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海賊取締りで国連が主要な役割を演じることを支持するロシア

2008-12-08 | ラジオ
ロシアは国連が海賊の取締りなどの対策で、主要な役割を演じるよう支
持を表明している。
ロシアのチュルキン国連大使は安保理会議で、今回で第4回目となる新
たな決議が採択されたことに関連し、この様な声明を明らかにした。
この決議はソマリアの海岸に跋扈する、海賊対策に軍事力を行使するこ
とが出来る様、各国に対し法的な根拠を拡大することを目的としたものだ。

国連の統計によると今年2008年一年間だけでも、ソマリア沖ではおよそ
125回の海賊による襲撃が行われ、35の船が乗っ取られ600人が人質と
なった。
現在もまだ280人と14隻の船が、海賊に拘束されている。
ソマリア政府は15年に亘る内戦を収拾できておらず、自国だけでは海賊
問題を解決出来ていない状態にある。

こうしたことが理由となり国際社会は、平和を脅かす脅威に対抗する課題
を、自らが負う必要性にかられている。
チュルキン国連大使はロシアもこの海賊対策には、少なからず貢献してい
るとして次の様に語っている。
「ソマリアのアデン湾で海賊の襲撃が相次いでいることを考慮し、ロシア軍
艦隊はこの海域の海賊対策を行う、国際的なオペレーションに加わってい
る。
現在駆逐艦はソマリア沿岸で軍事パトロールを行っている。
またソマリアと協力を行っている他の国々の船と、相互関係を維持しながら、
すでに数回の襲撃を食い止めている。
またこの海域にロシア海軍を、さらに投入する必要性があるかということに付
いても、現在その可能性が検討されている」
チュルキン国連大使は、この様に述べている。

現在、ロシアの海賊対策行動には、海兵隊と多種多様な形態に対抗する特
殊部隊が投入されている。
これらは駆逐艦の常駐警戒態勢に所属している。
こうした一方でロシアのテロ対策特殊部隊は、地上での海賊対策も行う準備
もしている。
これはつまり沿岸地帯にある海賊の本拠地を攻撃し、船を破壊する作戦を行
使することで、ロンドンの保険会社「ロイド」が伝える心配なニュースを考慮す
ると、これ以上に実務的な威力を発揮する作戦は無い。
同社が伝えるところによると、国際テロ組織アルカイダは20隻からなる独自の
艦隊を組織しており、アフリカ大陸の(?)やインドネシア諸島の海域に或る、離
れ小島や小さな湾に船を隠してことが判っている。
こうした船には自動的に弾を詰め替える高速砲や、キャリアタイプの放射砲ミ
サイルを装備している。

チュルキン国連大使によるといずれにしても、海賊対策を効果的に実現させる
ためには、国連の旗の下に国際社会が上手く協調行動をとる必要性がある。
尚、12月2日、国連安保理で採択された決議では、事実上EUがソマリアの海
賊対策を行うことが決められ、8日からこれがスタートする。

(?)は聴き取れず

現代の戦争被害―ソマリアからイラクへ (岩波新書)

小池 政行
岩波書店


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12月3日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル