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東中国になりかねない北朝鮮(1)

2013-02-02 | ラジオ
国連が北朝鮮に対する新たな制裁を敷き、それに対する報復措置として、北朝鮮がミサイル発射および核実験を続行する決定を出したことで、朝鮮半島情勢は根底から新たな様相を帯び始めた。
世界中がへきへきした北朝鮮に圧力が加えられ、これに報復して北朝鮮が揺さぶりをかけるという構図も終わりを迎えようとしている。
なぜなら双方向の圧力も揺さぶりも、事実上期限切れを迎えてしまったからだ。短期的な将来像では北の体制崩壊化、あるいはアメリカと韓国が、北朝鮮といわゆる対立の熱い局面も浮かび上がってくる。

モスクワ国際関係大学・国際調査研究所の上級専門家イヴァノフ氏は、北朝鮮が中国東部の一地域になることも十分に在り得るとの見方を示している。
イヴァノフ氏は、中国には昔から朝鮮を外敵に立ち向かうための、重要な前哨の一つとする見方があると指摘している。
北朝鮮はもちろん同盟国にしては、たいした力を有してはいないが、それでもかなり聞き分けの悪い、方々に世話を焼かせる国であることは間違いない。中国は北朝鮮を、いわゆる敵の手に渡すことはできない。
なぜなら北の体制崩壊は韓国との統一を意味し、このことで中国の国境に中国には非友好的な、新米国家が誕生してしまうからだ。これを中国は許すわけにはいかない。
その反面中国はどうやら、北朝鮮の金正恩氏に西側をあざ笑うのを止めさせ、決定的な影響を及ぼすこともできないようだ。

イヴァノフ氏は、以前であればこうした状況は袋小路と呼ばれ、手を洗うこともできただろうが、この袋小路の向こうに深い淵が口を開けているのが、はっきり見えるとして次のように語っている。
「北朝鮮が脅しをかけて新たなミサイル発射や核実験を行うのであれば、国際社会も断固とした報復措置を取らざるを得なくなる。韓国の専門家たちはアメリカの特務部隊が、北朝鮮指導部をじょうきょう(?)しようとピンポイント攻撃を行う可能性を信じてはいない。大規模な介入が展開されれば、朝鮮の一般市民の間に多数の犠牲が出るだろう。
アメリカはこれを致し方ないとするだろうがアメリカの軍人も多くの犠牲を蒙る危険性がある」
専門家の話だ。

「北朝鮮指導部をじょうきょう(?)しようと」何故ここで「じょうきょう」という言葉が出てくるのか意味不明
東中国になりかねない北朝鮮(2)へ続く

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文藝春秋

1月25日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル