ミカエルの函館散策記

美しい夜景と異国情緒溢れる町・函館。
名所・旧跡・食べ処をご紹介していましたが今や万屋。
ご訪問に謝々。

第226号 蝦夷地に建立された東照宮

2008年02月06日 | 教会、寺院、神社、墓地、碑、像

現在の名称=北海道東照宮

東照宮といえば、日光にあって徳川家康公を祭る社。
その東照宮が、なぜ蝦夷地にも建てられたのだろうか?

幕府は1855年に箱館を国際港として開港した。
箱館奉行は外国からの脅威に備え、蝦夷地の防備、警備の要として新奉行所の建設を江戸徳川幕府に具申。
これが認められ、1864年6月に五稜郭に新箱館奉行所が完成した。

そのときに、鬼門(東北方向)に守護神を配置することとし、東照宮大権現の分霊を受け、官民あげての社殿は1865年4月に完成したのであった。
これを機に、上山村が神山村と改字された。
(写真をクリックすると拡大できます。)
 
(神山町に残る初代鳥居と陣川町にある現社殿)

明治元(1868)年10月に、新政府が統治する五稜郭を旧幕府脱走軍(榎本軍)が占拠。
榎本軍は、新政府軍の攻撃に備えここに砲台を築いたが、同2年5月の箱館総攻撃で陥落。
その際、華麗な社殿は新政府軍によって焼き払われたが、この鳥居は残った。

その後、社殿は函館の西部地区を転々とし、同12年に宝来町に落ち着き長らく鎮座していたが、平成3年に現在地に移転した。

初代鳥居の制作者は、東京の品川台場、函館の弁天台場、五稜郭などの石垣工事を手がけた「備前・岡山の石工・井上喜三郎」。
名工によって造られたこの大鳥居は、これからも函館の町を静かに見守ってくれるだろう。

                      

 



最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
お願い (函館のおぢさん)
2008-02-07 16:16:23
どうも、いつも楽しい情報ありがとうございます

実は、ここにはマダ書いてはいけない
要請がありまして

連絡をとりたく思っております

もし、時間がありましたら
メールえをください。

kodaruma1@hotmail.com
返信する
北海道東照宮 (yutakarlson)
2008-02-07 16:21:25
ピザテンフォーのyutakarlsonです。北海道東照宮、前を通る度、に?と思っていたのですが、特に調べることもなく今日に至っていました。これで、疑問が解消されました。
2月は大サービス月間、毎日得々ピザデーを施中です。詳しくは、私のブログをご覧になってください。
http://yutakarlson.blogspot.com/2008/01/2_31.html


返信する
函館のおぢさんへ (ミカエル)
2008-02-07 18:32:53
こんばんは!
承知しました。
それでは、早速・・・ミカエル
返信する
yutakarlsonさんへ (ミカエル)
2008-02-07 18:54:37
こんばんは!
疑問が解消されて嬉しく思っております。
今後もどうぞ宜しくお願いします。
のちほどお邪魔させてもらいます。ミカエル
返信する

コメントを投稿