1010 Radio

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アフガニスタンでのNATO軍の行動に付いて

2008-09-15 | ラジオ
アフガニスタンでは民間人を犠牲にするような、アメリカやその連合軍の
行動に反発する声が高まってきている。
アフガニスタン西部のヘラートでは1千人を超える人々が、8月22日に連
合軍の空爆を受けた村で抗議集会を開いた。
その空爆では60人の子どもと15人の女性を含む、併せて90人の市民
が犠牲となった。
集会の参加者らはアフガニスタン政府に対し、攻撃を行った者たちに刑
罰を与えるよう訴えている。

一方バドギス村では、イスラム過激主義勢力タリバンと連合軍との間で
行われた軍事行動による、被害を恐れた700以上の家族が非難を余儀
なくされている。
またここでも民間人の間に犠牲者が出ており、これに対する抗議行動が
展開されている。

アフガニスタンに展開するNATO軍はテロリストらに対し、空爆を実施す
るという賭けに出た。
この戦法は(?)の大きな損失を避けることが可能ではあるものの、全く罪
の無い一般市民の間で犠牲者を出すものだ。何故なら空からの爆撃は
集中的な性質を持つものであり、その攻撃対象を正確に選択することが
出来ないからだ。

この様な全てのことは政府指導部を含め、市民らの大きな不満を呼び起
こしている。
これに付いて東洋学研究所の専門家は次の様に指摘している。
「カルザイ政権は、アメリカをはじめとした西側のパートナー諸国に対して、
一度ならずこの様な行動を許してはならないとの立場を示してきた。
これは口先だけの発言ではなく、実際にこうした攻撃の規模を制限するこ
とを求めた厳しい非難だ。
アメリカはこうした非難に対し、同意するとの姿勢を見せてはいるが、実際
にはカルザイ大統領の警告による然るべき効果はもたらせてはいない」
東洋学研究所の専門家は、この様に述べている。

最近のヘラートでの事件に関してカルザイ大統領は、アメリカに対し最も厳
しい発言を行った。
大統領は今後、連合軍の行動によって一般市民の犠牲者が出るようなこと
があった場合、NATO及びアメリカとアフガニスタンとの関係は、著しく悪化
するだろうとの警告を発している。

この様な攻撃が他民族国家アフガニスタンの社会における、大統領の権威
を貶めることは明らかであり、そうなればアフガニスタンは必要な措置を取ら
ざるを得なくなるからだ。
アフガニスタンでの反米感情の高まりは、反政府的な考えの政治家を増大さ
せている。
またNATO軍が無分別に、アフガニスタンの居住区に爆撃を行っていることは、
国際テロリズムとの闘いに向けた国連の努力をも無にしてしまうものなのだ。

(?)は聴き取れず

反米の世界史 (講談社現代新書)

内藤 陽介
講談社


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9月5日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル