環境災害の瀬戸際に立つ中国

中国では環境汚染を改善すれば、異常現象の対策が容易になる。ロシアの専門家たちは、中国の中部および東部を覆った濃霧やスモッグ、煙についてこのようにコメントした。
中国では大気汚染が深刻化している。これは非常に高い気圧と有毒ガスや有毒物質などが組み合わさった結果、起こったものだ。

ロシア科学アカデミー極東研究所のウシャコフ専門家は、人口2000万人の北京市の自動車所有台数は400万台だと指摘し、特に自動車の排気ガスが多いとの考えを表し、これは大きな災害だと述べ、次のように語っている。
「大気汚染は不利な状況が重なった際の人間活動と(???)。
この現象は人為的性格と自然的性格を(???)いる。これは中国人にとっては深刻な問題だ。すでに社会的な動きがみられるほか、重要な結果も出ている。中国では昨年2012年、環境を巡る抗議デモの数が30%増加した。中国では水も大気も汚染されている。
チャイナデイリー紙は最近、重金属汚染が長江より南部に住む人々の健康に大きな害を及ぼしており、人々は50歳以上になったら死を覚悟しなければならないと伝えた。中国のマスコミは中国の空が黒いにもかかわらず、中国共産党第18回大会では、中国の美しさについて述べられたと報じた。私は時折、中国のマスコミの露骨さに驚かされる」
専門家は、このように話している。

専門家たちにとって、中国の濃霧、スモッグそして煙は新たな懸念材料となった。WWF・世界自然保護基金・燃料エネルギー複合施設環境政策プログラムのクニジニコフ責任者は、より環境の優しいエネルギーへ移行しなければならないとの考えを表し、次のように語っている。
「依然として中国のエネルギー基盤は石炭だ。これは非常に大量の汚染物質を排出している。中国のエネルギーバランスでは、天然ガスなどの環境に配慮した燃料が占める割合を増やさなければならない。中国のエネルギー施設にガスを輸送するためのパイプラインを敷設する必要がある」
責任者は、このように話している。

現在、中国全土のおよそ7分の1で大気汚染が起こっている。北京では大気汚染指数が最悪の水準に達した。ロシア科学アカデミー極東研究所のオストロフスキー専門家は、大災害に発展する危険性について次のように語っている。
「この状態がさらに１ヶ月続き、風が吹かず高い気圧が続いた場合には、大災害に発展する恐れがある」
専門家は、このように話している。
なお、中国の中部と東部では、近いうちに雨と雪の予報が出ている。

※(???)は若い女性アナウンサーの声が出ていないため聴こえない

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1月30日放送　ロシアの声・ラジオジャーナル