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ニュートリノが核兵器を発見する

2013-05-15 | ラジオ
ロシアの学者たちは、 兵器用プルトニウムの生産を確実に判定できる装置のテストを、今年にも開始する可能性がある。新たな装置は、IAEA・国際原子力機関の専門家たちが入手した情報を、確認することを可能とする。
この装置は中性素粒子ニュートリノを基盤にしている。ニュートリノは1930年 、スイスの物理学者 ヴォルフガング・パウリ 氏によって理論的に予測され、20世紀末、ロシアのクルチャトフ研究所の物理学者たちが実地への応用を提案した。 ロシアの学者たちは、ニュートリノを使って原子炉の運転を判定できることを証明した。原子炉の熱出力のほか、プルトニウムの生産量も明らかにすることが可能だという。
なおアメリカと日本でもニュートリノ研究が盛んに行われている。専門家たちはニュートリノの観測により、原子炉への新たな燃料注入から使用済み燃料の取出しまでの、原子炉運転サイクルを調査することができると述べている。

国際安全保障センターのトピィチカノフ職員が、このような装置は港や乗換駅、主要道路などの人々や貨物が集中する場所にも設置することが可能だと指摘し、これは核放射性物質の流出や持ち出しの防止に寄与することができるとの考えを表し、次のように語っている。
「この装置は放射性物質の保管について不安のある国にとって特に重要なものとなる。最近パキスタンやインドの保管状況に懸念がもたれている。核放射線物質が流出した場合、核テロリズムに使用される恐れがある。この脅威は存在しており、国からの依頼で活動しているロシアの学者たちは、ニュートリノの技術を用いてこの脅威を防ごうと試みている」
職員の話だ。

トピィチカノフ職員によると、原 子力 の 軍事的利用への転用防止(?)を担う IAEAには、技術的な調査手段がないという。トピィチカノフ職員は、IAEAの専門家たちは各国が自由意志で提供する原子力施設に関する報告書、あるいは各国の諜報機関の情報などを使用していると指摘し、次のように語っている。
「IAEAはイラクや南アフリカの核プログラム、またイスラエルの核開発に関しては、各国の諜報機関が提供した情報のみに頼っている。ですがIAEAが公表している情報を再確認する必要がある。なぜならIAEAの報告書を基に、国連安全保障理事会では、制裁などの決議が採択されているからだ」
職員の話だ。
トピィチカノフ職員はニュートリノ測定技術は、核兵器などの拡散を防止するだけでなく、IAEAを政治目的で利用することも防ぐことができるとの考えを表している。
なぜならロシアの学者によって、現在テストに向けて準備が行われている装置は、情報が正しいものか、あるいは正しくないものかを証明することができるからだ。

(?)は何と言ってるのか分からない。あしかわらず声が出ていない。これは、ささやきです。

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4月29日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル