みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

介護のコトバ「ナースコール」/時間治療:薬投与、時刻選び効果 臓器の働きが24時間周期で変わるのを利用

2010-07-21 19:05:11 | 健康/くらし/薪ストーブetc
今朝ブログを開いたら、gooブログのメンテナンス中。
午前6:30~9:30までの3時間なので、ブログは夕方にアップすることにしました。

夕方になって、ブログの記事をアップしようと思ったら、
今度は、なぜか画像が呼び出せません。
母のお土産に買ってきて、紹介しようと思った、
旭川の「奇跡のプリン」の写真はなしです。
(とおもったら、アップしたあとで、ぶじ呼び出せました。)
 
スノークリスタル北海道「奇跡のプリン」
  

旭川発北海道のかりんとう屋「北かり」
旭川でお店を見つけて、買ってきました。
  
人気No1! 春ゆたか かりんとう


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本文中の写真をクリックすると拡大します。


昨日、ホームにいる母にその「奇跡のプリン」を持っていったら、
「おいしい、おいしい」と全部食べてくれました。

母はハートセンターから退院しても口の中が痛くて、
食事が少ししか食べられず、酷暑で衰弱するのでは、と周りは心配しています。
歯科医の診察では、下の裏の奥の口腔底に潰瘍ができている、とのこと。

お昼のうなぎも好物で、がんばって食べました。
だれか傍についていると、食べるようです。
とはいえ、ホームでは、ほとんど誰とも話そうとしないようです。

夜もよく眠れなくて何度もコールする、とのことで、
ホームとしては「食べ物は食べてくれないし、薬はのみこまないし、
昼間はうとうと昼夜逆転してるみたい」でほとほと困っている、とのこと。

母がナースコールを押すのは、なにか理由がある時のはず、と思うのですが、
夜は少ない人員で手一杯、とのこと。

「要介護度3」の認定を受けている母が、自分でできることは少ないのは当然、
それを迷惑なお荷物のようにいわれて、わたしもむっとしました。
口の中の潰瘍は治らないようなら、専門の大きな病院に行ってください、とのこと。

帰ろうとしたら、たまたまホームの提携医師が診察にみえたので、
母の状況も含めて少し話したら、母の負担になっている大量の薬を、
思い切って、「いのちにかかわるもの」以外は、減らしてみることになりました。

ナースコールは老人の「いのちづな」。
今朝の毎日新聞記事を紹介します。

 介護のコトバ 三好春樹 
ナースコール 老人の「いのちづな」 

毎日新聞 2010年7月21日

  ナースコールは、用のある老人が介護職を呼ぶためのもの。ベッドサイドのボタンを押すと、ケアステーションにサインと音楽で知らせ、インターホンで会話が出来るものもある。
 宅老所なんで呼ばれている少人数の施設では、呼び鈴が使われていることもある。チリンチリンという音に、スタッフが「はーい」と肉声で応えているのは寝素朴でなかなかいい雰囲気だ。どうも老人介護には近代的にハイテクよりも、こうしたローテクが合っているようだ。
 特に用事もないのにナースコールを使う老人がいる。スタッフがやってくると何か用事を考えて訴えるが、またすぐナースコールが鳴る。これが繰り返されるのだ。
 私たちはこれを「純粋ナースコール」と呼んでいる。用を頼むための手段ではなくて、ナースコールすることそのものが目的のようなのである。
 こんなとき「用もないのに呼ばないでください」としからないでほしい。まして、ナースコールを抜いてしまうのでは介護職失格だ。だってナースコールは、老人と世界をつなぐ「いのちづな」なのだから。
 体が不自由で施設に入っている老人は不安だろう。いま呼吸困難になったら周りの人はすぐに駆けつけてくれるだろうか。心配で仕方ないからナースコールを押してみる。自分が世界から忘れられていないことを確認するかのように。
 これは「純粋ナースコール」だな、と思ったらどうするか。ナースコールが鳴る前にベッドサイトへ行く。それが答えだ。10分間でいい。座り込んで話しを聞く。5分もすると「あんたも忙しいんだからもういいよ」なんて言ってくれる。 
 用もないのに来てくれるんだから、いざというときにも安心、と思うのではないだろうか。
=次回は8月4日掲載 


おなじ「くらしナビ」のページに載っていた、こちらの記事も面白いです。

 医療ナビ:時間治療 臓器の働きが24時間周期で変わるのを利用。
◇薬投与、時刻選び効果 患者個別の「体内時計」測定が課題

毎日新聞 2010年7月21日

 多くの生き物は、地球の自転に合わせた24時間周期の生活を営む。人間の体内には「時計」の働きをする細胞があり、ほとんどの臓器や組織の働きは、この体内時計によって24時間周期の生体リズムで変化する。
 生体リズムは病気の発症や症状の重さにかかわっていることは古くから知られていた。例えば、心筋梗塞(こうそく)などの虚血性心疾患は起床後3時間以内に起こりやすいが、これは朝に血圧や脈拍が急に上がって心筋の酸素消費量が増えることなどが原因とされる。
 一方、同じ薬でも、服用する時刻により効き方が異なることも分かってきた。こうした生体リズムを考慮し最も効果的な時刻に薬物投与する「時間治療」の研究が90年代から進んでいる。
      *
 自治医科大病院の藤村昭夫教授(臨床薬理学)らは03年、腎不全で人工透析(血液透析)を受けている患者13人を対象に、骨がもろくなるのを防ぐビタミンD3の投与時刻を変え、薬効や副作用の表れ方を調べた臨床研究の結果を発表した。
 腎不全になると副甲状腺ホルモンが過剰に作られ、骨のカルシウムを溶かし出す。副甲状腺ホルモンの生産を抑えるため、透析後に服用するビタミンD3製剤は、腸からのカルシウム吸収を促進し血中のカルシウム濃度を異常に高める副作用もあり、服用中止を余儀なくされるケースもある。
 研究グループは患者を、午前8時にビタミンD3製剤を服用する群と午後8時に服用する群に分け、それぞれ1年間続けた後、朝夜を入れ替えてさらに1年間投与を続けた。その結果、朝に服用するより、夜に服用した方が血中のカルシウム濃度が1割以上低くなることを発見した。さらに、副甲状腺ホルモンも、夜に服用した場合は朝に服用した場合の半分程度に抑制されることも分かった。
 時間帯によって効き目が変わる薬は他にもある。高血圧などの治療薬「アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬」は、夕方に投与すると夜間の血圧をより効果的に下げることが最近分かった。血圧は一般的に昼は高く、夜は低いが、夜間血圧が十分に下がらない人は動脈硬化が進みやすい。このような人はACE阻害薬を夕方に服用すると心筋梗塞や脳梗塞のリスクが下がると考えられる。
 また、抗がん剤でも研究が進んでいる。94年、欧州の研究チームが転移を持った大腸がん患者186人を2群に分け、一方に抗がん剤の時間治療を行ったところ、同じ薬を普通に投与した群と比べ、生存率が向上したとする臨床試験結果を発表し、注目を集めた。
 抗がん剤は正常細胞もがん細胞も攻撃するが、がん細胞の分裂が盛んになる時間帯は正常細胞とは違う。この時間差を利用し、なるべく副作用の少ない時間に抗がん剤を投与することで投与量を増やせるため、効果が高まり、副作用を減らせると期待されている。
      *
 課題もある。深夜勤務の人などは体内時計がずれていると考えられるが、一人一人の体内時刻を簡単に測れる手法がまだないことだ。体内時計を研究する理化学研究所の上田泰己チームリーダー(システム生物学)によると、現在は血中のメラトニン濃度を測るのが一般的だが、一日中起きていて1時間おきに採血するなど労力がかかり、臨床試験も難しいという。
 上田さんらはマウスの血液中から24時間周期で濃度が変化する物質を数百種類見つけ、これらを指標にして1回の採血でマウス個体の体内時刻を測る手法を開発。人間への応用を目指す。上田さんは「新薬を開発するのは非常に大変だが、時間治療は今ある薬をうまく使うことで効果を高める。いわば『育薬』だ」と期待する。
 藤村教授も「体内時計の影響を受ける遺伝子は全遺伝子の1~2割あると考えられ、時間治療は薬物療法を根本的に変える可能性がある」と話す。【西川拓】
==============
 ◇発症・重症化しやすい時間帯

心筋梗塞        早朝~昼
脳出血         夕方
脳梗塞         夜間~早朝
ぜんそく        早朝
リウマチ様関節炎    早朝
細菌感染による発熱   朝~昼
ウイルス感染による発熱 夕方
アトピー性皮膚炎    夜間
片頭痛         夜間
 (自治医科大のホームページから)
毎日新聞 2010年7月21日




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7月20日(火)のつぶやき

2010-07-21 01:48:58 | 花/美しいもの
20:09 from web
○大雪山系遭難事故から1年~現場を歩く(上・下)/低体温症にならないために http://blog.goo.ne.jp/midorinet002/e/b2977dfa3754a5aabefa3d853c0d56aa
by midorinet002 on Twitter
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