1010 Radio

ラジオから色んな情報が発信されるように、車いすの視点から情報や思いを発信。

女性重視を掲げた日本の安倍総理大臣

2013-10-07 | ラジオ
日本の安倍総理大臣は女性を重視する方針だ。安倍総理大臣は国連総会で、日本でも紛争下の地域、貧困に悩む国々でも、女性が輝く社会をもたらしたいと念じていると述べた。安倍首相によると、女性の社会進出が進んだ国ほど、経済や社会状態、政治状態が順調だということだ。
日本は、全世界の女性を支援するために国連での活動を活発化する。日本政府は女性の権利の拡大、保健医療支援、武力地域での危険にさらされた女性を保護するために3年間でおよそ30億ドルを拠出する。日本の国内および国際プログラムでは、この3つのテーマが基盤となる。

30歳から始める! 幸せになるためのシングル女性の人生設計
クリエーター情報なし
日本経済新聞出版社

安倍首相が、女性の人権を重視するのには意味がある。通常、政治家が思いつきで発言することはない。ロシア高等経済学院のアンドレイ・フェシュン専門家は、次のような見解を示している。
「これはまず、国連をはじめとした国際社会での国のイメージを向上させるための試みだと思います。そして国内での支持率を高めることも一つの目的でしょう。
日本では政治、社会経済システムの中で活躍する女性の数が、非常に少ないのだ。これについて日本は常に非難を受けている。そのため安倍首相は、状況の是正に取り組むようだ。安倍首相は特に、女性次官、副大臣を数人起用すると述べた。
大臣ではなく、次官に起用するというのが、日本の伝統を強調しているようだ。なお、ビジネスに関しては、役員や管理職に女性を登用するためには、どのような方法があるのだろうか。たとえば新たな役職を設けたり、男性に代わって女性を起用することについて、大手企業の上層部を説得するという方法があるが、その根拠はどうでしょう。全体として安倍首相の演説は、ポピュリズム的であったように思われる。なぜなら、そのために多額の資金が費やされるからだ。
私にはまだ、どのような方法で実現されるのか、具体的な方法は一切分からない。しかしそのためにプログラムが作成され、それを実現するために資金が拠出され、委員会や新たな役職が設けられることだろう。これらは全て、女性のためというスローガンのもとで行われる。しかしこれは実際に女性の支持を受けるだろうか。支援になるのだろうか。私は大きな疑問を持っている」
専門家は、このように述べている。

安倍総理大臣はウーマノミクスを採用した。ウーマノミクスという用語は、2009年に出版されたアメリカのジャーナリスト、クレア・シップマンと、その同僚のイギリスのジャーナリスト、キャティ・ケイの本のなかで使用され注目を浴びた言葉だ。
この本の中では、現代社会における女性の地位向上や女性の社会進出の促進、また仕事と私生活の関係などについても語られている。
日本では一般的に見て、女性の賃金は男性よりも低く、出生率は低下し続け、逆に離婚率は上昇している。これは結婚や家庭の価値に対して懐疑的な若者が、男女を問わず増えていることを示しており、独身女性の貧困問題とも結びついている。最近の調査によると、日本では勤労世代の単身女性、勤労女性のなかの一人で暮らしている女性(くどい表現だ)の3分の1が、いわゆる貧困状態にあり、その数は増加傾向にあるということだ。

安倍首相は日本の女性を幸せにし、彼らの社会的な地位を向上させることがいったいできるだろうか。もしこれに成功した場合、安倍首相が政権の座に留まるチャンスも高まることと思われる。と言うのは女性の有権者たちは、男性よりも積極的に投票に行くからだ。

相変わらずくどい表現だ
「安倍首相は日本の女性を幸せにし、彼らの社会的な地位を」正しくは「彼女ら」

LEAN IN(リーン・イン) 女性、仕事、リーダーへの意欲
クリエーター情報なし
日本経済新聞出版社

10月2日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル