天燈茶房 TENDANCAFE

さあ、皆さん どうぞこちらへ!いろんなタバコが取り揃えてあります。
どれからなりとおためしください

2014-15 イタリア三都ガリレオ追っかけツアー その12:ジュリエットの墓と夜のヴェローナ

2015-02-22 | 旅行記:2014-15 イタリア

その11:ヴェローナ、ジュリエットの家からの続き

「ロミオとジュリエット」のジュリエットの家がある旧市街から、ヴェローナの街を貫き蛇行して流れるアディジェ川の畔にやって来ました。


暮れなずむ冬空はヨーロッパの高緯度帯特有のブルーモーメント。濃紺の空に真っ赤に染まった雲が流れていきます。





このアディジェ川に沿って歩いて、橋を二つ越えて進んだ先に「ジュリエットの墓」があるらしいのです。
青い夜のヴェローナを歩いていきます…





地図では川沿いの道から入れるように記載されていたのに、実際には川沿いの道は立入禁止区間になっていたりして少々迷いましたが、目印となる郵便局の建物を見つけて何とか辿り着きました、ここが「ジュリエットの墓」です。





濃紺の夜空の下にポツンと明かりを灯す「ジュリエットの墓」の入り口。
何とも印象的な光景です。



「ジュリエットの家」と共通の入場券で入ることが出来るこの「ジュリエットの墓」、実際にはフレスコ画博物館となっている古い修道院です。
館内には、特に「ロミオとジュリエット」とは直接関係無さそうなフレスコ画が展示されています。







観光客でごった返す「ジュリエットの家」とは違い、あまり人も居らず静かな佇まいのフレスコ画博物館の「ジュリエットの墓」、日暮れ時に落ち着いたひと時を過ごすにはとても良いヴェローナの隠れ家的な場所です。
僕はフレスコ画の鑑賞についてはよく解らないのですが、気に入りました!

ちなみに、「ジュリエットの墓」と名乗っているだけあって、ちゃんと墓がありました。




修道院の地下墓所(カタコンベ)のような場所に安置された棺…
なのですが中身は空っぽです。
実際、いったい誰の棺なのかはさっぱり分からないのですが、一応これが「ジュリエットの墓」なんでしょう多分!

でもこの棺、落書きだらけで実に悲惨で哀れな感じです。「恋人たちの聖地」の筈なのに、平気で落書きしていく不心得者のカップルがいるんでしょうかね。よくそんな不吉なことが出来るよな…恋愛がうまくいかない呪いをかけられても知らんぞ!

という訳で、最後に少々残念な気分になってしまいましたが、墓が無ければよっぽど良かった「ジュリエットの墓」のフレスコ画博物館の修道院を後にします。
もう夜も更けてきました。遅くなり過ぎないうちにミラノに帰りましょう。



ポルタ・ヌオーヴォ駅に戻る途中、夜のブラ広場を通りました。
アレーナ・ディ・ヴェローナもライトアップされ、何やら流れ星か彗星のようなものまで飛び出していますね(笑)





さらばヴェローナ、また来る日まで!
…今度は、夏にアレーナの野外オペラを観に来たいなぁ。


さて近郊列車でミラノに着いたら、今夜ローマ経由の最終便で到着する予定のアマフミさんをリナーテ空港まで迎えに行かないと。
明日には今回の旅の参加メンバー全員揃ってミラノを後にして、いよいよガリレオを追いかけてピサに向かって出発します!

その13:紅の高速列車Italo(イタロ)に続く

2014-15 イタリア三都ガリレオ追っかけツアー その11:ヴェローナ、ジュリエットの家

2015-02-22 | 旅行記:2014-15 イタリア

その10:アレーナ・ディ・ヴェローナからの続き

ブラ広場からヴェローナ旧市街の込み入った小路を歩くと、観光客でごった返す屋敷の門があります。


ここが、世界中の恋人たちの聖地(…なのだろうかやっぱり?)ジュリエットの家!!



…え~っと、いわゆる一つのシェイクスピアの「ロミオとジュリエット」の、そのジュリエットが住んでいた家なんですが、確かロミオもジュリエットも創作された架空の人物じゃなかったっけ??
実際には、「ロミオとジュリエット」のジュリエットのモデルとなったとされる女性の一族の住んでいた屋敷らしいのですが詳細は不明…まぁいいか(笑)


ジュリエットの家の玄関には、世界中からここを訪れた恋人たちが残したメッセージカードが壁一面に貼り付けられています。
…なんか、日本のどこかのローカル線にもこれによく似た、各地から訪れた鉄道ファンが駅舎の壁一面に名刺を貼り付けた無人駅があったような。肥薩線の大畑駅とか。


玄関をくぐって中庭に出ると、かの有名な「おおロミオ、あなたはなぜロミオなの?」 のシーンのバルコニーがあります!
シェイクスピア先生も、この屋敷まで取材に来てあの名シーンを思いついたんでしょうかねぇ…(と思ったら、シェイクスピア自身も実際には生涯一度もここヴェローナには来たことが無かったらしい。うむむ。。。)


ジュリエットの家の入場チケットを買うと、屋敷に入って実際にこのバルコニーに立つことも出来ます。
ここでカップル同士で「ロミオとジュリエットごっこ」に興じるのも、若気の至りでちょっと痛い思い出になるかも(笑)


ちなみにバルコニーの内側はこんな感じ。
「ロミオとジュリエットごっこ」をしたがるカップルの行列が出来てるし…


こちらはジュリエット一家のダイニングルームかな?


じゃーん! ジュリエットのベッドルームもあります。
このベッド、「ロミオとジュリエット」の映画撮影に使われたものだそうです。


ジュリエットの部屋からは、ヴェローナ旧市街に沈んでいく夕陽と夕焼け空が見えました。
…そろそろ行きますかね。あまり遅くまで居座ってると熱々カップルに申し訳ないし。


ジュリエットの家を出て、旧市街を歩いて次に向かう先は…
今度は悲劇の恋人たちの墓参りに行くことにしましょう。何とヴェローナには、ジュリエットのお墓まであるのです。

その12:ジュリエットの墓と夜のヴェローナに続く

2014-15 イタリア三都ガリレオ追っかけツアー その10:アレーナ・ディ・ヴェローナ

2015-02-22 | 旅行記:2014-15 イタリア

その9:ヴェローナ散歩からの続き

ヴェッキオ城からヴェローナ旧市街の中心、ブラ広場を目指します。



お洒落なオープンカフェや移動遊園地もあり賑わうブラ広場に隣接して、コロッセウムのような円形闘技場がそびえ立っています。


ヴェローナの街のシンボル、アレーナ・ディ・ヴェローナです!
古代ローマ帝国アウグストゥスの時代に築かれたとされ、ほぼ完全な状態で構造が残されているためイタリアで最も保存状態が良い貴重な円形闘技場の遺跡とされており、このアレーナを含むヴェローナの旧市街一帯は世界遺産に登録されています。

さっそく入場チケットを買って、アレーナ・ディ・ヴェローナの中に入ってみましょう!
薄暗い地下通路を通り…



石積みアーチの門をくぐると…


アレーナの平土間、文字通りの“アリーナ席”に出ました!
アレーナ・ディ・ヴェローナは現在では夏の野外オペラ公演で知られており、地面から一段低く区切られたオーケストラピットも設けられています。従ってここはオペラ公演時には本当にアリーナ席となり、設営された舞台間近に観客席が並ぶ空間になるそうです。


アレーナをぐるりと取り囲む階段状の観客席は44段で最後部では30mの高さがあるそうです。
古代ローマ時代にはさらに高い外壁があったらしく、一部のみですがアーチ積みの窓を有する石壁が残されていますね。
ちょっと、あのてっぺんまで登ってみましょう。

かなり段差がある大理石の桟敷席を登っていくのは一苦労。息を切らしながら階段席をよじ登っていくと…



この絶景が眼前に広がります!!
ちょうどオペラ劇場の舞台真正面の天井桟敷から平土間を見下ろしている構図ですね。
ああ、僕もオペラ大好きだから、このアレーナで夏の野外オペラを観てみたいなぁ…


舞台と平土間の反対側に目をやると、外壁の下にはブラ広場の色鮮やかな家並みが続いています。
こちらもいい景色。


やがて冬の陽射しが、アレーナの天井桟敷の向こうへと傾いて沈んでいきます。


アレーナ・ディ・ヴェローナの青天井には太陽に代わって月が昇ってきました。
もうすぐアレーナの大ドームに壮大な自然のプラネタリウムが始まります…

…でも、真冬の風に吹き曝しのアレーナは日が暮れるととにかく寒い!
大理石の階段席は芯まで冷えきり、立っているだけで体温を奪われて凍えそうになります。
そろそろ退散することにしましょう。




アレーナから夕陽の射すブラ広場に降りてきました。

さて、古代ローマの劇場にオペラの夢を見た後は、ヴェローナ旧市街にあるシェイクスピア文学の愛の夢の舞台を見に行くことにしましょう。
そう、この街はあの一大恋愛悲劇の舞台なのですよ。

その11:ヴェローナ、ジュリエットの家に続く

2014-15 イタリア三都ガリレオ追っかけツアー その9:ヴェローナ散歩

2015-02-22 | 旅行記:2014-15 イタリア

その8:朝のミラノ中央駅からの続き



ミラノから近郊列車で2時間弱、午後1時半にヴェローナのポルタ・ヌオーヴォ駅に到着。


ヴェローナはミラノとヴェネツィアを結ぶ幹線の中間地点に位置するので、イタリアの周辺各国からやって来た国際列車が行き交う鉄路の要衝です。
僕たちがミラノから乗ってきたイタリア鉄道Trenordの近郊列車の隣にも、スイス鉄道が運行するヴェネツィア行き高速列車が颯爽と入ってきました。
…薄汚れてゴツいTrenordに比べて、スイス鉄道の高速列車はピカピカだし、スマートな流線型でいかにも速くて快適そうで羨ましいなぁ(笑)



ポルタ・ヌオーヴォ駅はヴェローナの市街地からは南側に少し離れた場所にあります。
ちょっと寂れた駅前から市街地を取り囲む城壁に沿って歩くと、旧市街への入り口であるパリオ門が見えてきました。



パリオ門から城壁の内側に入り、大通りを真っすぐ歩いて行くと赤煉瓦で築かれた古城がそびえています。
14世紀に建造されたヴェッキオ城です。現在は内部がヴェローナ市立美術館になっているとのこと。


ヴェッキオ城の辺りからがヴェローナ旧市街の中心です。
色鮮やかな外壁の建物が並ぶ通りを歩いて行きましょう!

その10:アレーナ・ディ・ヴェローナに続く

ヴェローナおまけ画像


ヴェローナ旧市街の通りを歩いていたら、露店の裏で見つけたこれは…
そう、ヨーロッパの観光地名物(?)コイン体重計です!(笑)
最近はあんまり見かけないのですが、ヴェローナにはしっかり生き残ってたんだなぁ…


1回50セントであなたの体重を計ります!!(笑)
しかし、標準体重表に記載されてる体重が日本基準よりかなり重いような…
僕の場合は身長176cmだから、え~っと標準体重は男性だと77.7kg!?
僕、そんなに重くありません!! さすが美食の国イタリア、標準体重も必然的に重くなるのね(笑)

2014-15 イタリア三都ガリレオ追っかけツアー その8:朝のミラノ中央駅

2015-02-15 | 旅行記:2014-15 イタリア

その7:スカラ座でバレエ「くるみ割り人形」を観るからの続き

2014年12月29日

今日はホテルで朝食を済ませてから、部屋に荷物を置いてちょっとお出かけ。
ミラノ中央駅にやって来ました。






ミラノ中央駅の駅前広場に立つと、巨大なビルが林立するオフィス街を広い大通りが貫く都会的な景観に圧倒されます。
ミラノはイタリアでも特に経済活動が活発な北部の中心都市であり、世界的な大企業がオフィスを連ねビジネスマンが忙しく行き交う「働く街」でもあるのです。

そんなビジネスの街ミラノの陸の表玄関であるミラノ中央駅の駅舎は、1931年に落成したという白亜の堂々たる姿。
あまりにも高い天井に思わず目を見張るコンコースは、まるで宮殿のような佇まいです。






威容を誇るミラノ中央駅駅舎、ファシスト政権の時代にかの独裁者ベニト・ムッソリーニが地元のミラノにドイツ第三帝国の総統アドルフ・ヒトラーを迎えることになった際に“見せつけて、自慢してやる為に” これでもかと巨大で豪華な建築を完成させたという逸話を聞いたことがあります。

何でも、“ベルリンから到着するヒトラーの特別列車がミラノに近づくと、ムッソリーニ自身が乗った列車を側線から出してヒトラーの列車にピタリと並走させ、ミラノ中央駅の構内に入線する寸前でヒトラーの列車を減速させて自分の列車を「中央駅に一番乗り」させて、遅れて到着したヒトラーを自信満々得意満面で出迎えた…” とのこと。

世界を震撼させた二人の独裁者の、何とも子どもじみた意地の張り合いのような話ですが、凄まじいまでの丁々発止でハッタリのかけ合いだったであろう大戦期の国際外交の舞台裏の、知られざる歴史の真実を垣間見たような気分…


さて今日は恐ろしいVIPの乗った特別列車を出迎える訳ではなく、これから僕たちも列車に乗ってミラノ中央駅から出発します。
コンコースの自販機で切符を買ったら、長い長い階段を登ってプラットホームへ…
それにしても、独裁者が自慢の為につくったというだけあってミラノ中央駅はとにかくやたらとデカイ!駅舎に入ってからコンコースを抜けてプラットホームに向かうだけでも移動距離が異様に長くて疲れる。。。

ようやくプラットホームに辿り着くと、乗車予定の列車は「DELAY:10分遅れで発車」という表示が。
「おおぅ…いきなり遅延かよ。まぁこれがイタリアの流儀!のんびり行こうかね」



午前11時40分頃、イタリア鉄道Trenordが運行する近郊列車はヴェローナに向かって出発!

その9:ヴェローナ散歩に続く

2014-15 イタリア三都ガリレオ追っかけツアー その7:スカラ座でバレエ「くるみ割り人形」を観る

2015-02-08 | 旅行記:2014-15 イタリア

その6:ミラノ散歩。幻想の夜のガッレリアからの続き

夜8時からの開演を控えたスカラ座






今夜の夢の舞台を待ちきれない観客たちが、スカラ座の玄関前に行列をなしています。

開場前の観客の行列は世界中の歌劇場で見かける風景ですが、どういう訳だかここスカラ座では開演時間が迫ってもなかなか玄関ホールの扉が開かれず、行列も整然としておらず混乱気味…
ようやく開演20分程前になって玄関が開け放たれましたが、行列が乱れているのでなかなか劇場内に入ることが出来ない有り様。

「やれやれ…世界のオペラ好きとクラシック音楽ファンが憧れる名だたるスカラ座なのに、こういうところはしっかりイタリアの流儀なんだな!」




美しい劇場内のインテリアをじっくり見て回るのは観劇前の楽しみの一つなのですが、今夜は時間が無いので急いで指定された席へ…


さて今夜の演目は…Lo schiaccianoci、英語表記だとThe Nutcracker。
そう!おそらく世界一有名なバレエの名作、チャイコフスキーの「くるみ割り人形」 です!
オペラの殿堂スカラ座ですが、この冬の年末年始シーズンはバレエの「くるみ割り人形」を演るというプログラムが組まれているのです。

僕はまだ「くるみ割り人形」を生の舞台で観たことがなく、これが初見です。でも、チャイコフスキーのバレエ音楽としてはもう耳にすっかり馴染んでいます。
慣れ親しんだ名曲たちにバレエのパフォーマンスが加わる夢の初舞台を世界のオペラの殿堂スカラ座で体験できる…何という幸せなことでしょう!


そしてここが、今夜の指定席。贅沢にもボックス席です!
僕は大抵、歌劇場では安いクラスの上層階の開放型バルコニー席を予約するのですが、スカラ座には開放席は最上階の天井桟敷しか設定が無くほとんど全ての席が個室のボックス席になっているのですね。

ちなみにこの席、事前にスカラ座の公式サイトでネット予約したのですが、Eチケットではなく切符そのものが普通郵便で日本まで郵送されてきたのには驚いたなぁ…(笑)


そして、いよいよ始まる今夜の舞台…
ミラノのスカラ座が、クリスマスイブの夜の夢の世界へと変わります…!!












…感激でした、何というファンタスティックでダイナミックで、そして甘く切ないクリスマスの夜の夢!

子供の頃、初めて「花のワルツ」を聴いて胸がときめいた、あの頃の気持ちが蘇ってくるような気分になったのです。
そして、僕が秘かに憧れている謎の人物ドロッセルマイヤー氏の怪しい魅力!(笑)
それらを鮮やかに演じきったスカラ座バレエ団と最高の演奏を聴かせてくれたスカラ座管弦楽団に拍手!!


一夜の夢をありがとう。世界のオペラとバレエの殿堂、スカラ座歌劇場。

スカラ座でのチャイコフスキーの音楽世界「くるみ割り人形」を楽しんだら、明日には一旦ミラノを離れて小旅行。
今度はシェイクスピアの文学世界「ロミオとジュリエット」の町を訪ねます。

その8:朝のミラノ中央駅に続く

2014-15 イタリア三都ガリレオ追っかけツアー その6:ミラノ散歩。幻想の夜のガッレリア

2015-02-08 | 旅行記:2014-15 イタリア

その5:天空のミラノ大聖堂“ドゥオーモ”からの続き

ホテルで身なりを整えて、ネクタイを締めて背広の胸ポケットにチーフを挿したら、さぁスカラ座に出かけましょう!
再びメトロ3号線でドゥオーモ駅に戻ります。





ドゥオーモ広場に出てみると、そこにはライトアップされて趣きのある姿となったミラノ大聖堂“ドゥオーモ” の姿が闇に浮かび上がります。
もうカトリックのクリスマスは終わりましたが、クリスマスツリーは新年までは残されているようですね。

ドゥオーモ広場からガッレリアを通ってスカラ広場へ向かいます。



ガッレリアも昼間とは全く異なる雰囲気…







ガッレリアの中央の十字路のドーム天井が青く輝き、まるで宇宙に浮かぶ天の川銀河を見上げているようです…

幻想的な夜のガッレリアを抜けると、その先には一夜の夢の舞台であるオペラ劇場、スカラ座が待っています。

その7:スカラ座でバレエ「くるみ割り人形」を観るに続く

2014-15 イタリア三都ガリレオ追っかけツアー その5:天空のミラノ大聖堂“ドゥオーモ”

2015-02-05 | 旅行記:2014-15 イタリア

その4:スカラ広場でミラノ風・昼ごはんからの続き

イタリア料理の昼食後、再びガッレリアを通り抜けてドゥオーモ広場へ。
先ほどは横目で見るだけで素通りしたミラノ大聖堂“ドゥオーモ”の中に入ってみましょう!




戦闘服に身を包んだイタリア軍の屈強な兵士たちが守りを固める大扉で厳重な手荷物チェックを受けて、大聖堂の内部に足を踏み入れるとそこは、ミラノの街の雑踏からは隔絶された異次元空間…

…しかし、ミラノのドゥオーモの見どころは荘厳な大聖堂内部だけではないのです。
今日はよく晴れているので、こんな日は仄暗い大聖堂内よりも行ってみたい場所があります。それは、大聖堂の屋根の上!!


という訳で、やって来ましたここがドゥオーモの屋根の上です!!

しかし実際、高さが100メートル以上もあるドゥオーモの屋根の上まで延々と階段で登るのは本当に一苦労…
屋根の上までは階段かエレベーターで登れるのですが、階段の方がエレベーターよりも入場料金が安いので(階段7ユーロ、エレベーター12ユーロ)ついつい安い方を選んでしまいましたが、体力に自信がない人は多少多めにお金を払ってでもエレベーターにした方がいいかも。

でも、苦労して登ってきた甲斐がある素晴らしい景色がドゥオーモの屋根の上には広がっています。


ゴシック聖堂を飾る彫刻群の向こうには大都市ミラノを象徴する近代的な超高層ビル群、そしてその向こうには陽を受けて輝くアルプスの山並み。




大聖堂の隣には、ドゥオーモ広場に面して並び立つ高級デパートが軒を連ねます。






ドゥオーモには135ものゴシック様式の尖塔がそびえ立ち、その上にはそれぞれキリスト教の聖人たちの像が据え付けられています。
塔の上の聖人に見守られ、今日もミラノの街並みに冬の陽が傾いていきます…


大聖堂の真正面のファサードを、裏側から眺めることも出来ます。




最も高い尖塔の上には、黄金に輝く聖母マリア像が。


夕空に光る白い月を眺める聖人像。


天を衝くように並ぶゴシック尖塔群に夕暮れが迫るひと時。


皆さんも今後、もしミラノを訪れることがあれば、そしてもし晴れていたら、頑張って階段を登ってドゥオーモの屋根の上まで行ってみることをお薦めします。
つらい階段登りの後は、素晴らしい天空の大聖堂が待っていますよ…!



ドゥオーモの屋根の上を堪能して、地上に戻ってきました。
もうすっかり陽が暮れなずんで、大聖堂が夕焼けに染まっています。




ドゥオーモの上にも、光る夕焼け空の月。


…そろそろ、ホテルに帰る時間です。
もうすぐ夜です。そう、夜になったらスカラ座に行かないと!

世界三大歌劇場のひとつである最高峰のオペラ劇場での、夢のひとときが待っています。
さぁ、スカラ座に繰り出す準備をしましょう。バッチリお洒落して行かないとね!
オペラ劇場では、観客も夢の舞台の一員なのですから…!!



そしてミラノ中央駅裏のBio City Hotelに戻ると、何故か部屋のバスルームが妖しく光り輝くブルーライト仕様(笑)


ベッド周りは普通にお洒落なんですけどね~。
でも、青く輝くシャワーとかいうブッ飛んだセンスも何気に嫌いじゃないぜ(笑)

その6:ミラノ散歩。幻想の夜のガッレリアに続く

「ユーレイルパス」の記念品が届きました!…約10ヶ月かけて日本到着(笑)

2015-02-05 | 旅行記:2014初夏 スペイン

…読者の皆様は憶えておられるだろうか。昨年のゴールデンウィークに、天燈茶房亭主がスペインへと赴いた事を…

2014初夏・スペイン鉄道音楽美術紀行

いきなり昔の話を持ちだして一体何だと思われたかもしれませんが、なんと今日、昨年ゴールデンウィークに行ったスペイン旅行で使用したヨーロッパ鉄道乗り放題きっぷ「ユーレイルパス」の使用記念品が届いたのです!

…「ユーレイルパス」は『乗車する列車の区間を一々パスホルダーにレポートとして記入しなくてはいけなくなっている』のですが、使用後にこの記入済みのパスホルダーを切り離して折りたたむと封筒状になり、ポストに投函すればオランダにあるユーレイルパスの事務局に届いて、レポートの記載内容を利用実績データとして収集する見返りに記念品を送り返してくれるというサービスをやっているのです。

僕も旅を終えてスペインを離れる前に、マドリッドのバラハス国際空港の搭乗ゲート前にあった郵便ポストにパスホルダーを投函して帰国したのですが、日本に着いてからもユーレイルパス事務局からは何の音沙汰もなくそのまま幾年月…
「スペインは郵便事故も多いって言うしなぁ~きっとパスホルダーがオランダの事務局まで届かなかったんだろうな。あるいはオランダの事務局でパスホルダーが忘れ去られて放置されてるか…どっちにせよ、まぁ仕方が無いな。」などとすっかり諦めていたのですが、今日突然届いたのですよユーレイルパスの記念品が!実に10ヶ月かけての日本到着です!!(笑)


記念品は2015年の卓上カレンダーでした。
…って、もう既に今年も2月なんですが(笑)
卓上カレンダー以外にThank youと書かれたカードと、ポストに放り込んだ記入済みのパスホルダーそのものも同封されていました。あの時、自分で列車への乗車行程を記入した想い出のパスホルダーと再会出来たのは、何気に嬉しいですね。

ともあれ、時間はかかっても着実にサービスを遂行してくれたユーレイルパス事務局には感謝!
ああ、でもそろそろ次のヨーロッパ旅行の旅程も決めないとなぁ…またユーレイルパスで乗り鉄しようかな?(笑)

2014-15 イタリア三都ガリレオ追っかけツアー その4:スカラ広場でミラノ風・昼ごはん

2015-02-02 | 旅行記:2014-15 イタリア

その3:ミラノ散歩。ドゥオーモ、ガッレリア、スカラ座からの続き

スカラ広場のガッレリア入り口から少し脇道に入ったところに、ランチの予約をしておいた店があります。




…所謂「観光客向けの店」な感じなのですが、ガイドブックによると「地元ミラノの人々に長く親しまれ、スカラ座で公演したドミンゴやカレーラスも訪れた店」 とのこと。

通りに面したテラスに入り、出迎えてくれた店のおっちゃんに「ボンジョルノ…メールで予約しておいた者ですが」とカタコト英語で告げると「えっ予約?え~っと…まぁいいや、大丈夫大丈夫!いらっしゃいませ!!」てな感じで応対されます。
おっちゃん!絶対、予約メール確認してないだろ!?(笑)

生憎、開店時刻の正午までまだ間があったのですが、気さくなおっちゃんから「外は寒いから中へどうぞ。でも、まだ準備中だからちょっと待っててね」とテーブルへ案内されて、隣のテーブルで慌ただしく賄いメシをかき込むおっちゃんを横目にメニュー表に目を通します。

「さぁ、美食の国イタリアで最初の昼ごはんだ!何を食べようかな?」


賄いメシを食べ終えて準備完了のおっちゃんにオーダーした最初の一皿は、セルフサービスの野菜盛り合わせの前菜
サラダバーのようなものですが、おかわりは不可で一度だけ自由に皿に盛り付けることが出来るというもの。
結構頑張って盛ったんだけど、これくらいが限度かな…


続いて野菜のチーズ仕立て…ニョッキ? のようなもの(料理名をメモしておくのを忘れた…)
野菜の団子に濃厚なチーズのソースがかかっていて、かなりこってりした口当たり。


メインディッシュはこちら、ご存知ミラノ風カツレツ!
ドイツやオーストリア辺りだと「シュニッツェル」と呼ばれる料理ですね。僕の好物です。

同行したLeonaさんと二人でシェアしましたが、3皿でちょうどいい位のボリュームです。ミラノ風の昼ごはんですっかりお腹いっぱいになりました。
ごちそうさま!


店の外に出ると、スカラ広場に何やら白い箱が…
ここには本来レオナルド・ダ・ヴィンチの像があるらしいのですが、ちょうど今は改修中の模様。ダ・ヴィンチに会えなくて残念…

さて、腹ごなしに少し歩きましょう。ガッレリアを抜けて、再びドゥオーモ広場に行ってみましょうか。
そうだ、ミラノに来たんだからやはりドゥオーモ をしっかり見なければ!

その5:天空のミラノ大聖堂“ドゥオーモ”に続く

熊本県からも見えた!H-IIAロケット27号機の打上げ、ロケットロード

2015-02-01 | 宇宙

つい先程、平成27年2月1日(日)の10時21分(日本標準時)、情報収集衛星レーダ予備機を搭載したH-IIAロケット27号機(H-IIA・F27)が種子島宇宙センターから打上げられました!

H-IIAロケット27号機による情報収集衛星レーダ予備機の打上げ日について
(JAXAプレスリリース 平成27年1月29日)

種子島宇宙センターからのH-IIAロケット打上げは、昨年12月3日に小惑星探査機「はやぶさ2」を載せた26号機が打上げられてから間を置くこと僅か2ヶ月、驚くべき短い期間での高頻度な打上げとなります。

そして、今日は僕の住む熊本県南部も朝から雲ひとつ無い快晴のいい天気。
いつもの“ロケット観望場所” である自宅近くの河川敷からも、H-IIAロケット27号機が青空に描き出すロケットロードが見えましたよ!


…う~む、快晴だったけれどちょうどロケットの航路の方角に太陽があったせいで見事な逆光になってしまい、ロケットロードも太陽光と空に溶け込んで非常に淡くて見えにくいですね(笑)

という訳で、ちょっと画像に細工をしてロケットロードを見やすくしてみました。



…どうです?ちゃんと見えるでしょうロケットロードが!(笑)

さて、H-IIAロケット27号機はその後も正常に飛行を続けてフェアリングを開頭し、どうやら無事に情報収集衛星レーダ予備機を分離したようです。
祝・打上げ成功!!やったね!!