森林の姿をわかりやすく紹介しましょう。
樹木、草本、動物、昆虫など、なんでもあります。
キク科の「ノブキ」です。
長い葉柄に翼があります。
「蕗の薹」の蕗は春に咲きますが
これは、秋に花が咲きます。
相模湖嵐山で撮りました。
やすらぎの おもいおもいの 山の蕗(遊仙)
なんとなく安らぎを覚える
新緑の野蕗です。
他にも石蕗(つわぶき)がありますが、
これはキク科で秋に花が咲きます。
ヒカゲカズラ科の「トウゲシダ」です。
「クラマゴケ」もこの仲間です。
古生代石炭紀に栄えたシダ類の
生き残りだそうです。
維管束植物は大葉類と小葉類に
分けられこれは小葉類です。
嵐山の杉の木の下に生えていました。
高さ10cm位です。
相模湖の嵐山は、京都の嵐山に
似ているところからこの名前になったそうです。
夏近し 汗をぬぐいて 峠越え(遊仙)
トゲシダは峠の湿ったところに生えているようです。
アワブキ科の「アワブキ」です。
「泡吹き」と書きます。
葉脈が整然と並んでいるのが
特徴です。
燃やすと木の端から泡が出てくるので
この名前になったそうです。
昔、落ち葉焚きをしているときに
泡を吹く木があったような記憶があります。
今の時期、葉は柔らかく透きとおって
みえます。
これも相模湖嵐山です。
新緑に アワブキの葉の うづもれる(遊仙)
オトシブミ科の「イタヤハマチョッキリ」です。
相模湖嵐山にいました。
久しぶりの昆虫です。
葉っぱをチョッキンと切るのでしょうか。
光沢のある美しい虫です。
これから暖かい春になりますと
虫たちの王国が現れます。
この虫は3mm位の小ささです。
胸部に棘状の突起があるはずなんですが
みえません。
啓蟄の なにやら光る チョッキリさん(遊仙)
ユキノシタ科の「アカショウマ」です。
茎に毛が生えて赤いのが特徴です。
相模湖嵐山でみました。
アカショウマの茎です。
ブラシ状の白い花が咲きます。
山路来て ゆかしき花を 見つけたり(遊仙)
この植物の世界は、知れば知るほど更に
奥の世界に引きずり込まれてしまいます。
新たな発見の面白さです。
キンポウゲ科の「イチリンソウ」です。
葉に柄がついています。
ここが「ニリンソウ」との大きな相違です。
葉の刻みも細かいです。
イチリンソウ 下向く花の 逆のぞき(遊仙)
「イチリンソウ」の典型的な姿です。
マツ科の実生のモミです。
真ん中の緑色の部分は
昨年でたものです。
黄緑色は今年出てきました。
もう大人の風貌です。
当木(あてぎ)と言って天から
神様が降りてくるときの目印
として植えられたとか、針葉樹は
当木になります。
尾根とかあまり肥沃でないところが
適しています。
芽吹く様 やがてはモミの 大樹かな(遊仙)
スミレ科の「アオイスミレ」です。
距がずんぐりむっくりしているのが
特徴です。
葉の表裏に毛が生えています。
白い花です。
相模湖の嵐山でみつけました。
最近は山野草を持っていくひとは
少なくなり反対に持ってきて
植える人が出てきたとか。
その土地の自生の植物を大切に
したいものです。
山を植物園にしたい気持ちは
わかりますが。
スミレほど 謙虚な人に 生まれたし(遊仙)
アオイスミレの葉です。
アケビ科の「ムベ」の花です。
常緑つる性植物です。
実が裂けないのが特徴です。
横須賀のヴェルニー公園で咲いています。
これは、雄花のようです。
平安の 昔貢いだ ムベの花(遊仙)
平安時代にこのムベを贈り物として
貢いだという記録があるそうです。
葉は掌状複葉で7枚あります。
マメ科の「実生のサイカチ」です。
マメ科らしい双葉をだしました。
昨年の実生は直径2mm位の幹に成長しました。
針のような棘も一人前に生えています。
カブトムシのことを「サイカチ虫」と
呼ぶところもあるそうです。
カブトムシの角がサイカチの棘に
似ているからなのではないでしょうか。
サイカチの 土の中から 春深し(遊仙)
一年生のサイカチ
針のような棘があります。
去年播いたサイカチです。
羽状複葉になる新芽がでています。
実生のサイカチから羽状複葉の葉が出てきました。