1010 Radio

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ロシア憲法記念日を記念して

2008-12-14 | ラジオ
12月12日はロシア憲法記念日となっている。
ロシアでは憲法はすでに15年にわたり、社会の平和と安定の基礎であり
続けている。
15年前の12月12日、新しいロシア連邦国憲法案をめぐる国民投票が行わ
れた。

当時ロシアは非常に困難な状況を潜り抜けたばかりだった。社会意識が
(?)ておらず、政治的エリートは、二つの相反する人民に割れていたのだ。
ですからこの憲法は国民の大多数を、一つの価値基準において結びつけ
る上で欠かせない文書だったのだ。
この国民投票を組織したニコライ・レホフ氏に話を伺った。
「この憲法は文字通り国民の生みの苦しみによって誕生したものだ。国民
は憲法が出来上がる前の数年間、刺激的な時代に耐えてきた。
ですから国家の安定を保障し、国民に未来に対する明るい希望を与えるた
めに、今日の現実に則し、また国民が待ち望み期待していたこの憲法を、
どうしても採択する必要があったのだ。
そしてそれが実現し国民投票の結果、憲法が切実に必要なものであること
が確認された」
国民投票を組織したニコライ・レホフ氏は、この様に回答している。

ところで憲法記念日が祝われるようになって日が浅いのだが、ここで初めて
大統領によって憲法修正の提案がなされ、これに関する議論が活発化して
いる。
修正の対象となっている事項は大統領の任期を6年に、下院国家会議議員
の任期を5年に延ばすことだ。
これに関しては実は憲法草案が出された時点で、この様な任期にするとい
う提案もあった。
最終的には野党との(?)の結果、大統領任期は4年となったのだ。

ところが現在、メドヴェージェフ大統領が提唱したように、これは憲法改正では
なく、あくまでも修正が議論されているのであって、これによって政治や法律の
原則的な基準が損なわれることはなく、その活動の効果をあげることになる。
これに付いてメドヴェージェフ大統領は、次の様に述べている
「ロシア国憲法は有効なものだ。憲法は機能しており、その基礎はこれか何年
先になっても不動なものであり続ける。
市民の(?)、国民主権、国家構造、連邦構造、地方組織および地方自治の原則、
その他の憲法構造の基礎は長い将来を見越して作られており、この憲法の基
礎を私は維持し守ることを保障する」

(?)は不明瞭な発音で聴き取れず

憲法九条の戦後史 (岩波新書)

田中 伸尚
岩波書店


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12月12日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル