中国は世界市場でのエネルギー資源獲得競争において、日本に対し本気で挑戦状を叩きつけたと言ってよい。これは、ロシアの声の取材の中で、ロシア政治研究予測センターのヴィノグラードフ所長が示した見解だ。
所長はオーストラリアの液化天然ガスプロジェクトQCLNGにおいて、中国海洋石油総公司この会社が40%の割り当てを得た事について、そうコメントした。
現在、オーストラリアが輸出する液化天然ガスの70%は日本向けだ。中国は上位5ヶ国のランクの中で、韓国よりも少なく5位を占めているに過ぎない。日本のしっかりとした後方を支えているのは、ガスの採掘や、その液化を一手に引き受ける日本の大手企業の数々だ。
その一方でここ2年、中国はオーストラリアのエネルギー市場で日本を積極的に圧迫し始めた。オーストラリアにおけるプレゼンス拡大のテンポにおいて中国は、あらゆる世界の主要企業を凌いでいる。
オーストラリアの液化天然ガスプロジェクトQCLNGの割り当て分40%を、中国海洋石油総公司は、イギリスの石油ガス企業から19億3千万ドルで手に入れた。
この額は中国のライバルである日本や韓国が提案できたものよりも多いものだ。これで中国海洋石油総公司は、最初に手に入れた割り当ての10%をさらに増やし、持ち分をすべての株の半分にまでにした。昨年、中国海洋石油総公司は、オーストラリアの別の企業と、80年間を期間とするLNG供給合意を結んでいる。
ロシア政治研究予測センターのヴィノグラードフ所長は、その点を指摘し次のように話している。
「オーストラリアのエネルギー市場における中国の躍進は、一つに、福島第一原子力発電所事故後、先鋭化したエネルギー資源獲得競争における、中国の然るべき資源獲得戦略の一環だ。中国は、かなり複雑で困難な経済状況にある日本と違って、大きな可能性を持ちつつある。彼らは完全に理解して行動しており、まさにあらゆる資源を買い占めるという形で自らの資産を運用している。このフィールドにおいて中国は、日本に勝利しつつあると言ってよいだろう」
所長の見解を紹介した。
中国は天然ガスやシェールガスを採掘する、企業の資産購入に関しオーストラリア側と交渉している。まさにガスの液化のおかげで、オーストラリアは2017年までに、世界のLNG生産においてリーダー的な国になるとして期待されている。
その意味でガスの液化技術を持つ日本には、 オーストラリアにLNG工場を建設する権利を得る競争において、中国を凌ぐ可能性がある。オーストラリアはLNG工場を今の4つから7つに増やす考えだ。
またそれ以外に日本は、(※電波が弱くなり聴き取れず)済ませることはできない。
今年の4月末、中国の石油化学企業シノペスは、日本の三井(?)と今後20年間オーストラリアから中国まで、年760万トンの液化天然ガスを運ぶ契約を結んだ。この量は中国が輸入する液化天然ガスおよそ半分にあたる。
中国は買い付け拡大の結果、すでに2018年には、液化天然ガス輸入において日本に続き世界第二位となる見込みだ。これに関連し、専門家たちはオーストラリアと並んで、ロシアの液化天然ガス市場も、日本と中国の資源争奪戦の舞台になり得るのではないかと見ている。
中国の習近平国家主席も、また日本の安倍総理大臣も、モスクワ訪問の際には、ロシア産液化天然ガスに対する関心を隠さなかった。日中両国のどちらにも競争する上で利点、プラスの面がある。
もし政治的な要素が邪魔しなければ、中国の豊富な融資力と、その資金と一方では天然ガスの採掘、及び液化に関する日本の技術力が上手く調和することになり、それは、ちょうしょう効果(?)をもたらす可能性がある。
※(?)は聴き取れず
※男性チーフアナウンサーの発した「ちょうしょう効果」とはなんだ。初めて聴いた日本語だ
5月10日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル
所長はオーストラリアの液化天然ガスプロジェクトQCLNGにおいて、中国海洋石油総公司この会社が40%の割り当てを得た事について、そうコメントした。
現在、オーストラリアが輸出する液化天然ガスの70%は日本向けだ。中国は上位5ヶ国のランクの中で、韓国よりも少なく5位を占めているに過ぎない。日本のしっかりとした後方を支えているのは、ガスの採掘や、その液化を一手に引き受ける日本の大手企業の数々だ。
その一方でここ2年、中国はオーストラリアのエネルギー市場で日本を積極的に圧迫し始めた。オーストラリアにおけるプレゼンス拡大のテンポにおいて中国は、あらゆる世界の主要企業を凌いでいる。
オーストラリアの液化天然ガスプロジェクトQCLNGの割り当て分40%を、中国海洋石油総公司は、イギリスの石油ガス企業から19億3千万ドルで手に入れた。
この額は中国のライバルである日本や韓国が提案できたものよりも多いものだ。これで中国海洋石油総公司は、最初に手に入れた割り当ての10%をさらに増やし、持ち分をすべての株の半分にまでにした。昨年、中国海洋石油総公司は、オーストラリアの別の企業と、80年間を期間とするLNG供給合意を結んでいる。
ロシア政治研究予測センターのヴィノグラードフ所長は、その点を指摘し次のように話している。
「オーストラリアのエネルギー市場における中国の躍進は、一つに、福島第一原子力発電所事故後、先鋭化したエネルギー資源獲得競争における、中国の然るべき資源獲得戦略の一環だ。中国は、かなり複雑で困難な経済状況にある日本と違って、大きな可能性を持ちつつある。彼らは完全に理解して行動しており、まさにあらゆる資源を買い占めるという形で自らの資産を運用している。このフィールドにおいて中国は、日本に勝利しつつあると言ってよいだろう」
所長の見解を紹介した。
中国は天然ガスやシェールガスを採掘する、企業の資産購入に関しオーストラリア側と交渉している。まさにガスの液化のおかげで、オーストラリアは2017年までに、世界のLNG生産においてリーダー的な国になるとして期待されている。
その意味でガスの液化技術を持つ日本には、 オーストラリアにLNG工場を建設する権利を得る競争において、中国を凌ぐ可能性がある。オーストラリアはLNG工場を今の4つから7つに増やす考えだ。
またそれ以外に日本は、(※電波が弱くなり聴き取れず)済ませることはできない。
今年の4月末、中国の石油化学企業シノペスは、日本の三井(?)と今後20年間オーストラリアから中国まで、年760万トンの液化天然ガスを運ぶ契約を結んだ。この量は中国が輸入する液化天然ガスおよそ半分にあたる。
中国は買い付け拡大の結果、すでに2018年には、液化天然ガス輸入において日本に続き世界第二位となる見込みだ。これに関連し、専門家たちはオーストラリアと並んで、ロシアの液化天然ガス市場も、日本と中国の資源争奪戦の舞台になり得るのではないかと見ている。
中国の習近平国家主席も、また日本の安倍総理大臣も、モスクワ訪問の際には、ロシア産液化天然ガスに対する関心を隠さなかった。日中両国のどちらにも競争する上で利点、プラスの面がある。
もし政治的な要素が邪魔しなければ、中国の豊富な融資力と、その資金と一方では天然ガスの採掘、及び液化に関する日本の技術力が上手く調和することになり、それは、ちょうしょう効果(?)をもたらす可能性がある。
※(?)は聴き取れず
※男性チーフアナウンサーの発した「ちょうしょう効果」とはなんだ。初めて聴いた日本語だ
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5月10日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル