●8月31日の臨時国会は10時間以上に及んだが、具体的な解決策が無い
まま閉会した。
8月26日から首相官邸を占拠している反政府団体・市民民主連合への対
応を協議するため、8月31日タイの上院下院議会は臨時国会を開いた。
何らかの解決策が期待されたが審議は、与野党が互いに非難を繰り返す
だけで、具体的な対策を見出せないまま10時間以上に亘って話し合われ
た、臨時国会は終了した。
このなかで民主党アピシット党首は解散総選挙を提案したが、サマック首
相は暴力的なデモ行為に屈して、首相が辞任したり国会が解散したら、海
外から見てタイはどの様に映るか考えるべきだとして解散を拒否した。
また抗議活動を続ける市民民主連合は、臨時国会での審議自体が意味の
無いものだとしており、南部地域の主要道路の封鎖やバンコクのスワンナ
プーム国際空港、7つの空港封鎖など抗議活動の拡大を示唆している。
一方、タイ電気公社、首都圏水道公社、地方水道局などの労働組合は市
民民主連合の呼びかけに応じ、警察や政府機関への電力、水道の供給停
止を打ち出しているが、実施されるかどうか
は今のところ不明となっている。
サマック首相は軍の協力が得られないため、市民民主連合の強制的な排
除が出来ない状態となっている。
市民民主連合ではサマック首相が辞任、解散総選挙に応じないため反政
府活動の継続と拡大を強いられており、軍は経済や国際的なイメージ悪化
を懸念し、クーデターによるサマック政権の追放に踏み切れず、市民民主
連合の強制排除にも応じていない。
三者は次の一手が打てないまま、互いの出方を伺っている膠着状態とな
っている。
下院議長は11時間20分に及ぶ臨時国会を、今朝12時45分に終了した。
臨時国会は1日の午後から開催する予定。
●サマック首相は昨日の定例政権放送のなかで、マスコミの対応を批判し
た。
サマック首相は8月31日の定例政見放送「サマック・トークショー」のなか
で、首相官邸が反政府団体・市民民主連合により占拠されて以降のマス
コミの報道は、全て目測に基づいた出鱈目なものであると指摘した上で、
市民民主連合の報道自体、マスコミの報道には心を傷つけられたと語った。
サマック首相によると軍に対して、情勢掌握に向けた協力を要請した、軍
や(?)から辞任の勧告を受けた。プミポン国王陛下との謁見の際に、辞任
の意向を(?)したなどの報道は、全て事実に基づかない出鱈目なものだった
としている。
政府広報局直系のTV局だけが、公正な報道を展開していたと絶賛した。
一方、南部の4つの空港が市民民主連合のデモ隊により閉鎖されたことに
対し、利用者に迷惑をかけ対外的なタイの観光イメージを傷つけたとして、
各界の損害を懸念すると共に空港の警備体制を非難した。
空港は現在、通常通り営業を再開しているが、市民民主連合に賛同したタ
イ国有鉄道の労働組合による南部での鉄道は、今日もストライキが続き影
響が出ている。
●反政府団体・市民民主連合のデモ隊により29日から閉鎖されていた南部
のプーケット国際空港、クラビー空港が31日より営業を再開した。
ハートヤイ空港、スラートターニー空港も通常通り営業を行っている。
●市民民主連合のリーダーは外国記者とのインタビューで政府がサマック
首相の辞任か、国会の解散という要求を受け入れないのであればデモ活
動をさらに拡大させると答え、我々が国民の茶碗をひっくり返したのは今
の政権だとして、サマック首相を批判し今後も活動を続ける方針であるこ
とを述べた。
●母の日から父の日までの、116日間キャンペーンの記念式典が昨日行わ
れた。
●国内旅行協会の発表によると、8月29日協会に加入している旅行代理店で
は、市民民主連合のデモが鉄道、空港、旅客サービスにまで影響を与えて
いることから、国内旅行の予約が9割までキャンセルになったことを明らかに
した。
※ (?)は聴き取れず
まま閉会した。
8月26日から首相官邸を占拠している反政府団体・市民民主連合への対
応を協議するため、8月31日タイの上院下院議会は臨時国会を開いた。
何らかの解決策が期待されたが審議は、与野党が互いに非難を繰り返す
だけで、具体的な対策を見出せないまま10時間以上に亘って話し合われ
た、臨時国会は終了した。
このなかで民主党アピシット党首は解散総選挙を提案したが、サマック首
相は暴力的なデモ行為に屈して、首相が辞任したり国会が解散したら、海
外から見てタイはどの様に映るか考えるべきだとして解散を拒否した。
また抗議活動を続ける市民民主連合は、臨時国会での審議自体が意味の
無いものだとしており、南部地域の主要道路の封鎖やバンコクのスワンナ
プーム国際空港、7つの空港封鎖など抗議活動の拡大を示唆している。
一方、タイ電気公社、首都圏水道公社、地方水道局などの労働組合は市
民民主連合の呼びかけに応じ、警察や政府機関への電力、水道の供給停
止を打ち出しているが、実施されるかどうか
は今のところ不明となっている。
サマック首相は軍の協力が得られないため、市民民主連合の強制的な排
除が出来ない状態となっている。
市民民主連合ではサマック首相が辞任、解散総選挙に応じないため反政
府活動の継続と拡大を強いられており、軍は経済や国際的なイメージ悪化
を懸念し、クーデターによるサマック政権の追放に踏み切れず、市民民主
連合の強制排除にも応じていない。
三者は次の一手が打てないまま、互いの出方を伺っている膠着状態とな
っている。
下院議長は11時間20分に及ぶ臨時国会を、今朝12時45分に終了した。
臨時国会は1日の午後から開催する予定。
●サマック首相は昨日の定例政権放送のなかで、マスコミの対応を批判し
た。
サマック首相は8月31日の定例政見放送「サマック・トークショー」のなか
で、首相官邸が反政府団体・市民民主連合により占拠されて以降のマス
コミの報道は、全て目測に基づいた出鱈目なものであると指摘した上で、
市民民主連合の報道自体、マスコミの報道には心を傷つけられたと語った。
サマック首相によると軍に対して、情勢掌握に向けた協力を要請した、軍
や(?)から辞任の勧告を受けた。プミポン国王陛下との謁見の際に、辞任
の意向を(?)したなどの報道は、全て事実に基づかない出鱈目なものだった
としている。
政府広報局直系のTV局だけが、公正な報道を展開していたと絶賛した。
一方、南部の4つの空港が市民民主連合のデモ隊により閉鎖されたことに
対し、利用者に迷惑をかけ対外的なタイの観光イメージを傷つけたとして、
各界の損害を懸念すると共に空港の警備体制を非難した。
空港は現在、通常通り営業を再開しているが、市民民主連合に賛同したタ
イ国有鉄道の労働組合による南部での鉄道は、今日もストライキが続き影
響が出ている。
●反政府団体・市民民主連合のデモ隊により29日から閉鎖されていた南部
のプーケット国際空港、クラビー空港が31日より営業を再開した。
ハートヤイ空港、スラートターニー空港も通常通り営業を行っている。
●市民民主連合のリーダーは外国記者とのインタビューで政府がサマック
首相の辞任か、国会の解散という要求を受け入れないのであればデモ活
動をさらに拡大させると答え、我々が国民の茶碗をひっくり返したのは今
の政権だとして、サマック首相を批判し今後も活動を続ける方針であるこ
とを述べた。
●母の日から父の日までの、116日間キャンペーンの記念式典が昨日行わ
れた。
●国内旅行協会の発表によると、8月29日協会に加入している旅行代理店で
は、市民民主連合のデモが鉄道、空港、旅客サービスにまで影響を与えて
いることから、国内旅行の予約が9割までキャンセルになったことを明らかに
した。
※ (?)は聴き取れず
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