森林

森林の姿をわかりやすく紹介しましょう。
樹木、草本、動物、昆虫など、なんでもあります。

いそひよどり

2006年03月31日 | Weblog
ヒタキ科の磯ヒヨドリです。
横須賀の軍港の岩陰に生息しています。
アベニュー公園を散策しますと
よく出会います。
藍色の羽根と褐色の腹です。
冬鳥が居なくなって寂しくなりました。
「うみう」が一人魚を捕っていました。

そらの青 海の青さに 染まるとり(遊仙)

あたかも、自然界の色彩に染められたような
「いそひよどり」です。

「いそひよどり」(2006.3.31)



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あぶらちゃん

2006年03月31日 | Weblog
東京は高尾山(2006.8.15)の「あぶらちゃん」の実です。
油瀝青と書きます。瀝青を中国読みで「ちゃん」といいます。
ピッチやタールのことだそうです。
名前につける「ちゃん」ではありません。
香りの良い「くすのき御三家」のひとつです。
御三家は、「くろもじ」「だんこうばい」「あぶらちゃん」です。
雌雄異株(しゆういしゅ)です。
「しゆういかぶ」ではありません。
1.5cm位の実から油をとります。
春に葉っぱのない黄緑色の花を咲かせます。
葉は、単葉、側脈4-5対互生です。
表面 緑色、裏面 灰白緑色、全縁、波状です。
森で呼びかけると「あぶらちゃん」から声が返ってきそうです。

あぶらちゃん 呼んでも返事 なかりけり(遊仙)

なかなか、和(なご)ませる名前です。

”むかしむかしおじいさんとおばあさんがいました。
おじいさんは山へ柴刈に、おばあさんは川へ洗濯に・・・”という昔話が
ありました。
「森へ柴刈に」とは言いませんね。山が森だったのです。
念のため、芝刈りではありません。
今は、森へ行きましょうむすめさん・・・♪といいます。
日本は温暖で雨が多いのでほったらかしにしておいても、山は森林に
なってしまうんだそうです。いい国です。

あぶらちゃんの花です。黄色い花が2個
葉のない枝についています。
(2006.3.24.小田原市入生田石垣城(一夜城)太閤秀吉)


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しょかっさい

2006年03月29日 | Weblog
アブラナ科の諸葛采(しょかっさい)です。
別名、「はなだいこん(花大根)」です。
赤紫色の大根の花に似た花です。
日当たりの良い路地に群生しています。
三国志の蜀の軍帥(ぐんし)(参謀)の諸葛孔明が
出陣の度(たび)に、この種を播いたとの故事から
「諸葛采」と名づけられたそうです。

はなだいこん 諸葛孔明 たねまきて(遊仙)

兵の食用にしたのでしょうか。
劉備に仕えた諸葛孔明は軍帥というよりも
よき政治家であったようです。
どんな小さな悪事も許さず、
どんなに小さな手柄も褒め、
常に公平に対処したそうです。
今の世の中の為政者にも通じることのようです。

「しょかっさい」「はなだいこん」(2006.3.28)


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いぬざくらの冬芽

2006年03月29日 | Weblog
バラ科の「イヌザクラ」の冬芽です。(2006.1.25)
あざやかな紅色をしています。
4-5枚の芽鱗(がりん)で覆われています。
「ソメイヨシノ」の冬芽に比べて格段に赤いと聞いて
写真に撮りました。
「いぬざくら」は「うわみずざくら」に似た白い
ブラシ状の花を咲かせます。
「いぬざくら」の花芽を撮りました。(2006.3.28)
ブラシ状の花の咲く準備です。

目の覚める 紅色冬芽 いぬざくら(遊仙)

冬芽の中では、もっとも美しい部類に入ります。
「ソメイヨシノ」の冬芽
(参考までに、少し褐色を帯びています。2006.1.25)

「いぬざくらの花芽」(2006.3.28)



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やくたねごよう

2006年03月27日 | Weblog
マツ科の屋久・種子・五葉(やくたねごよう)です。
屋久島と種子島のみに自生している五葉松です。
絶滅危惧種だそうです。
めずらしい松です。
五葉松(ごようまつ)ですので5本の葉が
ひとつになっています。
小田原市入生田にありました。
松の葉がやや垂れ下がっているのが特徴です。

何ごとの やくたねごよう 役に立つ(遊仙)

用途はなんでしょう。観賞用でしょうか。

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プラナリア

2006年03月26日 | Weblog
扁形動物門(身体が扁平)のナミウズムシです。
プラナリアの一種です。
今回は、趣向を変えて淡水生の
三岐腸類(腸が三方向に分岐している)を紹介します。
淡水生のプラナリアは、清冽な渓流や小川の
石や枯れ葉の裏に生息しています。
これも、葉っぱの裏に張り付いているのを
ゲットしました。
ヒルのようですが、口と肛門が別々のヒルよりも
下等な動物です。
大きさは5mm位です。
脳を持った最初の動物だそうです。
半円形の頭を持っています。
口と肛門が同じです。
目は杯状眼(はいじょうがん)で光を感知します。
耳のようなものがあり、匂いや圧力を感じるそうです。
再生力が強くどこを切ってもクローンが
できるそうです。
渦虫(うずむし)なので繊毛で動きます。
これは、小田原市入生田の枝垂桜の
傍の川で見つけました。
地球博物館の学芸員から教えていただきました。
プラナリアは、陸にも石の下などにいるそうです。

プラナリア 食べて吐き出す 変な虫(遊仙)

プラナリア(黒い物体がプラナリアです。左が頭です。)

 

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つたばうんらん

2006年03月25日 | Weblog
ごまのはぐさ科のつる植物です。
元々園芸種が野生化したそうです。
近所の石垣に大分前から生えていましたが
名前がわかりませんでした。
先日購入した雑草の本の中にありました。
花が咲きました。うさぎの耳のような
2枚の花びらがあります。
可憐な蘭に似た花です。
これは、つたば海蘭(うんらん)の葉っぱです。
葉っぱは、切れ込みの少ない5~7裂です。
海蘭(うんらん)とは、海辺に生えた
蘭に似た花のことだそうです。

うんらんの 蘭に似た蔦(つた) 海辺咲く(遊仙)


「つたばうんらん」の葉(2006.2.28)

つたばうんらんの花(2006.3.24)
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こぶし

2006年03月24日 | Weblog
モクレン科の落葉高木です。
「北国の春」の歌詞にでてきます。
地下鉄横浜線の新羽駅の近くです。
花の下に小さな葉っぱが一枚ついている
のが特徴です。
これで、白モクレンと見分けます。

こぶし咲く ばかにあかるい そこだけが(遊仙)

曇っていてもそこだけを照明で照らしたように
なります。
これも春先の風物詩です。
こぶしの花(2006.3.21)

こぶしのつぼみ(花の下に一枚葉がついています。)


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おかめざくら

2006年03月23日 | Weblog
バラ科の「おかめざくら」です。
横浜市港北区せせらぎ公園(2006.3.21)
の中にて
「まめざくら」と「かんひざくら」との
交雑種だそうです。
花が下向きに咲いているのが特徴です。

春分の うつむきて咲く 寒ひざくら(遊仙)

緋色の桜です。
そこだけが華やかな雰囲気を醸し出しています。

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つくし

2006年03月22日 | Weblog
木賊(とくさ)科の土筆です。
今が旬です。
つくしという名前は、澪標(みおつくし)の
「つくし」から来ているようです。
みおつくしとは、水脈(みお)つ串(くし)で、
海や川の、船の通れる水路を示す杭のことだそうです。
さしずめ、つくしは、春を導く土手の筆(杭)
なのでしょう。
「つくし」のはかまは、木賊の袴によく似ています。

日脚伸(ひあしの)ぶ 春のひかりの みおつくし(遊仙)

「つくし」の袴(2006.3.21)


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