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ロシア・韓国の外相会談によせて

2008-09-18 | ラジオ
ロシアのラブロフ外相は、韓国の外相との会談終了後、記者会見を
開いた中で、ロシアは北朝鮮の核問題をめぐる協議に参加する全て
の国に対し、自らに課された義務を遂行するよう呼びかけるとされて
いる。
北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議の枠内では、北朝鮮が自国領内
の核を無能力化するのと引換えに、北朝鮮に対する経済支援を行い、
アメリカは北朝鮮の政治体制を維持することを保障することで合意が
結ばれていた。

しかし8月26日、北朝鮮はアメリカが自らの義務を遂行せず、北朝鮮
をテロ支援国リストから除外していないとして、核施設を復旧させると
の決定を下した。
テロ支援国家指定を受けた国には貿易の上でも、また国際金融機関
からの融資の上でも制限が加えられている。
アメリカと北朝鮮のこうした行動の結果、朝鮮半島の非核化に関する
交渉プロセスは実質上凍結状態となっている。

これに関連してラブロフ外相は、次の様にコメントしている。
「交渉の中断を許してはならない。現在の状況を打開し、これまでに合
意に達していた行動対行動の原則に基づく義務を、全ての国が遂行し
ていくという状況に戻らなければならない」
ラブロフ外相はこの様に述べている。

ロシアは協議の参加国が2カ国関係の解決ではなく、朝鮮半島の非核
化という目標に集中することが必要不可欠だと考えている。
ラブロフ外相はもちろん2カ国間関係も重要、しかしその解決は朝鮮半
島の核問題解決に損害が与えられないような形で、並行して行われる
べきだとの見方を強調した。
また外相は6カ国協議の参加国が、その他の参加国の承認なしに、北
朝鮮に対し追加的な要求を提示しないよう警告している。

一方こうしたなかロシア外務省が明らかにしたところによれば、6カ国協
議のプロセスが中断しているなかにあっても、参加国の間で交渉が継
続されているという。
また一連のメディアが、北朝鮮は寧辺の核施設に在る原子炉の封印を
解除した可能性があると伝えたことに付いて、ロシア政府は現段階でそ
のような事実は確認されていないと指摘している。

9月11日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル

北朝鮮とアメリカ 確執の半世紀

ブルース カミングス
明石書店


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