1010 Radio

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ラジオ・タイランド(9月4日放送)

2008-09-06 | ラジオ
●サマック首相は今朝、ラジオ・タイランドからの生放送の中で首
 相を辞任する考えのないことを断言し、タイの民主主義を守るた
 め、今の職務を遂行すると付け加えた。
 サマック首相は世界中がタイに注目しているため、今政治的な緊
 張を緩和する手段を見出す必要があると述べ、ラジオ・タイランド
 を通じて、国民に国を代表して物事を考えるよう求め、デモに参加
 しようとしている人々に対し、もう一度考え直すよう促した。
 
 非常事態を宣言したことに付いて首相は、悪いアイデアではなか
 ったとの考えを主張し、政府官邸を占拠しているデモ隊に対する
 軍部の寛容な手段を称えていると付け加えた。
 首相はラジオを聴いている国民に向けて、反政府運動を治める方
 法を問いかけ、その流れで外務大臣が彼の妻を含めた、各方面か
 らのの圧力に屈して辞任したと述べた。
 その件に関して首相は、外務大臣は各方面から辞任するよう圧力
 をかけられ、妻からはサマック政権内で仕事に就くことは耐えられ
 ないと言われた、と説明した手紙を受け取ったと述べている。

●最高行政裁判所は民主市民連合側の弁護士から出されていた、
 非常事態宣言差止め請求を憲法裁判所に回した。
 タイ弁護士協会の弁護士は、最高行政裁判所が憲法裁判所に対
 し首相によるバンコクへの、非常事態宣言を見直すよう命じたこと
 を明らかにした。
 憲法裁判所はまたこの件に付いて検討を進める間、非常事態宣言
 を一時的に差し止めるかどうかの検討も委ねられることになる模様。

 最高行政裁判所は非常事態宣言の第16条は、その権限を超えてい
 ることから、先ず憲法裁判所による審理を経る必要があると指摘して
 いる。
 弁護士協会は民主市民連合の代理として、非常事態宣言の差止め
 請求を提出している。
 同協会はサマック首相に対し非常事態宣言の発令に関し、民事訴
 訟を起こすことも考慮している。

裁判所が道徳を破壊する (文春新書 590)

井上 薫
文藝春秋


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●国民党副党首で農業共同組合大臣を務めるソムサク氏は、国民党
 が首相に対し、今の政府の存続に付いて国民に是非を問う、国民
 投票の実施を求めるつもりであることを明らかにした。
 副党首は国民投票は(?)に関わる問題を解決するために、憲法で認
 められている手段だ。 
 このアイデアは国民党のアイデアであり、連立与党としてのアイデア
 ではない。
 民主市民連合が、国民投票の実施に同意するかどうかは判らないが、
 国民投票を実施することで、社会が二つに割れることは無いだろうと
 述べている。

●首相府事務次官室は、政府官邸がデモ隊によって占拠されている
 ことから、政府広報局内に臨時の活動拠点を設置した。

●タイ中央銀行総裁は、今のタイの政治状況が投資家からの信頼度
 と、国民消費に影響を及ぼしていることを認めた。
 総裁は国内の対立が外国為替市場においてタイ・バーツを下落させ、
 タイの株式市場においても株価や株の取引量を大幅に下落させてい
 ることを明らかにした。
 またタイ経済は強固な基盤と好調な輸出に支えられ、継続的に成
 長していることから、今の政治危機は短期的なものであるとの確信
 を示している。
 さらに政府によ大型プロジェクトは、すでに閣議で承認されているも
 のをはじめ、まだ前に進めることが可能だと見ている。

 総裁は今の政治状況が、タイを訪れる観光客に及ぼした影響に付い
 ても査定する必要があると述べている。
 
●バンコク大量輸送公社は反政府デモが行われている最中も、バス
 の運行を続けることを断言している。

●民主市民連合によるデモのため閉鎖されていた、南部のハジャイ空
 港は平常通りの運用を再開した。
 ハジャイ空港長によると、同空港の入口を封鎖していたデモ隊は自主
 的に解散したとのこと。
 デモ隊は昨夜空港の占拠を中止し、空港側は今朝から航空機の運行
 再開に備え、早急に警備体制の立て直しと清掃を行った。
 ハジャイ空港では幾つかの便で、運行時刻の変更がなされているが、
 すでに航空機の運行を再開しており、再開第一便は午前10時半にバ
 ンコクに向けて飛び立った。

(?)は聴き取れず