当にそうですよ。皆で一緒に、サイエンスの人も工学の人も一緒になって作り上げたものなんです。実験後は一緒になって埋まった試作品を掘り出したりしてね」
楽しそうですねえ!何だか初期の頃のロケット実験を彷彿とさせますね。
やっぱり先生も何が何でもこのペネトレーターを月面にぶち込みたいと情熱を燃やしておられるんですね。
「もちろん!必ずぶち込みますよ!!それに、月にだけじゃなく、火星や木星のガリレオ衛星にも…」熱く語ってくれるH先生の情熱には果てがないのであった。
ちなみにH先生は「はやぶさ」の帰路からのスーパーバイザーも担当されているとのこと。どうですか、最近のはやぶさは元気ですか!?
「最近のはやぶさは本当に安定しています。だから僕でも担当できるんですよ」わはは。。。楽しい先生だ。でも、安心しました。これからも頑張ってはやぶさを地球に導いて下さいね。それから、ペネトレーターの完成と月面にぶち込む日が早く来る事を祈っています。


ちなみに昨年、飛翔体環境試験棟の一画に放置されていた「LUNAR-A在中」の紙の貼られた謎の白いコンテナは今年も健在でした。LUNAR-Aはコンテナに詰められて放置されても、ペネトレーターの情熱は消えない…でもやっぱり複雑な気分。


それにしても、衛星の測定を行う試験室は工場そのものだなぁ…
自分の勤め先の工場現場でも使用しているホイストや手押しリフトや工具台車があるので、何となく親近感を感じる。

相模原キャンパス内を歩き回っている途中、中庭のM-3SⅡロケットの実物大モデルの横で親子連れに道を聞かれてるスタッフのあの人は…まさか「はやぶさ」のプロジェクトマネージャ、川口淳一郎先生?
思い切って話しかけてみる。「あの…はやぶさプロジェクトの川口先生ですよね?」
「えっ!?そうですけど」
「ああ、あの、僕はやぶさとはやぶさ2を応援してます!これからも頑張って下さいね!」
「はい、ありがとうございます」
「あの~失礼ですが…握手してもらえますか!?」
「ええっ!?ははは…いいですよ」
という訳で、いきなり押しかけて握手までして頂いて川口先生本当にありがとうございました!!

そしてこの後、僕はJAXA宇宙教育センター長で日本惑星協会メルマガ「YMコラム」の著者、日本の宇宙活動の語り部である的川泰宣先生にお会いする事ができたのだ。
「今年も熊本から寝台列車のはやぶさで来たの?」と優しく話しかけて下さった的川先生、ありがとうございました。

的川先生と並んで、本館の宇宙教育センターブースで宇宙紙芝居を見る。このまま童心に戻って紙芝居を見ていたかったが、あいにく帰りの寝台特急はやぶさの発車時間が迫っている。
的川先生にお別れの挨拶と来年また来ますと約束して、今年の宇宙研一般公開の思い出と握手した的川先生の手の温かさを心のリエントリーカプセルに収納してしっかりと蓋閉め運用を行い、相模原を後にする。


横浜駅から乗り込んだ熊本行き寝台特急「はやぶさ」の車中で、宇宙研の生協で買ったお土産の宇宙食を広げて夕食。
今年は「おもち(ライスケーキ)」。水で戻した餅にきな粉をまぶすという本格的なもので、フリーズドライをそのままかじって食べるタイプの物より断然うまい。しかし、実際の無重力の宇宙船内ではきな粉が飛び散って大変な事になりそうな気もするが。。。

夜の東海道山陽本線を駆け抜ける寝台特急「はやぶさ」車中で、地球への航海を続ける探査機はやぶさに想いを馳せつつ一夜を過ごし、列車は無事に九州に戻って来た。
熊本から横浜まで往復2000有余キロ、2晩を過ごしたクラシカルな2段式B寝台のベッドとももうすぐお別れ。


横浜を出発してから約17時間半。寝台特急「はやぶさ」は定刻の11:48に終着駅熊本に到着した。
「着いたー!はやぶさ君の大冒険2007年宇宙研一般公開、これにて終了!」
そして…


   , ノ)
  ノ)ノ,(ノi
  (    (ノし
┐) ∧,∧  ノ
..|( ( ....:::::::) (  ファイトオオオオオ!
 ̄⊂/ ̄ ̄7 )
 (/ 川口 /ノ
   ̄TT ̄
             _ _,_
            ∠/ ヽ  ノ   .∠/
          ∠∠=|・∀・ |=∠/
        ∠/     ̄¶' ̄ ∠/   いっぱああああああつ!!


       小 惑 星 探 査 時 の 栄 養 補 給 に
           _     ___     ____ __   __
   | ̄| ! ̄|┌┘└‐P│└PPi  ノ ,r┐ |ヽ、__,ノ/| !  r、 ヽ
    |_|丿  ! 厂|  hヾ l ┌─‐!∠ 、ー'  ,! __ノ | .!  | ) }
    ∠__ノ/___j___,!l、_).!、_ ̄ ̄| ∠__ノ |____ノ |  '‐' _ノ
                  ̄ ̄             ̄ ̄
              大 正 製 薬


小惑星探査機「はやぶさ」情報:提供 宇宙科学研究本部
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はるかな宇宙をつかむ

2007年07月21日 | 実況
JAXA宇宙科学研究本部相模原キャンパスの一般公開に行ってきました。
今年も宇宙科学の世界最先端を突っ走る皆さんの熱い想いに触れ、悲喜こもごもの面白すぎる研究生活の舞台裏をこっそり教えてもらえて大満足!
今から寝台特急はやぶさ号で熊本に帰還。帰宅後レポ書いてみます。
取りあえず「小惑星探査機はやぶさは順調に帰還航海中」「ペネトレーターはほぼ完成、最終確認試験後ロシアから引き合いがきてるから調整中」だそうです。ペネトレーターの先生、今年も熱かった…
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ブルートレインの夜

2007年07月20日 | 実況
東京行き寝台特急はやぶさ、夜の山陽本線を駆ける。
熊本発車時点では乗客は10人いるかいないかだったが、小倉で団体客ご一行が大挙して乗車した結果、めでたく満席御礼。
乗客も早々と寝静まり、はやぶさと富士は夜の底を切り裂きながら東へと疾走する。

明日朝は横浜で下車して宇宙研相模原キャンパス最寄りの横浜線淵野辺駅へと向かう。
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夏です。JAXA相模原キャンパスに遊びに行こう

2007年07月20日 | 宇宙
台風が行ってしまったら九州南部は梅雨明けして、何だか気が付くと真夏になっている。
毎日屋内で仕事をしているので、季節の移ろいにはホントに鈍感になっている。
でも、外に出てみるとしっかり蝉は鳴き始めてるし気温も30度を超えてるのだ。

さて、毎年恒例の夏のイベント、JAXA相模原キャンパス(宇宙研)一般公開が今週末21日(土曜日)に実施される。
JAXA相模原キャンパス(宇宙研)一般公開のお知らせ(JAXA宇宙科学研究本部)
今年も行きますよ、寝台特急「はやぶさ」に乗って!

今年の一般公開では「★お疲れさま!M-Vロケット」や「★「かぐや(SELENE)」打上げ直前情報公開」あたりが気になる。
もちろん、地球への航海を続けている小惑星探査機「はやぶさ」の最新情報や後継機「はやぶさ2」の現状、
月探査ミッション「LUNAR-A」プロジェクト中止後に去就が注目されるペネトレータの今後などについても、
宇宙研の先生方に直接ドンドン質問できるチャンスなので、貴重な「中の人」の話をしっかり聞いてきたいと思う。

という訳で、月周回衛星「かぐや(SELENE)」とH-IIAロケット13号機も打ち上げ間近、あと27日!

↑SELENEミッションマーク(画像提供:JAXA)をクリックしてJAXAの「かぐや/H-IIA13号機特設サイト」へGO!

今日のはやぶさ:提供 宇宙航空研究開発機構(JAXA)
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オーロラロケットは延期

2007年07月11日 | 宇宙
7月31日以降の南日本の夕空にオーロラを描き出す筈だったS-520-23号ロケット実験は延期になった模様。

S-520-23号ロケット実験 は、当初 7月31日を予定しておりましたが日程が変更(延期)となりました。 8月30日以降の打上げに向けて準備しております。
薩摩川内市せんだい宇宙館

まあロケットに延期はつきものですから。
それに、今回の延期は僕にとってはラッキー。これで国内の面白宇宙実験の成果を気にすることなく、盆休みには心置きなくベトナムに「乗り鉄」しに行けるというもの。
ついでに途中降機して「台湾の白いかもめ“885T”」こと新型振り子電車タロコ号にも乗って来ようかな。
その辺も現地から報告できると思います。

みなさんもどうぞ楽しい夏休みを…って、まだ挨拶するのは早すぎるか。梅雨も明けてないし。

という訳で、月周回衛星「かぐや(SELENE)」とH-IIAロケット13号機も打上げまであと36日!

↑SELENEミッションマーク(画像提供:JAXA)をクリックしてJAXAの「かぐや/H-IIA13号機特設サイト」へGO!

今日のはやぶさ:提供 宇宙航空研究開発機構(JAXA)
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2007年夏、西日本上空にオーロラ出現!?

2007年07月06日 | 宇宙
久々に更新されたはやぶさまとめニュース(管理人のhayabusafanさんいつも御苦労様です)をチェックしていたら、気になるニュースが。

[宇宙] S-520-23 打上げで赤いオーロラ状の光が見えるかも(はやぶさまとめニュース)

2007 年 7 月 31 日~ 8 月 17 日のいずれか 1 日の夕方に内之浦宇宙空間観測所から超高層大気観測のために打ち上げられる観測ロケットS-520が高度250km~150km でリチウムの蒸気を噴出するため、上空の太陽光によって励起されて、赤く光り輝くとのこと。

2007.7.31~ オーロラ出現!? S-520-23号ロケット実験を観察しよう薩摩川内市せんだい宇宙館

これは何気に凄いですね。真夏のオーロラかぁ。
「童話の天文学者」的な科学が見せてくれる神秘、とでも言おうか。こういうの好きだな。

ちなみにこの観測ロケットS-520、日本が誇る世界最大の固体燃料ロケットだった名機M-Vなき後の内之浦の主役として、
コンスタントに打ち上げられている小さくて頼もしい「科学の子」。


人工衛星「おおすみ」(リンク先:JAXA公式ページ)が旅立った日本の宇宙科学の夜明けの地、内之浦KSセンターに聳えるドーム(上写真)の中に自走式ランチャ(下写真)を引き込み、そのままドーム内から屋内発射してしまう何とも豪快なロケットである。(写真は昨年の内之浦宇宙空間観測所一般公開にて撮影)


さてこの素敵なオーロラロケット、観測チームでは広く一般にも観測を呼びかけているとのこと(でもまだJAXA宇宙研からの公式アナウンスはないみたいですね。ホームページにも記載がないし、準備中かな)。
内之浦からはまあそこそこ近い熊本県南部在住の僕も観測に協力して、日本のみならず台湾やアメリカの研究者も加わっているという国際プロジェクト「超高層大気観測実験WIND (Wind measurement for Ionized and Neutral atmospheric Dynamics study)」に貢献したいと思うのだが、
何しろ西日本一帯から一斉に観測することになるので
「天候の良い時を見計らって打ち上げられますので、打上げの瞬間は直前まで不明です(せんだい宇宙館ニュース)」とのこと。
これは7月31日以降は毎日夕方になると天気とインターネットの打ち上げ情報を気にする日々が続きそうだ。
それに僕は8月11日以降は日本を脱出してベトナムに行くことになってるし…なるべく早く打ちあがってくれるといいんですが。
という訳で、月周回衛星「かぐや(SELENE)」とH-IIAロケット13号機も頑張れ、打上げまであと41日!

↑SELENEミッションマーク(画像提供:JAXA)をクリックしてJAXAの「かぐや/H-IIA13号機特設サイト」へGO!

今日のはやぶさ:提供 宇宙航空研究開発機構(JAXA)
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JAXAクラブに入会してみようか

2007年07月05日 | 宇宙
「宇宙航空応援宣言!」と銘打って、JAXA宇宙航空研究開発機構のファンクラブサイトがオープンした。

JAXAクラブ

JAXAの公式クラブなので、先ずは入会してみました。
「子どもから大人まで、多くの皆様に、楽しみながら、宇宙・航空の分野に接していただけるサイトです。」とのことで、今後の展開が楽しみだ。
しかし、サイトのデザインがいかにも子供向けなのは如何なものか?
サイトの性格自体が従来の子供向けページ「JAXAキッズ」の発展系だからかも知れないが、
せっかく「子どもから大人まで」と謳ってるからには大人も魅了する話題を提供して下さるような方向での発展を期待してます。
子どもだけでなく、大人も宇宙が好きな人は多いですから。


打ち上げが刻一刻と近づく月周回衛星「かぐや(SELENE)」の特設サイトを覗いたら、「かぐや」の名付け親の打上げ視察当選者が決定したという記事がアップされていた。
「また今回「かぐや」の名付け親になった方全員に、7月中旬以降「認定証」をお送りする予定です。」とのこと。羨ましい。。。
以前、地球観測衛星「だいち(ALOS)」の愛称募集にも応募してボツになったが、この時は「だいち」が撮影した富士山の画像のポストカードの御礼状が送られてきた。今回も絵はがき位送られてこないかな?(セコいですか?)


「かぐや」の特設サイトで紹介されていたのだが、現在超高速インターネット衛星「WINDS」も愛称募集中だそうだ。

WINDS愛称募集キャンペーン

WINDS(ウインズ)は「誰もが平等に高速通信サービスを受けることができる社会を実現するための衛星」だが、超高速インターネットをイメージできる愛称というと結構難しい。
8月26日(日)まで応募を受け付けているそうなので、夏の間ゆっくり考えるか…


それから、国際宇宙ステーション(ISS)の「きぼう」日本実験棟打ち上げキャッチフレーズも募集中

「きぼう」打ち上げキャッチフレーズ応募ページ

とうとう打ち上がるんだねぇ。。。こちらは今月一杯の応募受付なので、急いで良い言葉を考えないと。

今月21日のJAXA相模原キャンパス(宇宙研)一般公開に向けて、宇宙の熱い季節も始まりましたね。
(以上、本文内リンク先はすべてJAXA公式ページ内です)

という訳で、月周回衛星「かぐや(SELENE)」とH-IIAロケット13号機の打上げまであと42日!

↑SELENEミッションマーク(画像提供:JAXA)をクリックしてJAXAの「かぐや/H-IIA13号機特設サイト」へGO!

今日のはやぶさ:提供 宇宙航空研究開発機構(JAXA)
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特急かもめ、70年目の誕生日に「かもめ70周年記念号」走る

2007年07月03日 | 鉄道
(写真:長崎駅で30分間だけ勢揃いした新旧のかもめ達 平成19年7月1日)

今年の7月1日は特急「かもめ」号の70歳の誕生日なのです。
そんな日に、かもめの古希を祝うべく1回だけ運転された特別列車「特急かもめ70周年記念号」に乗って長崎に行ってきました。



平成19年6月30日
「特急かもめ70周年記念号」の運転日前日の土曜日に自宅を出発。
今回の旅では、JR九州が6月中に3回だけ発売した格安の乗り放題きっぷ、その名も「ゲキ★ヤスきっぷ」を使用するのだが、このきっぷは週末の土日有効なので今日から九州中乗り回る事にする。
価格1万円、土日限定でJR九州のすべての列車の自由席が乗り放題、もちろん九州新幹線つばめにも乗れるこの破格のきっぷの売れ行きは上々のようで、人気のある列車では利用者が殺到して自由席が超満員になったりしてるとか。
僕の乗車した特急「有明6号」も、週末の早朝上り便にも関わらず自由席は結構な乗車率だった。

博多駅で特急「ソニック7号」に乗り換えて小倉へ。実はこの乗り継ぎルート、先月「スタンプラリー20」の旅で乗ったのと同じ。前回、本州内での人身事故のせいで遅れてまともに乗車できなかった寝台特急「富士」号に改めて乗り直そうという寸法なのだ。
定刻に小倉駅に到着した「ソニック7号」から飛び降りて4分乗り継ぎでやって来る「富士」号ののりばへ向かおうとすると、行き先表示板に見覚えのあるイヤな表示が…

今日も遅れとるんかい!!

まあいい。今回はスタンプを目指して先を急ぐ旅ではない。
なるようになれと開き直って、新幹線改札脇にあるコンビニで秘かに販売されている折尾駅名物「かしわめし」弁当を購入したりついでにワインも買ったり、「ゲキ★ヤスきっぷ」の購入特典として付いてくるドリンククーポンでペットボトルのお茶を貰ったりしていると、「遅れておりました特急『はやぶさ』が到着します」とアナウンスがあったので早速見に行く。

小倉の隣の門司駅で「富士」号から切り離された「はやぶさ」号が入線してきた。
遅れのおかげで「はやぶさ」を見ることが出来たので、まあ良かったと思う。


間もなく、「はやぶさ」の後を追うようにして「富士」も登場。
早速乗り込んで、空いているB寝台を1区画占領してスリッパに履き替え一息つく。
グリーン車よりも広いスペースを占有できて料金は自由席と同額なのだから、B寝台の座席利用(立席特急券・通称ヒルネ)は素晴らしいサービスだ。勿論「ゲキ★ヤスきっぷ」でも追加料金等を払う事無く利用することが出来る。


小倉駅を博多行き特急「白いソニック」と同時発車した「富士」は日豊本線に入り大分へと向かう。
窓際のテーブルに「かしわめし」とワインを広げて、さあ始めますかね。
例えヒルネでも、寝台車には酒と肴が付き物ですから。


大好きな寝台車の中で午前中から一杯やって嗚呼、極楽極楽。
これぞ鉄道旅行の醍醐味。
いい気分で車窓を見ていると、途中どこかの駅でベージュにあずき色の帯の入った列車と擦れ違った。一瞬だが青いヘッドマークを確認できた。
「明日のかもめ70周年記念号の送り込み回送列車だ!こんなに早い時間から博多へ回送するんだなあ」
外から見ていたら、国鉄色「かもめ」号とブルートレイン「富士」の贅沢な一瞬の逢瀬を堪能できたことだろう。

やがて車窓に海が見えてくると、終着駅大分は近い。




大分に到着した「富士」と別れて、ここからはL特急「にちりん11号」で日豊本線をさらに南下。
「にちりん11号」は短い3両編成で、禁煙自由席はほぼ満席になったが何とか座席をキープ。
「大分から先は超閑散区間だし、多分、途中駅でどんどん下車してすぐにガラガラになるだろう」と思っていたのだが、何だか乗客に動きがなくいつまで経っても車内は満席のまま。これも「ゲキ★ヤスきっぷ」効果か。
結局、殆どの乗客がそのまま宮崎まで乗り通した。

宗太郎峠を越えて、車窓にリニアモーターカー実験線の廃墟が見えてくると、宮崎はもうすぐ。
「にちりん11号」はこの先、日南線に乗り入れて宮崎空港駅まで向かうが、僕は宮崎で下車。

宮崎からは特急「きりしま11号」でさらに日豊本線を南へ。
「にちりん11号」の自由席の乗客の大半はそのまま「きりしま11号」に乗り移ったようで、改めて「ゲキ★ヤスきっぷ」恐るべし!

「きりしま11号」は降り始めた雨の中、霧島山地を越えて鹿児島に向かう。
走るごとに雨足が激しくなり、日豊本線が錦江湾沿いに出た時には低く垂れ込めた雨雲にすっぽりと覆われて桜島は見ることが出来なかった。

終着駅の鹿児島中央駅から、そのまま九州新幹線「つばめ20号」に乗り換える。自由席乗車口は結構な行列ができていたが、流石キャパシティの大きな新幹線車両、乗車後は車内に余裕があった。
鹿児島中央駅を発車後、唸りを上げて九州を北上する「つばめ」の快適な乗り心地を楽しんでいると僅か40分足らずで新八代駅に到着。

何となく日豊本線を南下しているうちに結局、九州を一周して八代市に帰って来てしまった。
雨も上がり夕陽に照らされた「つばめ」に再び乗り込み、鹿児島中央へと戻る。
今来た道を引き返し、今夜は南宮崎発の博多行き夜行特急「ドリームにちりん」を宿にする。

明日はいよいよ「かもめ70周年記念号」に乗車だ。今夜はしっかり寝ておかないと。

平成19年7月1日
夜行特急「ドリームにちりん」では大分駅の長時間停車にも気がつかない位に熟睡し、体調は万全。さあいよいよ「かもめ70周年記念号」に乗るぞ。

でもまだ朝7時前。「かもめ70周年記念号」の博多駅発車時刻は9:40なので時間がある。こういう時は乗り放題きっぷの効力を最大限利用して、列車に乗って時間を潰すことにする。


長崎行きの特急白いかもめ1号に乗ってちょっと肥前山口へ。
途中、原田駅付近の有名撮影地には既に「かもめ70周年記念号」を迎撃する「撮り鉄軍団」の三脚が林立していた。本番の列車通過までまだ3時間近くあるのにみんな熱心だねえ。

肥前山口駅ですぐに上りの「かもめ」に乗り換えて、途中鳥栖駅で降りて名物のかしわうどんで朝食。
腹ごしらえも出来たし、さあ博多駅へ!

博多駅では「かもめ70周年記念号」のギャラリーで大混雑。
由布院行きリゾート特急「ゆふいんの森1号」が発車した後、南福岡方からいよいよ国鉄色の485系特急電車が入線してきた。



ホームではギャラリーが撮影に集まり大混乱。早めに車内に入り、自席で発車を待つ。まあ昨日大分駅から鹿児島中央駅まで乗り通した「にちりん」「きりしま」と同じ車両なんだけど、色が違っていつもと違う駅にいるので何だか新鮮だ。
大勢の人々に見送られ定刻に博多駅を発車した「かもめ70周年記念号」の車内は何故か空席もあり(指定券は売り切れで満席のはずなんだが…)割と静かな雰囲気。
しかし沿線にはそこかしこでカメラを構えたファンが「かもめ70周年記念号」を出迎える。

客室乗務員による挨拶と特急「かもめ」についての紹介が放送された後は、車内では特にイベントも無く列車は黙々と昔通い慣れた道を長崎へとひた走る。
乗客はいわゆる「鉄な人々」ばかりだが、皆さん静かに旅を楽しんでいるという感じ。
カメラマンが熱く列車を追う沿線とまったりした車内のギャップが印象的な「かもめ70周年記念号」の旅路だ。

それにしても、国鉄特急の乗り心地はとにかくどっしり重量感がある。現在、振り子特急「白いかもめ」が軽やかに車体を揺らせて一気に駆け抜ける有明海沿いの曲がりくねった道を、「かもめ70周年記念号」は一歩一歩足元を確かめるかのように歩を進めていく。
昔は「鈍足…」と思えていた485系の走りは、実は意外と威厳のある「国鉄特急」にふさわしいものだったんだな。
それに何より、カーブで着実に減速してくれるから遠心力のせいで気分が悪くなることも無い。振り子特急に比べて優しい乗り心地だ。
無くなって初めて、そのものの良さが見えてくるのはよくあること。

車中ではその後、乗務員手作りの乗車記念証や硬券きっぷ、ステッカーなどのお土産が配られた。
終始のんびりしたムードのまま、列車は大勢の人々に出迎えられて終着駅長崎に到着した。




長崎到着後、485系電車は帰りの博多行き「かもめ70周年記念号」として16:34に発車するまでの間に団体専用列車として諫早まで1往復する。諫早まではほんの数十分程の走行時間だが、長崎の人に懐かしい国鉄色特急の乗り心地を味わってもらおうという面白い企画だ。

僕も丁度発車するところだった博多行き「ハイパーかもめ」に乗り込んで先回りして、諫早駅での国鉄色かもめ号を眺める。


諫早駅から長崎行き「白いかもめ」に乗って長崎の一つ手前、浦上駅で下車。
浦上を通過する国鉄色かもめ号も見る。


長崎近郊を走る485系の姿を堪能した。そろそろ帰りの「かもめ70周年記念号」の発車時刻が近づいてきたので長崎駅へと戻る。
実はこれから、今回の最大のイベントがあるのだ。


午後3時、長崎駅で3つの「かもめ」達が並んだ。
485系「国鉄色かもめ」と783系「ハイパーかもめ」、885系「白いかもめ」。
70年目の誕生日に、新旧の「かもめ」が30分間だけ長崎駅に勢揃いした、その瞬間。




ちなみにこの時、反対側の先頭車では485系で一番古いボンネットタイプの車両で使用されていた大きなヘッドマークがホームに置かれていた。
九州では既にボンネット車両は廃車になり存在しないけど、いつか北陸地方に残るボンネット車両を借りてきてこのヘッドマークを付けて走らせたら楽しそうだな。



「白いかもめ」は博多駅に向けて走り去り、ハイパーサルーンも引き上げていった。独り残った485系「国鉄色かもめ」も発車時間が迫ってきたようだ。
ホームに勢揃いした長崎駅職員総出の見送りの中、博多行き「かもめ70周年記念号」は発車する。構内の運転所の建物や詰め所からもスタッフ達が手を振り、1回だけの里帰りを果たした「国鉄色かもめ」を見送る。
特急「かもめ」の2代目に当たる、昭和28年に登場した京都―博多間の山陽特急「かもめ」の処女列車に乗車した内田百先生が「阿房列車」に書いた、そのときの京都駅の情景の描写を思い出した。
「駅員がみんな、手を振ってかもめを見送る。列車なんぞ見慣れてる筈の駅員が、何か大層喜んで走って見に来る。山陽本線に初めて登場する特急列車とは、そんなにも嬉しいものなのだ」というような感じだったと思うのだが…(すみません、「阿房列車」は実家に置いてあるんで今ちょっと確認ができません)。
鉄道員たちの列車への誇りはあの頃と同じなんだよね、きっと。

浦上駅を発車した485系は長崎への別れの挨拶とばかりに一際高らかにタイフォンを吹き鳴らし、市街地を抜けるトンネルへと突入していった。
さようなら長崎。

帰りの車中は行きにも増してまったりムード。
夕暮れに染まり始めた有明海を眺めながら、485系はのんびりと博多を目指す。

「かもめ70周年記念号」ではキャビンアテンダントが乗り込んで飲み物やグッズの車内販売も行われていた。残念ながら「国鉄色かもめ」のオリジナルグッズの販売は無かったが、今回記念に買ったのはこれ。「白いかもめキャラ」のバンダナとハンカチ。
特急「かもめ」にこんなゆるキャラが設定されていたとは知らなかった。でもこれってやっぱりJR九州のエグゼクティブデザイナー水戸岡鋭治さんの作品なんでしょうかね?
この程好い気の抜け具合はかなりいい線行ってるな。


19:33、すっかり日の落ちた博多駅に無事到着。
列車は数分停車して乗客を降ろすと、すぐに小倉方面に発車して行った。このまま大分の基地まで戻り、また通常の運用に戻って日豊本線を走るのだろう。
485系が走り去り乗客も散っていった博多駅のホームは日曜の夜の寂しげな喧騒に包まれ、さっきまでそこに1日限りの特別な列車がいたことを示す痕跡はもうなにも残っていなかった。


今日のはやぶさ:提供 宇宙航空研究開発機構(JAXA)
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