天燈茶房 TENDANCAFE

さあ、皆さん どうぞこちらへ!いろんなタバコが取り揃えてあります。
どれからなりとおためしください

2016ニューヨーク滞在記 10:デルタ航空成田―JFK便の機内食

2016-07-10 | 旅行記:2016 ニューヨーク
デルタ航空成田―JFK便のボーイングB777


9:NYマンハッタン食べ歩き!からの続き

今回の旅で使ったデルタ航空成田―JFK便
デルタ航空は今回が初めての利用、しかも実はスカイチーム系のマイレージを使っての無料特典航空券での搭乗なのだ(笑)
アメリカの航空会社は何となく「機内食がマズイ!」というイメージがあるけど、さてデルタ航空の機内食はどんな感じかな…

先ずは行きの成田発JFK行きの夕食から。

手元に配られたメニュー表によると
「鶏肉のソテー、マッシュルームソース、ポテトグラタン、ブロッコリー、にんじん」
それに「寿司、玉子焼き、さつま芋の甘煮の前菜、ミックスグリーンサラダ、ロールパンとバター、デザートと主に」
とのこと。


「ミッドナイトスナックサービス」
小さなサンドイッチとクッキー、カットフルーツまであってなかなか充実している。

到着前の軽食。

「鶏肉、野菜と生姜の焼きそば」
「パン、新鮮なフルーツ、オレンジジュースと共に」




NYからの帰り便、JFK発成田行きの夕食。

「鶏胸肉、ラタトゥイユ、ポレンタ」
…ポレンタとはとうもろこし粉を使った粥とのこと。イタリア料理らしい。
「シュリンプカクテル、ガーデンロールサラダ、ロールパンとバター、デザートと主に」


「ミッドナイトスナックサービス」
小さなサンドイッチになぜかマヨネーズの小袋、それにバナナが1本と、なんともアメリカらしい夜食。


到着前の軽食は
「チェダーチーズとチャイブのオムレツ、チキンアップルソーセージ、ポテトウェッジ」
「パン、新鮮なフルーツ、チョコレート、オレンジジュースと共に」


…行きも帰りも、かなり充実していて美味しい機内食だった。
機内サービスもオンデマンドのビデオモニターを使ったシステムが便利だったし、デルタ航空なかなかやるな!
これなら、今度はちゃんと料金を払って航空券を買って乗ってもいいかも(笑)

さて、今回のニューヨークの旅はこれにて無事に終了。
次は…夏休みに、久々に東南アジアを目指します。しかも初めてLCC(格安航空会社)の長距離国際線を使ってのエコノミーな節約旅行に挑戦!
久しぶりの陸路での歩いての国境越えにも挑むし、元バックパッカーの血が騒ぐ!…どうなりますことやら。



それではまた。今年の夏休みにクアラルンプールとバンコク、そしてマレーシア・タイ国境でお会いしましょう。
天燈茶房亭主mitsuto1976 拝


【2016ニューヨーク滞在記:終わり】

2016ニューヨーク滞在記 9:NYマンハッタン食べ歩き!

2016-07-10 | 旅行記:2016 ニューヨーク
8:摩天楼の天才発明家 NYのニコラ・テスラの足跡からの続き

アメリカでも、ちゃんと正規品の「お~いお茶」のペットボトルを売ってるんだよねぇ(笑)
ちなみに現地での商品名も「Oi Ocha」らしい…おいお茶!日本より高圧的態度w


港街ボルチモアのシーフードレストランで、名物の蟹と海老の料理をいただきます。
しまった「クラブケーキ」は写真を撮る前に平らげてしまった(笑)
(参照記事→5:ボルチモア散歩 港街とB&O鉄道博物館


でもアメリカの食事と言ったら、やっぱりジャンクフードのイメージだよねぇ


という訳で、“世界で一番有名な博物館”アメリカ自然史博物館の館内フードコートのチップス(あっアメリカではフレンチフライズと呼ぶのか?)とベーコンバーガー。
…ペットボトルのジュースとセットだと、確かこれだけで20ドル近くしたような。場所代込みとは言え、いくらなんでもぼったくり過ぎ!
しかも「揚げたイモ」は冷めてるしベーコンは焦げる寸前で激マズ。うむむ、手痛いアメリカ飯の洗礼を受けてしまった。
(参照記事→3:アメリカ自然史博物館とヘイデン・プラネタリウム


でもこれは美味しかった!
イーストビレッジのオフ・ブロードウェイ「ストンプ」を観た帰りに地下鉄駅前のフライドチキンの店「ブルーリボン・フライドチキン」で食べたチキンバーガーとフライドチキンのセット!
これで2人分だけど、ボリューム満点!!
「ブルーリボン・フライドチキン」は地元ニューヨーカーの間でも話題の人気店だそうです。
(参照記事→7:NY劇場巡り ブロードウェイからメトロポリタン歌劇場まで


…だがしかし、このワサビハニーソースだけはいただけなかった(笑)
ワサビと蜂蜜を合わせようとか、何で思いつくかな~アメリカの人は…


そして締めは、帰国前のJFK空港のターミナル内にあったバッファローウイング専門店「バッファローワイルドウイング」でバッファローウイングを。
…僕はバッファローウイングって何のことか知らなかったので、てっきり「バッファロー肉のステーキ店か!?確かにそれはワイルド!!」と思ったが、何の事はない手羽先のピリ辛ソース料理のことだった(笑)

手羽先のバッファローウイングを食べたら、NYともお別れ。
さようならアメリカ、そして、ごちそうさま…

10:デルタ航空成田―JFK便の機内食に続く

2016ニューヨーク滞在記 8:摩天楼の天才発明家 NYのニコラ・テスラの足跡

2016-07-10 | 旅行記:2016 ニューヨーク
ニコラ・テスラが亡くなるまで住んでいたマンハッタンのホテル・ニューヨーカー


7:NY劇場巡り ブロードウェイからメトロポリタン歌劇場までからの続き

NYマンハッタンのど真ん中、マディソン・スクエア・ガーデンとペンシルバニア駅の前に立つと、一際目を引くのが通りの斜向かいにそびえ建つアールデコ様式の超高層ビル。
NYでも最も規模の大きな老舗ホテル、ニューヨーカー(NEWYORKER)だ。



今回の旅では、このホテル・ニューヨーカーにも一晩宿泊した。
実は、このホテルに泊まる事も今回の旅の目的の一つ。ホテル・ニューヨーカーに住んでいた、ある人物の足跡を辿り、その人の日々の生活の息吹を感じてみたかったのだ。

その人物の名はニコラ・テスラ
…電気の魔術師、稲妻博士と称され、発明王エジソンが生涯で最も恐れた男とも呼ばれ、一世紀前に交流電気の技術を確立して今日の文明社会の根幹を築き上げた、偉大なる天才発明家である。

天才であるとともに孤高の人でもあったテスラは、全世界の人類に貢献する偉業を成し遂げたにも関わらず名声を失い、晩年は孤独だったという。

ユーゴスラビアの片田舎に生まれ、パリでエジソンの部下として働き、やがて意気揚々とNYにやってきた長身痩躯なセルビア人の美青年は、いつしか“摩天楼の天才発明家”として颯爽とマンハッタンを闊歩し、かつての師でありやがて袂を分かち生涯のライバルとなったエジソンとの、交流方式と直流方式がまさに火花を散らす全面対決となる電気戦争に突入しエジソンを震え上がらせることになる…
だがしかし、電気戦争に自らの交流方式で完全勝利しながらも、気が付けばテスラは無名の忘れ去られた過去の人となり、身寄りもなくホテル・ニューヨーカーの一室に暮らす老人となっていた。

ある冬の朝、部屋の掃除に訪れたホテルのメイドが、ベッドの中で冷たくなっているテスラの遺体を見つけた。テスラは夜のうちにたった一人でこの世を去った。
世界を変えた天才発明家の、あまりにも孤独で悲壮で、そして静かでドラマチックな最期だった…

僕はニコラ・テスラのファンであり、今までにも世界各地にテスラの生涯の足跡を辿ってきた(※)
テスラが生涯を終えた地が今でも営業している老舗ホテルとあらば、泊まらない訳にはいかない。今回のNYの旅で最初に準備したことは、航空券とこのホテル・ニューヨーカーの予約手配だった。

関連記事:2006-2007東欧バルカン旅行記その1 ベオグラード
2015夏 ドイツ/クロアチア/ボスニア・ヘルツェゴヴィナ紀行 8:ザグレブ技術博物館のニコラ・テスラ

ホテル・ニューヨーカーにチェックインしたら、背広に着替えてネクタイを締め、帽子をかぶって、「訪問」の準備を整える。
さあ、憧れの老発明家が暮らす部屋に、彼に会いに行こう!


テスラの住む部屋がある高層階フロアには、彼の功績を示す簡単な展示もあった。

どうやら今なおホテル・ニューヨーカーはテスラをお得意様の常連客として扱っているようで、宿泊客向けのリーフレットにも「当ホテルにはニコラ・テスラ様が長期滞在されています」との紹介文も見えた。テスラファンとしては嬉しい限り。



そして、廊下の突き当りの部屋のドアには…





ここが、天才発明家が暮らす部屋だ!


テスラの部屋、3327号室。
…1933年から43年に亡くなるまでの10年間、彼はこの部屋で暮らしていた。


隣の3328号室は彼のオフィスのようだ。

ちなみに、どちらの部屋もホテル・ニューヨーカーでは高級グレードなクラスのジュニアスイートルームである。
…一部の文献では、テスラは晩年は破産状態でほぼ無一文となり、部屋代も払えないのでホテルからも次々に追い立てられて住まいを転々としていたといったことが書かれているのだが、スイートを続き部屋で10年間も使っていたとはテスラ先生、実はそんなに生活に困っていなかったんじゃないのか…?何しろ全盛期には一体何億ドル稼いだか分からないような人だからなぁ(笑)

「さて、折角テスラ先生の住まいとオフィスを訪ねたが、どうやら留守のようなので今夜は帰って僕も寝るとしよう。
心配していた程には苦しい暮らしをしている訳でもないようだし、とりあえずは安心した…」



翌朝、ホテル・ニューヨーカーから数ブロック離れたところにあるというもう一つのテスラの研究所を訪ねる。


マンハッタンでは雨の朝、自転車レース大会を開催中。
大通りをひっきりなしに自転車がやって来るので横断するのも一苦労…


ロウアーマンハッタンにあるRadio Waveビル

ここは昔はGerlachというホテルで、Tesla Memorial Society of New YorkのWebサイトによるとテスラが1896年頃に住んでいたとのこと。
ちょうどその前年に、テスラの研究所が入居していたビルが火災で焼失するという事件があったばかりなので、ひょっとしたら火事で焼け出されたテスラと彼の研究所が仮住まいとして使っていたのかもしれない。




Radio Waveビルは今ではただの雑居ビルといった佇まいだが、外壁にテスラがここに住んでいたことを記したプレートが掲げられていた。

ちなみにここに住んでいたちょうどその頃、テスラは無線操縦ボートを発明して、マディソン・スクエア・ガーデンでデモンストレーションの公開実験を行っている。
これは今日の無線通信オートメーション技術、そしてロボット技術の先駆けであり、やがては宇宙での遠隔操作と自律制御、すなわち、今日の小惑星探査機「はやぶさ」等へと発展して受け継がれていく事となる…


このビルで毎日忙しく研究に明け暮れた若き日の“摩天楼の天才発明家”は、自分の生み出した発明の数々がやがて世界の姿をすっかり変えてしまい、百年以上後にまで続く影響を残すことを知っていたのだろうか。

「たとえ誰にも理解されず、理不尽な困難を背負うことになっても、そんなことはどうでもいい!
時代は歩みが遅すぎて僕にはついて来れない。百年後には世界が改めて驚愕する。未来は僕のものだ。」

…若き美貌の天才発明家がこうつぶやきながら、仮住まいのホテルを出て慌ただしくマンハッタンの街に飛び出していく後ろ姿がふと見えた気がした。

それがどんなに困難であっても、地球の重力に抗い、全ての力に逆らって、私達は諦めないだろう。この想いがある限り…
さあ、これから我々の新しい冒険の旅が始まる。HAYABUSA2 -RETURN TO THE UNIVERSE-より~


9:NYマンハッタン食べ歩き!に続く

2016ニューヨーク滞在記 7:NY劇場巡り ブロードウェイからメトロポリタン歌劇場まで

2016-07-03 | 旅行記:2016 ニューヨーク
「オペラ座の怪人」をロングラン公演中のブロードウェイ マジェスティック劇場


6:NYマンハッタン街歩きからの続き

世界の交差点、NYタイムズスクエア周辺のブロードウェイにはそこかしこに劇場が点在し、日々夜な夜な華やかなエンターテインメントが繰り広げられる。
世に名高いブロードウェイ・ミュージカルである。

綺羅星のようなブロードウェイの劇場群の中でも最大規模を誇るマジェスティック劇場では、名作「オペラ座の怪人」が公演中。
「オペラ座の怪人」はブロードウェイでも歴代最長のロングラン公演で、2016年現在での公演回数は1万回を超えており、尚も記録を更新中である。

今夜はまさに定番中の定番である「オペラ座の怪人」を鑑賞して、NYの夜のショータイムを思う存分楽しんでいこうと思う。









NYの摩天楼の谷間の劇場にパリのオペラ・ガルニエ宮が出現したかのようなスペクタクルな演出と、モーツァルトの「ドン・ジョバンニ」等のオペラ作品からドラマチックな要素と雰囲気をかき集めていいとこ取りしたような娯楽性が高くてカタルシスなストーリーに酔いしれる…
これぞエンターテインメント!これぞブロードウェイ・ミュージカル!!

だが、ブロードウェイ・ミュージカルはタイムズスクエア周辺の大規模劇場で繰り広げられるメガ・ミュージカルばかりではない。
タイムズスクエア交差点から遠く離れたロウアーマンハッタン、イーストビレッジの街角にあるオルフェウム劇場。小さな商店に囲まれて、一見すると劇場とは思えない佇まいだが…

ここでは世界中で話題を呼んだパーカッションパフォーマンス「ストンプ」を上演している。




まるでライブハウスのような小ぶりな劇場だが、その分ステージから観客席までの距離は近く、文字通りステージと観客が一体となった迫力のライブパフォーマンスを楽しむことが出来る!

台詞が一切無く、全て身の回りの雑多な道具を使ってのパフォーマーが全身で繰り出すリズムは、音楽の自由さと素晴らしさを改めて再確認させてくれる素晴らしいものだった。







NY劇場巡りの締めくくりは、再びマンハッタンを北上してセントラルパークの西側アッパー・ウエスト・サイドへ。
地下鉄リンカーンセンター駅から地上に出ると、豪奢な複合芸術センターが見えてくる…



アメリカの音楽と演劇芸術の頂点に君臨するリンカーンセンター。
その中央に鎮座するのがガラスと白亜の巨大オペラハウス、METことメトロポリタン歌劇場
世界三大歌劇場の一つに数えられる、世界中のオペラファンが憧れる聖地的な歌劇場である。



僕も世界の旅先でオペラを観るようになってからは「いつかはMETでオペラを…」と願っていたが、遂にその夢が叶うことになった。
今回のNYへの旅の目的の一つも、実はこのMETでオペラを観るということだったのだ。


憧れのMETでの初見は、この劇場に敬意を表して舞台と客席の全体が見渡せる天井桟敷から…

今夜の演目はモーツァルト「後宮からの誘拐」



METは良くも悪くも「近代的な巨大オペラハウス」であり、ヨーロッパの各都市にある歴史的な歌劇場のような荘厳さは無いが、その分新しくて洗練された設備は快適で、天井桟敷からでも視野が損なわれるような事も無く、とても鑑賞しやすい歌劇場だった。





タイムズスクエアのブロードウェイ、メガ・ミュージカルから、hipなダウンタウンのオフ・ブロードウェイ、そして世界の頂点のオペラハウス…
芸術とエンターテインメントの都NYでの劇場巡りは、これにて終幕。
舞台の感動の余韻と「いつかまた観に来たい…」という新たな願いと共に、NYの夜は更けていく。

「さて…次はいつNYの劇場巡りをしようか?」

8:摩天楼の天才発明家 NYのニコラ・テスラの足跡に続く

2016ニューヨーク滞在記 6:NYマンハッタン街歩き

2016-06-26 | 旅行記:2016 ニューヨーク
ブルックリン橋とマンハッタンの摩天楼


5:ボルチモア散歩 港街とB&O鉄道博物館からの続き

ボルチモアからNYに戻って来て、イースト川を挟んでマンハッタン島と向かい合うクイーンズ区ロングアイランドのホテルにチェックインする頃にはもうすっかり夜。

ホテル代が極めて高額なマンハッタンを離れて、あえて選んだロングアイランドの手頃なビジネスホテルの窓からはしかし、最高のNYの夜景が広がっていた。
さすがにマンハッタンの摩天楼のスカイラインが雨上がりの夜空に描き出す夜景は、マンハッタンにいたのでは眺めることが出来ない。






一夜明けるとこんな感じ。
すぐそこにマンハッタン島につながるクイーンズボロ橋が見えている。


せっかく早起きしたので、イースト川までジョギングしてみた。
この辺りはアメリカのTVドラマの撮影地として使われることが多い地区なので、見たことのあるような風景が現れて走っていても楽しい。
ちなみに、このルーズベルト・アイランド橋は「エレメンタリー ホームズ & ワトソン in NY」で殺人事件の現場となった場所(笑)
どうやら「エレメンタリー」はロングアイランド地区で集中的に屋外ロケを行っているらしく、ホームズの住んでいるアパルトマン周辺のお馴染みの風景がそこかしこにある。


ホテルに戻って朝食を食べたら、本格的にNYの街歩きに出発!
まずは地下鉄を乗り継いでブルックリンへ。




NYの観光写真の定番ブルックリン橋のすぐ隣に架かるマンハッタン橋の橋桁下は、イースト川に面した水辺公園になっているので景色を眺めながらの散歩も楽しい。
…ちなみにここは、ドラマ「FOREVER Dr.モーガンのNY事件簿」でいつもモーガン先生が全裸でイースト川から這い上がってくるお馴染みの場所ですね(笑)
川向うのロウアーイーストサイドにはモーガン先生が住んでいる“エイブの骨董品店”として登場した貸しビルも実在しているのを見つけたぞ。


ブルックリン橋には歩道があり、歩いて渡ることが出来る。
公道なので、もちろん無料。



ブルックリン側から歩いてブルックリン橋を渡ると、目前にマンハッタンの摩天楼がどんどん近づいてくるので圧倒的な絶景!

マンハッタン島に着いたら、島の最南端バッテリーパークへ。
ここからマンハッタンのベッドタウンであるスタテン島へと向かう無料のスタテンアイランドフェリーに乗って、暫しNYの船の旅を楽しむことが出来る。



そしてスタテンアイランドフェリーに乗ったら、右舷側に注目!



自由の女神像のすぐ近くを航行するので、NYの市民の足であるスタテンアイランドフェリーは絶好の観光ルートにもなっているのだ。

スタテンアイランドフェリーの船旅を楽しんでマンハッタンに戻ったら、華やかな五番街へ。





セントラルパークからプラザホテルの前を通り、ニューヨーク近代美術館(MoMA) の方へと向かって歩いていると、一際目を引く金ピカのビルが…


近頃話題のお騒がせ男、アメリカ大統領候補ドナルド・トランプ氏の本拠地(?)、トランプタワーがそびえ建つ!
…しばらく眺めていた間にもひっきりなしに世界各国からの観光客が笑いながら記念撮影に興じていたが、果たして今年の秋以降はここは本当に“アメリカ大統領の自社ビル”になってしまうのだろうか?

もしそうなったら、もう笑い事では済まないと思うのだけれど。

NYマンハッタン街歩きの締めは、五番街を南下してタイムズスクエアへ!







すっかり日が暮れて、NYに再び夜が訪れた。
きらびやかなネオンが一斉に煌めくタイムズスクエアは、一日で最も美しく華やかな時間を迎えている。



…さて、ここまで来たらブロードウェイのミュージカルを観ていかない手はない。
僕も今からタイムズスクエア近くの劇場で夢のショータイムを愉しむ事にしよう。

それでは皆さん、この続きはNYブロードウェイに出現したパリのオペラ座でお会いしましょう!
7:NY劇場巡り ブロードウェイからメトロポリタン歌劇場までに続く

2016ニューヨーク滞在記 5:ボルチモア散歩 港街とB&O鉄道博物館

2016-06-18 | 旅行記:2016 ニューヨーク
ボルチモア インナーハーバーに停泊展示されている帆船


4:アセラ・エクスプレスとA列車で行こう!からの続き

NYからアムトラックの高速列車アセラ・エクスプレスに乗って2時間余りで到着するボルチモアは、アメリカ合衆国首都のワシントンDCに程近い港街。
アメリカでも最も古くから存在する文字通りの“古都”で、長い歴史と港街ならではの多彩な文化を持つ。



そんな“古都”ボルチモアも産業の衰退により治安が悪化して危険で荒んだ街となっていたそうだが、近年では港地区インナーハーバーの再開発が大々的に行われ、活気を取り戻したと言われている。


ボルチモア・ペンシルバニア駅(通称ペン駅)からLRT(ライトレール)の路面電車に乗って、やって来たのはカムデンヤード駅。
大リーグのボルチモア・オリオールズの本拠地である野球場の真横にあるこの駅で降りて、野球場とは反対側の方角に向かって歩いて行くとインナーハーバー地区だ。

…という訳で、インナーハーバー地区を散策してみるが、生憎のどんよりとした曇り空。



…かと思うと急に天候が回復して、青空が広がった。
さすが港街だけあって、海の天気は変わりやすい?

インナーハーバー地区で海を眺めたり、シーフードレストランで名物の蟹料理「クラブケーキ」に舌鼓を打つのも良いが、ボルチモアに来たら是非とも行ってみたい場所が郊外にある。


B&O鉄道博物館だ!



アメリカ最古の鉄道会社ボルチモア&オハイオ鉄道(B&O鉄道)によって建設された機関庫を改修したB&O鉄道博物館。
この機関庫のある場所は「アメリカの鉄道発祥の地」とされているそうで、名実ともにアメリカの鉄道の聖地である。



巨大な円形の機関庫内には、アメリカの鉄道史に輝く名車たちがずらりと勢揃い。


B&O鉄道初期の頃のものと思われる古典車輌。鉄道というより馬車に近い雰囲気。


アメリカの「1号機関車」がいた。

円形機関庫以外にも、B&O鉄道博物館の広大な敷地内には整備工場の建屋もあり、大型の蒸気機関車たちがぎっしりつめ込まれて展示されていた。


居並ぶ蒸気機関車たちの中でも一際目を引いたのが、このド派手な機関車!
流線型スタイルに真っ黄色をまとったボイラーとギラギラのステンレス無地の組み合わせというイカした、いやイカれて常軌を逸したブッ飛んだデザイン!

なんなんだコイツは!?

1920-30年代の流線型ブームに乗って登場した機関車らしいのだが、なんというか…いかにもアメリカらしい機関車だ。まさに全盛期のド派手なアメ車をそのままSLにしたようじゃないか!
…でも、車体が煤煙で汚れたら清掃するのが大変だったろうなぁ(笑)


そして、整備工場の片隅にひっそりと佇んでいたこの機関車…



解説板には“Mikado”とある。
Mikadoとは日本の天皇(帝=ミカド)のことで、車輪配置が1D1(2-8-2)の蒸気機関車がアメリカから日本に初めて輸出される際にメーカーが「ミカドの国への機関車だから」という理由で命名したのが由来だ。

ミカド型の蒸気機関車はその後、日本国内でも標準的な貨物列車牽引用機として盛んに製造されるようになり、デゴイチことD51もミカド型である。
また、第二次大戦中はアメリカでは敵国に関する愛称だとしてMikadoという呼び方が禁じられたが、鉄道会社の現場では変わらずMikadoまたは親しみを込めてMikeと呼ばれ続けたという…



アメリカの鉄道の聖地で見つけた、アメリカと日本の鉄道との意外な関わりと秘められた歴史に想いを馳せつつ、B&O鉄道博物館とボルチモアの街を後にした。

…さぁ、そろそろNYに戻ろうか。

6:NYマンハッタン街歩きに続く

2016ニューヨーク滞在記 4:アセラ・エクスプレスとA列車で行こう!

2016-06-12 | 旅行記:2016 ニューヨーク
NYペンシルバニア駅 Penn Station 地下プラットホームに停車するアセラ・エクスプレス


3:アメリカ自然史博物館とヘイデン・プラネタリウムからの続き

NY市民の足として、マンハッタン島とその周辺地域をくまなく結ぶ地下鉄網。
その中でも特に知名度が高いのが、ブルックリンとハーレムを結ぶニューヨーク市地下鉄A系統、いわゆるA列車だ。





誰もが一度は聴いたことがあるJAZZの定番中の定番曲「A列車で行こう(Take the "A" Train)」で、「A列車に乗ってハーレムに行こう、JAZZを聴きに行こう!」と歌われたNY市地下鉄A系統、
実際には単なるNYの通勤路線なのだが、それでも走り去る青いAのマークを見送ると、殺風景な地下鉄駅のどこかからあの軽快なピアノのイントロが聴こえてくるような気がするのだ。

そんなA列車に乗って僕が向かったのは、ハーレムのゴキゲンなジャズクラブ…ではなく、マンハッタンのど真ん中にあるペンシルバニア駅(通称ペン駅)
全米鉄道旅客公社アムトラックのターミナル駅でありアメリカで最も乗降客数が多い駅として知られるが、プラットホームは全て地下にあり、ペン駅の真上にはマディソン・スクエア・ガーデンが建っている。




ペン駅から乗車したのは、アメリカ唯一の高速列車であるアセラ・エクスプレス
アメリカ北東回廊のメガロポリス地帯を貫き、ボストンからニューヨークを経て首都ワシントンDCとを直結する、アムトラックが誇る特急列車だ。

これからアセラ・エクスプレスに乗って暫しNYを離れ、ワシントンDC近郊の港街ボルチモアまで小さな旅に出ることにしよう。


車内は日本の新幹線より小ぶりで狭く、ビジネスクラスは横4列に座席が並ぶオープンサロンスタイル。

アセラ・エクスプレスの車輌はフランスのTGVを基に製造されたもので、全席定員制でファーストクラスとビジネスクラスのみ。
航空機に対抗する目的で運行されているので、チケットも航空券のようにオンライン予約のEチケットとなる。
価格もかなり強気に設定されていて、オンライン予約の早割でもビジネスクラスでNY―ボルチモア往復で300ドル以上…
その割には最高速度は九州新幹線よりも遅い時速240キロしか出さず、走行ルートも専用の高速区間などは無くて全区間が老朽化の進んだ在来線区間のみ。
大丈夫かアムトラック…


アセラ・エクスプレスには車内にカフェテリアがあり、軽食をテイクアウトできる。
いかにもアメリカらしいメニューだと思いチョイスしたターキーのサンドイッチはかなりボリュームがあって、一つ食べればお腹一杯に…

車窓にはアメリカ東海岸の大都市と自然が交互に入り混じった風景が広がる。


NY近郊のニュージャージー州を走るダブルデッカーの近郊列車。ゴツい…


NYとDCのほぼ中間、フィラデルフィアの近郊列車。

NYから2時間少々で、ほぼ定刻通りにアセラ・エクスプレスはボルチモアに到着した。



アセラ・エクスプレスは終着駅のワシントンDCのユニオン駅を目指して走り去る。

さて、到着したのはボルチモアの市街地から少々離れた場所にあるペンシルバニア駅(通称ペン駅)
…って、NYと同じ駅名じゃないか!!(笑)

実はNYもボルチモアも、どちらのペン駅もペンシルバニア鉄道という鉄道会社が自社専用駅として建設した為に社名が駅名となっており、ペンシルバニア鉄道がアムトラックに引き継がれた後も駅名はそのまま残ったということらしい。



ボルチモアの街には無料の循環バスが走っていて、駅から市街地までは簡単に移動することが出来る。
市街地のホテルにチェックインして荷物を置いたら、つかの間のボルチモアの休日を楽しむとしよう。
という訳で、次回は番外編のボルチモア滞在記となります。お楽しみに(笑)

5:ボルチモア散歩 港街とB&O鉄道博物館に続く

2016ニューヨーク滞在記 3:アメリカ自然史博物館とヘイデン・プラネタリウム

2016-06-05 | 旅行記:2016 ニューヨーク
アメリカ自然史博物館 American Museum of Natural History セオドア・ルーズベルト記念ホール


2:マンハッタンのスペースシャトルからの続き

NYマンハッタン島の真ん中にある広大で緑豊かなセントラルパーク、その一画を占める“世界で一番有名な美術館”メトロポリタンミュージアムとセントラルパークを挟んで向かい合って建つのが、“世界で一番有名な博物館”アメリカ自然史博物館だ。





セントラルパークに面してそびえ建つ堂々たる円柱の並んだ正面ファサードから入ると、エントランスホールには巨大な恐竜の骨格標本が出迎えてくれる。



ここはNYの観光案内には必ず登場する定番撮影スポットで、ハリウッド映画「ナイトミュージアム」の舞台にもなったので、博物館には興味が無くても知らぬ人はほとんどいないであろう。
おそらく世界中の誰もが一度は写真なりTV映像なりで目にしたことのある場所ではないだろうか。

博物館への入場者でいつもごった返しているエントランスホール、人混みと恐竜に気を取られてあまり気が付く人もいないと思うのだが、実はここにはとても意外で不思議なものがあるのだ。


いきり立つ恐竜の肋骨の向こうに見えるエントランスホールの壁面には、展示室へと続く扉の周り一面に鮮やかに彩色された美しい壁画が描かれていることが分かる。
その壁画を目を凝らしてよく見ると…




何と大日本帝国の文字が!
鎧装束をまとって弓をひく武士の姿や、着物姿の日本女性や童子の姿も描かれている。その後ろには地名がローマ字表記された東北地方の日本地図も…


このアメリカ自然史博物館エントランスホールの壁画は、どうやら大和神話の時代から明治期までの日本史を描いたものであるらしい。
そこには日本だけでなく周辺の諸外国、特にロシアの歴史も並行して描かれており、最後は日露戦争を経てポーツマス講和会議が結ばれ平和が訪れる場面で終わっている。
壁画にもしっかりと、ポーツマス講和会議に出席した高平小五郎と小村寿太郎の姿が苗字入りで描かれている。

なぜアメリカ自然史博物館に日本史とポーツマス講和会議の壁画が!?

…どうやら、これはポーツマス講和会議に尽力した第26代アメリカ大統領セオドア・ルーズベルトの功績を称えるという意味で描かれたものらしいのだ。
このエントランスホールの正式名称はその名もセオドア・ルーズベルト記念ホール。アメリカ自然史博物館には他にも、正面玄関前にセオドア・ルーズベルトの騎馬像もある。
そう言えば映画「ナイトミュージアム」にもしっかり出演して博物館内を動きまわってたらしいねぇ、ルーズベルト…

さて、アメリカ自然史博物館の館内展示はとにかく質量共に膨大で分野も多岐に渡り、一々じっくり観て回っていたら時間と体力がいくらあっても足りやしない。
まさに迷宮のようなアメリカ自然史博物館だが、宇宙好きなら絶対に外せないのが本館の正面右手側の大部分を占めるローズ地球・宇宙センターである。


ローズ地球・宇宙センターの建屋にすっぽりと収まった球体。これが“世界で一番有名なプラネタリウム”ヘイデン・プラネタリウムだ!





ヘイデン・プラネタリウムでは2016年5月現在、星空解説は行われておらず、1日数回の全天周映像作品の上映のみを行っている。この日はアメリカ自然史博物館がオリジナル製作したDark Universeという作品を上映していた。
つまりヘイデン・プラネタリウムは実質、全天周映像シアターとなっており、直径21mのドーム内にはプラネタリウムの御本尊である光学式投影機自体が設置されていなかった。

…おかしいな、確かここにはカールツァイスの最上位モデルであるプラネタリウム投影機UNIVERSARIUM Mark IXが設置されている筈なんだが。

念願だった“世界一有名なプラネタリウム”を訪れる事が出来たのに、プラネタリウムの象徴である投影機が無いのはやっぱり寂しい…
ドームの中央部の床面には、ちょうど投影機が設置出来るくらいの広さの平面が空き地となっていたので、ひょっとしたら一時的にメンテナンス等の為にUNIVERSARIUM Mark IXを運び出していたのかも知れない。

いや、もしかしてあの床の下にはUNIVERSARIUM Mark IXが隠されていて、光学投影を行う時はThunderbirdsさながらに床が開いて投影機がせり上がって出てくるとか…!?
なにしろここはナイトミュージアムの舞台。ヘイデン・プラネタリウムにもそれくらいの秘密が隠されていても不思議じゃないかもね(笑)

4:アセラ・エクスプレスとA列車で行こう!に続く

2016ニューヨーク滞在記 2:マンハッタンのスペースシャトル

2016-05-29 | 旅行記:2016 ニューヨーク
スペースシャトル試験機「エンタープライズ」 イントレピッド海上航空宇宙博物館


1:NYモダンアート美術館散歩からの続き

摩天楼のNYマンハッタン、タイムズスクエアにも程近いハドソン川に面した86番岸壁には巨大な航空母艦が係留されている。
第2次世界大戦から朝鮮戦争・ベトナム戦争にまで長く戦役に就き、第2次大戦末期には日本海軍の戦艦「大和」を攻撃し撃沈したという戦歴を持つアメリカ海軍の空母「イントレピッド」の退役後の船体をそのまま使った“水上の博物館”、イントレピッド海上航空宇宙博物館である。



このイントレピッド海上航空宇宙博物館には数多くの歴史的な軍用航空機が艦上の滑走路甲板に並べて展示されているのだが、それだけにとどまらず宇宙に関する貴重な機体も展示されている。
それが、スペースシャトル「エンタープライズ」である。

…何故、航空母艦にスペースシャトルが?
と首を傾げたくなるところだが、実はイントレピッドは第2次大戦後にはNASAの初期の有人宇宙飛行計画であるジェミニ計画に参加しており、
地球に帰還した宇宙船ジェミニ3号と搭乗していた2名の宇宙飛行士をフロリダ沖の大西洋上で回収するというミッションを行っている。アメリカの宇宙開発史にも大いに関わりのある船なのである。
その縁で、前代未聞の空母でのスペースシャトルの実機展示が実現したのだろう。

これが、空母イントレピッドの甲板上に鎮座ましますスペースシャトル!
最初に造られて空を飛んだ試験機「エンタープライズ」だ!!


…大きすぎてファインダーに収まりきれない(笑)

この「エンタープライズ」、空母イントレピッドの航空甲板後部に設えられた展示用建屋の中に収められており、見学には通常のイントレピッドの入場券に加えて特別料金が必要。
狭い空母の甲板上の建屋に大きなシャトルの機体を無理矢理押し込めたような感じになっているので、圧迫感を感じるほど間近でスペースシャトルを見ることが出来るのだ。


スペースシャトルの鼻面を真っ正面から、しかもこんなに近くから見ることが出来る。
…それにしても、この位置から見るとなかなか愛嬌のある顔をしているな(笑)


滅多に見る機会の無さそうな脚周りもこの通り、じっくり細部を眺め放題!

さらに見る機会の無さそうなシャトルの尻尾も、真下から見上げてこの迫力!

…見ての通り、「エンタープライズ」には尻尾にロケットエンジンのノズルスカートが見当たらない。
実はこの「エンタープライズ」、スペースシャトルの開発過程で製作された試験機であり、主に地球帰還時の大気圏内での翼を用いたグライダー滑空性能の確認が任務である。
その為に宇宙空間への飛行は当初から考慮されておらず、当然ロケットエンジンも非搭載で、滑空試験前後にジャンボジェットの背中に載せて空輸する際の気流調整用のカバーで尾部を覆われた姿なのだ。

記念すべき最初のスペースシャトルであり、アメリカの大河SFドラマ「スタートレック」のファンの悲願により劇中の宇宙戦艦の名前を冠して華々しく登場するも、結局一度も宇宙に行くこと無く終わった「エンタープライズ」は今、NYのど真ん中で空母に載って静かに余生を送っている…


ちなみに、何故か「エンタープライズ」の尻尾の下にはロシアのソユーズ宇宙船の帰還カプセルも展示されていた。
ソユーズTMA-6と表記されているので、2005年に打上げられた国際宇宙ステーションISSへの往還ミッションらしい。


そして「エンタープライズ」の船体の下にはこんな宇宙船が…
スペースシャトル「エンタープライズ」の名前の由来となった、「スタートレック」に登場する宇宙戦艦U.S.S.エンタープライズ号に搭載された小型シャトルの実物大モックアップのようです(笑)
こういう洒落が利いてるのが、如何にもアメリカの博物館展示だなぁ

そして、こんなものまで…

映画007シリーズに登場したジェームズ・ボンドのスペースシャトル「ムーンレイカー」のプラモデル!!(笑)
…確か、映画の中ではジャンボジェットの背中に載って空輸中に突然ロケットエンジンを噴かしてハイジャックされるんだよなぁ。外部燃料タンクも無い状態で一体どうやってロケットエンジンを動かしてたんだろう、謎だ(笑)

…という訳で、狭い展示スペースに玉石混交に色々なものがつめ込まれた、まさにマンハッタンのカオスなおもちゃ箱のようなイントレピッド海上航空宇宙博物館のスペースシャトルでした。

3:アメリカ自然史博物館とヘイデン・プラネタリウムに続く

2016ニューヨーク滞在記 1:NYモダンアート美術館散歩

2016-05-21 | 旅行記:2016 ニューヨーク
The Museum of Modern Art ニューヨーク近代美術館(MoMA) 彫刻庭園


ニューヨークには多数の世界的な美術館が存在する。
その全てをじっくり観て周ったら、時間がいくらあっても足りないに違いない。

現地に長く留まるか、いっそ住めればそれが一番いいのだが、ホテル代も家賃も驚くほど高額なのがNY。
やむを得ず、ほんの数日間滞在するだけの旅行者は、夥しい数の綺羅星のような美術館群から好みの数館を選び出すという楽しくも悩ましい作業を、渡航前に強いられる事になる。

今回、僕が選んだのはNYでもモダンアートの定番中の定番とも言える2つの美術館。
…困ったときはやっぱり無難な選択をしてしまうものなのだ(笑)

先ずは、マンハッタンのアッパーイーストサイド、五番街の一角を占める通称“ミュージアム・マイル”に建つこちらの奇妙な建物。


ソロモン・R・グッゲンハイム美術館

NYでも特に美術館が集中して立ち並ぶミュージアム・マイルで一際異彩を放つ、渦巻状の建築が目を引く。
近代建築の巨匠フランク・ロイド・ライトが手がけた、マンハッタンの巻き貝とも言われるこの建屋自体が既に一つの素晴らしい近代美術作品だ。





グッゲンハイム美術館の中に入ると先ずエレベーターで最上階に上がり、それから巻き貝の殻の内側に沿った螺旋の通路を下りながらじっくりと作品を鑑賞する…という流れになるのだが、何と2016年の5月時点でグッゲンハイム美術館はその螺旋部分が改修工事中であり、巻き貝の殻には入れない状態だった。
なんてことだ!

ただし、巻き貝の殻以外の部分では引き続き作品が公開中で、カンディンスキーやピカソの幾つかの素晴らしい作品には出会うことが出来たのがせめてもの救いか。
ちなみに当然のことながら入館料金も大幅にディスカウントされていた。

続いて、五番街の繁華な中心部を歩いて向かった先は…


ニューヨーク近代美術館

最早、説明不要か。MoMAの愛称で親しまれる、世界の近現代美術の集大成であり最高峰の美術館である。



日本人建築家の谷口吉生氏が手がけた機能的なMoMAの館内には、まさに「美術の教科書のページ」そのままの名画中の名画がずらりと…



比較的コンパクトな展示なのだが、その圧倒的な内容に打ちのめされたような気分になるのだ。
そして、気が付けば既に閉館時間。まさに時間を忘れ、気力と体力を搾り取られたような満足感のある疲労と余韻に浸る事になった。

やはり、数日間の滞在でNYの美術館の真髄に触れることは到底不可能だ。また近いうちに、出来れば何度でも、再びこの恐るべき美術館都市に来なければ…
NYで美術館を訪れた誰もが抱くであろう、ありふれた感想が心に残った。

2:マンハッタンのスペースシャトルに続く

ニューヨークに行ってきました

2016-05-15 | 旅行記:2016 ニューヨーク

お久しぶりです。暫くご無沙汰しておりました。

ゴールデンウィークには2016熊本地震以降も揺れ続ける地元を離れて、気晴らしに海外に行ってきました。
今回の旅先はアメリカ・ニューヨーク
世界一刺激的な摩天楼の街を歩きまわって、憧れの天才発明家の足跡を辿り、街中に溢れかえる美術館と博物館の群れにどっぷりと浸り、戦艦大和を沈めた空母の上で宇宙に行かなかったスペースシャトルに出会い、そしてオペラとミュージカルに明け暮れて、すっかりリフレッシュして熊本に戻って来ました!

今回もぼちぼちマイペースに旅行記を綴りますので、例によってどうぞ気長にお付き合い下さいませ。…次の旅が始まる夏休み前までには終わるかな?

それではまた!先ずは帰国のご挨拶まで、天燈茶房亭主mitsuto1976でした。