1010 Radio

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平等を基礎としたアメリカとの協力を支持するロシア

2008-09-24 | ラジオ
アメリカのライス国務長官はワシントンで演説を行い、そのなかでアメ
リカは、ロシア及びその近隣諸国の問題にこれまでに干渉してきたし、
今も干渉しているし、そしてこれからも干渉していくだろう。
しかしそれでも尚、アメリカは現代の差し迫った問題の解決において、
ロシアその他の国々との協力を、継続していくことを期待していると述
べた。
これに関連してロシアの声の政治評論委員は、次の様にコメントして
いる。
今回アメリカが行ったような声明を、他の国の政府指導部が行ったとし
たら、アメリカは一体どの様な反応を見せるのか想像してみてください。
恐らくそうした発言が世界中を憤慨させることは間違いない。

こうしたあつかましさや国際法、国連憲章を軽視する姿勢、そして他の
国々を敬わない態度が許されるのはアメリカだけだろう。
この様な意味においてライス国務長官は、今回の発言でロシアに対す
る好戦的な態度、またロシアの内政および外交政策の歪曲において、
これまでのあらゆる記録を塗り替えたと言える。

わがままで言うことをきかないロシアに対し、アメリカと同じ様な立場を
とる様、ヨーロッパに求めるその姿勢は1940年代末に、冷戦の到来を
予言したウィンストン・チャーチルの演説に何処か似ている。
ライス国務長官自身は冷戦への回帰を否定している。
しかし一方でライス国務長官は、グルジアが最初に戦闘行為を始めたこ
とを認めめつつも、グルジアの南オセチア侵攻に対して行ったロシアの
反撃には、必ず報復が行われると述べている。

しかしアメリカ政府指導部から発せられるこうした恐ろしい発言も、ロシ
アを威嚇することは出来ない。
イタルタス通信の記者がアメリカから伝えるところによると、ライス国務
長官の演説は、形は好戦的な内容であるものの、内容は鋭さも力強さ
も無いと思えるものだと伝えている。
またこの発言はロシア政府にも特に印象を与えるものではない。
ヨーロッパ諸国はかなり以前からカフカス地方で、大戦争を引きおこしか
ねなかった、グルジアのサーカシビリ大統領のために、ロシアとの関係
を悪化させるつもりがないことをハッキリと示している。

9月19日メドヴェージェフ大統領は、新しい駐露アメリカ大使への新任状
のセレモニーで、これまで露米関係に蓄積されてきた細かい問題を持ち
出さず、過去のステレオタイプをよみがえらせず露米間のポテンシャルを、
両国関係を(?)的に新たなレベルに押し上げるために利用するよう呼びか
けている。
大統領はまたロシアは(?)と平等を基礎とした、建設的で根拠の在る対話
に向けてオープンになり、世界の安定強化に向けた共同作業を行っていく
用意があると強調した。

(?)はノイズで聴き取れず

プライドと情熱―ライス国務長官物語

アントニア・フェリックス
角川学芸出版


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9月15日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル