天燈茶房 TENDANCAFE

さあ、皆さん どうぞこちらへ!いろんなタバコが取り揃えてあります。
どれからなりとおためしください

夏の想いで2011 深夜急行「きたぐに」の旅編

2011-08-31 | 鉄道
今年の夏も、夏季休暇を利用してあちこち旅してきました。
夏旅の想い出日記です、先ずは夜の急行「きたぐに」号で旅立ちます。


平成23年8月12日 夜

夕方に熊本県の自宅を出て、新幹線で大阪にやって来ました。
新大阪駅から在来線電車で大阪駅に引き返し、新装なった大阪駅の北陸方面長距離優等列車のりばで今夜の夜汽車の入線を待ちます。


23時過ぎ、ヘッドライト3灯を煌めかせた堂々たる姿で急行列車が大阪駅に現われました。
新潟行き夜行急行「きたぐに」号です。


「きたぐに」号は現在、日本で唯一の寝台座席兼用電車581/583系(月光形) を使用して定期運行される急行列車です。
昭和40年代初頭、世界で初めての昼間は座席車で夜は寝台車になる昼夜兼行型の特急電車として開発された月光形581/583系、文字通り朝から晩まで、そして夜も眠らず全国各地の路線を走り続けて日本の経済成長を支えましたが、その後は寝台座席両用という車内設備の無理な設計から居住性の悪さが問題となり、また夜行列車自体が衰退し運転本数が激減。今では特急運用からは撤退して大阪と新潟を結ぶ夜行急行「きたぐに」号のみで使用され、余生を過ごしています。

今夜は、「きたぐに」号のB寝台を予約してあります。
「きたぐに」号はなかなか人気のある列車で、ちょうど旧盆ということもあって、この夜も寝台車が増結されているのに寝台券はすべて売り切れ。
ベッド幅がゆったりと広い上に大きな窓もある下段ベッドの寝台券は手に入らず、狭い上段ベッドで寝ることになりました。


これが、「きたぐに」号のB寝台車の車内。
車内を貫く通路を挟むように両側に3段ベッドが並びます。


このベッドが、昼間は収納されて座席車になるなんて想像できますか?


蚕棚のように上段・中段・下段のベッドが折り重なる3段式の寝台車も、今ではこの「きたぐに」号だけになりました。


今夜眠る上段ベッドです。
車体の屋根のかたちに湾曲した天井、ベッドの上の空間は高さが数十センチしかありません。カプセルホテル以上の狭さでベッド上に座ることも出来ないばかりか、通路からはしごでよじ登ってベッドに這入るのも一苦労です。シーツの上には浴衣も用意されていますが、一体どうやって着替えればいいのやら。
でも、鉄道好き寝台車好きにとっては、この狭さも楽しかったりするのですよね。


枕元には小さな窓がついていて、ベッドの中から外の風景を覗うことが出来ます。

ベッドに横になって身動きが取れなくなっているうちに、「きたぐに」号は大阪駅を発車。東海道本線を東に向かいます。
下段ベッドなら大きな窓から夜の車窓を楽しむことが出来るのですが、覗き窓しかついていない上段ベッドでは「乗ったらさっさと寝てしまう」のが寝台車の流儀です。
おやすみなさい…

平成23年8月13日 朝


覗き窓から差し込む朝の光で目が醒めました。


車窓には、越後平野の田園風景が広がっています。今日もいい天気です。


新津駅では、覗き窓から蒸気機関車の姿が!


「SLばんえつ物語」のC57180ですね。
この日は磐越西線の水害被害の影響で「SLばんえつ物語」は運休している筈なのですが、夏休み中ということもあり急遽、水害被害を受けていない区間での折り返し運転が行われたようです。


朝8時半、急行「きたぐに」は終着の新潟駅に到着しました。


「あの辺りで寝ていたのか~」
上段ベッドはまさに屋根裏、パンタグラフや電気機器類や架線のすぐ近くにあるんですね。

今日はこれから上越線に乗り換えて、国境の長いトンネルを抜けて、水上(みなかみ)のデゴイチくんに会いに行きます。

夏の想いで2011 「SLみなかみ」の旅編に続く

JAXA相模原キャンパス特別公開2011レポート 第2日目(7/30)

2011-08-29 | 宇宙
JAXA相模原キャンパス特別公開2011レポート 第1日目(7/29)からの続き

平成23年7月30日

JAXA相模原キャンパス特別公開2011第2日目の今日は、
昨日人が多すぎてゆっくり見られなかった第1会場研究・管理棟2階の「天文衛星大集合!」コーナーからスタートです。

…って、今日もやっぱり人多すぎなんですけどね(笑)

「はやぶさ」やイカロスくんなど、宇宙を派手に駆け回る探査機と比べてちょっと地味な印象(?)のある天文衛星ですが、運用チームの皆さんの熱意は凄いです。
何しろ、衛星の萌え擬人化!までしてしまうんですから…

こちらが、
おそらく日本で、いや世界の宇宙科学史上初めて「中の人によって公式に萌え擬人化された衛星」
赤外線天文衛星あかりちゃんです!!

赤外線天文衛星「あかり」(ASTRO-F)は惜しまれつつ科学観測終了となりましたが、
(※関連記事→あかり、甦れ…! 天燈茶房TENDANCAFE 2011年05月24日)
お話をうかがった、あかりちゃんを支える運用チームの皆さんは元気!
それもその筈、「あかり」の遺した膨大な量の観測データの解析はこれから正念場を迎えるのです。
また、「あかり」をこのまま宇宙に漂うデブリとしてしまうことなく、正確に地球大気圏に再突入させ燃え尽きさせるための運用も予定されているそうです。
日本の科学衛星は、立つ鳥跡を濁さず! 最期まで健気に頑張るあかりちゃんなのです。
ところで、せっかくだから来年から中の人による「あかりちゃんコスプレ」とかもやってくれないかなぁ…(ボソッ

こちらは、打ち上げ目指して開発中の電波天文衛星(ASTRO‐G)のコーナー。


“きくはちぞう” こと技術試験衛星VIII型「きく8号」譲りの、開口径9mに達する超大型展開アンテナを宇宙で花開かせて宇宙の極限領域の謎に迫るVSOP-2計画を担う衛星として期待されていたのですが、
気がかりなことに、肝心の超大型展開アンテナの観測精度に問題があることが発覚し、一時的にASTRO‐Gプロジェクトを休止して問題解決に総力を上げている状況が続いていたのですが…

残念ながら、問題解決の為には相当の費用と期間が必要ということで、
どうやらASTRO‐Gはこのままプロジェクト中止となるそうです…

昨年の相模原キャンパス特別公開では「何とか問題を解決出来る目処が立った」という嬉しいお話を伺っていたのですが…やはり、コスト面や時間的なロスに打ち勝つのは難しかったのですね…
(※関連記事→今年は「はやぶさ帰還祭り」だ!JAXA相模原キャンパス特別公開2010 その3 天燈茶房TENDANCAFE 2010年08月04日)

※補足:相模原キャンパス特別公開2011終了後の8月24日、
JAXAから正式に電波天文衛星(ASTRO‐G)のプロジェクト中止が宇宙開発委員会に報告されました


電波天文衛星(ASTRO‐G)の状況について(報告資料)
(JAXA宇宙科学研究所トピックス 2011年8月24日)

研究・管理棟の1階に降りて、月探査機ペネトレータのコーナーへ。

これ、何と実際に「試験で地表に撃ち込まれたペネトレータ」です!もう殆ど完成しているんですねぇ。
今年は苦節20年の開発秘話をまとめたプロ◯゛ェクトX風のビデオも放映されていました。ホントに、いつか月面へ思いっきりブチ込んでやりたいなぁ…

午後の宇宙科学セミナーの時間が迫っているので、駆け足で第2会場研究・管理棟へ。


次期固体ロケット「イプシロン」初号機で打ち上げられる予定の、小型科学衛星1号機SPRINT-A
世界初の惑星観測用の宇宙望遠鏡衛星です。
いつかは、このSPRINT-Aの弟や妹たちが深宇宙探査機として、イプシロンに乗って惑星間軌道へと旅立っていくんでしょうね。

ここで時間になったので、相模原キャンパスの隣の国立近代美術館フィルムセンターへと移動。


※宇宙科学セミナー会場内の写真は許可を得て撮影しています

今日は金星探査機「あかつき」プロジェクトマネージャ中村正人先生の講演
「『あかつき』金星への帰還」です。
以下、講演内容レポート。

昨日の森田先生講演の際と同様、最初に阪本先生の前説。
中村先生、開口一番「私は大学で講義するときも学生によく居眠りされるんですが、今日も構わないから皆さん眠くなったら寝ちゃって下さい」(せ、先生w)

「あかつきの つまづき」金星探査機あかつきの金星周回軌道投入失敗の経緯についての説明。

「あかつき」命名の経緯 …当初は「めがみ」はどうかという意見もあった。中村先生は「ひばり」にしたかったとのこと。

「あかつき」の観測ミッション内容についての説明解説。

金星軌道再投入について。
エンジン、スラスタにクラックが入っているかどうかが重要。もし入っていたら、爆発してしまう。
ショックを与えないために、酸化剤を先に吹かす。

「あかつき」は6年間生き延びられるか?金星に帰還できるか?
軌道投入用の燃料はほとんど消費していない。軌道計画にもよるが…

………z z z Z Z Z ( ゜д゜)ハッ!

す、すみません…中村先生の落ち着いた声が余りにも心地よくて…ハイ、気がついたら気持よく寝てました。
ご、ごめんなさい!!!

orz


心のなかで中村先生に平謝りして、相模原キャンパスに戻ってきました。

おっ、イカ坊発見。



お昼まで、うすださんとお話ししてたんだねぇ


ぐるぐるー


こっちに何があるのかな?わくわく…


こっから先はとおさねーぞ!
って、ブラックイカロス様!?何故ここに!!

そろそろ、聖地・相模原キャンパスで2日間に渡って繰り広げられた夏の宇宙の祭典も終わりを迎えようとしています。
今年も、とてもじゃないけど全部見て回れないほどの中身の充実したイベントでした。
名残り惜しく、閉門時間まで可能な限り会場内を見て回ります。


中庭を散歩中の秋の『』さんに遭遇。
今日は「はやぶさくん」の姿でした。

といったところで、今年の“相模原例大祭” JAXA相模原キャンパス特別公開2011も無事終了!!
来年の夏も、また来るぞー!
そう、来年こそは、以前に初めて相模原キャンパス特別公開に来たときにお会いした的川泰宣先生との約束、
寝台特急「はやぶさ」がなくなってしまってから果たせなくなっていた約束、
「僕、これからも夏には『はやぶさ』に乗って『はやぶさ』に会いに来ます!」
という約束を久しぶりに果たしたいと思います。

来年は、新青森でパワースイングバイして
新幹線「はやぶさ」で相模原キャンパス特別公開に来るぞー!!


(JAXA相模原キャンパス特別公開2011レポート おわり)

おまけ画像(お土産編)


今年の戦利品たち。


赤外線天文衛星あかりちゃんと、お馴染み はやぶさ君。
萌えキャラと映画原案になったキャラ、宇宙研の科学衛星もここまで来ましたw

JAXA相模原キャンパス特別公開2011レポート 第1日目(7/29)

2011-08-27 | 宇宙
JAXA相模原キャンパス特別公開2011レポート 第0日目(7/28)からの続き

平成23年7月29日

遂にこの日がやって来ました。
日本中の宇宙科学ファンが相模原の地に集う夏の祭典、
JAXA相模原キャンパス特別公開2011第1日目です!


特別公開は午前10時からとなりますが、
早めに9時半頃相模原キャンパスに到着すると既に行列が出来ていて、この有り様。
しかも行列の先頭にいるのは、宇宙クラスタ仲間の某氏じゃないの…(笑)

その後も顔見知りの仲間たちがどんどん合流、行列に並びながら挨拶を交わしたり、近況報告やお土産の交換会などで盛り上がっているうちに、人出の多さに対応しての早目の開門となりました。
皆ワクワクしながら、でも整然と列を乱さず相模原キャンパスに足を踏み入れます。
さあ、JAXA相模原キャンパス特別公開2011のスタートです!

先ずは生協売店の特設グッズ販売所で売り切れ必至のレアな宇宙研グッズを手に入れてから、
第1会場の研究・管理棟へ。


毎年お馴染みの、大勢の見学者に取り囲まれた「はやぶさ」くん
「はやぶさ」コーナーは今年も大人気です。


コラコラおおすみちゃん、こっそり通り抜けようとしちゃダメだよ!

余りにも人が多いので、一旦第1会場から引き揚げてキャンパス内の各展示を見ていくことにしました。


第3会場、特殊実験棟の電気推進展示
ここはイオンエンジン(IES)の研究が行われている最先端の現場です。


イオンエンジンの実機展示。
何気に台座になってる角材にSFU (宇宙実験・観測フリーフライヤ)とか書いてあるのが凄い。
1995~96年にSFUで実施されたEPEX(電気推進実験)の時の資材でしょうかね?


こちらはそのSFUに搭載されたMPDスラスタ・システムの、BBMモデルとあるので試作試験用モデルですね。
電気推進というと「はやぶさ」を支えたイオンエンジン「μ-10」が有名ですが、他にも未来の宇宙開発を支える様々な実験・開発が行われているんですね。


第5会場、構造機能試験棟。
M-Vロケットのフェアリングもあるし大気球のバルーンは浮かんでいるし、ここは毎年、楽しい学園祭状態!
でも、お祭り騒ぎのそこかしこで宇宙科学の最先端に関する貴重な展示や即興の講話が行われていたりするので、妙な緊張感も漂っていたりします。

ここで次期固体ロケット「イプシロン」の最新情報をチェックしようとしましたが、見学者が多すぎて展示を見るのも一苦労の状態。
ちょうど、そのイプシロンロケットのプロジェクトマネージャである森田泰弘先生の講演が始まる時間となったので、相模原キャンパスの隣の国立近代美術館フィルムセンターへと移動します。


※宇宙科学セミナー会場内の写真は許可を得て撮影しています

相模原キャンパス特別公開のイベントの一つである、
“深く濃い”大人向け講座として開催される宇宙科学セミナーの森田先生の講演
「イプシロンロケットが拓く新しい世界」
配布された入場整理券があっという間に無くなるほどの人気ぶりで、大盛況での開催となりました!
以下、講演内容レポートです。

最初に宇宙科学広報・普及主幹、阪本成一先生「前説」 (笑)
写真撮影はご自由に、森田先生のブロマイドでも何でも作って下さい(なんなんだw)

続いていよいよ森田先生登壇。
「私も固体燃料ロケットのファンです。だから、今日は皆さんと同じ目線で話します。
いま、未来につながるイプシロンロケットを作っています!」

ペンシルロケットに始まる固体燃料ロケットの歴史についての解説。
阪神タイガースが優勝した1985年、M-3SIIロケットが完成し、ハレー彗星探査の為に「さきがけ」「すいせい」が打ち上げられた。
これが日本初の惑星探査である。
続いて世界最高性能のM-Vロケットで「はやぶさ」などを打ち上げた。
そして2013年、イプシロンロケット。それは「小型衛星時代」の幕開けとなる。
イプシロンでは機体・システム・打ち上げのコンパクト化が実施される。

私はイプシロンを(ロボット+ロケットの造語で)「ロボケット」と呼んでいるのだが、この名前がなかなか浸透しない(笑)
皆さん「ロボケット」と呼んであげて下さい。


50年近く、ロケット打ち上げの地上管制の設備は変化がない。
今後、イプシロンはモバイル管制を行う。これはネットワーク環境さえあればどこででも打ち上げ管制が出来るということ。

内之浦宇宙空間観測所M台地の、Mロケット発射装置整備塔展開シーンのビデオ紹介。
「M-Vロケットはカタパルト方式、銀河鉄道999の発車台と同じ方式です」
(ちなみにこの翌日、第5会場で森田先生とお会いした時に「M-Vロケットがリフトオフする直前に吹き出す補助ロケットの黒煙、あれも銀河鉄道999の蒸気機関車が発車する時に噴き上げる煙みたいでカッコイイですね!」とお話したら
「あ、それいい表現ですね。気に入った、今後使わせてもらいます(笑)」と言っておられましたよ)


イプシロンはロケットの「乗り心地」を改善する。音響振動を減らす。
M-Vより発射台上での位置が10m高いところから打って、また発射台に「すべり台」をつけて衝撃波を流すようにする。

固体燃料ロケットであるイプシロンは「コンポジット推進薬」を使う。
成分は
過塩素酸アンモニウム-酸化剤
ポリブタジエン-ゴムの原料。燃料となる
アルミニウム-助燃剤。燃焼温度が上がる
酸素を固体にするのは大変なので、酸化剤を使う。

コンポジット推進薬は柔らかい。これが大事。打ち上げ時の衝撃を吸収する。

固体燃料は火を付けるのが大変。
火が付いたら消すのが大変。


(内之浦での陸送ルートとトランスポータ(専用トレーラー)の写真紹介)

イプシロンはM-Vよりコスト半分、能力2/3。
コストパフォーマンスがいいんです!


「はやぶさ」は地球に帰ってきて、燃え尽きてかわいそうだったが、
でも最期に大気圏に再突入して燃え尽きるのはロケット業界では当たり前!!

ここで質疑応答。

Q:(予想図では真っ白な)イプシロンのカラーリングについて。どうにかならないか?
A:宇宙研伝統の銀と赤のウルトラマンカラーにするか、それとも全く新しくするか。現在検討中です。

Q:打ち上げ時に、イプシロン本体が射場に姿を表すタイミングは?
A:イプシロンは「作ったらすぐに打つ」。打ち上げ前日ぐらいには整備塔から出てくる。
  でも、初号機は早めに作って、打ち上げ前に見学してもらおうかな…

Q:イプシロン以前にもJ-Iロケットというものがあった(※J-IはH-IIロケットの固体ロケットブースタ(SRB)とM-3SIIロケットの上段部を組み合わせた固体燃料ロケット。1996年に1号機を打ち上げた後、開発凍結された)
  J-Iとイプシロンの違いは何か?
A:未来を考えているか、それとも考えていないか、です!

僕も質問させて頂きました。
Q:M-3SIIは「さきがけ」「すいせい」を、M-Vは「のぞみ」「はやぶさ」をそれぞれ深宇宙の惑星間軌道へと送り出した。
  イプシロンもペイロードとして開発されているSPRINT(小型科学衛星)のシリーズ展開を進めていく上で、将来はSPRINTを惑星間軌道へと送り出すことはあるのか?
A:もちろん考えています

おおー!!これは嬉しいお言葉です。
イプシロンもいつかは「はやぶさ」の妹や弟となる科学衛星を惑星間軌道へと送り出すことになるんですね!!
ちいさな身体で、すごいぞ「ロボケット」イプシロン!!

…以上、森田先生の講演レポートでした。
今回も、永遠のロケットボーイ・森田先生らしい“ロケット愛”と、そして先生の明るくて温かな人柄が伝わってくるような楽しい講演でしたよ!

宇宙科学セミナー終了後、
東京国立近代美術館フィルムセンター所蔵の貴重な戦前の皆既日食観測の模様を収めた映画「黒い太陽」を観てから相模原キャンパスに戻ると、
こんな「宇宙な方々」に出会いました。

JAXAクラブの宇宙実験室でおなじみの、もじゃもじゃ博士と、ぼさぼさ博士
そして秋の『』さんです!

※もじゃもじゃ博士とぼさぼさ博士と秋の『』さんの許可を得て写真撮影・掲載しています

博士たちと秋の『』さんは相模原キャンパス隣の相模原市立博物館に向かうようなので、ついて行ってみましたよ。

相模原市立博物館には、こんな楽しいものが!
誰でも簡単にイカロスくんになれる「イカロス君なりきりセイル」です!
イカロスくんのことが大好きなファンのみんなが作ってくれたそうです。ちゃんとDCAM1ちゃんDCAM2くんもいますよ!

早速イカロスくんになる、もじゃもじゃ博士とぼさぼさ博士。


いつもは「はやぶさ」くんの姿の秋の『』さんも、イカロスくんに変身!


そして何と、偶然通りかかった阪本先生もイカロスくんに変身!!

みんなでイカロスくんになって、大はしゃぎのうちにJAXA相模原キャンパス特別公開2011の第1日目は終了。
明日の第2日目も楽しみだぞー!!

JAXA相模原キャンパス特別公開2011レポート 第2日目(7/30)に続く

JAXA相模原キャンパス特別公開2011レポート 第0日目(7/28)

2011-08-22 | 宇宙
7月29日(金)・30日(土)の2日間にわたって繰り広げられた宇宙科学ファンの夏の祭典、
JAXA相模原キャンパス特別公開2011!

もちろん僕も、今年も行ってきました!
特別公開の様子を、絵日記風に振り返ってみたいと思います。

平成23年7月28日


僕がJAXA相模原キャンパスに出向いたのは、特別公開の前日。
最寄り駅のJR横浜線淵野辺駅の改札前には、巨大な「はやぶさ」の立て看板がお出迎え。今や、ここ相模原を代表する有名人となりましたね、はやぶさくん!




蒸し暑い中、汗をかきつつ歩いてJAXA相模原キャンパスへと向かいます。
かつて、川口プロマネが火星探査機「のぞみ」を火星へと到達させる魔術的軌道計算プランを思い描きながら歩かれたであろう道を、徒歩15分ほどで到着。




通常は、守衛所で受付を済ませればキャンパス内を見学することが出来るのですが、
今日は年に一度のビッグイベントである特別公開の前日とあって見学は中止となっています。


門の外から覗うキャンパス内では、既に特別公開の準備が着々と進行中のようですね。
明日から2日間、ここは全国から馳せ参じた宇宙ファンたちで埋め尽くされます。
今まさに嵐の前の静けさ 、といったところでしょうか…

さて今日は、相模原キャンパスのすぐ隣にある相模原市立博物館で開催中の
はやぶさ帰還1周年記念企画展を観に来たのです。


※相模原市立博物館内の写真は、許可を得て撮影・掲載しています




壁一面を占める巨大なソーラーセイル・イカロスくんのセイルが圧巻ですね。


そのイカロスくんのセイルの先端マスに搭載されたメッセージプレート。
実際に搭載されたものと同じものをルーペで拡大してメッセージを読めるようになっていたのですが、何と!幸運にも自分の書いたメッセージと家族全員の名前を確認することが出来ました!
これだけの人数(6万人以上!)のメッセージの中から、よくぞ見つかったものです。

イカロスくんの隣には、一緒に宇宙へ行った金星探査機あかつきくんの応援コーナーも。



金星周回軌道への投入が上手くいかず、6年後の再チャレンジを誓ったあかつきくんへ全国のファンが送った手作りの“千羽あかつき”
実際には千羽を超えて実に四千羽も集まったのです。


twitter宇宙クラスタ・イラスト部有志の呼びかけで集まった、あかつきくんへの寄せ書きと応援イラスト。
僕の応援メッセージも書き込まれています。


はやぶさの姉さんである火星探査機「のぞみ」の縮小スケールモデル。
数日前までは実物大の試作モデルも展示されていたそうで、見たかった!残念。


お馴染み、佐賀県立宇宙科学館から贈られた手作りのはやぶさくん。

そして、はやぶさファンがつくった応援グッズの数々も。



…何か、宇宙クラスタの知人友人がつくったと思しき、見憶えのあるグッズも多々あるようなw


運用室で「はやぶさ」を護り続けて下さったお守り、お札も展示されています。

はやぶさ帰還1周年記念企画展、見応えありました!

相模原市立博物館内やJAXA相模原キャンパスの前の道を歩いていると、見知った顔の宇宙仲間に何人も出会います。JAXAの先生方も、明日の準備をされているのか忙しそうに行き交っておられるのが見受けられました。
いよいよ明日から、宇宙の夏の祭典が始まります!期待は高まるばかりですが、今日はJAXA相模原キャンパスから一旦撤収。
そのまま宇宙クラスタの友人宅に転がり込んで、皆で前夜祭となったのでした。

JAXA相模原キャンパス特別公開2011レポート 第1日目(7/29)に続く

水戸岡鋭治の大鉄道時代展、開催中!

2011-08-20 | 鉄道
JR九州の列車たちや鉄道施設群をはじめ、今や日本中のパブリック空間を華麗に彩るデザイナー、
水戸岡鋭治先生ドーンデザイン研究所の世界を網羅し濃縮した、凄まじい展覧会が開催中です!

水戸岡鋭治の大鉄道時代展
駅弁から新幹線まで

JR博多シティ/JR九州ホール他会場にて、8/24まで開催中




展覧会の会場内は、まさに水戸岡ワールド!
濃厚な色彩とデザイン、楽しさと格調が融合した、
水戸岡先生が考え仕掛けたおもちゃ箱のような空間に圧倒されること請け合いです!!

博多駅のJR博多シティに出現した水戸岡ワールドを楽しめるのは、今月の24日まで。
JR九州の煌く列車に乗って、博多駅へさあ急げ!!

…但し、この展覧会をじっくり堪能するには最低でも丸一日掛かりますので、お出かけはゆとりを持って。
僕は、全部見るのに2日間掛かりましたよ。

帰ってきました。ただいま!

2011-08-20 | 日記
お久しぶりです。

今月に入ってから、祖母の逝去に伴い暫く天燈茶房をお休みしていました。
その後、そのまま夏休みの旅に出たので、随分と間が開いてしまいましたが、
旅から帰ったのを機にまた書き始めたいと思います。

御挨拶の写真は、夕暮れのうすださん(臼田宇宙空間観測所64mアンテナ)。
夏休みの旅で、うすださんにも会ってきました。
追々、旅行記も書くつもりです。

書きたいことは沢山あります。お見せしたい写真も沢山溜まっています。
でも先ずは、ご無沙汰の御挨拶から。

これからも天燈茶房を宜しくお願い致します。
天燈茶房亭主mitsuto1976 拝

夏休みの旅先から

2011-08-15 | 実況
お久しぶりです。
天燈茶房亭主は、夏休みの旅に出ています。
今日はここにやって来ました。長野県の山の中にある巨大な宇宙施設、「臼田宇宙空間観測所」。
東洋一大きな直径64メートルの大型パラボラアンテナ(愛称:うすださん)が、信州の青空に映えます。

もうすぐ、熊本に帰ります。帰宅したら、暫く休んでいた天燈茶房をまた書き始めるつもりです。

皆様も、楽しい夏休みを!

天燈茶房、暫く休みます

2011-08-01 | 告知

本日夕刻、祖母が急逝しました。

突然の死でしたが、90歳を越えての大往生でした。
だから、不思議な程に哀しさはありません。長生きして、さほど苦しまず逝った祖母は幸せな人生を送ったと思います。

本日より暫くの間、祖母の葬儀に伴い天燈茶房 TENDANCAFEをお休みします。
無事に祖母を送ってから、天燈茶房亭主はまた帰って参ります。

御免下さいませ
天燈茶房亭主mitsuto1976 拝