1010 Radio

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モスクワで開かれるラジオ放送に関する国際会議に付いて

2008-12-10 | ラジオ
今から5年後そして10年後のラジオ放送は、どの様なものになっている
のだろうか。
こうした疑問に対する解答を探り出すため、来週(今週)世界の主要なラ
ジオ局の代表が、国際放送・ロシアの声が主催する国際会議に出席す
るためモスクワを訪れる。

ロシアの声の社長は、こうした疑問に答えを出すことが出来たものは、褒
章が与えられるに値すると述べ、さらに次の様に語っている。
「我々は先ず現在のラジオ放送に付いて、理解しなければならない。
しかも世界的な状況に付いてだ。
そしてどの様にして我々が、世界の放送業界に参加していくのかという
問題があるが、これは全く容易なものではない。
このことを理解することが出来る人々というのは、最高の賞を授与される
べき者達だと思う。
何故ならこれは真の社会(?)だからだ」
ロシアの声の社長は、この様に述べている。

またロシアの声の社長はモスクワで開かれるこの国際会議は、月日新た
な技術が次々に生み出される一方で、国際的な緊張が高まる、今の社会
におけるラジオの今後に付いて話し合う、対話の継続となるものだとの見
方を示している。
最も長い歴史を持つ情報手段である新聞やラジオは、若い人たちの間で
人気の或るテレビやインターネットに大きな差をつけられており、今メディア
市場の中で自らの場所を模索する必要性に迫られている。

これに付いて社長は次の様に述べている。
「事実テレビやインターネットという言葉を用いるとき、私達はそれが何か異
なるものであるかの様に感じる。
しかし実際はこの二つのメディアは、ほとんど同じものと考えられている。
しかしただそれに対する態度は二つのモデルに分けられる。
テレビは受動的なモデルであり、一方のインターネットは労働的なモデルだ。
つまり人々はより積極的に情報交換に参加し、情報の形式を選択するとき、
自分が利用する情報の世界に自分を合わせている。
しかしそのことにより、これまでの形のままのラジオは苦しい状況に追いや
られている。
必要なのはラジオの特性を理解すること、そしてラジオを必要としている人々
の居る場所を知ることだ。
これは今回の会議の主なテーマの一つでもある」
ロシアの声の社長は、このように語っている。

一方少なからぬ重要性を持っているのが、シグナル送信のための近代技術の
利用に関する問題だ。
社長は、この問題は情報の伝達範囲の問題と緊密に関わっているとし、さらに
次の様に指摘している。
「おかしなことに現代のメディアの発展、そしてジャンルや情報の提供手段、受
信手段の多様性というものがメディアの受け手を、いくつものグループに分化さ
れている。
情報の受け手は様々な情報源から、分裂的に情報を入手している。それぞれの
グループは、それぞれの情報を受け取る。
これはイデオロギー的な問題によるものではなく、単にそれぞれが異なる見通し
を用いているということだ。

そこでロシアの声のような放送局にとって、さらに差し迫った問題なのが、どのよ
うにして放送を広げていくかと言うことだ。
私は我々はマルチメディア的な情報媒体を構築していくへきだという考えを持って
いる。
今、流行とも言える現代のマルチメディアというものは、一体何を意味しているの
だろうか。
それはつまり私達の番組の聴取者たちが、多用な情報サービスを受け取るという
ことなのだ」
ロシアの声の社長は、この様に述べている。

(?)は聴き取れず

ラジオは脳にきく―頭脳を鍛える生活習慣術

板倉 徹
東洋経済新報社


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12月6日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル