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核からコンピューターへ:専門家たちサイバー戦争の始まりを予言

2012-10-18 | ラジオ
今年10月半ば、アメリカ国防高等研究計画局は、サイバー戦争の手段を開発している複数の企業と会合を持つ。
サイバー戦争、これはたしかに今はバーチャルの脅威だ。しかし徐々に現実のものとなる。アナリストたちは早くも大国間のコンピューター戦争の始まりを予言している。
SNSが大活躍したアラブの春、またイランへのサイバー攻撃、バーチャル世界と現実世界が緊密に絡み合った、これら一連の出来事がサイバー戦争の時代という、ことに付いて専門家たちが口にする根拠根拠となっている。

今はまだ当事者たちは点の作戦を遂行しているに過ぎない。しかしそれだけでもコンピューター兵器が、極めておそるべきであるということを、まざまざとしらせめている。
このテーマに触れるとき、専門家たちが思い出しているのは、2000年代初めに世界に名を馳せたアメリカおよび、その同盟国が開発したエシェロンというシステムだ。
しかし最も新鮮な歴史は害虫・スタックスネットによって、イランの核施設が停止させられた、あの事件だ。
その背後には非公式のデータによると、アメリカとイスラエルがいるということだ。

諜報の専門家、ウイーシュクさんによると、まさにこれらのケースが、コンピューター兵器の全体としての発展の方向を反映しているとのことだ。
「コンピューター兵器の発展の方向性、その第一はインターネット上の情報のモニタリングだ。個人的なメールのやりとりも筒抜けになる。全てはデータベースに集められ、あるいはいつか何らかの目的に利用するために束ねられる。
第二の方向性は敵のコンピューターを、ネットワークから切断するということだ」
専門家は、このようにコメントしている。

多くの国が起こり得る脅威から、自国を防御するための盾の構築にいそしんでいる。その最も積極的な推進者は、グレートファイアーウォールプログラムで世界と自国を隔てている中国だ。
ロシアの雑誌・国防の編集長コロチェンコ氏は、そう語っている。
「中国は非常に積極的にサイバー危機との闘いに取り組んでいる。この問題は中国で非常に高いレベルの政治的課題に引き上げられている。
また、この数年、非常に積極的にサイバー攻撃への対抗という問題に取り組んでいるのがイランだ。
またもちろんロシアにも、完全な対サイバー攻撃センターを創設する必要がある。ロシアにはサイバー安全保障の戦略がある。国防省もこうした作業に注意を向けるとした声明を出した。しかしロシア軍の内部にもまた、自前のサイバー部隊を創設する必要がある」
編集長は、このようにコメントしている。

多くの専門家が西側諸国には、コンピューター攻撃に備えるシステムが、あるいは既に創設されたか、あるいは現在創設中だと確信している。
それが明らかでないのは、単に作業が極秘の性格を有しているからだ。

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