天燈茶房 TENDANCAFE

さあ、皆さん どうぞこちらへ!いろんなタバコが取り揃えてあります。
どれからなりとおためしください

JAXA相模原キャンパス特別公開2014に行ってきました

2014-07-27 | 宇宙

“夏の例大祭”の季節がやって来ました!
毎年夏恒例のJAXA相模原キャンパスの特別公開2014、今年も参加してきましたよ。

JAXA相模原キャンパス特別公開2014



開催日の前日、7月24日(木)の夜に熊本から新幹線みずほ号と寝台特急サンライズエクスプレスを乗り継いで相模原を目指します。
相模原キャンパス特別公開へは必ずブルートレイン「はやぶさ」か寝台列車で行く、というのは僕と宇宙研の的川泰宣先生との男の約束。




寝台車での夜が明けて…


早朝、横浜駅でサンライズエクスプレスから下車。
横浜線に乗り換えて相模原キャンパスの最寄り駅、淵野辺へ。



相模原キャンパスまで行くと、宇宙仲間の見知った顔に次から次に出会っていつの間にか「宇宙クラスタ大集会」になるのもいつものこと(笑)
宇宙研の活動の最先端を覗けるのと同時に、地方に住んでいると滅多に会えない仲間と久しぶりに直接交流できるのがJAXA相模原キャンパスの特別公開の醍醐味です。


そして今回のもう一つの目玉企画が、相模原キャンパスに隣接した相模原市立博物館プラネタリウムで追加特別上映された
全天周映像作品「HAYABUSA2: Return to the Universe」



「はやぶさ2」のプロジェクト拠点であるJAXA相模原キャンパスのすぐ隣で観る「HAYABUSA2: Return to the Universe」、しかも上映回には実際に「はやぶさ2」の開発運用に関わっている研究員の方々も相模原キャンパスから駆け付けて一緒に観覧されているという、これはもうHAYABUSA2・JAXAプレミアと言うべき素晴らしいシチュエーションでした!

…来年の夏の例大祭では、新たなる小惑星へと旅立った「はやぶさ2」と、金星への再開を目指す「あかつき」の宇宙での出会いがテーマになっていることでしょうね。

友よ、また来年も聖地・相模原キャンパスで会おう!

祇園祭2014

2014-07-21 | mogmog日記

京都の暑い夏を彩る祇園祭

ここ数年、なかなか見に行けていなかったのですが、今年は49年ぶりに“後祭”が復活し、宵山と山鉾巡行が前後2回の日程に分けて行われることになったので、どうにか休日のスケジュールのやりくりを付ける事が出来て久しぶりに山鉾を見てきました!

今日、つい数時間前に見てきたばかりの、「宵宵宵山」の山鉾建ての様子を御覧下さい!
♪コンチキチン~




“蛤御門の変”で消失し、今年150年ぶりの復活を果たした大船鉾




豪華絢爛の南観音山






こちらも豪華絢爛。北観音山




こちらは渋め?八幡山




黒主山は御神体を展示中。すごくふんぞり返ってます(笑)




山鉾巡行では巨大な鯉を乗せるという鯉山



…以上、今年僕が見たのは真っ昼間の山鉾建てでしたが、やっぱり祇園祭といえば宵山と山鉾巡行。
既に終了した“前祭”の宵山と山鉾巡行を京都在住の妹夫婦が見てきたので(うらやましい!)、その様子も御覧下さい。
♪コンチキチン~

まずは宵山












続いて山鉾巡行














今月いっぱい、京都の街は祇園祭で盛り上がります。
京都に熱い季節がやって来ました!

「HAYABUSA2: Return to the Universe」の試写会に参加しました

2014-07-15 | 映画・演劇・コンサートを観る

昨日(平成26年7月14日)、
プラネタリウム全天周映像作品「HAYABUSA2: Return to the Universe」 の試写会に参加してきました。

小惑星探査機「はやぶさ」の旅路と地球への帰還を描いた「HAYABUSA -BACK TO THE EARTH-」 の続編であるこの作品、今年の暮れに打上げ予定の「はやぶさ2」の旅立ちを超高精細コンピュータグラフィックスと実写とを融合させた驚異の映像技術でドラマチックに描き出しています。

そして…実は僕、この作品にちょっとだけ出演させて頂いているのです!

打上げの時から応援してきた大好きな「はやぶさ」と、その生まれ変わりである「はやぶさ2」と、この作品で“共演”を果たすことが出来た訳で、こんな素晴らしい機会を下さった「HAYABUSA2: Return to the Universe」の上坂浩光監督には本当に感謝!です。




…さて、試写会に行く前に、一緒に出演した“宇宙クラスタ”の仲間たちと一緒にちょっと寄り道して国分寺の早稲田実業学校の正門前へ。



ここは日本のロケットの父、糸川英夫先生の下でペンシルロケットの水平試射実験が行われた「日本の宇宙開発発祥の地」、それを記念した石碑に刻まれた糸川先生の肖像に挨拶をしに行ったのです。





小惑星探査機「はやぶさ」がタッチダウンを果たした小惑星「イトカワ」の名も、もちろん糸川先生のお名前を頂いたもの。
「はやぶさ」の生まれ変わりである「はやぶさ2」を描いた作品を観る前に糸川先生にご挨拶出来て、清々しい気分で気合を入れなおして「HAYABUSA2: Return to the Universe」試写会へと向かいます。



「HAYABUSA2: Return to the Universe」試写会の会場は多摩六都科学館のプラネタリウム。外観はまるでUFO(笑)
初めて行く館でしたが、周辺には田畑も点在してのどかで楽しい場所でした。



昨日は多摩六都科学館は休館日で、プラネタリウムを試写会専用に使っていたのですが、今後はそのまま通常の開館日にもHAYABUSA2を上映するという訳ではなく、試写会のためだけに1日だけのHAYABUSA2上映だそうです。

もったいないなぁ…今後もレギュラー上映すればいいのに。本当に素晴らしい作品だったのですから!

さて、「HAYABUSA2: Return to the Universe」ですが…
素晴らしすぎます!!
上映中、何度「これだよ!これが見たかったんだよ!!」と叫びたくなったことか。。。


上坂監督の「はやぶさ」と「はやぶさ2」、そして宇宙への熱く深い想いを感じました。

もっと具体的に感想を書きたくて仕方がないのですが、今感想を書いてしまうとまだこの作品を観ていない方々に要らぬネタバレになってしまう…
そんなことは許されない!だって、本当にこの作品はまっさらな心でしっかりと受け止めて欲しいから!!

だから、感想は書きません。書けません!
今言えるのは一言だけ。
「宇宙が、ロケットが、はやぶさが好きで良かった!!」

皆さんもプラネタリウムに出かけて「HAYABUSA2: Return to the Universe」を観て下さい。
きっと、心が…「はやぶさ2」と一緒に旅立っていくのを感じる筈です。

プラネタリウムの宇宙でお会いしましょう。「はやぶさ2」と一緒にお待ちしています。
天燈茶房亭主mitsuto1976 拝

2014初夏・スペイン鉄道音楽美術紀行 35:バルセロナからマドリッド、超特急AVEの旅

2014-07-12 | 旅行記:2014初夏 スペイン
photo:AVE S103型 マドリッド・アトーチャ駅にて


34:OPERA NIGHT “Gran Teatre del Liceu” リセウ大劇場からの続き

2014年5月1日





バルセロナで迎える最後の朝。
今日は超特急AVEでマドリッドに戻ります。


静かな早朝のバルセロナ・サンツ駅。

乗車する列車は朝9時発ですが、早めに駅へと向かってSala Clubで一息入れます。



Sala Clubは設置されている駅ごとに室内のインテリアデザインが異なるので、比較してみるのも楽しくなってきました。
サンツ駅のSala Clubはクールなモダンインテリア風かな。


そしてやっぱり、朝から乾杯!(笑)

置いてあるノンアルコールビールの銘柄も駅ごとに違っていますね。
Bucklerは有名なハイネケンが製造しているブランドで、日本でも割りとよく見かけるようですがこれは欧州仕様でしょうか。
缶のラベルデザインが日本のものとは違うようです。


そして、こんなものも発見!
何とスペインでも日本の猫型ロボットが活躍しているとは!!
バルセロナで見つけたドラえもんボトルの中身は、子供が喜びそうな激甘のチョコレートドリンクでした。

ノンアルコールビールとドラえもんチョコドリンクで気合を入れたら、AVEの待つ地下プラットホームへ。


これが今から乗るAVE3092号、マドリッド・アトーチャ駅行き。
ドイツ鉄道DBの高速列車ICE-3と共通設計のS103型です。
S103型は編成定員がAVEシリーズでは最大となっており、乗客数の多いバルセロナ―マドリッド線で集中的に運用されているとのこと。


サンツ駅はヨーロッパ各地からスペインを結ぶ国際列車が集まるインターナショナルなターミナル駅でもあります。
マドリッド行きの国内線AVEの隣には、パリへと向かう国際線TGVの姿が。

スペインとフランスとの間での高速列車の直通運転は昨年(2013年)12月から始まったばかりで、AVEとTGVが共同運行しています。
この次にスペインに来る時は、パリから国際超特急でバルセロナ入りするのも楽しそうだなぁ…


TGVの隣には、スペインの名列車タルゴが停車中。
小さな車体に機動性抜群の振り子装置やフリーゲージトレイン機構までもを組み込んだタルゴ客車は、スペインの鉄道の象徴的存在です。

TGVやタルゴに見送られ、AVE3092号は定刻の09:00にバルセロナ・サンツ駅を発車。


さすがに輸送力の大きいS103型が集中投入されている区間を走る列車だけあって、車内は大入り満席です。






バルセロナから3時間足らず、お昼前の11:45にはマドリッド・アトーチャ駅に到着。
今回もAVEらしく安心安定の定時運行でした。

スペインの三都市を高速列車で結ぶ旅の出発地であったマドリッドに、4日ぶりに戻ってきました!
かなり駆け足の旅でしたが、それでもここから最初の目的地セビリアに向けて出発したのがもう随分と昔の出来事のように懐かしく思い出されます。




アトーチャ駅には、旅の間にすっかり見慣れた超特急AVEの仲間たちが集まっています。
駅を出る前に暫く、列車たちを眺めることにしました。







…列車を見ていると、やっぱり乗りたくなりますね。
さて、午後にはまたふらりと列車に乗って出かけましょうか。

36:マドリッドからバレンシアまで、午後の超特急旅行に続く

2014初夏・スペイン鉄道音楽美術紀行 34:OPERA NIGHT “Gran Teatre del Liceu” リセウ大劇場

2014-07-10 | 旅行記:2014初夏 スペイン
El Gran Teatre del Liceu


33:バルセロナ街歩き2日目 日暮れのランブラス通り、グエル邸からの続き

グエル邸からランブラス通りを歩いて、リセウ大劇場まで戻って来ました。






午後7時半、今夜の舞台の開場時間になりました。
まだ外は明るいのですが、これから暫しオペラの一夜の夢の世界に浸ることにしましょう。



エントランスホールには、今夜の舞台を楽しみにしていた観客たちが集っています。


今夜の演目は、リムスキー=コルサコフ作曲の「見えざる町キーテジ」
ロシアのオペラは初めて観るので楽しみです。
ちなみにこの「見えざる町キーテジ」、ロシア国外での初演はここリセウ大劇場だったそうで、リセウ大劇場にとっても記念すべき作品ということになります。




エントランスホールから続く大階段の向こうに、夢の世界が待っています。


音楽の女神の像に出迎えられ、劇場の中へ…


客席通路には、過去の名舞台の写真が並んでいます。
これは…ひょっとして“蝶々夫人” かな?

そして、このドアの向こうに今夜のオペラの夢が…














開演前の歌劇場内は、夢の世界が始まる前の高揚感に包まれています。
僕が好きな、幸せなひとときです。
まだ幕の降りた舞台とオーケストラピット一帯に漂う緊張感を感じに、平土間まで遊びに行くのはオペラ鑑賞の楽しみの一つ。




平土間から見上げるバルコニーの桟敷席とシャンデリア。
歌劇場を象徴するようなこの眺めを堪能できるのは舞台の上の演者と、そして早めに会場に入った観客だけの特権。




舞台の周辺にも、細かな装飾が綺羅びやかに施されていることが分かります。
さすが、上演レベルの高さとともに劇場の豪華さでも知られるリセウ大劇場。


豪華なのは舞台周りだけではありません。ホワイエはまるで社交界のサロンのよう。

…さて、そろそろ開演時間です。自分の席に戻りましょう。


今夜のリセウ大劇場での僕の席は、4階バルコニーの舞台向かって左側3列目、チケット代金33ユーロ。

オンライン予約サイトでのチケット予約の際に「Around 40% view of the stage」 と念を押されただけあって実際に舞台の半分近くが物陰になって見え難くて、あまり条件のいい席ではありませんね。

でも、幕が上がってしまっても空席が多かったので近くに座っていたお客の皆さんと一緒に「せっかくなので、よく見える位置にみんなで詰めましょう!」 ということになり、結果として舞台がかなりよく見えるいい場所に移れたのはラッキー!(笑)
居合わせた観客たちの一致団結した行動が、みんなに小さな幸せをもたらしました。


座席には英語対応のパーソナル字幕モニターも装備されているので、難解なロシア語の歌詞も何とか意味を推測することが出来ます。
…いや、実際には舞台を見ながら瞬時に英文を読み解くのは至難の業ですが、それでもロシア語歌唱にカタルーニャ語とスペイン語の舞台上字幕しか無いのよりは随分マシな筈…

そして始まった今夜の舞台、オペラ「見えざる町キーテジ」



…正直、馴染みの薄いロシア作品ということで、かなり難解でした。
でも、音楽の素晴らしいところは、聴いていれば何となくでも意味が汲み取れるというところ。
現代的で大掛かりな舞台演出とも相まって、リムスキー=コルサコフの「見えざる町キーテジ」を充分に楽しむことが出来ました!










午前零時近く。長い長いリセウ大劇場での今夜のオペラの夢は終わりました。





もう日付が変わっていますが、バルセロナで一番の目抜き通りランブラス通りには人通りが絶えません。

今夜は5月1日のメーデー前夜の祝前日ということで、メトロ(地下鉄)も深夜運行しています。
深夜のメトロは危険がありますが、これだけ人が多ければ何とかなりそうです。思い切って今夜もメトロでホテルに帰りましょう。
もちろん、所持品と周囲の動向には十分注意しながらですが。






真夜中過ぎ、無事にサンツ駅前のホテルに帰り着きました。

今夜乗ったメトロ3号線の駅はスペイン国鉄renfeのサンツ駅の構内から離れた場所にあり、人の気配のないサンツ駅前広場を延々歩いて横切らないといけなかったのでかなり怖い思いをしましたが、人相の悪い連中に出食わすということもなく(そもそも、サンツ駅周辺には夜は本当に誰もいない…)、散々バルセロナは危険な犯罪都市だと聞かされていたのに最後まで拍子抜けするくらいに何事も無く無事に過ごせたのは有り難い限り。

バルセロナには、良い印象を持ったままで終れそうです。
明日には、この街を出発して次の目的地へと向かいます。

おやすみなさい、さようならバルセロナ。

35:バルセロナからマドリッド、超特急AVEの旅に続く

2014初夏・スペイン鉄道音楽美術紀行 33:バルセロナ街歩き2日目 日暮れのランブラス通り、グエル邸

2014-07-10 | 旅行記:2014初夏 スペイン
photo:ランブラス通りのリセウ大劇場


32:聖家族教会サグラダ・ファミリア、聖堂内部を見る2からの続き

サグラダ・ファミリアから一旦ホテルに帰って、工事現場で長時間行列に並んだので身体に付いた埃をシャワーで洗い落としてから背広に着替えて、ネクタイを締めます。

これからバルセロナの目抜き通りまでオペラを観に行くのです。

少しお洒落をしてから、さぁ再び街に出かけましょう!


ホテルを出てサンツ駅まで来ると、駅前のバス乗り場にこんなバスを発見。




何と宮崎駿監督の映画「風立ちぬ」の広告ラッピングバスです!
スペインでも公開が始まっていたんですね~。

「風立ちぬ」バスに乗りたい気分になりましたが、どこへ行くバスなのか分からないので乗車を諦めて、メトロ(地下鉄)3号線に乗ります。
向かった先は…




バルセロナで一番繁華な大通り、ランブラス通りです!


そして、そのランブラス通りに面して建つのが、今夜オペラを観るリセウ大劇場
芸術の都バルセロナを代表する歌劇場であり、ヨーロッパでも最も格式が高く豪華な歌劇場の一つとしても知られています。
また、三大テノールの一人ホセ・カレーラス は、このリセウ大劇場の音楽院出身だそうです。






劇場裏の路地にあるボックスオフィス(何故か、世界各地のどこの歌劇場でも、ボックスオフィスは分かり難い路地裏に隠れるように窓口を開いているんですよね…)で、日本から持参したネット予約のバウチャーを今夜の入場チケットに引き換えて、でもまだ開場まで時間があるのでランブラス通りを散策してみることにします。


リセウ大劇場前からランブラス通りを歩き始めて海の方に進んだところで、路地の先にやたらとガウディを強調している区画を発見。
ホテルもスーパーマーケットも土産物店も、みんなGAUDIです(笑)
さては、この近辺に何かガウディにちなんだ場所があるんだな、と思ったら案の定…


ランブラス通りから少し路地に引っ込んだ場所に建つ、この建物はグエル邸
ガウディのパトロンだった大富豪の邸宅として建てられた、ガウディ初期の傑作建築だそうです。

オペラの開幕まであまり間がないので、残念ながら今からグエル邸の中に入って見学する時間はありません。
今日は外観だけを見ていくことにします。


アーチ橋のようなエントランスが印象的な玄関正面。




初期作ということで、サグラダ・ファミリアのように建築全体が突如暴れ出したような衝撃的なダイナミックさはありませんが、それでも随所にガウディらしい挑戦性と冒険心を感じられるように思いました。
…建築デザインについては全くの素人なので、あまり偉そうなことは言えないんですけどね(笑)

現在、グエル邸はサグラダ・ファミリアやその他のバルセロナに存在するガウディの建築作品と共に、「アントニ・ガウディの作品群」として世界遺産に登録されています。




グエル邸の屋根の上に広がるバルセロナの空に、ようやく日暮れの気配が漂い始めました。
…そろそろ、リセウ大劇場に戻りましょう。もうすぐオペラの開演時間です。

34:OPERA NIGHT “Gran Teatre del Liceu” リセウ大劇場に続く

2014初夏・スペイン鉄道音楽美術紀行 32:聖家族教会サグラダ・ファミリア、聖堂内部を見る2

2014-07-06 | 旅行記:2014初夏 スペイン
Temple expiatori de la Sagrada Família~聖家族教会サグラダ・ファミリア~


31:聖家族教会サグラダ・ファミリア、聖堂内部を見る1からの続き











…いかがでしたか?サグラダ・ファミリア大聖堂内部。

ガウディが何を意図していたのか、それを現代の芸術家や建築家がどう解釈して表現しようとしているのかは、宗教的な要素も絡むのでとても僕が口出しできることではないのでしょうが、それでも素朴な感想として、
大聖堂全体が“生命”を表現していて、とても有機的な空間を創り出しているように思えました。

まるでサグラダ・ファミリアが一つの大きな生き物で、その体内に入り込んで包み込まれているような…

皆さんも是非一度、実際にバルセロナのサグラダ・ファミリアを訪れて、大聖堂に入ってみて下さい。
きっと、それぞれに何か深く感じることが、そこにはあると思います。



大聖堂の一画には、ローマ法王ベネディクト16世 がここでミサを執り行ったことを示すプレートが掲げられています。
サグラダ・ファミリアは建設工事中に既に法王に認定された由緒正しいBASILICAとなっているのです。
またサグラダ・ファミリアは、ガウディが存命中に完成させた「生誕のファサード」等の部分は2005年にユネスコの世界遺産にも登録されています。世界でも珍しい、工事現場の世界遺産なのです。


大聖堂の地下には非公開の地下聖堂があり、覗き窓から見下ろすことが出来ます。
ここにはサグラダ・ファミリアの完成を見ることなく、不慮の交通事故で世を去ったガウディの棺が安置されています。

サグラダ・ファミリアの地下にはガウディの眠る地下聖堂だけではなく博物館もあり、サグラダ・ファミリア建設事業に関するかなり本格的な展示を見ることも出来ます。



有名な「逆さ吊り構造実験模型(フニクラモデル)」もありました。
ガウディは数式を用いて計算した設計図よりもこういった実験モデルを多用して建設工事を進めたので、その仕事を引き継いだ現代の建築家たちは明確な設計図を使えずにかなり苦労することになったようです。

…また、現代におけるサグラダ・ファミリアの建設工事を困難なものにしている要因として、スペイン内戦という悲しい事情もあります。

なぜかここだけ日本語の説明パネルがあったのですが、博物館にはスペイン内戦で破壊された建設工事中のサグラダ・ファミリアについても展示紹介されていました。
写真のパネルで解説されているような理由で、ただでさえ少ないサグラダ・ファミリアの建設資料はその大半が失われてしまったのです…

それでも、人々がサグラダ・ファミリアを完成させるという情熱を捨て去ることはありませんでした。

現在、博物館に併設された地下工房では、内戦で破壊された構造実験模型の復元作業や設計図の解析作業が地道に進められています。
ガウディの死後、その驚異に満ちた異才の発想を正確に記録した資料は失われましたが、現代の人々は諦めることなく、新たな生命を吹き込んでサグラダ・ファミリアを蘇らせ、現実のものとして21世紀のバルセロナに完成させようとしているのです。




サグラダ・ファミリア大聖堂からの出口は、ガウディの死後に完成された「受難のファサード」から。


「永遠に完成しない」とも言われた異形の建築物、サグラダ・ファミリア。
現在、ガウディの没後100年となる西暦2026年の完成を目指し、急ピッチで建設工事が進められています。


サグラダ・ファミリアは、多くの人々の情熱が集まって産み出された一つの巨大な生命体のようでした。
きっと、これからも刻々とその驚異の姿を変えながら成長を続けていくのでしょう。
そして今から12年後には、世界中の人々を驚嘆させるようなとんでもない姿となって、カタルーニャの青空の下にそびえ立つに違いありません。
その時、僕もまたここに来ることにしましょう。

…今からその日が待ち遠しいです。

33:バルセロナ街歩き2日目 日暮れのランブラス通り、グエル邸に続く

2014初夏・スペイン鉄道音楽美術紀行 31:聖家族教会サグラダ・ファミリア、聖堂内部を見る1

2014-07-06 | 旅行記:2014初夏 スペイン
photo:聖家族教会サグラダ・ファミリア聖堂内


30:バルセロナ街歩き2日目 サグラダ・ファミリアで寿司ランチからの続き



間近で見上げる「生誕のファサード」。ここが驚異の世界への入り口です…





いよいよ、サグラダ・ファミリアの聖堂の中に入りました。

いまだ未完成のサグラダ・ファミリアですが、日本人彫刻家の外尾悦郎さんをはじめとする多くの芸術家や建築家の努力により着実に建造が進められており、近年にはついに大聖堂の内装がほぼ完成しました。

その完成したばかりの大聖堂、「この世のものとも思えない」程に凄いと噂に聞いていたのですが、実際に見てみると…
とても、言葉で表現出来るものではありませんでした。

だから、ここからは何も書きません。読者の皆さんは、この奇跡の光景を見てどう感じられるでしょうか…

ご覧下さい、これがサグラダ・ファミリア大聖堂です!






















32:聖家族教会サグラダ・ファミリア、聖堂内部を見る2に続く

昨日の観光特急あそぼーい!(平成26年7月5日・熊本行き102号)

2014-07-06 | 鉄道

昨日は映画を観に行ったのですが、お目当ての「超高速!参勤交代」 が自宅最寄りのシネコンでは上映されておらず、やむなく熊本市郊外の巨大ショッピングモール併設シネコンまで遠征。
上映開始待ち時間にショッピングモール近くのJR光の森駅まで散歩していたら、楽しい観光特急がやって来ました!
熊本県南部ではなかなか見る機会のない「あそぼーい!」、この日も3号車ファミリー車両の「白いくろちゃんシート」や車内遊園地は大賑わいだったようですね。


撮影地:豊肥本線 光の森駅付近

2014初夏・スペイン鉄道音楽美術紀行 30:バルセロナ街歩き2日目 サグラダ・ファミリアで寿司ランチ

2014-07-02 | 旅行記:2014初夏 スペイン
Temple expiatori de la Sagrada Família~聖家族教会サグラダ・ファミリア~


29:バルセロナ街歩き 夜のサグラダ・ファミリアからの続き

2014年4月30日

目が覚めると、もう朝の9時過ぎ。
昨夜の夜歩きと夜更かしのせいで、ちょっと寝坊してしまいました。
急いで起きて、シャワーを浴びて身体に気合を入れます。今日も頑張ってバルセロナの街に繰り出さないと…


ホテルのベランダから眺める、朝のバルセロナ・サンツ駅。
今日もカタルーニャは青空が広がって良い天気です。さぁ、出かけましょう!

昨夜も乗ったメトロ(地下鉄)5号線に乗って、やって来たのは聖家族教会サグラダ・ファミリア





つい十数時間前に、夜の闇に浮かび上がる異様な光景を見て身がすくむ思いをした「生誕のファサード」。
…いや、明るい日差しの下で見ても、やっぱり圧倒的に異様なのは変わりませんが。

さて、今日はいよいよこのサグラダ・ファミリアの中に入ろうと思います!


早速、「受難のファサード」側にある入場チケット売り場に向かおうとすると、既に長蛇の列が…
「しまった、朝一番に来るつもりだったのに、寝坊したのがまずかった」と後悔しつつ入場チケット購入の行列の最後尾に並ぼうとしますが、行列があまりにも長くてなかなか最後尾にたどり着きません。

…結局、行列はサグラダ・ファミリアの周囲をぐるっと半周するまで伸びていて、また「生誕のファサード」の前まで戻ってきてしまいました。

「まさか、こんなに長い大行列に並ばないと入場チケットを買うことすら出来ないとは…サグラダ・ファミリア恐るべし!」

今からこれだけの大行列に並んで、この調子だと一体いつになったら入場チケットを手に入れて中に入れるのか見当もつかず、既にうんざりしてきましたが、
入場者が大勢押しかけ長蛇の列をなすことは、建設費用を全て入場者から徴収するチケット料金と寄付とでまかなっている“贖罪教会”であるサグラダ・ファミリアにとっては実に喜ばしいこと。
実際、年々人気が高まり入場料金収入が増加傾向のサグラダ・ファミリアはその分、工事の進捗率もアップして完成予想が早まっているという話を聞いたこともあります。

「永遠に完成しない」とも揶揄されたこの世紀の一大建築を少しでも早く完成させるためだと思って、我慢して黙って行列に並ぶことにしましょう。


並び始めて約40分が経過。ようやく「生誕のファサード」側の角まで進みました。


並び始めて約1時間15分が経過。
大聖堂の工事足場の下まで進みましたが、陽射しが遮られてビル風(いや、サグラダ・ファミリア風?)が吹くので寒い!風邪ひきそう…


並び始めて約1時間50分が経過。やっと「受難のファサード」の近くまで進みました!
入場チケット売り場までもうすぐです…


そして並び始めて約2時間で、ようやく入場チケット売り場に到達!!


午後1時過ぎ、ついに念願のサグラダ・ファミリア入場チケットを手に入れました!!

でも、尖塔の上へと登れる入場チケットは時間を区切って販売枚数に制限がかかるので、次の入場時間が午後6時まで待たされると言われ、今日は夕方からまた別の用事があるのでそんなに待っていられず尖塔へと登ることは断念…

やむを得ず大聖堂内だけに入れるチケットを購入、それでも今すぐは入場できず午後2時からの入場開始とのこと。
午後2時まで、のんびり待ちましょう。
そう言えば今日は朝から急いでいたから何も食べていないので、お腹が空いたな…


サグラダ・ファミリアの斜向かいにスーパーマーケットのカルフールを発見、お昼ごはんにSUSHIを調達してきました。
SUSHITAという現地ブランドの、巻き寿司のパック2種類。


せっかくなので、「生誕のファサード」の真向かいにある公園のベンチに座って食べましょうか。
サグラダ・ファミリアを見ながら食べるSUSHI!何という贅沢な、そしてシュールなひと時(笑)


SUSHITAの寿司にはちゃんとワサビの小袋も入っていますが、中国製のようです。


そして醤油は…これって間違って「めんつゆ」を入れちゃったんじゃないの?

まぁ、海外で食べる寿司はあくまでもSUSHIなのであって、味の云々は置いといて、日本の寿司とのカルチャーギャップを愉しむのが正しい食べ方(だと思う…)
スペインのSUSHI、楽しませてもらいました!



SUSHIを食べ終わると、もうすぐ午後2時。


さあ、サグラダ・ファミリアの大聖堂を見に行きましょう!

31:聖家族教会サグラダ・ファミリア、聖堂内部を見る1に続く