あさっての「上野千鶴子さん講演会」の案内が掲載されました。
中日新聞は先週の土曜日に載ったのですが、
朝日になかなか載らないのでやきもきしていました。
直前になってしまいましたが、席に余裕がありますから、
参加したい人は、みどりまで電話で申し込んでください。
記事が迫っているので、参加費は当日精算です。
スタッフは、あと2日に迫った本番の準備におわれています。
わたしは、コーディネーターなので資料の準備なども担当していますが、
上野さんからパワーポイント用のデータが届きました。
「市民セクターをつくる~さまざまなマイノリティが生き延びるために」
をテーマにすごい内容で38枚、今からワクワクする。
こんな濃密な講演はなかなか聞けないと思うけど・・・。
参加しなくちゃ、ソン。
ということで、12月2日の案内を再掲します。
「む・しネット」公開フォーラム ~さまざまなマイノリティが生き延びるために~ 女性、高齢者、障がい者、患者、子ども、外国人・・ 弱者が弱者のままで尊重される 多様な市民社会をどのようにつくるのか 上野千鶴子さんを招いての市民派フォーラム、待望の第2弾!! ■と き: 12月2日(日)午後1時から4時(開場12時) ■ところ: ウィルあいち(愛知県女性総合センター)大会議室 名古屋市東区上竪杉町1番地 tel:052-962-2511 13:00~ 上野千鶴子さん 基調講演 テーマ 《市民セクターをつくる~ さまざまなマイノリティが生き延びるために》 14:40~ 《変えるのはわたしたち!》 市民として…議員として…当事者として… 市民自治の現場で、何を、どのように変えるのか コーディネーター:寺町みどり(『市民派議員になるための本』著者) コメンテーター:上野千鶴子(東京大学大学院教授) ◆(講師プロフィール) うえの・ちづこ 東京大学大学院人文社会系研究科教授。社会学者。 専門は女性学、ジェンダー研究。近年は高齢者の介護問題に関わって いる。『ナショナリズムとジェンダー』(青土社)、『差異の政治学』 『当事者主権』(中西正司との共著)『生き延びるための思想』(以上 岩波書店)、『老いる準備』(学陽書房)、『市民派政治を実現するため の本』(寺町みどり、ごとう尚子共編著)など著書多数。 話題の最新刊は『おひとりさまの老後』(法研)。 ■参加費:1500円(要申し込み・要事前振込み) ■申し込み方法:氏名、住所、連絡先(tel)を明記して、 TEL/FAX 0581-22-4989 寺町みどりまで midori@ccy.ne.jp 「む・しネット」公開フォーラムに参加を希望される方は、 お早めに申し込んでください(定員・一般約200名)。 当日の混乱をさけるために、参加費は「事前振込制」で、 参加される方の「氏名、住所、連絡先(tel)」をメール、 FAXで受付け、こちらからお知らせした郵便振替口座に、 参加費が届いた時点で、手続き完了です。 《主催》女性を議会に 無党派・市民派ネットワーク(む・しネット) チラシのPDFファイル(1.31MB)も「みどりのwebページ」 にリンクしました。 (画像が重いので、ご注意ください) HPやブログへの転載、お知り合いへの転送も大歓迎です。 |
オプション講座の「KJ法」ワークショップで、
テーマを整理したのですが、その様子をまとめてくださった、
今大地はるみさんの『む・しの音通信』記事を紹介します。
「ねてもさめてもKJ法」 福井県敦賀市・今大地はるみ 11月11日、「議員と市民の勉強会」の「オプション講座A」は「KJ法をつかいこなす」。 12月2日の講演会フォーラムのプレ企画で、課題を整理する目的のテーマは「さまざまなマイノリティが生きやすい市民社会をどのようにつくるのか」。講師は寺町みどりさん。参加者は、初参加の新倉真理代さん、高瀬芳さん、小川まみさん、メール参加の後藤尚子さんと私の5人。11日の7時間では終わらず、16日、19日と続けて完成にこぎつけた。13時間にも及ぶ「KJ法」は、最終的に120枚のメタカード(表札)が図形化された。そこからみえてきた課題を、文章化までの軌跡をたどりつつ整理してみたい。 1.「日本社会の現状」は、参加者が関わってきた運動の中から問題提起されたもの。日本の男性中心社会は、髪振り乱すけなげな女を好み、多様性を認めない。日本で働く外国人労働者の現実なども浮き彫りになった。 2.「つくられるマイノリティ」~マイノリティの定義はテーマ決めの段階から議論になり、マイノリティって誰?は、この日もっとも盛り上がった。同じシングルマザーにも離別と死別で差別があるし、マイノリティになる可能性は誰にもある。見えてきたのは、マジョリティがマイノリティをつくっている。 3.「わたしはわたし」~周りの状況で運命が変わるシンデレラはそのままでよかったんじゃない? という発想は、目からウロコ。かけがいのないわたしこそがマイノリティであり、わたしのニーズは、わたしがつくる。変えていくには「わたしはわたし」であることを大切にすることから始まるのだろう。 4.「当事者になる」~DVの問題提起の中ででてきた「当事者」。当事者性の自覚と経験とスキルを伝え合うことで問題解決への道筋が見えてくる。「む・しネット」は、すでに女から女へ知恵と経験を手渡す活動で実証ずみ。 5.「市民セクターの可能性」~高齢者が生きやすい社会は誰にとっても生きやすい。 2回目の「カード作り」で生まれたキーワードが多く並ぶ。官でも民でもなく「協(市民)セクター」である「市民事業体」をつくるには、NPOでもただ働きをしない、行政のパシリになるな、市民ファンドをつくる、などなどが必要と、やっと先が見えてきた。 6.「システムを変える」~ここでは信用できない行政の現状を指摘し、当事者のニーズに合わせた相談窓口のあり方を示している。 7.「マイノリティが生きやすい市民社会」~「生き延びるために必要なもの」には、現状の議論から方向転換してきたセーフティネット関連のメタカードが並ぶ。さらに図形化するなかで「ジェンダーの視点」と「愛と友情」のカードが追加された。マイノリティが生きやすい市民社会をつくるためには、コミュニケーションとネットワーク、情報発信/情報公開などで社会の認識を変えること、人と人のつながりが大切だとわかる。地域や自治体、国を超えて人と人がつながる社会をつくり、変えていけるのは当事者自身だということ。 わたしたちの願う社会は・・・最終章はやさしい言葉で締めくくられている。「バラ色よりはニジ色がいい」。さまざまな運動をつくりだし、当事者として、サポーターとしてすでに動き始めているわたしたち。わたしたち自身がマイノリティであり当事者だからこそ社会を変られることを、あらためて実感した。 わたしはニジ色のなかで輝きたい! |
あさっての講演のテーマにも密接に関連するので、ぜひご覧ください。
動画でGOGO映像プロデューサー日誌
本日の日テレG+「読売ニュースナビ」(社会保障部・阿部文彦記者出演の
「最期は我が家で 在宅医療の課題」)は、
11月に入ってきたHディレクターのデビュー作。
・・・・・・・TV番組30日のオススメ(日テレG+)・・・・・・・・
11月30日(金)午後10時10分
どれどれトーク「上野千鶴子 おひとりさまの老後」
東大教授で社会学者の上野さんの近著「おひとりさまの老後」が話題を呼んでいる。
戦うフェミニストの上野さんが、老後の問題に焦点をあてたことが注目を集めているようだ。
高齢社会では、男性より女性の方が老後をひとりで暮らす可能性が高い。
父親の介護を経験し、多くの介護事例を調べたという上野さんが説く老後の暮らし方とは?
聞き手は読売新聞調査研究本部主任研究員の北村節子。
→【「日テレG+」番組表はこちら】
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上野さんは29日は小倉、12月1日は京都と大忙しです。
今夜の番組は、たぶん録画なのでしょう。
話は変わりますが、
わたしも時間がないといいながら、通信作成中に
『フェミニスト・ポリティクスの新展開』(明石書店)を読みました。
分厚い本ですが、足立眞理子さん(大阪女子大学)を中心に、
「不況、ケア、雇用労働、グローバリゼーションなどをキーワードに、
社会科学的なアプローチによってフェミニストの視点から
ジェンダーにかかわる政治学(フェミニスト・ポリティクス)を
解き明かそうとする』論集です。
『フェミニスト・ポリティクスの新展開 労働・ケア・グローバリゼーション』
(足立眞理子・伊田久美子・木村涼子・熊安貴美江編著/明石書店/2007)
上野さんの『地方自治・NPO・女性』もはいっていて、
わたしと組んで作った二冊の本を参考文献にあげて言及していただいてて、
もうびっくり、だけど、とてもうれしかったです。
もりだくさんな内容で読みごたえがあります。
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