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韓国スパイ、ロシアのミサイルを盗む(2)

2013-05-02 | ラジオ
当初このことは裁判所にチェックされていたが、しかし1997年、Kはアメリカとロシアの戦略兵器削減条約の適用対象となった、大陸間弾道ミサイル、カムチャッカに配備されているそれの再利用への許可を、ロシア国防省から受け取った。ここにKという人物のスパイ活動が始まる。
再利用プロジェクトは韓国諜報機関の知るところとなり、その多大な関心を引き寄せた。国家安全企画部、現在の国家情報院ですが、この組織の代表者たちがKと面会し、そこでミサイル納品の際には損傷を最小限に抑えるよう依願がなされた。

通例だとミサイルは、アメリカ側からの代表者の立会いのもと、細かい部分、部品に切断される。ですがKはロシア軍の防諜班の基地司令官および将校数名と親交を築き、70万ドルを対価に目を瞑ってもらった。こうして1998年、Kはロケットの巨大な機体、およびエンジン数基を金属屑と偽って、ロシアの基地から韓国へ運搬し、自らも祖国に帰還した。
Kの述懐によれば、オペレーションの成功は韓国の最上層部の喜ぶところとなり、1999年3月13日、韓国国家情報院長官の手ずから、韓国の国家安全保障への特段の貢献を称えてメダルと1万ドルの報奨金が授けられた。

韓国諜報機関の特命を受けたKは、同様のオペレーションをさらに二度、2000年12月および2001年1月にも行った。さらに3基のロケットエンジン、ロケットの新たな部品、一連の付属品がロシアから運び出された。
私の知るところでは、その後ロケットは組み立てられ研究された。そこで得られた知見は韓国の衛星の設計に利用されたと、Kは語っている。
韓国国家情報院はKという人物に対し、ロシアからさらに戦略兵器のサンプルを盗み出すよう依頼をした。ですがKは身の危険を覚え、これを拒否。
ロシアとの合法的な観光ビジネスに専念するようになった。ですが2007年、ロシアへの入国が拒否されるに至った。自らロシア軍部の知人たちに紹介し、その措置がスパイ容疑と関係するものであることを確かめた。
朝鮮日報の見立てでは、Kという人物は単に傍杖を食ったに過ぎない。たまたま当時、全く別のスパイスキャンダルが、ロシアと韓国の間に発生していたのだ。
ロシアにはKの株式が2000億ドル分残っている。ロシアへの入国拒否は彼には破滅的な事態だ。K氏は韓国諜報局および韓国外務省に助けを求めたが、甲斐がなかった。
挙句Kはメディアに支援を仰ぎ、事の次第の暴露に及んだというわけだ。

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3月25日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル