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デフォルトが迫るアメリカ、世界経済破滅の脅威あるいはコップの中の嵐か

2013-10-11 | ラジオ
金の価格は上昇し、株式市場は下落している。投資家たちの懸念は明らかだ。投資家たちはアメリカ議会が連邦政府の債務上限の引き上げについて、適時に合意できないのではないかと危惧している。
もし17日までに債務上限の引き上げで合意できなければ、世界第一位の経済大国であるアメリカは、アメリカ史上初のデフォルト・債務不履行に陥る可能性がある。専門家たちは経済の崩壊や、オバマ大統領を待ち受ける運命について語り始めた。
アメリカ議会は債務上限について合意していない。アメリカ下院のバイナー議長は、債務の上限を引き上げる法案が、大部分の共和党議員の支持を得なかったとしても、デフォルトを阻止するとの立場を表明した。
ですが、その実現方法は不明だ。一部の経済学者たちは迫り来るアメリカのデフォルトが、2008年の危機を、いわゆる凌駕し、世界的な大惨事を引き起こすとの確信を示している。
その克服には、数十年かかるとみられる。

一方で投資会社FINAMアナリストのアントン・ソロコ氏は、恐らく世界経済が崩壊することはないとの見方を表し、次のように語っている。
「デフォルトの問題は、アメリカの債務上限の問題から生じている。アメリカでは、これまでに何度も債務の上限が引き上げられた。私たちは、これに関する辛らつな議論をみてきた。アメリカの政治家たちは、彼らに必要な変更を承認させるために、この問題を利用している。私は今のところデフォルトが起こる可能性はないと考えている。恐らく各政党は互いに譲歩して合意に達し、上限は引き上げられるだろう」
アナリストは、このように話している。

しかし脅威はまだ排除されていない。交渉のポイントは明らかだ。ソロコ氏によると、共和党はオバマ大統領の医療保険改革に反対しており、大統領が改革を断念しなければ、デフォルトが起こる可能性があるという。
戦略発展シミュレーションセンターのトロフィムチュク副所長は、オバマ大統領が内政に更なる注意を払わなければ、大統領の弾劾案が議題に上る可能性もあると指摘し、次のように語っている。
「オバマ大統領が第1期目の大統領選挙で選ばれたとき、私は専門家としてオバマ大統領は段階(?)を宣言(?)される可能性があると述べた。ですが2期目が始まった。そして今、弾劾の兆候が現れている。オバマ大統領の主な問題はアメリカ国内に隠れている。それは、大統領が発表した計画に端を発している。もしオバマ大統領の反対勢力がこれに注目した場合、大統領は難しい立場に置かれるだろう」
副所長は、このように話している。

ですがトロフィムチュク副所長によると、オバマ大統領の反対派勢力も慎重に行動しているという。共和党は国内政策を彼らにとって有利な方向へ持っていこうとしながらも、内的な不均衡が世界におけるアメリカの立場を揺らがす可能性があることを理解している。
そのため大富豪のウォーレン·バフェット氏の意見は正しいと言えるだろう。バフェット氏は最近、アメリカはいわゆる究極の愚かさの頂点に向かっているが、そこに達することはないと述べた。
ゴールドマンサックスの元会長ヘンリー・ポールソン氏も、バフェット氏の見解を支持している。ポールソン氏は共和党について、彼らは自分の母親を人質にとることもできるが、決して傷つけることはないと冗談交じりに語った。

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10月8日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル