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南アジアのテロの危機はアメリカの政策の誤りに或るとする、アメリカの政治学者の見解によせて

2008-12-06 | ラジオ
4日から始まるメドヴェージェフ大統領のインド訪問は、さらに現実的な様
相を帯びている。
事実上メドヴェージェフ大統領は、世界の指導者のなかで、あの同時多
発テロ事件以来、初めてインドを訪問することになっている。

先月末、機関銃と手榴弾で武装したテロリストらが、パキスタンからイン
ド入りし、ムンバイ市一帯の(?)で一斉にテロ行動を起こした。
この結果、約200人が死亡900人ものけが人が出ている。
ムンバイでのこの同時多発テロ事件の結果、インドとパキスタンの関係が
(?)しており、これが事件後の否定的結果となっている。

そうした一方、3日アメリカの政治学者であるグレイフ氏のコメントが発表さ
れた。
グレイフ氏はインドの金融の中心地(放送では首都と訳している)で、パキス
タン系のイスラム教原理主義者らが(?)なれた、テロ事件を起こした責任は
アメリカにあると言う見解を明らかにしている。
グレイフ氏はパキスタン領内が、まさにアメリカの(?)によってイスラムを守り、
ジハードを支持するというスローガンを掲げ、反ソ連的な対抗勢力が
作られたことを指摘し、結果的にこれがイスラム教原理主義勢力タリバンを
生み出し、後の国際テロ組織アルカイダを作る原因となったと述べている。

これに対し東洋学研究所の専門家は、現在のアメリカの国際政策が、この
地域でまた世界中で逆に国際テロリズムを、活発化させる方向に作用して
いるとの考えを示し次の様に述べている。
「アメリカのグローバル政策は未だに、一極主義的な支配の理想を捨ててお
らず、自国流の平和の条件を押し付けている。
そしてまさにこれによってアメリカは、反米主義的な感情を世界中に呼び起
こしてしまったのだ。
これはテロ組織の活動が活発化する原因にもなっている、重要なファクター
でありムンバイでの事件もこれに繋がるものだ。
同時にアメリカはアフガンに侵攻し、タリバンに対する戦争を始めた訳で、こ
の地域の平和状況に付いても責任を負っているのだ。
この意味でアメリカはもちろん、その同盟国と共にこの地域で起きていること
に対し責任を取らねばならない」
東洋学研究所の専門家は、この様に述べている。

先ほどのグレイフ氏だがムンバイのテロ事件に付いて、アメリカでオバマ新政
権が誕生した際、インドとパキスタンの間の関係が緩和される可能性があるた
め、そうしたことが発生しないよう如何なるチャンスをも、打ち下すことを目的と
して仕掛けられたものだとの見方を示している。

今のところアメリカのライス国務長官が、インドとパキスタンに緊急訪問を行い、
ムンバイのテロ以降(?)しはじめたインド・パキスタン関係の危機を正常化しよう
と試みている。
つまりこの訪問は事実上、今もって変わらない、南アジアにおけるアメリカの政
策の結果引き起こされた、痛ましい事実を(?)混ぜにして目くらましを行うことに
他ならない。

(?)は不明瞭な発音で聴き取れず
今回担当した女性アナウンサーの喋り方は、I アナウンサーの影響を受けてい
 ると思うが、リズミカルでないため正直聴きづらい

タリバンの復活―火薬庫化するアフガニスタン

進藤 雄介
花伝社


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12月2日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル