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韓国と中国、魚をめぐって対立

2012-10-31 | ラジオ
中国の漁師らの行動によって、中国と韓国の関係が緊張している。中国人漁師らは韓国の水域内で漁業を行い、韓国の国境警備隊に対しても抵抗を示している。
時間が経つにつれて、この問題はより先鋭になるだろう。
中国と韓国では、韓国の国境警備隊によって、中国の漁師が殺害された事件をめぐる感情が高まっている。これは一週間前の16日に発生した事件だ。
全羅南道沖の韓国経済水域で、30隻からなる中国漁船団が不法に漁を行っているのが発見され、韓国の巡視船はその一隻を拿捕しようと試みた。しかし中国の漁師らは抵抗を示し、ナイフや鉄棒まで持ち出す始末だった。韓国側はゴム弾を発射し、44歳の中国人漁師を殺害しま(???)。

中国政府は漁師の死亡を受けて韓国に抗議を表明した。韓国は遺憾の意を示したものの、韓国国境警備隊は合法的に行動したと声明している。
これは海洋資源をめぐる中韓の対立において、最初の犠牲者というわけではない。
昨年12月、不法に操業していた中国の漁師らは、韓国の国境警備隊員1名を殺害している。またさらに1名の隊員が2008年に死亡している。中国側からも同様に犠牲者が出ている。
魚をめぐる戦争は激しさを増しており、事件の数は増えている。統計によると、2002年、韓国国境警備隊によって145隻の中国漁船が拿捕されたが、2007年にはその数が438隻、2011年には504隻となっている。

中国経済は著しい成長を見せており、中国国民の所得は増え、魚などの海産物への需要は伸びている。集中的な操業によって、中国経済水域での魚の数は大きく減少した。
このような状況を背景に韓国を含む、隣国での不法操業が増えているのだ。また韓国水域だけでなく、北朝鮮水域における密漁も報告されている。
中国人漁師らが必死に国境警備隊に抵抗する理由も分かる。船の拿捕はつまり、多額の罰金と漁獲の没収を意味し、経済的な崩壊を意味するからだ。それゆえ、かつての海賊のような決死の覚悟で密漁に臨むわけだ。

韓国のマスコミは中国政府に対して、密漁に終止符を打つよう求めているが、中国側は今のところ断固とした措置はとっていない。
多くの人にとって密漁は唯一の生きていく糧であり、対策を取ろうとすれば、社会不安につながる恐れもあるからだ。しかし、もしも中国政府が対策を取ったとしても、数千隻の密漁船を一網打尽にすることは簡単なことではない。
これはつまり大陸棚における石油ガスという、感情以外の要因も強く働いているような領土問題に、さらに新たなファクターが加わったことを意味している。
決死の覚悟で自らの漁獲を守ろうとする漁師は、どんな行動に出るのか予想できたものではない。それゆえ、東アジアの海に平穏が訪れるのは、そう近い将来ではないだろう。

中国社会の崩壊が始まった! 2013年の「中国」を予測する (WAC BUNKO)
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(???)は若い男性アナウンサーの声が出ていないため聴こえない

10月23日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル