森林

森林の姿をわかりやすく紹介しましょう。
樹木、草本、動物、昆虫など、なんでもあります。

ウワミズザクラ

2008年07月31日 | Weblog
バラ科のウワミズザクラの実です。アンニンゴともいいます。
「アンニンゴ」とは杏仁子と書き、花の香が杏(アンズ)の実の芳香に似ていることからきたそうです。
試験管を洗うブラシのような花が咲きます。
花の一つ一つは立派な5弁の桜の花です。
これから赤く熟していきます。花穂や実を塩漬けにして食べるそうです。
「上溝桜」と書いて「ウワミズザクラ」と読みます。
この桜の材の上に溝を彫って占いに使ったとか、「ウワミゾザクラ」が訛って
「ウワミズザクラ」となったとか。
葉の最下の鋸歯の先端に蜜腺があると言われています。

山里に 伴に暮らせし さくらかな(遊仙)

昔から、人と一緒に生活した桜です。



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ヘデラ

2008年07月30日 | Weblog
都会の街路の植え込みによく見られるウコギ科の「キヅタ」の仲間です。
常緑の「ヘデラ」です。「ヘデラ」とはラテン語で「キヅタ」のことだそうです。
いわゆる、「つた」はブドウ科で秋に紅葉して散ります。代表的なのが「ナツヅタ」です。
観音崎の公園で庭の手入れをしているおじさんに伺いましたので信頼できるでしょう。
いままで、このことについては混乱していましたが、やっと頭の整理ができました。


裏塀や 風も通らず 草茂る(遊仙)

人の通らないところに夏草が鬱蒼と茂っています。


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イワタバコ

2008年07月30日 | Weblog
イワタバコ科の「イワタバコ」です。
野生のは花が紫色ですが、園芸種にはこのように白いのもあるそうです。
葉がタバコの葉ににているとか、タバコの葉を見たことがないのでわかりません。
鎌倉の石垣に、今、沢山所狭しと咲いています。そろそろ花も終わりかけています。

岩清水 照りて輝く イワタバコ(遊仙)


逗子では神武寺の切り通しの崖でもみられます。

鎌倉のイワタバコです。

紫色です。

庭の紫色の「イワタバコ」です。

こんな形状の花だったのです。
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ムネアカオオアリ

2008年07月29日 | Weblog
ハチ目アリ科の「ムネアカオオアリ」です。
清澄寺の境内で撮りました。
1cm位のアリです。土壌を耕したり、他の生き物を食べる森の清掃担当です。
スミレの種子を遠くへ運んだりします。アブラムシの甘い汁を集めて、見返りにアブラムシを守っているそうです。
大蟻には、他に「クロオオアリ」がいます。

大蟻の 無心に歩(あゆ)む 右左(遊仙)

ある目的に向かって無心に行動しています。修行僧のようです。
やっぱり「アリとキリギリス」のイソップの寓話(教訓を含んだたとえ話)を思い出します。
蟻は夏の季語です。
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千年杉

2008年07月28日 | Weblog
清澄寺の樹高47m、目通りの胴回り15mの千年杉です。
直径約5mの大木です。

2本在ったそうですが、1本は昭和29年の台風で倒れてしまったそうです。
大正13年に国の天然記念物に指定されました。
半径は2500mmですので、仮に年輪の幅を2mmとすると樹齢1250年となります。年輪の幅は一定ではないので樹齢を推定するのは難しいです。

炎天下 千年杉の 前に立つ(遊仙)

炎天下、千年杉はどんと大きな影を落としています。

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モクゲンジ

2008年07月27日 | Weblog
ムクロジ科の「モクゲンジ」です。
葉っぱのぎざぎざから「カエデ」と間違えてしまいました。
おまけに、葉が対生かと思ったら羽状複葉でした。
特徴のある葉の切れ込みがある「モクゲンジ」でした。
日本海要素植物で日本海側の海岸に自生しているそうです。
関東地方にあるのは皆植栽木とか。

直径5cm位の若い木でした。
千葉県清澄寺で撮りました。秋には黄色い花が咲きます。
花が散る様は、さながら金の糸の雨が降るようだと形容されています。
鎌倉市の大船フラワーセンターには樹高10mを超える
「モクゲンジ」があります。

モクゲンジ 金糸の雨の 降る如し(遊仙)


モクゲンジの葉です。
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ヤマアジサイ

2008年07月26日 | Weblog
ユキノシタ科の「ヤマアジサイ」でした。
「シモツケソウ」にも似ているなと思いましたが、装飾花がありました。

千葉県の清澄寺には、珍しい植物がありました。

紫陽花の 古刹の寺を 飾りけり(遊仙)

古色蒼然たるお寺に色を添えています。
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モリアオガエル

2008年07月25日 | Weblog
モリアオガエルのたまごです。
ここからおたまじゃくしが池のなかに落ちます。
モリアオガエルは池の上の木に卵を産みます。
白くなっているのが卵を保護している泡です。
ここは、千葉県清澄寺(しんちょうじ)の境内です。
鹿野山と清澄山をつなぐ線上に生息していると言われています。
天敵の「ヤマカガシ」がいました。
下の池では卵黄をお腹に抱えたおたまじゃくしが泳いでいました。
お腹が白っぽいお玉杓子です。
標高370mの山の中に「モリアオガエル」がいるなんておもしろいですね。
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ヤマゴボウ

2008年07月24日 | Weblog
ヤマゴボウ科の「ヤマゴボウ」です。
似ていますが「ヨウシュヤマゴボウ」ではありません。直立した実が生っていました。どうやらこれから赤くなりそうです。赤くなれば、「マルミノヤマゴボウ」かもしれません。
初めてみました。千葉県天津市清澄寺の境内で撮りました。
めずらしい植物に出会いました。

これは、硝酸カリという有毒物質がもっていますので食べられません。

緑陰に めずらしき草 ぬっと出る(遊仙)

あれーこれなんだっけと言いつつ、これは新種でした。
 

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ヤブデマリ

2008年07月23日 | Weblog
スイカズラ科の「ヤブデマリ」です。横浜市四季の森公園で今赤い実がなっています。葉っぱが丸っこく、白い花は4片で5片目が小さいです。花弁は装飾花です。
花がさいていないと「オオカメノキ」との見分けは難しいです。池のほとりに
「コバノガマズミ」もありました。こちらは葉が丸くはありません。

花の咲く頃に名前は確認済みです。

それにしても似たような木が多いです。
「ガマズミ」の実は、枝にこのような付き方はしません。もっと「ぼてっ」とした感じです。これは、水木の花のように上向きについています。
花火が開いているようにもみえます。

あの街の 灯りの上の 遠花火(遊仙)

昨日と同じ遠花火の光景を描写した写生句です。動かない街の明かりと夏空に上っていく花火の光のコントラストが美しいです。
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