築地まぐろ屋3代目 豊洲市場場内からのマグロ新鮮情報

築地市場場内で40年以上のマグロ仲卸をしている、『松井水産』より、豊洲に移動しマグロの仕入れ情報、お得情報を毎日に配信

複雑・・・・(><)

2018-07-12 07:27:52 | Weblog
今日は私イチオシの天然インドも出ましたが、
それよりも三陸塩釜産の旋網マグロが多数!あったんですが・・・・

セリ前にセリ場で聞こえてくるのは
『ヤケばっかりだ!脂ねーのに。使い物になんねーよ(怒)』
という仲買さんたちの会話。。
どうりで大量にセリ残っている訳です。。


当然、決められた枠内で漁をされているのだと思いますし、漁師さんは
『漁』
をするのがお仕事です。
そのことには問題はないと思うのですが、いざこうして築地のセリ場で大量にセリ残った
脂が無くてヤケが多く、水っぽくて色持ちしない旋網漁のこの時期のマグロをいていると
「あぁ・・勿体ない!?なぁ。。」
と思うのが正直な気持ちです。

マグロがたくさんあることはマグロを扱う私たちとしてはうれしいのですが、
それはもちろん、『良いマグロがたくさんあれば』ということで、今日のように
決して高く無いんですが(むしろ安い)値段でもだれも手を出さないくらいのマグロが
旋網で大量に捕れている現状をみると、資源の保護という観点でも

『もったいないなぁ~』
と。。

正直、旋網漁は個人的な意見としては一気にたくさん獲れすぎと思えて、
資源保護には良くないとどうしても見えてしまいます。
そして一気に大量に揚げることで手当ても行き届かず、血抜きもちゃんとなされておらず、
特に網の下の方の魚は押されてしまっているので身が柔らかく身割れも多いという。。
手当てが遅れればヤケも増えますし、色も持たない。。


それでも、昔はマグロといえば『赤身』
値が安くて色が良ければ売れたものです。ですが今は赤身の需要こそ多いものの、
それは「脂のあるマグロの赤身」
やっぱり基本的に「脂」があることが大前提。


世間様はどうだかわかりませんが、飲食店を経営されている方々には
色が良くても脂が薄い天然のマグロよりも、養殖のマグロの方が好まれる時代。
お得意様も『お客さんが好むから・・・』と。。


実際、漁して水揚げしてみなければ脂があるかどうかなんてわかりませんが、
この近海の本マグロが冬になれば脂、乗せてくることは間違いありませんからね~

本当に難しいところです。


ということで私も塩釜は見送り、今日もインドを仕入れ(^^)
今のインドはやはり物が良い!!
色も良くて脂もあります♪味もイイ!!




おススメでーす(^0^)


純粋に天然本マグロの赤身がお好きな方には塩釜の旋網も美味しいと思います(^^)
ヤケてなければ・・・ですが(汗)


大西洋のボストン・カナダ産も毎日3~4本ずつ出ておりますが、まだちょっと高いかなぁ~??

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