函館には中学生以上を対象とした公開講座「函館学」がある。
市内の大学、短大、高専の八校と市で構成する「函館市高等教育機関連携推進協議会」が主催するもの。
その第1回講座のテーマは、「湯の川温泉の源、海底に沈んだ火山」。
今月上旬、湯の川温泉街のホテルで行われ、受講させてもらった。
講師は北海道教育大学函館校教授・雁沢(がんざわ)好博教授。
温泉の講義とあって、浴衣姿で登場した教授は、ユーモアあふれる講義をされて下さった。
それによれば、湯の川温泉の熱源は5万年前に噴火した海底火山のマグマにあると断定。
裏付けするものとして、函館の地質分析を挙げた。
では、その火山はどこに存在するのだろうか?
位置は、函館空港傍の汐泊川沖合い約2.5 km、海面下50mの海底で、「銭亀沢(ぜにかめざわ)火山」とした。
地球の温暖化は最近のことではなく、太古からの現象という。
2万年前から温暖化が進み、海面が上昇したために海に隠れてしまったこの火山。
近年、急速に進む地球温暖化。
どうすれば人類や生物、いや地球環境を守れるのか?
重い課題を与えられたような、有意義な講義だった。
次回の受講テーマは「函館のまちで近代化遺産を探そう」。
私の頭は、新た知識との出会いを待ち望んでいるようだ。
ミカエル
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます