天燈茶房 TENDANCAFE

さあ、皆さん どうぞこちらへ!いろんなタバコが取り揃えてあります。
どれからなりとおためしください

打ち上げ延期…万葉の水島にロケットを想う

2008-07-30 | 宇宙
夏のロケットS-520-24、打ち上げ延期ですー

7月30日17時30分に予定されていた観測ロケットS-520-24号機の打上げは、
搭載機器の点検調整に時間を要する事が判明したため、8月2日の同時間帯に延期します。
(JAXA宇宙科学研究本部トピックス)

まあ今日は、熊本県八代地方は午後から雲に覆われて、例え予定通りに打ち上がったとしても見ることは出来なかったであろうから、延期は寧ろ歓迎。
8月2日か…土曜日、その時間帯は、ああ「夏の茶会」で御点前をしている最中だ!
仕方がない、午後5時半頃こっそり抜け出して茶会が行われる町家の2階にお忍びで上がって南の空を眺めるか…


本来なら今日の夕方に夏のロケットを眺めるつもりだったマリーナの近くにある、石灰岩の小島。

聞きしごと まこと貴く 奇しくも 神さびをるか これの水島 (万葉集巻三)

かつてこの地を訪れた長田王が歌に詠み、また景行天皇が食事をされた際に清水が湧き出たとも日本書紀に伝えられる名勝、水島。
…だとばかり思っていたら、実は本物の水島は市内の全然別の場所にあり、これは名もない只の小島なのだということについ先日気が付いたのだった。
あらら~我ながら何を勝手に感慨に耽ってたんだよ!

まあ、この名も知らぬ白い島も風情があって、水島じゃなくても僕は好きなんだけどね。

芦北の 野坂の浦ゆ 船出して 水島に行かむ 浪立つなゆめ (長田王)

雪空に 河童一閃 寒さかな (糸川英夫 ああ、季節が全然違っていた。)

大隈の 内之浦ゆ 船出して 天空駆けん 天の浮船(詠み人知らず)
観測ロケットS-520-24号機、無事に飛びますように!

観測ロケットS-520-24号機、打ち上げ前夜

2008-07-30 | 宇宙
写真:熊本県八代港付近から内之浦宇宙空間観測所のある方角を望む

いよいよ、本日打ち上げです。
観測ロケットS-520-24号機の打上げ準備は順調に進んでいます。
打上げは7月30日17時30分の予定です。
(JAXA宇宙科学研究本部トピックス)

「夏のロケット」は無事に打ち上がってくれるだろうか。
打ち上げ前日の昼休みに内之浦の方角を見ると、夏らしくスカーッと晴れ渡った青空が広がっていてあと数日は雨なんか降りそうにもないが(実際、ここ数日は夕立も降らなくて夜まで暑苦しいのなんの…)、気象条件に問題なくてもロケットの打ち上げは直前までどうなるか分からない。
ともあれ、明日は仕事が終わったら見晴らしのいい海沿いのマリーナに移動して、夕空に目を凝らすとするか…


17時間後には、マリーナで甲羅干ししているヨットのマスト越しに
宇宙へ駆け上がるS-520-24の雄姿が見える筈…打ちあがればいいな、見えたらいいな…

夏の話題、夏らしい話題

2008-07-27 | 宇宙
昔は夏になるとこういうのをテレビでやってましたねぇ。。。

政府は宇宙人の存在を隠ぺい?=元NASA飛行士が「証言」(時事通信) - goo ニュース

政府に過去60年間隠蔽されてきた「奇妙で小さな人々」か。
何かもはや様式美すら感じる設定…もとい証言だ。エドガー・D・ミッチェルさん、多才過ぎる人生に疲れちゃったんだろうか…

ところで、僕は実のところ宇宙人というか地球外生命体の存在はあり得る、いや、いるに決まっていると思っています。
ドレイクの方程式等を持ち出すまでもなく、この広大な宇宙において所謂生命と呼ばれるものが、地球のみにしか存在しないと考えるほうが無理があるでしょ?
しかし、どこかにいる「宇宙人」が何故わざわざ地球に来ないといけないのか。そして何故わざわざ60年も隠されなければならないのか。
その辺のプロットがいかにも、ねぇ。。。

もし小惑星イトカワにいとかわ星人の皆さんがいたら、
これは「ある日突然UFOが着陸して、30分後に舞い上がっていった」ということになるんだろうな。

画像提供:JAXA
もし、わざわざ隠されるために地球に来るほどヒマで無駄に高度なテクノロジーを持ってる「奇妙で小さな人々」がいるなら、
必死で地球に帰ろうとしているこの「故障を抱えた地球製UFO」を修理するか捕縛して地球に連れて来て欲しい。
ちなみに今、地球から見て太陽の向こう側、この辺りにいます。
慣性座標系(黄道座標系)での「はやぶさ」位置(2008年7月)(小惑星探査機「はやぶさ」情報)

ひとつ宜しくお願いしますよ、奇妙で小さな宇宙人の皆さん!!


もうひとつ、夏らしく楽しい宇宙の話題。
温室効果ガス観測技術衛星GOSAT(ゴーサット)愛称募集キャンペーン(JAXA宇宙利用ミッション本部)


温室効果ガス観測技術衛星(GOSAT) 画像提供:JAXA

今年度打上げ予定の、宇宙から温室効果ガスを観測する世界初の人工衛星GOSAT(ゴーサット)に名前をつけよう。
「京都議定書」で定められた二酸化炭素(CO2)の排出量削減に貢献することを目的としたGOSATプロジェクトをイメージできる名前を、ということだが、
このところ二酸化炭素排出量削減による地球温暖化対策の効果に対する議論が喧しいので、イメージ先行で名前をつけるとまた一悶着呼びかねないかも。
そもそも温暖化対策反対派にとっては、こういう衛星が飛ぶこと自体気に入らないだろうし。

あらら、夏らしく楽しい話題の筈が最後に重苦しくなってしまった。
応募は9月10日(水)までです。
地球温暖化対策議論はひとまず置いて、地球を想う気持ちを表した名前を僕も考えてみよう。

夏ねこ、夏犬

2008-07-27 | ねことか
実家に行ったので、ねこのもぐさんをつかまえて一緒に昼寝。


夏は長毛種ねこにとって受難の季節だね。
猛暑にくたばり気味のもぐさん。


日が暮れてから帰って来たふくも不機嫌顔。
…まあ、この子はいつも仏頂面してるが。


夏でも冬でも、家人が構ってくれると嬉しいもっ太。


京都のkamimog宅にいるももこは元気にしてるかな?
一度、熊本のもぐさんやふくに会いにおいで~

空蝉、盛夏田園、そして少し気掛かりな月を往く船

2008-07-27 | 日記
先日、機種変更して入手した新しい携帯電話920SHに搭載されている3.2メガピクセルカメラの試し撮りをしてみるべく、近所を散歩。

今日もこの夏の最高気温記録を更新したそうで、歩くのも嫌になるくらいの暑さだったが、その分光線の具合は申し分なく絶好の撮影日和。


自宅近くの田んぼ沿いの木の電柱で見つけた、蝉の抜け殻。
今頃、“中身”は元気に飛び回っているんだろうな。


この木の電柱、蝉に人気があるみたいで、空蝉がいくつも付いている。
それにしても、電柱の根元はコンクリで固められてるし周囲は水を張った田んぼなのに、蝉の幼虫はどこからやって来たんだろう?


町の中心、もうじき統廃合で廃校予定の僕の通った高校の近くには、こんな風景がある。
ここは熊本城の石垣を築いた石工匠集団の技術後継者である名匠「種山石工」の本拠地からも程近い為か、このような逸品がさり気無く存在しているのだ。


一見、東南アジアの水上住居を思わせる川の上に建ち並ぶ家並み。


青空と、白い雲。田んぼの中を続く畦道。


町境を流れ、不知火海に注ぐ氷川。
下流側、河口付近では九州新幹線が走る橋の建設工事が行われている。


こちらは上流側。
かつて氷川は火の川と呼ばれており、上流の河原では火打石を拾うことができたと云う。
この不思議な火の石を産する川のことは「古事記」「日本書紀」にも記されていて、何気に由緒正しいのだ。
また火の川の畔には大和朝廷に徹底抗戦した「火の君」と呼ばれる豪族も存在したらしく、古代この一帯は「火の国」と称されていたという。
実際、氷川上流域は古墳だらけで、一説には高度な古代文明も存在したとかしないとか。

以上、真夏のご近所散歩でした。
920SHのカメラも若干色合いが緩い気もするが、ケータイでこれだけ写せれば上出来だろう。

ああ暑かった、汗びっしょりだ!
氷川を渡ったところにある実家に転がり込んで、冷えたビールを流し込みながら普段は弟がネットゲームに使っているPCでウェブ巡回していたら、気掛かりなニュースが。
月周回衛星「SELENE(かぐや)」のリアクションホイール(姿勢制御装置)の一部不具合について

またリアクションホイールか…
リアクションホイールが次々に機能喪失していった「はやぶさ」の悪夢が一瞬頭を過ぎったが、冗長系に切り替えることで事なきを得たようで先ずは一安心。
しかし「かぐや」はリアクションホイール4基も持ってるのか。

「かぐや」も打ち上げからもうすぐ1年。
もうじき予定された観測ミッションを完了すれば、いよいよ月周回軌道高度をこれまでの半分の高さにまで降ろして間近から月を見下ろす野心的なボーナスミッションが始まる筈だ。

火の川の畔から遥か月を往く船を想いつつ、気掛かりながらも心地良い昼下がりの酔いとなった。

2008年の夏休み

2008-07-25 | 日記
写真:夏の駅が旅に誘う、鹿児島本線にて

気がつけば盛夏、そしてもうすぐ夏休み。
僕もそろそろ今年の夏の予定を考えないと…

先ずは、2008年の夏休みの始まりを飾る“夏のロケット”観測ロケットS-520-24号機の打上げ実験から。

観測ロケットS-520-24号機打上げ日程決まる

ロケット飛行中の微小重力環境を利用した結晶成長実験を目的とした今回の打ち上げ、大隈半島の内之浦宇宙空間観測所から旅立つのは、昨年の夏のおわりに西日本の上空を人工オーロラで赤く染めた「WINDロケット実験」で打ち上げられた観測ロケットS-520-23号機の次の機体となる。
打上げ日時は2008年7月30日(水)17時30分となっているが、何しろロケットはナマ物。予定通りに打ち上がるとは限らない。

今回の打ち上げ日程も、予備期間がたっぷりと7月31日から8月21日まで、更に9月11日から9月30日まで用意されている。
つまり、“秋のロケット”になってしまう可能性もある訳で…

だから当初の打ち上げ予定日に有給休暇を取って内之浦の見学場所まで赴いても、間近で固体燃料ロケットの飛翔を拝める確証はない。むしろ、徒労に終わる可能性も高い。
「やっぱ、内之浦まで行かずに勤め先からの帰宅中に見ようか…それに内之浦は死ぬほど暑そうだし…でも、間近で大迫力の打ち上げをまた見たいし…」悩ましいところだが、まあ割り切って気楽に気長に打ち上げを見守ろう。

前回のオーロラロケットの時は熊本県民天文台で観測されていたようだけど、もし今回の打ち上げも観測されるなら会社を定時退社して、そのまま熊本県民天文台まで打ち上げ観測を見に行かせてもらおうかな?


続いて、毎年夏の恒例イベント、JAXA宇宙科学研究本部相模原キャンパスの一般公開。
今年は前述の観測ロケットS-520-24号機打上げ日程の関係もあって、例年より遅めの8月9日に開催される。

JAXA相模原キャンパス一般公開「宇宙へのヒミツの入口おしえます」

ちょうどこの日は、僕の夏季休暇の初日。
前日、仕事を片付けたら駅に直行して、最終の上り新幹線のぞみでブルートレイン「はやぶさ」を追いかけるつもりだが、「はやぶさ」に乗って相模原まで探査機「はやぶさ」に会いに行けるのも今回が最後なんだな…

相模原キャンパスでは夏休み期間中には土日の展示室公開も行われ、キャンパス内の散策もできるようなので、こちらもKを誘って遊びに行ってみたら面白そうだ。
夏休み土日公開、2008年もやります!


盂蘭盆が明けたら、夏の終わりの北海道に行って、想い出深い夜汽車に別れを告げ2008年の夏休みを締め括ろう。
既に寝台券と千歳空港行きのマイレージ特典無料航空券は確保してある。

特急まりも廃止で記念行事 8月、運行60年の夜行に幕(47NEWS)

札幌と釧路を結ぶ夜行特急「まりも」、かつては「おおぞら」と名乗っていた。
僕が学生の頃は、「おおぞら」以外にも道内各地を結ぶ夜行特急が走っていて、ワイド周遊券や北海道フリーきっぷを握り締め憧れの北の大地に上陸した、カネは無いけど体力と根性と楽観主義だけは売るほどある若い旅人達の宿代わりになっていたものだ。
僕も学生時代には何回、いや何十回、札幌発着の道内夜行列車で夜を過ごしたことだろう。

それにしても、ブルートレイン「はやぶさ」「富士」といい「まりも」といい、旅人の想い出が染み込んだ夜の名列車が次々に消えていくなぁ…寂しいよ。

それでは皆さんも、楽しい2008年の夏休みをお過ごし下さい!

ワンセグ携帯電話に機種変更

2008-07-24 | 日記
ここ1年ほど使用していた携帯電話、ソフトバンクのNEC製端末705N(写真右側)に先日から不具合が発生していた。

先ずは折りたたみを開いた状態だと着信音が鳴らなくなり、それならいつも折りたたんでおくからいいわいと開き直って使い続けていたら、折りたたんでも一切の音が鳴らなくなってしまった。カメラのシャッター音まで鳴らないのだから気合いが入っている。
それならと、いつもマナーモードにしてバイブレータを使っていたのだが、今度は待受け画面にスジが浮かび上がるようになってしまった。
そして日に日に画面が粗く、暗くなってきた。

なんだかもう「壊れる気満々」なのである。

…仕方がない、新しい端末を買うか。思えば、この前に使っていたボーダフォンの803Tが真っ二つになってから買い換えて以来1年4ヶ月、保障期間が終わるのを待ち構えていたかのようにあっけなく故障してしまったなぁ…さらば、705N。短い付き合いだったな。

という訳で、上京して秋葉原の量販店で友人Kに見立ててもらったのが、シャープ製の920SH(写真左側)。
所謂「ワンセグ」付きでAQUOSブランドの液晶モニタで地デジ放送を見ることが出来て、3.2メガピクセルのカメラが搭載されている(3.2メガって、僕が普段使ってるコンデジと同じだぞ)。
いや、ホンネではやっぱり未練がましくiPhoneが欲しかったんだけど、これだけのスペックがあればこれで充分。

帰宅後、近所のショッピングモールで買った2GBで千五百円のノーブランドSDカードを突っ込んで壁紙画像をPCからUSBで取り込んで、705Nと並べて世代交代の記念撮影。
今後は、ちょっとした旅行ならこれ1つ持って行けばカメラ代わりになるし、SDカードの容量一杯の動画撮影も出来るから便利になりそうだ。
あとは、バッテリーがもってくれるかだな。
これといって特色がなくて余り印象に残らなかった705Nも、バッテリーの持ちだけは最高に満足できる端末だったよ。お疲れさん、705N。

夏の憂鬱は、列車に乗ってぶっ飛ばせ

2008-07-22 | 旅行
本格的に夏本番ですね。皆様恙無くお過ごしでしょうか。
僕は夏前から続く夏バテと、あれやこれやですっかり気だるくなってしまい、このままでは鬱になってしまいそうだ。こりゃいかん、何とかしなくては…
そうだ!こんな時は気晴らしに鉄道旅行しよう!

という訳で、用もないのにちょっと東京まで行って来ました。
どうせだから豪快な蒼い弾丸列車“500系のぞみ”に乗って、時速300キロでぶっ飛ばせば気も晴れるだろう。
さあ、博多駅を朝7時ジャスト発の「のぞみ6号」で出発!!


…って、つい先週もこの「のぞみ6号」に乗って大阪まで出張して、ついでに赤い青春18きっぷを探したり京都祇園祭の見物をしてきたばかりなのだが。。。
でも、先週はあくまで仕事絡みの出張、今日は完全プライベートの乗り鉄だ。気分も違う。
500系の胸のすくような豪快な走りを満喫して、お昼過ぎに東京駅到着。



すぐに博多に帰って行く500系を見送り、さて今から友人Kと落ち合おうかね。
丁度、今使っている携帯電話が調子悪くて、着信音が鳴らなくなったのに続いてモニタ画面に妙なスジが浮くようになったりして着実に壊れかかっているので、秋葉原辺りに機種変しに行くか。

友人Kの見立てで無事にワンセグ付き新機種を手に入れて、そのままアキバのネカフェに転がり込んで雑魚寝で1泊。

翌日、クライアントから呼び出されて急遽仕事に行くKと別れて、夕方まで都内を大回り乗車して適当に時間を潰す。初乗り130円で丸々1日、冷房の効いた車内で乗り鉄出来るので有り難い。
持参したドリアン助川こと明川哲也著「メキシコ人はなぜハゲないし、死なないのか」(文春文庫刊)を読みながら過ごす。タイトルは滅茶苦茶だが、ドリアン氏らしい憂鬱を懸命にぶっ飛ばそうとする文体につい引き込まれる。鬱な気分の時には特に、叫ぶ詩人の言葉は沁みるんだこれが。

夕方、大回りの終点に選んだ田町駅のみどりの窓口で寝台券を買って東京駅へ。
熊本までの帰りみちに乗るのは勿論、ブルートレイン「はやぶさ」。
…って、「はやぶさ」にも先週乗ったばかりなんだが。


今夜の「はやぶさ」は夏休みに入ったこともあってか家族連れが多く、B寝台も下段は満席。仕方なく上段の寝台券を買ったのだが、団体で柳井まで行くという下段の人達と一緒に世間話をしたりして楽しく過ごせた。普段は見知らぬ人との関わりが鬱陶しくて個室寝台を選びがちなのだが、やっぱり旅は道連れ世は情け。たまにはこういうのもいいなぁ…
「もうすぐお別れですね。昨夜は楽しかった。どうぞお互いこの先もいい旅を」などと別れの挨拶をしながら見る夜明けの瀬戸内海。




この橋が見えてくると、もうすぐ柳井。
柳井でお別れとなる団体の皆さんと入れ替わりに、あの駅弁が積み込まれる。
さて、6個しか積み込まれない稀少な「柳井駅水了軒の特製幕の内」を入手する為に、ワゴンサービスの出発点となる1号車に行くか。


1号車には既に柳井駅弁目当ての乗客が列を成していたが、どうにか際どいところで特製幕の内を入手成功。
先週も食べたんだけど、この素朴な味わいが堪らない。




九州に入った列車は門司駅で熊本行き「はやぶさ」と大分行き「富士」とに編成を分割。
この作業を眺める人だかりが出来ていた。今後、列車廃止が正式に発表されたら乗客もギャラリーも滅茶苦茶増えるんだろうなぁ…




九州を南下するにつれて車窓の緑がどんどん濃くなっていく。
こんなにも滴るような翠の瑞穂のくにに住んでいたんだなぁ…








終着駅、熊本に到着。
「はやぶさ」を降りると、蒸し暑い真夏の空気が全身を包み込んだが、以前はそういうときに感じていた、うずくまりたくなるような倦怠感は少し軽くなっていた。


さあ、明日からまた生きていこう。
また「はやぶさ」に乗るために!

金太郎飴を食べてレールバスを治そう!

2008-07-14 | 鉄道
出張から帰ると、自宅に小包みが届いていた。
開けてみると…


金太郎飴の詰め合わせ!
それも、ただの金太郎飴ではありません。
青森県七戸に残る日本で唯一の「元祖レールバス」をはじめとする南部縦貫鉄道の車両の保存と七戸駅構内整備する活動を行い、レールバスを走らせ続けるべく活動されている「南部縦貫レールバス愛好会」の特製レールバス金太郎飴なのだ!


写真:元祖レールバス、南部縦貫鉄道キハ102

かつてレールバスが走っていた青森県のローカル鉄道、南部縦貫鉄道(七戸~野辺地間)は平成14年に廃止されたが、レールバスと仲間の車輌たちは今でも七戸駅で大切に保存され、年に一度ゴールデンウィークには「南部縦貫レールバス愛好会」主催のイベントで七戸駅構内を元気に走るレールバスに乗って遊ぶこともできる。
しかし、今年のイベントでレールバスのキハ102に不具合が発生してしまった。

(関連記事
追憶の線路を求めて ~レールバスとあそぼう! 想い出の南部縦貫鉄道編~ 天燈茶房 TENDANCAFE 2008年5月20日
レールバスに不具合発生… 天燈茶房 TENDANCAFE 2008年6月24日


修繕には多額の費用が必要となるが、「南部縦貫レールバス愛好会」は地元の七戸町や県などの公共団体からの支援や一般企業からの寄付金等を一切受けずにレールバスグッズの売り上げやメンバーのポケットマネーで運営されている。
レールバスが大好きな僕としても微力ながらレールバスの修繕に協力させてもらいたいと思い、過日レールバスグッズの通信販売を申し込んでいたのです。


特製レールバス金太郎飴、どこを切っても可愛いレールバスの顔が見える楽しい金太郎飴です。


これも一緒に買いました。レールバスのカンバッヂセット。
バックパックに一杯くっつけたら旅行が楽しくなりそうだ。

レールバス金太郎飴の詰め合わせには、南部縦貫の社員の方からの丁寧な手書きのお礼状が添えられていました。
レールバスへの想いが伝わってくるようなお手紙に、思わず胸が熱くなったよ。

「南部縦貫レールバス愛好会」では今後、秋に走行可能な方のレールバスのキハ101を使用したデモ走行や機関庫内の見学会を計画しているとのこと。
また、キハ102の修繕についての今後の進展状況については「おがえもん.com」で随時報告されるそうです。

おがえもん.com


僕はレールバスが好きです。
だから、キハ102が再び元気に走れるように今後も出来る限りのお手伝いがしたいと思います。
「金太郎飴を食べて、レールバスに元気になってもらおう!キハ102のケガが、はやく治りますように!」
 天燈茶房亭主 mitsuto1976 拝


※追記 去る7月24日未明の岩手県沿岸北部震源の地震では、七戸町でも震度5弱を記録したそうですが、
おがえもん.comによると南部縦貫鉄道七戸駅舎及び機関庫への被害は無かったとのことです。
地震で被害を受けられた方々に、謹んでお見舞い申し上げます。

祇園祭、山建・鉾建

2008-07-13 | 日記
四条通烏丸西入、 函谷鉾

仕事で大阪に来ていたのですが、週末なので仕事が終わってから居残ってちょっと寄り道。
稀少な「赤い青春18きっぷ」を探しているうちに京都に着いてしまったのだが、ここまで来たら祇園祭を見て行かない訳にはいかないでしょう!(と言うか、それを見越してここまでのルートを辿って来たのだ)
丁度、京都在住の猫と惑星系のbbsawaさんが祇園祭準備のレポートを連載中で、10日から「鉾立て」が始まることや見所を教えてもらっていたのだ(bbsawaさん、いつもありがとうございます)。


四条烏丸の地下駅から地上に出て、いきなり出迎えてくれたのがこの函谷鉾。
大通りにあるので、目立つ目立つ。

bbsawaさんから「室町通と新町通に鉾が密集している」とアドバイスしてもらっていたので、早速西側の小路へ。













室町通と新町通界隈をぶらぶら歩いただけで、これだけ山鉾を見ることが出来ました。
殆ど完成しているものから、組立作業真っ最中で縄で木材をぐるぐる縛り上げている様子がよく見えるものまで様々。
一つ一つに山鉾の名称と由縁を記した高札が立ててあって、それを読んで回るだけでも楽しい。


これは提灯がライトアップされた鶏鉾。最近は祇園祭もエコロジー志向で、提灯の光源も白熱灯から電球色蛍光灯に替わっているらしい。
暮れていく京の空に華やかな提灯が映えます。


すっかり暗くなったので、最後にもう一度函谷鉾を見て帰ろう。
近くから見上げると、天井板の装飾も手が込んでいて凄い。
それに、山鉾にはそれぞれベルギー製やペルシア絨毯のタペストリーが掛けられていて、それが旧約聖書の一場面を織り込んだものだったりするのが面白い。日本文化とヨーロッパ文化の強烈な融合。この問答無用の煌びやかさには度肝を抜かれます。

山鉾をじっくり見て、祇園祭の雰囲気を堪能しました。さあ熊本に帰ろう。
帰りはブルートレイン「はやぶさ」で。深夜の大阪駅から乗車。



一晩ぐっすり眠って、目が覚めるともう九州。
昨夜も先行の貨物列車が線路に入り込んだ鹿をはねてしまったらしく、その影響で20分程遅れているとのこと。
最近、鹿の交通事故が多いねぇ、可哀相に。




九州新幹線の高架がだいぶ出来上がってきたねぇ。


結局、15分遅れで熊本駅に到着。
寝庫に帰って行く「はやぶさ」を、跨線橋の上から鳩と一緒にお見送り。

それにしても、出張で「はやぶさ」に乗るのはこれが最後だろうな~
さあ、家に帰って資料をまとめないと。

赤い青春18きっぷを探せ!

2008-07-13 | 日記
500系新幹線「のぞみ6号」、博多駅にて

仕事で大阪に出張してきました。
お昼までに大阪市内に着けばよかったので、当日朝に新幹線で博多駅を出発。


で、せっかく山陽新幹線に乗るからには、やっぱりこの列車をチョイスしたい。という訳で、1日に2往復しか残っていない500系「のぞみ」の午前便、「のぞみ6号」で出発!


いや~やっぱり500系は速い速い!
つい半年程前まではブルートレイン「なは・あかつき」で一晩がかりで走ってた山陽本線をほんの2時間程度で走破して、あっという間に新大阪駅に到着。
凄い加速で出発して東海道新幹線を東京へと向かう500系を見送って、さあ僕は今から大阪で仕事仕事!

…無事に仕事を終えて、週末だし今夜はJR学研都市線沿線の妹夫婦kamimogファミリーの新居マンションに宿泊。

ちょっと見ないうちにすっかり大きくなった元仔ねこのももちゃんも自分の個室を貰えて嬉しそう。
夕食の刺身も分けてもらえて御機嫌ねこ。




一晩明けて、シフトの関係で世間様は休日なのに出勤する御苦労様なkamimog夫妻と別れてJR学研都市線で木津駅へ。
プラットホームの屋根に住み着いてるつばめを見ながら、JR奈良線の列車の到着を待つ。

何故、仕事が終わったのにさっさと熊本に帰らずにわざわざ奈良線に乗るのか?それは…
奈良線内の駅で売られている「赤い青春18きっぷ」を探し、手に入れる為なのだ!

ちょっと補足説明。
青春18きっぷはJR全線の快速と普通列車が1日中乗り放題のきっぷ。
1枚で5回分、11500円というお手頃価格とJR全線で有効という使い勝手の良さ、そしてネーミングが受けたのか知名度が高く、特に最近では当初のメインターゲットだったヒマはあるけどカネがない若い学生層よりもカネとヒマの両方に余裕のある退職した団塊世代や高齢者層に愛好者が増えているようだ(ちなみに、青春18と言っても18歳以上の人でも誰でも使えるので念の為)。

そして、この青春18きっぷでも特に珍重される(と言うかマニアや好事家が勝手に有り難がっている)のが「赤い青春18きっぷ」なのだ!

通常、駅の窓口で発券される青春18きっぷは青いロール紙の台紙に機械で印字され発行される「青い青春18きっぷ」なのだが、機械が導入されていない地方の小さな駅では予め専用の赤い台紙に印刷された「常備券」と呼ばれるタイプの青春18きっぷが配布され販売されるのだ(一部、都市部の大規模駅にも用意されている場合がある)。
勿論、青くても赤くても「青春18きっぷ」であることには違いがなく、効力等は全く同じなのだが、見た目が特徴的なのと窓口の機械化が進んで年々販売数が減少していることから希少性があり、また「硬券きっぷ」と雰囲気が似ているせいか何となくノスタルジックな感じがすることから、わざわざ「赤い青春18きっぷ」を捜し求めて入手する熱心な愛好家(と言うかマニアや好事家)は多い。
実際、既に九州と東海と東日本のJR各社では「赤い青春18きっぷ」の一般販売はなくなっており、北陸地方や北海道の一部の駅では「赤い青春18きっぷ」の通信販売を手掛けて全国から受注を集めている程なのだ。

何だかんだ言ってリッパな鉄道オタクで尚且つ変わったものが大好きな好事家である僕も、ちょうど平成20年度の夏の青春18きっぷが発売中のこの機会に「赤い青春18きっぷ」を手に入れるべく、わざわざ大回りして「常備券」を扱う駅の多い奈良線に乗りに来たのだ。

…前置きが長くなったが、昼過ぎに奈良線の基点である木津駅に到着した僕は、早速木津12:33発の京都行き普通列車に乗り込んで出発した。
予め昨夜のうちに、kamimog家のパソコンを拝借して奈良線内で「赤い青春18きっぷ」を扱っている可能性のある駅をネットで調べてリストアップしてあるので、とにかく木津側からターゲット駅を虱潰しに当たっていこう。
先ずは最初のターゲット駅、玉水駅に向かう。

玉水駅で下車、蒸し暑い真昼の小さな駅。
改札口の内側から窓口の駅員さんに「スミマセン、ちょっといいですか?」と声をかける。
「あの~、赤い青春18きっぷってありますかねぇ?」
「ハイ、赤いのね。ありますよ。1枚1万千五百円です」

いきなり入手成功!
しかも、日付印を捺して貰った「赤い青春18きっぷ」をよく見ると、何と一度「奈良線新田駅」の発行印が捺された上に訂正印が打たれていて、改めて玉水駅の駅名印が捺されている。発行駅が訂正された常備券というのを見るのはこれが初めてだ。

さて、あっけなく「赤い青春18きっぷ」の入手に成功したのでミッション完了、熊本に帰ろう…という訳にはいかない。
実は今回、某氏に頼まれていてもう一枚「赤い青春18きっぷ」を手に入れる必要があるのだ(某氏は全然『鉄分』のない人なのだが、僕が面白おかしく「赤い青春18きっぷ」のことを吹聴したせいで興味を持たせてしまったらしい。いいのかなホントに…)。
それなら今ここで2枚買えばいいじゃん、と突っ込みの一つも入るかも知れんが、それじゃあつまらない!どうせなら他の駅で買ったほうが面白いじゃないか!
何でそうなるの?ということはこの際深く考えず、次のターゲット駅に行くぞ、次行ってみよう!

玉水駅12:58発の「みやこ路快速」に乗り、城陽駅へ。
ここは常備券のある駅ではないのだが、念の為に窓口の駅員さんに聞いてみる。
「あの~、青春18きっぷの赤い奴ありますか?」
「ああ常備券?この駅にはないんだけど、ちょっと待ってて!近所の駅に聞いてみるから」とわざわざ鉄道電話で隣の新田駅に問い合わせてくれた。
「もしもし…そう、常備券の18きっぷ。ええ、今からお客さんが買いに行くから、1枚取って置いて下さい…お客さん、次の電車で新田駅に行って下さい。1枚予約しておいたから」
「おお、ありがとうございます!」
親切な駅員さんにお礼を言って、さあ新田駅へ行くぞ!


新田駅の窓口に向かい、「こんにちは~、さっき隣の駅から電話してもらった常備券ですけど!」
「ハイ、赤いきっぷですね」ツーカーのやりとりも小気味良く2枚目も入手成功!
かくして任務完了!さあ熊本に帰るぞ。

…と、ちょっとその前に、またしても寄り道を。
夏の今の時期、関西に来たからには是非とも見ておきたいものが、古都京都にある。
という訳で、再度奈良線の電車に乗り込んで終点の京都に向かいます

京都、祇園祭

2008-07-12 | 実況
今夜は京都にいます。夏の京都を彩る祇園祭。
烏丸の地下駅から地上に出たところに鎮座まします函谷鉾。
室町通周辺は山鉾が居並び祭り一色。

夜半、ブルートレインはやぶさに乗って熊本に帰ります。

七夕、夕焼け空

2008-07-07 | 日記
今日は7月7日、七夕ですね。

さすがに笹の葉に短冊を吊るしはしないけれど、勤め先からの帰りがけに見事な夕焼け空だったので思わず携帯電話のカメラで撮影。
着信音が鳴らない壊れかけの携帯でも、結構綺麗に撮れるものだ。

とりあえず、ちょっと朧に霞んだ月と天の川に願いを少々。

「小惑星探査機はやぶさが無事に地球に帰って来ますように」

「安全に旅行に行けるように、世界が平和でありますように」



皆さんも、どうぞ楽しい七夕の夜を…

まつとしきかば…

2008-07-06 | ねことか
ねこの駅長さんに続いて、今度は郵便屋さんです。

ネコの郵便屋さん、2家族結ぶ 熊本・天草(朝日新聞) - goo ニュース

これはねぇ、複雑ですね。
外出するねこと同居している人なら、誰でも思い当たる節があるんじゃないでしょうかね?
家族の一員として暮らしている筈のねこが、実は他の家庭を持っていたっていう…

我が家の長老もぐさんや、今は亡きDr,も、よく裏のお宅や菜園の向こうのご一家のところに泊り掛けで遊びに行って可愛がられていたからなぁ。
勿論、隣近所の皆さんにも可愛がって頂けるのは嬉しいけど、それでも「おい、あんたはうちの子なんだからね!勘違いしちゃ駄目よ!」と言いたくなったりしましたよ、お隣さんに猫撫で声で甘えてるねこを見ると。。。

そこでこの歌。
立ちわかれいなばの山の峰におふるまつとしきかば今かへりこむ
中納言行平

この歌、百人一首なんですが、下の句の「まつとしきかば いまかえりこむ」を紙に書いて、ねこの使ってる茶碗を伏せて置いておくと、ねこが家に帰ってくるのだ。
…という話を大島弓子の名作「綿の国星」で読んで何となく憶えていたのだ。

まあ今ではもぐさんも足腰が弱って遠くに遊びに行けなくなったし、ふくは神経質で外泊しないから、この歌を書く必要はなくなりましたけどね。

kamimog家@京都のももちゃんは座敷ねこで外出しないから、最初からこの歌には縁がないね。




まつとしきかば いまかえりこむ

梅雨は明けたけど…ひまわりの危機

2008-07-06 | 宇宙
今日、熊本地方は梅雨明けしました。
今朝から蝉も鳴いています。
いよいよ夏だねぇ。。。既に夏バテになってるから、あまり喜ばしくもないけどさ。。。

宇宙に咲く夏の花も危機的状況。どうなってるんだ一体…
気象衛星が消滅の危機、「ひまわり」後継機に予算集まらず(読売新聞) - goo ニュース

早速、松浦さんのL/Dにも詳細な記事がアップされています。
気象衛星の危機的状況(松浦晋也のL/D 2008.07.06)


…何かい、今後は「ひまわり」の替わりにこれを使って天気予報しますって言うのかい?

写真:内之浦宇宙空間観測所の秘密兵器、ロケット打ち上げ時気象予報用下駄


台風遡上ルート上に住む身としては洒落にならん。
明日は七夕だというのに、夜空を見上げても危機感ばかり募るよ。

今週末は大阪市内でセミナー出席のため出張。
…それまでに夏バテをなんとかしないと。我が身も危機的状況だ。
とりあえず朝から何も食べてないから、何か冷たいものでも飲むか(だからそれがいかんのだ!分かっちゃいるんですけどね。。。)