ドボルコビッチ大統領補佐官は来年1月から始まる会計年度で、この10年で初
の財政赤字となるとの見通しを示した。
一方でこれまでに蓄えられた準備金により、赤字分を補うことは可能との見解
を示している。
ドボルコビッチ大統領補佐官によると、来年度の財政赤字は主な歳入減となっ
ている原油の価格下落によるものだとした。
ロシアは2000年以降、厳格な財政に加え原油価格の高騰で、黒字に転しだも
のの今回10年ぶりに赤字となる見通しだ。
ではこの下落傾向が続いた場合、それを補う財源はあるのだろうか。
これに付いてドボルコビッチ大統領補佐官は、次のように語っている。
「来年度の赤字転落は、ほぼ明らかだ。それを恐れるべきか。そんなことは無
い。何故なら黒字が続いた期間、こうした場合の為に準備基金として蓄えを作
ってきたからだ。
赤字といっても国民に対する国家の社会的義務は、完全に遂行する。
教育、保健、安全、科学といった分野に付いても同様で、これらの目的のため
に準備基金からのお金を充てる。
ですから増税に踏み切る必要も無い。また財界にこれ以上の負担を課すことも
無い」
ドボルコビッチ大統領補佐官は、この様にコメントしている
さらに補佐官は来年度の財政方針では、二通りのシナリオがあることを明らかに
している。
楽観的なシナリオのほうでは来年の半ばにも世界経済、ロシア経済共に回復す
ると見込み、来年度の赤字分をGDPの3%分としている。
一方悲観的シナリオのほうでは、GDP比5%の財政赤字が予想される。
いずれにしても準備金は来年度、そして2010年度が赤字だった場合も赤字分の
補うことが出来るとした。
専門家のヤコブレフ氏は、次の様にコメントしている。
「いずれにしても先ず第一に、来年半ばまでに商品市場、原油市場で市況が何
らかの回復を見せるだろう。
第二に政府は危機に対して金融政策、通貨歳入だけでなく経済状況を変えるこ
とに、一層積極的に取り組むことに集中すべきと考えている。
鉱工業生産のマイナス成長への対応が不可欠で、また投資の大幅な縮小、国民
生活水準の悪化を許してはいけない」
専門家のヤコブレフ氏に、今回の財政赤字に付いて話を伺った。
尚、政府の中期計画では赤字転落は予測されていたものの、2011年以降とされて
いた。
今回国際的な危機により、見直しを迫られる形に至った。
12月26日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル
の財政赤字となるとの見通しを示した。
一方でこれまでに蓄えられた準備金により、赤字分を補うことは可能との見解
を示している。
ドボルコビッチ大統領補佐官によると、来年度の財政赤字は主な歳入減となっ
ている原油の価格下落によるものだとした。
ロシアは2000年以降、厳格な財政に加え原油価格の高騰で、黒字に転しだも
のの今回10年ぶりに赤字となる見通しだ。
ではこの下落傾向が続いた場合、それを補う財源はあるのだろうか。
これに付いてドボルコビッチ大統領補佐官は、次のように語っている。
「来年度の赤字転落は、ほぼ明らかだ。それを恐れるべきか。そんなことは無
い。何故なら黒字が続いた期間、こうした場合の為に準備基金として蓄えを作
ってきたからだ。
赤字といっても国民に対する国家の社会的義務は、完全に遂行する。
教育、保健、安全、科学といった分野に付いても同様で、これらの目的のため
に準備基金からのお金を充てる。
ですから増税に踏み切る必要も無い。また財界にこれ以上の負担を課すことも
無い」
ドボルコビッチ大統領補佐官は、この様にコメントしている
さらに補佐官は来年度の財政方針では、二通りのシナリオがあることを明らかに
している。
楽観的なシナリオのほうでは来年の半ばにも世界経済、ロシア経済共に回復す
ると見込み、来年度の赤字分をGDPの3%分としている。
一方悲観的シナリオのほうでは、GDP比5%の財政赤字が予想される。
いずれにしても準備金は来年度、そして2010年度が赤字だった場合も赤字分の
補うことが出来るとした。
専門家のヤコブレフ氏は、次の様にコメントしている。
「いずれにしても先ず第一に、来年半ばまでに商品市場、原油市場で市況が何
らかの回復を見せるだろう。
第二に政府は危機に対して金融政策、通貨歳入だけでなく経済状況を変えるこ
とに、一層積極的に取り組むことに集中すべきと考えている。
鉱工業生産のマイナス成長への対応が不可欠で、また投資の大幅な縮小、国民
生活水準の悪化を許してはいけない」
専門家のヤコブレフ氏に、今回の財政赤字に付いて話を伺った。
尚、政府の中期計画では赤字転落は予測されていたものの、2011年以降とされて
いた。
今回国際的な危機により、見直しを迫られる形に至った。
日本の財政―何が問題か 湯本 雅士岩波書店 このアイテムの詳細を見る |
12月26日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル