みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

原発事故関連:反原発の曲「ずっとウソだった」/内部被ばく 軽視は禁物/原発震災 中長期の見通しも示せ/

2011-04-09 07:15:41 | 地震・原発・災害
福島事故に関連してのニュースです。

3月11日の地震と原発事故以来、購読している新聞をすべて保管してあります。
テレビは、東京電力との関係が深いからか、
「ただちに健康被害はない」とか、御用学者が事故を過小評価していたのですが、
新聞は早い時期から、放射性物質の被害について報道していたような気がします。

そのなかで、MOX燃料やプルトニウムのことを報道して頭一つ抜けていたのが、
中日新聞(東京新聞)。
昨日の【特報】でも、放射性物質の内部被ばくの被害の深刻さについて、
まとまった記事を書いています。

webにないので、紙面を紹介します。


【特報】沢田昭二 ・名古屋大学名誉教授に聞く ~ 内部被ばく 軽視は禁物2011年4月8日 中日新聞

 ◆大きいダメージ
「政府は『CTスキャンの何分の一の放射線量』などと、身体への影響が少ないように言うが、それは外部被ばくの場合だ。もっと深刻なのは内部被ばく。体に入ったときにはダメージはもっと大きい」
 福島第一原発から放出されるヨウ素やセシウムなどの放射性物質について、澤田氏は名古屋市内でこう警告する。・・・・・(以下略)・・・・

「影響なし」外部の目安
「核兵器を使う側が被害を低くみて、日本も受け入れてきたのでは」

・・・・・(以下略)・・・・
 


ここ数日ネット上で評判になっているのが、反原発ソング「ずっとウソだった」。
元のユーチューブは削除されて要るのか、視聴できなくなっているのですが、
ちゃんと保存しているブログもありました。

「ずっとウソだった」は(まだ)こちらで聞けます。
「ずっとウソだった(daichiazuma)」の歌詞を文字おこしした

反原発の曲がネットで話題 斉藤和義さんが歌う動画
2011.4.8 共同通信

シンガー・ソングライター斉藤和義さん(44)が、自身のヒット曲「ずっと好きだった」の歌詞を反原発の内容に替え、ギターで弾き語りする動画がインターネットに出回り話題になっていることが8日、分かった。
 動画投稿サイトにアップされた曲の題名は「ずっとウソだった」。「ほんとウソだったんだぜ 原子力は安全です」「俺たちをだまして 言い訳は想定外」「何人が被ばくすれば気が付いてくれるの この国の政府」などと歌い、安全神話にのっとった原子力政策を批判している。
 斉藤さんが所属するレコード会社「ビクターエンタテインメント」は、歌っているのは本人と認め、「映像はプライベートに作られたもの。アップロードの経緯が不明で、意図しない形で公になったことは遺憾」としている。


 反原発ソングが話題の斉藤和義、USTREAMで「ずっとウソだった」をライブで熱唱!アクセス集中で一時配信止まるハプニングも 

 [シネマトゥデイ映画ニュース] 4月8日、シンガーソングライターの斉藤和義がUSTREAMのSpeedstarRecordsアカウントで、震災支援ライブ「斉藤和義 on USTREAM『空に星が綺麗』」を生中継、約1時間20分のライブで全13曲を熱唱し3万2千人以上が鑑賞した。キャンドルの灯りを効果的に配した映像、そして斉藤の歌声に多くの人々が心を動かされた。
 この前日、同氏による楽曲「ずっと好きだった」を謎の歌手がYouTubeを通じて反原発ソングの替え歌「ずっとウソだった」として披露したことで話題となり、もし本人であればセルフカバーとなることからも中継は注目されていた。斉藤は視聴者の反応もチェックしつつ即興で演奏曲を決めた。レコーディングスタジオで行ったライブのため、高音質で楽しむことができ、配信開始20分で2万人以上が集った。セットリストは「虹」「春の夢」「赤いヒマワリ」「手をつなげば」「古いラジカセ」「I Love Me」「Are you ready」「レノンの夢も」「映画監督」「桜」「ずっと好きだった」「ずっとウソだった」「空に星が綺麗」。くだんの替え歌を演奏した際には視聴者は3万人を越え、アクセスが集中したために配信が止まるハプニングもあった。すると、停止を知った斉藤は歌い直しを敢行してみせ、視聴者からその男気が賞賛される場面も見受けられた。
 USTREAMの番組説明欄には、救助物資及び救助金の送り先や振込口座の表記もあり、演奏の合間のMCで斉藤が本ライブの主旨を「震災支援募金」だと述べた。自身が楽曲で携わった映画『ゴールデンスランバー』と『フィッシュストーリー』が東北出身の伊坂幸太郎の原作であり、同作の制作会社ダブや、福島出身のクリエイティブディレクター箭内道彦が運営するTHE HUMAN BEATS、2社を通じて被災地に届ける旨を明かした。また、箭内は3月30日掲載の「エコレゾ ウェブ」緊急企画で音楽プロデューサーの小林武と対談。東北出身の2人が東北会を発足し結束を固めている。対談の中で箭内は「本当は、福島原発の前でライブしたいくらい」や「うちの会社の5階をアンプラグドのライブハウスにしようと思っていて。24席しかないプレミアムな」と発言しており、このライブとの関連性が伺える。
 なお斉藤のUSTREAM生ライブ企画は4月の間、毎週金曜日の夜に都内で実施するとし、4月15日より若干名の観客募集を行う予定だという。詳細は斉藤和義の公式サイトで告知するとされており、ライブのチケット代は無料で、募金箱に「皆様のお気持ちをいただけますと幸いです」としている。(南 樹里)


