天燈茶房 TENDANCAFE

さあ、皆さん どうぞこちらへ!いろんなタバコが取り揃えてあります。
どれからなりとおためしください

2016ニューヨーク滞在記 6:NYマンハッタン街歩き

2016-06-26 | 旅行記:2016 ニューヨーク
ブルックリン橋とマンハッタンの摩天楼


5:ボルチモア散歩 港街とB&O鉄道博物館からの続き

ボルチモアからNYに戻って来て、イースト川を挟んでマンハッタン島と向かい合うクイーンズ区ロングアイランドのホテルにチェックインする頃にはもうすっかり夜。

ホテル代が極めて高額なマンハッタンを離れて、あえて選んだロングアイランドの手頃なビジネスホテルの窓からはしかし、最高のNYの夜景が広がっていた。
さすがにマンハッタンの摩天楼のスカイラインが雨上がりの夜空に描き出す夜景は、マンハッタンにいたのでは眺めることが出来ない。






一夜明けるとこんな感じ。
すぐそこにマンハッタン島につながるクイーンズボロ橋が見えている。


せっかく早起きしたので、イースト川までジョギングしてみた。
この辺りはアメリカのTVドラマの撮影地として使われることが多い地区なので、見たことのあるような風景が現れて走っていても楽しい。
ちなみに、このルーズベルト・アイランド橋は「エレメンタリー ホームズ & ワトソン in NY」で殺人事件の現場となった場所(笑)
どうやら「エレメンタリー」はロングアイランド地区で集中的に屋外ロケを行っているらしく、ホームズの住んでいるアパルトマン周辺のお馴染みの風景がそこかしこにある。


ホテルに戻って朝食を食べたら、本格的にNYの街歩きに出発!
まずは地下鉄を乗り継いでブルックリンへ。




NYの観光写真の定番ブルックリン橋のすぐ隣に架かるマンハッタン橋の橋桁下は、イースト川に面した水辺公園になっているので景色を眺めながらの散歩も楽しい。
…ちなみにここは、ドラマ「FOREVER Dr.モーガンのNY事件簿」でいつもモーガン先生が全裸でイースト川から這い上がってくるお馴染みの場所ですね(笑)
川向うのロウアーイーストサイドにはモーガン先生が住んでいる“エイブの骨董品店”として登場した貸しビルも実在しているのを見つけたぞ。


ブルックリン橋には歩道があり、歩いて渡ることが出来る。
公道なので、もちろん無料。



ブルックリン側から歩いてブルックリン橋を渡ると、目前にマンハッタンの摩天楼がどんどん近づいてくるので圧倒的な絶景!

マンハッタン島に着いたら、島の最南端バッテリーパークへ。
ここからマンハッタンのベッドタウンであるスタテン島へと向かう無料のスタテンアイランドフェリーに乗って、暫しNYの船の旅を楽しむことが出来る。



そしてスタテンアイランドフェリーに乗ったら、右舷側に注目!



自由の女神像のすぐ近くを航行するので、NYの市民の足であるスタテンアイランドフェリーは絶好の観光ルートにもなっているのだ。

スタテンアイランドフェリーの船旅を楽しんでマンハッタンに戻ったら、華やかな五番街へ。





セントラルパークからプラザホテルの前を通り、ニューヨーク近代美術館(MoMA) の方へと向かって歩いていると、一際目を引く金ピカのビルが…


近頃話題のお騒がせ男、アメリカ大統領候補ドナルド・トランプ氏の本拠地(?)、トランプタワーがそびえ建つ!
…しばらく眺めていた間にもひっきりなしに世界各国からの観光客が笑いながら記念撮影に興じていたが、果たして今年の秋以降はここは本当に“アメリカ大統領の自社ビル”になってしまうのだろうか?

もしそうなったら、もう笑い事では済まないと思うのだけれど。

NYマンハッタン街歩きの締めは、五番街を南下してタイムズスクエアへ!







すっかり日が暮れて、NYに再び夜が訪れた。
きらびやかなネオンが一斉に煌めくタイムズスクエアは、一日で最も美しく華やかな時間を迎えている。



…さて、ここまで来たらブロードウェイのミュージカルを観ていかない手はない。
僕も今からタイムズスクエア近くの劇場で夢のショータイムを愉しむ事にしよう。

それでは皆さん、この続きはNYブロードウェイに出現したパリのオペラ座でお会いしましょう!
7:NY劇場巡り ブロードウェイからメトロポリタン歌劇場までに続く

2016ニューヨーク滞在記 5:ボルチモア散歩 港街とB&O鉄道博物館

2016-06-18 | 旅行記:2016 ニューヨーク
ボルチモア インナーハーバーに停泊展示されている帆船


4:アセラ・エクスプレスとA列車で行こう!からの続き

NYからアムトラックの高速列車アセラ・エクスプレスに乗って2時間余りで到着するボルチモアは、アメリカ合衆国首都のワシントンDCに程近い港街。
アメリカでも最も古くから存在する文字通りの“古都”で、長い歴史と港街ならではの多彩な文化を持つ。



そんな“古都”ボルチモアも産業の衰退により治安が悪化して危険で荒んだ街となっていたそうだが、近年では港地区インナーハーバーの再開発が大々的に行われ、活気を取り戻したと言われている。


ボルチモア・ペンシルバニア駅(通称ペン駅)からLRT(ライトレール)の路面電車に乗って、やって来たのはカムデンヤード駅。
大リーグのボルチモア・オリオールズの本拠地である野球場の真横にあるこの駅で降りて、野球場とは反対側の方角に向かって歩いて行くとインナーハーバー地区だ。

…という訳で、インナーハーバー地区を散策してみるが、生憎のどんよりとした曇り空。



…かと思うと急に天候が回復して、青空が広がった。
さすが港街だけあって、海の天気は変わりやすい?

インナーハーバー地区で海を眺めたり、シーフードレストランで名物の蟹料理「クラブケーキ」に舌鼓を打つのも良いが、ボルチモアに来たら是非とも行ってみたい場所が郊外にある。


B&O鉄道博物館だ!



アメリカ最古の鉄道会社ボルチモア&オハイオ鉄道(B&O鉄道)によって建設された機関庫を改修したB&O鉄道博物館。
この機関庫のある場所は「アメリカの鉄道発祥の地」とされているそうで、名実ともにアメリカの鉄道の聖地である。



巨大な円形の機関庫内には、アメリカの鉄道史に輝く名車たちがずらりと勢揃い。


B&O鉄道初期の頃のものと思われる古典車輌。鉄道というより馬車に近い雰囲気。


アメリカの「1号機関車」がいた。

円形機関庫以外にも、B&O鉄道博物館の広大な敷地内には整備工場の建屋もあり、大型の蒸気機関車たちがぎっしりつめ込まれて展示されていた。


居並ぶ蒸気機関車たちの中でも一際目を引いたのが、このド派手な機関車!
流線型スタイルに真っ黄色をまとったボイラーとギラギラのステンレス無地の組み合わせというイカした、いやイカれて常軌を逸したブッ飛んだデザイン!

なんなんだコイツは!?

1920-30年代の流線型ブームに乗って登場した機関車らしいのだが、なんというか…いかにもアメリカらしい機関車だ。まさに全盛期のド派手なアメ車をそのままSLにしたようじゃないか!
…でも、車体が煤煙で汚れたら清掃するのが大変だったろうなぁ(笑)


そして、整備工場の片隅にひっそりと佇んでいたこの機関車…



解説板には“Mikado”とある。
Mikadoとは日本の天皇(帝=ミカド)のことで、車輪配置が1D1(2-8-2)の蒸気機関車がアメリカから日本に初めて輸出される際にメーカーが「ミカドの国への機関車だから」という理由で命名したのが由来だ。

ミカド型の蒸気機関車はその後、日本国内でも標準的な貨物列車牽引用機として盛んに製造されるようになり、デゴイチことD51もミカド型である。
また、第二次大戦中はアメリカでは敵国に関する愛称だとしてMikadoという呼び方が禁じられたが、鉄道会社の現場では変わらずMikadoまたは親しみを込めてMikeと呼ばれ続けたという…



アメリカの鉄道の聖地で見つけた、アメリカと日本の鉄道との意外な関わりと秘められた歴史に想いを馳せつつ、B&O鉄道博物館とボルチモアの街を後にした。

…さぁ、そろそろNYに戻ろうか。

6:NYマンハッタン街歩きに続く

2016ニューヨーク滞在記 4:アセラ・エクスプレスとA列車で行こう!

2016-06-12 | 旅行記:2016 ニューヨーク
NYペンシルバニア駅 Penn Station 地下プラットホームに停車するアセラ・エクスプレス


3:アメリカ自然史博物館とヘイデン・プラネタリウムからの続き

NY市民の足として、マンハッタン島とその周辺地域をくまなく結ぶ地下鉄網。
その中でも特に知名度が高いのが、ブルックリンとハーレムを結ぶニューヨーク市地下鉄A系統、いわゆるA列車だ。





誰もが一度は聴いたことがあるJAZZの定番中の定番曲「A列車で行こう(Take the "A" Train)」で、「A列車に乗ってハーレムに行こう、JAZZを聴きに行こう!」と歌われたNY市地下鉄A系統、
実際には単なるNYの通勤路線なのだが、それでも走り去る青いAのマークを見送ると、殺風景な地下鉄駅のどこかからあの軽快なピアノのイントロが聴こえてくるような気がするのだ。

そんなA列車に乗って僕が向かったのは、ハーレムのゴキゲンなジャズクラブ…ではなく、マンハッタンのど真ん中にあるペンシルバニア駅(通称ペン駅)
全米鉄道旅客公社アムトラックのターミナル駅でありアメリカで最も乗降客数が多い駅として知られるが、プラットホームは全て地下にあり、ペン駅の真上にはマディソン・スクエア・ガーデンが建っている。




ペン駅から乗車したのは、アメリカ唯一の高速列車であるアセラ・エクスプレス
アメリカ北東回廊のメガロポリス地帯を貫き、ボストンからニューヨークを経て首都ワシントンDCとを直結する、アムトラックが誇る特急列車だ。

これからアセラ・エクスプレスに乗って暫しNYを離れ、ワシントンDC近郊の港街ボルチモアまで小さな旅に出ることにしよう。


車内は日本の新幹線より小ぶりで狭く、ビジネスクラスは横4列に座席が並ぶオープンサロンスタイル。

アセラ・エクスプレスの車輌はフランスのTGVを基に製造されたもので、全席定員制でファーストクラスとビジネスクラスのみ。
航空機に対抗する目的で運行されているので、チケットも航空券のようにオンライン予約のEチケットとなる。
価格もかなり強気に設定されていて、オンライン予約の早割でもビジネスクラスでNY―ボルチモア往復で300ドル以上…
その割には最高速度は九州新幹線よりも遅い時速240キロしか出さず、走行ルートも専用の高速区間などは無くて全区間が老朽化の進んだ在来線区間のみ。
大丈夫かアムトラック…


アセラ・エクスプレスには車内にカフェテリアがあり、軽食をテイクアウトできる。
いかにもアメリカらしいメニューだと思いチョイスしたターキーのサンドイッチはかなりボリュームがあって、一つ食べればお腹一杯に…

車窓にはアメリカ東海岸の大都市と自然が交互に入り混じった風景が広がる。


NY近郊のニュージャージー州を走るダブルデッカーの近郊列車。ゴツい…


NYとDCのほぼ中間、フィラデルフィアの近郊列車。

NYから2時間少々で、ほぼ定刻通りにアセラ・エクスプレスはボルチモアに到着した。



アセラ・エクスプレスは終着駅のワシントンDCのユニオン駅を目指して走り去る。

さて、到着したのはボルチモアの市街地から少々離れた場所にあるペンシルバニア駅(通称ペン駅)
…って、NYと同じ駅名じゃないか!!(笑)

実はNYもボルチモアも、どちらのペン駅もペンシルバニア鉄道という鉄道会社が自社専用駅として建設した為に社名が駅名となっており、ペンシルバニア鉄道がアムトラックに引き継がれた後も駅名はそのまま残ったということらしい。



ボルチモアの街には無料の循環バスが走っていて、駅から市街地までは簡単に移動することが出来る。
市街地のホテルにチェックインして荷物を置いたら、つかの間のボルチモアの休日を楽しむとしよう。
という訳で、次回は番外編のボルチモア滞在記となります。お楽しみに(笑)

5:ボルチモア散歩 港街とB&O鉄道博物館に続く

今朝のSL人吉(平成28年6月11日)

2016-06-11 | 鉄道

今日は週間天気予報では曇のち雨だったのに、今朝目が覚めたら青空でいい天気だったので急遽、自宅近所でSL人吉を迎撃して来ました。


思わぬ梅雨の晴れ間となりましたが、午後からは雲が広がって明日以降は大雨になるようです。
熊本地震の影響で山では地盤が緩んでいますから、土砂災害が発生しないといいんですけどね…

「ななつ星in九州」と「SL人吉」のランデブーを追え!

2016-06-10 | 鉄道
Photo:豊肥本線不通に伴う臨時ダイヤで白昼の熊本県下を走るクルーズトレイン「ななつ星in九州」


今日(平成28年6月10日金曜日)は、有給休暇を取って朝からJR新八代駅へ…

現在、熊本地震の影響で不通となっている豊肥本線を迂回して臨時ダイヤで走行中のクルーズトレイン「ななつ星in九州」の迎撃に挑みます!
通常は夜間に熊本県下を通過してしまう「ななつ星」ですが、臨時ダイヤでは白昼堂々、肥薩おれんじ鉄道から鹿児島本線へと熊本県を北上していくのです。


今日は梅雨の合間の青空が広がり、絶好の撮影日和。
まずは手慣らしに、人吉へと向かう「いさぶろう 1号」を撮影。明るい陽射しに赤い車体が映えますね。

続いていよいよ、「ななつ星」がやって来ます!




…しまった、思ったより速い速度でぶっ飛ばして来たので、後打ちは追いつけずに展望車がブレた(笑)

ともあれ、念願だった地元の駅での「ななつ星」の昼間撮影が遂に実現しました!
しかし、今日の撮影ミッションの本番はこれからです。大急ぎで宇土まで北上します。「ななつ星」はこの後、有佐駅で51分間停車の大休止を行います。その間に先回りです!

やって来たのは、宇土市のショッピングセンターと運動公園に挟まれた場所で鹿児島本線を跨ぐ陸橋の上。先日こっそりロケハンに来て発見した場所です。
ここからは鹿児島本線の複線区間を見通すことが出来ます。
そしてどうやら、「ななつ星」はこの付近で「SL人吉」とすれ違うダイヤとなっているようなのです。
今日の撮影の本番ミッションは、この「ななつ星in九州」と「SL人吉」のランデブーを狙い撃ちにすること!
さて、上手くいきますかどうか…

だがしかし…運命は無情だった…


「あ~あ!SLが先に来ちゃったよ…」残念!ランデブー迎撃ミッションは失敗です…

そして「SL人吉」通過のわずか数分後に、「ななつ星」がやって来ました。




「うう…もうちょっと早く来て、ここでSLとすれ違ってくれれば最高だったんだけどな…」


まぁ、またチャンスはあるさ。諦めないぞ!

夕方、せめてもの気晴らしにと再び「SL人吉」を単体で撮影。


新緑の季節で日照時間も長いので、夕方の帰り便も比較的きれいに撮れますね。

「ななつ星in九州」と「SL人吉」のランデブー狙い撃ちは失敗しましたが、それなりに楽しい初夏の撮影日和でした。

そして帰宅後、これが届いていたという…

「あ~あ、またダメだったか!」
クルーズトレイン「ななつ星in九州」の今年度秋・冬出発分の抽選結果通知、またしてもハズレ…
しかも前回は何とかキャンセル待ちにまで漕ぎ着けたと言うのに、今回はキャンセル待ちすらハズレましたね、もうどうしようもないな~
今回は熊本地震の風評で応募数が減るかと思ったら、ほとんど減らずに相変わらずの高倍率で平均24.1倍に達したそうですからね。


これまでに届いた抽選結果通知のハズレカードの背表紙を並べてみたら、きれいなカードコレクションになりました(笑)
でも出来ればもう、これ以上カードコレクションが増えて欲しくないんですけど…

今日のSL人吉…ちょっと訳あって違う場所で(平成28年6月5日)

2016-06-05 | 鉄道

おっ、来た来た!


直線区間の複線がいい感じ!?
この辺りで例の“ある列車”とすれ違ってくれればいいんだけど…


ここまで引き付けちゃうと、フェンスが写り込んじゃうな~


そしてダメ押しの後打ち。
構図はともかく、フェンスの写り込みが限界越えてるね…

と、今回はいつもと違う場所で妙な撮り方をしていますが、実はこれは今週末のある企みのための下見、ロケハンなのです…
今は詳しくは言えませんが(笑)

週末をお楽しみに。(ΦωΦ)フフフ…

2016ニューヨーク滞在記 3:アメリカ自然史博物館とヘイデン・プラネタリウム

2016-06-05 | 旅行記:2016 ニューヨーク
アメリカ自然史博物館 American Museum of Natural History セオドア・ルーズベルト記念ホール


2:マンハッタンのスペースシャトルからの続き

NYマンハッタン島の真ん中にある広大で緑豊かなセントラルパーク、その一画を占める“世界で一番有名な美術館”メトロポリタンミュージアムとセントラルパークを挟んで向かい合って建つのが、“世界で一番有名な博物館”アメリカ自然史博物館だ。





セントラルパークに面してそびえ建つ堂々たる円柱の並んだ正面ファサードから入ると、エントランスホールには巨大な恐竜の骨格標本が出迎えてくれる。



ここはNYの観光案内には必ず登場する定番撮影スポットで、ハリウッド映画「ナイトミュージアム」の舞台にもなったので、博物館には興味が無くても知らぬ人はほとんどいないであろう。
おそらく世界中の誰もが一度は写真なりTV映像なりで目にしたことのある場所ではないだろうか。

博物館への入場者でいつもごった返しているエントランスホール、人混みと恐竜に気を取られてあまり気が付く人もいないと思うのだが、実はここにはとても意外で不思議なものがあるのだ。


いきり立つ恐竜の肋骨の向こうに見えるエントランスホールの壁面には、展示室へと続く扉の周り一面に鮮やかに彩色された美しい壁画が描かれていることが分かる。
その壁画を目を凝らしてよく見ると…




何と大日本帝国の文字が!
鎧装束をまとって弓をひく武士の姿や、着物姿の日本女性や童子の姿も描かれている。その後ろには地名がローマ字表記された東北地方の日本地図も…


このアメリカ自然史博物館エントランスホールの壁画は、どうやら大和神話の時代から明治期までの日本史を描いたものであるらしい。
そこには日本だけでなく周辺の諸外国、特にロシアの歴史も並行して描かれており、最後は日露戦争を経てポーツマス講和会議が結ばれ平和が訪れる場面で終わっている。
壁画にもしっかりと、ポーツマス講和会議に出席した高平小五郎と小村寿太郎の姿が苗字入りで描かれている。

なぜアメリカ自然史博物館に日本史とポーツマス講和会議の壁画が!?

…どうやら、これはポーツマス講和会議に尽力した第26代アメリカ大統領セオドア・ルーズベルトの功績を称えるという意味で描かれたものらしいのだ。
このエントランスホールの正式名称はその名もセオドア・ルーズベルト記念ホール。アメリカ自然史博物館には他にも、正面玄関前にセオドア・ルーズベルトの騎馬像もある。
そう言えば映画「ナイトミュージアム」にもしっかり出演して博物館内を動きまわってたらしいねぇ、ルーズベルト…

さて、アメリカ自然史博物館の館内展示はとにかく質量共に膨大で分野も多岐に渡り、一々じっくり観て回っていたら時間と体力がいくらあっても足りやしない。
まさに迷宮のようなアメリカ自然史博物館だが、宇宙好きなら絶対に外せないのが本館の正面右手側の大部分を占めるローズ地球・宇宙センターである。


ローズ地球・宇宙センターの建屋にすっぽりと収まった球体。これが“世界で一番有名なプラネタリウム”ヘイデン・プラネタリウムだ!





ヘイデン・プラネタリウムでは2016年5月現在、星空解説は行われておらず、1日数回の全天周映像作品の上映のみを行っている。この日はアメリカ自然史博物館がオリジナル製作したDark Universeという作品を上映していた。
つまりヘイデン・プラネタリウムは実質、全天周映像シアターとなっており、直径21mのドーム内にはプラネタリウムの御本尊である光学式投影機自体が設置されていなかった。

…おかしいな、確かここにはカールツァイスの最上位モデルであるプラネタリウム投影機UNIVERSARIUM Mark IXが設置されている筈なんだが。

念願だった“世界一有名なプラネタリウム”を訪れる事が出来たのに、プラネタリウムの象徴である投影機が無いのはやっぱり寂しい…
ドームの中央部の床面には、ちょうど投影機が設置出来るくらいの広さの平面が空き地となっていたので、ひょっとしたら一時的にメンテナンス等の為にUNIVERSARIUM Mark IXを運び出していたのかも知れない。

いや、もしかしてあの床の下にはUNIVERSARIUM Mark IXが隠されていて、光学投影を行う時はThunderbirdsさながらに床が開いて投影機がせり上がって出てくるとか…!?
なにしろここはナイトミュージアムの舞台。ヘイデン・プラネタリウムにもそれくらいの秘密が隠されていても不思議じゃないかもね(笑)

4:アセラ・エクスプレスとA列車で行こう!に続く