応援クリック人気ブログランキングへ してね 
本文中の写真をクリックすると拡大します。

以下は、昨日の新聞社説。
朝日新聞、毎日新聞、日本経済新聞が原発事故のことを取り上げています。

社説:放射能と避難―住民のため観測充実を
2011年4月8日(金)付 朝日新聞

 福島第一原発の北西にある福島県飯舘(いいたて)村は、妊婦や乳幼児を村外に避難させることを明らかにした。村内の大部分は、政府が避難や屋内退避を指示している半径30キロ圏の外側にあるが、これまでの大気や土壌の調査で放射線量が高い場所が見つかっている。
 政府はいま、現行の避難地域を広げる検討をしている。放射性物質の飛散は風向きや地形の影響を受ける。同心円状に広がるとは限らない。飯舘村の人たちが直面しているような実態が見直しに反映されるだろう。
 現在は半径20キロ以内が避難、20~30キロ圏内を屋内退避としている。原子力安全委員会の防災指針に沿ったもので、避難する放射線量の目安は50ミリシーベルトだった。屋内退避なども、短期を想定した指示だった。
 ところが原発の不安定な状態が長引き、放射性物質の放出も続きかねない。長期間さらされる前提で、対策を切りかえる必要がある。当然の対処だ。
 安全委は新たに、浴びる放射線が積算で20ミリシーベルトになる場合を避難の基準とする考え方を伝えた。国際放射線防護委員会(ICRP)が、原発事故などの緊急時を考えて計算した目安にもとづく。
 数値が厳しくなるので、新しい基準を使うと、今は避難地域になっていない地域も、新たに対象になるところが出てくるだろう。
 避難は、住民に大きな負担を強いる。なにが最も住民のためになるかを最優先に考えなくてはならない。
 放射線による影響が懸念される乳幼児や妊婦は一番に避難させてあげたい。入院患者に動いてもらうのはマイナスもある。
 一方で、必需品を取りに一度、家に戻りたいという住民の希望も切実だろう。
 そのためには、きめ細かな指示が求められる。避難地域を見直すにも、一時帰宅を安全に進めるにも、鍵になるのが観測データの充実だ。
 放射性物質がどう広がるかを予測する緊急時迅速放射能影響予測(SPEEDI)システムを使って濃度が高くなりやすい地域を割り出し、観測をより密にするというやり方もあろう。
 SPEEDIは先月に1回公表されただけだ。予測の限界を明確にしたうえで、利用できるようにするべきではないか。
 現在の放射能の広がりと、それによるリスクの評価を専門家がわかりやすく説明する。それが周辺の住民はもちろん、国民の理解を得るために、ますます大切になってきた。


社説:原発震災 中長期の見通しも示せ

 原発災害は収束の時期がみえてこない。これほど長く続く原発事故は世界にも例がない。原子力安全委員会は「既存の防災対策の枠を超えている」との見方を示している。
 東京電力も政府も、中長期的な見通しを踏まえ、さまざまな対応策を立てていく時期にきている。その際には、原発周辺から避難している多数の人々の今後の暮らしに、きちんと思いをはせてほしい。
 今、現場は、汚染水対策や格納容器の爆発を防ぐための窒素封入作業に追われている。こうした作業は、事故対策を妨げる「副作用」を抑えているようなものだ。
 本来の事故収束の第1段階は、すべての原子炉を安定した冷却に持ち込み、放射性物質の外部への漏えいを止めることだ。
 そのためには、外部から注水せずに核燃料の熱を取り除く閉じた循環系を確立しなくてはならない。通常は「残留熱除去系」がその役目を果たすが、放射性物質の汚染に阻まれ復旧作業が進まない。状況を見極め、新たな熱除去系を外から導入することも検討した方がいい。
 ただ、いずれにしても、簡単な作業ではない。数カ月という政府の見通しを上回ることもあるだろう。
 収束の第1段階が達成されても、核燃料はさらに何年も冷やし続けなくてはならない。その先には、どのように廃炉を進めるかという課題が待ち受ける。
 こうした長い対策の入り口にあって、政府の緊急時対応はすでに実態にあわなくなっている。
 そもそも、20~30キロ圏内の住民に出されている屋内退避の指示は、何カ月も続くことを前提にしていない。政府が新たな指針を検討しているのは当然だ。すみやかに決定し、住民に丁寧に説明した上で、その暮らしを支えていってもらいたい。
 避難指示が出ている20キロ圏内では一時帰宅の要望がある。二重三重の災害に見舞われ着の身着のままで避難した人々の願いはよくわかる。安全に十分注意しつつ、かなえたい。
 さらに、住民にとって必要なのは、その先の中長期的な見通しだ。本当に自宅に戻れるのは数カ月後なのか、それとも数年後なのか。場合によっては再び戻れないという覚悟がいるのか。
 これらの見通しは、今後、事態が悪化することがあるかどうかにも、作業の進み具合にもかかっている。予測が難しいことはわかる。
 しかし、幅をもたせた上で、東電も政府も、見通しを語るべきだ。そうしなければ、人々は将来の生活設計が立てられない。悪い情報より、あいまいな状況が、人々の気持ちをくじくことがあるのを忘れてはならない。
毎日新聞 2011年4月8日 東京朝刊


社説:原発事故「レベル6」に見直せ 
2011/4/8付 日本経済新聞

 原子力安全・保安院は、福島第1原子力発電所の事故の深刻さを直視し、国際的な評価尺度を、レベル5(施設外へのリスクを伴う事故)からレベル6(大事故)にただちに引き上げるべきだ。
 保安院は3月18日、福島第1事故の暫定評価として、米スリーマイル島事故と同等のレベル5と発表した。しかし、福島第1原発から外部に放出された放射性物質の量がすでにスリーマイル島事故を上回っていることは、ほぼ間違いない。
 評価尺度を「5」でとどめているため、日本政府が事故を実態以上に軽く見せようとしていると、海外から疑いの目でみられている。情報を隠しているという不信の温床になる。信頼回復のため、事故評価の見直しは最低限必要なことだ。
 国際原子力事象評価尺度(INES)は、原子力事故やトラブルの深刻さを知る世界共通の物差しだ。原子力施設の外に及ぼした影響の大きさで深刻度を決めている。これまで最大の事故は、広範囲に大量の放射性物質をまき散らした旧ソ連のチェルノブイリ事故で、レベル7(深刻な事故)だった。
 福島第1では、水素爆発や火災で大気中に放射性物質が放出された。さらに、原子炉内の壊れた核燃料に接し、強い放射能を帯びた水が外部に漏れ出し、一部は海にも流れ出た。正確な漏出量などは現段階では不明だが、レベル5を超え、少なくともレベル6であると国内外の多くの専門家が指摘している。
 保安院は、1~3号機内の核燃料棒の破損状況でも「3%以上」とあいまいな言い方に終始してきた。東京電力が早い段階から、1号機の損傷度合いは「約70%」などと公表、海外の報道を受けて6日にも改めて同じ数字を出した。保安院と東電で情報の共有化ができておらず、保安院の過小評価が際立っている。
 気象庁も、原発から出た放射性物質の拡散予測を公表してこなかった。日本気象学会にいたっては、研究者が独自の予測を公表しないよう学会員に呼びかけていた。欧州の気象機関は独自の予測をインターネット上で公開している。「国民の混乱を招く」は理由にならない。情報開示の不足が不信と混乱を招く 


最後まで読んでくださってありがとう
人気ブログランキングへ クリックを

 記事は毎日アップしています。
明日もまた見に来てね
  

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

4月8日(金)のつぶやき

2011-04-09 01:28:13 | 花/美しいもの
14:35 from web
RT @iidatetsunari: 小林武史さん×飯田哲也の対談の第2回 「なぜ原子力を選んだのか?」、アップされました。ぜひご覧下さい。 http://bit.ly/fZybR9 #genpatsu #fukunp
21:55 from Tweet Button
・反原発の曲がネットで話題 斉藤和義さんが歌う動画 - 47NEWS(よんななニュース) http://t.co/W7pxPiy
→「ずっとウソだった(daichiazuma)」http://t.co/3oO2WgA
by midorinet002 on Twitter
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする